グリーン車のコンセントはどこにある?電源確保できない場合の対処法も紹介

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グリーン車での長時間の移動では、スマートフォンやノートパソコンを充電できる電源環境がないと不便です。快適性を追求したグリーン車であっても、すべての車両や路線にコンセントが設置されているわけでないので、有無や位置を確認しておきましょう。

 

本記事では、JR東日本管内の主な路線別のコンセント設置状況や、コンセントがない場合の対処法を解説するので参考にしてみてください。

目次
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1.JR東日本のグリーン車にコンセントがある主な路線・ない路線の一覧

JR東日本管内でグリーン車にコンセントがある主な路線・ない路線を、下記の表にまとめました。 

<グリーン車にコンセントがある路線>

路線

区間

上越新幹線

東京駅~新潟駅

北陸新幹線

東京駅~敦賀駅

東北新幹線

東京駅~新青森駅

中央線

東京駅~高尾駅

総武快速線

東京駅~千葉駅

総武本線

千葉駅~成東駅

横須賀線

東京駅~久里浜駅

外房線

千葉駅~上総一ノ宮駅

内房線

蘇我駅~君津駅

成田線

佐倉駅~成田駅、成田駅~成田空港駅

<グリーン車にコンセントがない路線>

路線

区間

宇都宮線

東京駅~黒磯駅

高崎線

大宮駅~高崎駅

上越線

高崎〜新前橋

常磐線

上野駅~岩沼駅

上野東京ライン

上野駅~東京駅

湘南新宿ライン

大宮~新宿~大船

東海道線

東京駅~熱海駅

伊東線

熱海駅~伊東駅

2.【路線別】JR東日本のグリーン車のコンセントはどこの位置にある?

【路線別】JR東日本のグリーン車のコンセントはどこの位置にある?

列車にコンセントがないと、スマートフォンやノートパソコンを充電したいときに不便です。ここでは、JR東日本管轄の主な路線のグリーン車のどこにコンセントがあるのか見ていきましょう。また、普通車両にコンセントがあるのかも併せて解説します。

上越新幹線

上越新幹線のグリーン車には、全席にコンセントが設置されています。位置はひじ掛け下で、2口使用可能です。 

普通車両も同様で、ひじ掛け下に2口設けられています。

北陸新幹線

北陸新幹線のグリーン車は全席にコンセントがあり、ノートパソコンなどの充電が可能です。位置はひじ掛け下で、2口設けられています。 

普通車両も同じくひじ掛け下に設置されており、長時間の移動時に便利です

東北新幹線

東北新幹線には、グリーン車とグランクラスの全席にコンセントがあります。グリーン車は「ひじ掛け下」に、グランクラスは「肘掛前方」に設置されており、スマートフォンやノートパソコンの充電が可能です。 

普通車両は編成によって設置状況が異なり、窓側が壁面にあるほか、通路側の前席背面に設置された車両もあります。一方、H5系は普通車両も全席にコンセントが設けられています。

中央線

中央線快速・青梅線の普通列車に連結されているグリーン車には、全席に電源コンセントが設置されています。 

ひじ掛け部分に設置されたコンセントで、ノートパソコンなどの充電が可能です。

総武快速線

総武快速線のE235系グリーン車には、全席にコンセントを装備しています。ひじ掛け部に設置されており、機器の充電が可能です。 

また、グリーン車には無料Wi-Fiも導入されており、通勤・通学時の情報取得に重宝します。ただし、編成運用により、利用できない場合がある点に留意しておきましょう。

総武本線

総武本線では、E235系のグリーン車全席にコンセントを備えています。ひじ掛け付近に設けられており、ノートパソコンなどの充電が可能です。 

なお、列車によってグリーン車の連結がない場合もあるため、時刻表や列車案内で事前に確認しておきましょう。

横須賀線

横須賀線はE235系のグリーン車が全席コンセント対応で、電源を確保できます。各座席のひじ掛けに電源が設置されており、機器を充電したい場合に便利です。 

さらに、フリーWi-Fiも導入しているなど、移動中も快適に過ごせる環境が整っています。長距離通勤や出張時に重宝する車両といえるでしょう。

外房線

外房線に直通するE235系のグリーン車は、全席コンセント対応です。ひじ掛け付近に設けられており、ノートパソコンなどを充電できます。 

対象は千葉〜上総一ノ宮の区間を含み、無料Wi-Fi(運用により一部列車)も備わっています。通勤や旅行の長時間移動で利便性が高い路線です。

内房線

内房線では、蘇我駅~君津駅区間を中心にE235系グリーン車が運行されており、全席にコンセントが完備されています。 

ひじ掛け部に電源コンセントが設置され、ノートパソコンなどの充電に活用可能です。

成田線

成田線の佐倉駅~成田空港駅間で運行されているE235系グリーン車には、すべての座席にコンセントが設置されています。 

空港へのアクセスに欠かせない路線ということもあり、旅行者の利便性向上が図られているのが特徴です。電源はひじ掛け部にあり、機器の充電に利用できます。出張や観光の移動中でも安心して電源を確保できる、利便性の高い路線といえるでしょう。

3.グリーン車にコンセントがない路線

JR東日本のグリーン車は、すべての路線にコンセントが完備されているわけではありません。ここでは、主に関東圏の主要路線から、コンセント未設置の路線を紹介します。

宇都宮線

宇都宮線は長距離通勤客も多い路線です。しかし、グリーン車は2階建て構造で快適性が高いものの、残念ながらコンセントは設置されていません。 

大宮から宇都宮までは約1時間かかるため、電源を利用した方とっては不便な点といえます。

高崎線

高崎線のグリーン車は2階建てですが、電源コンセントは設置されていません。東京から高崎までは1時間半以上かかるため、長距離移動時の充電需要があるにもかかわらず、対応が遅れているのが現状です。

上越線

上越線は、観光や行楽で利用されることが多い路線です。グリーン車が連結される区間もありますが、コンセントはなく車内で充電はできません。 

特にスキーや温泉地へのアクセスに利用される路線であり、今後の改善が望まれます。

常磐線

常磐線は上野から取手・水戸・いわき方面へ伸びる長距離路線で、普通列車のグリーン車も人気です。 

ただし、コンセントは未設置で、移動中にパソコンを使いたい利用者には物足りなさがあります。沿線に大学やオフィスが多く、ビジネス需要の高さを考えると、今後の設備改良に期待したいところです。

上野東京ライン

上野と東京を直通で結ぶ「上野東京ライン」のグリーン車は快適な移動手段として人気ですが、乗り入れ車両の多くがコンセント非対応のままです。 

東京駅から東海道方面に直通する列車も多く、長距離移動中の利便性が課題となっています。

湘南新宿ライン

湘南新宿ラインは長距離利用者が多いにもかかわらず、こちらもグリーン車にコンセントはありません。 

新宿・渋谷を通り抜ける利便性の高さが魅力の路線ではあるものの、充電ができない点は不便に感じられるでしょう。

東海道線

東海道線は、グリーン車の利用者が多い路線です。2階建て車両による快適性が魅力ですが、電源コンセントは設置されていません。 

熱海まで約2時間の移動となるため、ノートパソコンやデジタルカメラを充電をしたい場合に不便です。

伊東線

伊東線は熱海から伊東を結ぶ路線で、観光利用が中心です。グリーン車が設定されているものの、コンセントは設置されていません。 

温泉地やリゾート地へのアクセス路線であるため、観光客が写真や動画を多く撮影する点を考えると、電源需要は決して少なくないでしょう。

4.グリーン車にコンセントがない場合の対処法

グリーン車にコンセントがない場合の対処法

長距離移動でグリーン車を利用するとき、車内にコンセントがなければスマートフォンやパソコンのバッテリー切れが不安になります。ここでは、グリーン車にコンセントがない場合の具体的な対処法を見ていきましょう。

モバイルバッテリーを用意しておく

グリーン車にコンセントがなければ、モバイルバッテリーを用意しておくのが対処法のひとつです。スマートフォンを数回充電できる10,000mAh程度の容量があれば、半日以上の移動にも対応できます。 

小型で軽量な製品が多いため、バッグやポケットに入れて持ち運びやすく、電車内でもさっと取り出して充電できる手軽さも魅力です。最近は、急速充電対応のモデルも増えているため、短時間の乗車でも効率よく充電できます。ただし、USBのみの対応が基本で、コンセント(AC電源)としての利用はできないものが多いです。

ポータブル電源を使う

コンセントがないグリーン車を利用する際に、さまざまな機器を充電したいときやノートパソコンで長時間作業したい場合は、内蔵バッテリーにあらかじめ電気を溜めておき、外部の機器に給電ができる「ポータブル電源」が便利です。 

ノートパソコンやスマートフォン、デジタルカメラのバッテリーなど幅広い機器を充電でき、新幹線や在来線のグリーン車に持ち込む際に特別な制限もありません。ACアダプターで充電するパソコンもOKです。 

また、停電や遅延に遭遇した場合に役立つのもメリット。グリーン車に設置されているコンセントは停電すると使えなくなるため、出張や旅行で長時間パソコン作業をする方は、万が一の備えとしてポータブル電源を活用してみてください。

5.グリーン車にコンセントがないなら「Jackery Explorer 100 Plus」がおすすめ

グリーン車にコンセントがないなら「Jackery Explorer 100 Plus」がおすすめ

Jackery(ジャクリ)では、手のひらサイズのコンパクトさが特徴の「Jackery Explorer 100 Plus」を用意しています。携帯しやすく、グリーン車にコンセントが設置されていない場合に便利です。 

コンパクト設計ながら最大128W出力の大容量を備えており、18Wのスマートフォンを約8回充電できます。飛行機内に持ち込み可能な容量で設計されているため、新幹線はもちろん飛行機で出張が多い方のビジネス用途にもおすすめです。 

また、USB-Cポートを2口、USB-Aポートを1口を複数搭載しており、スマートフォンやタブレットを同時に充電できます。一人旅はもちろん、家族や友人との旅行も快適にしてくれること間違いなしでしょう。


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6.グリーン車のコンセントに関するよくある質問

ここでは、グリーン車のコンセントに関するよくある質問をまとめています。同様の疑問があれば解決しておきましょう。

グリーン車のコンセントの位置は車両によって違いますか?

車両形式や路線によって異なります。たとえば、新幹線にはグリーン車の全席にコンセントが設置されていますが、位置は座席のひじ掛けや足元、前席背面など車種ごとに違います。 

一方、在来線のグリーン車はE235系など最新車両では全席対応です。しかし旧型では設置自体がない場合もあるため、必要に応じて確認しておきましょう。

窓側と通路側でコンセントの有無は異なりますか?

従来は、コンセントが窓側席のみ、最前列と最後列のみといった限定的な設置が一般的でした。 

しかし、近年のグリーン車は車両が新しいほど全席対応が進んでおり、窓側・通路側を問わず利用できるケースが増えています。

使用できる電力量は決まっていますか?

グリーン車座席のコンセント容量は、すべて公開されているわけではありませんが、東北新幹線では100Vとの記述があります。

参考:東日本旅客鉄道株式会社|東北新幹線にコンセントはありますか。 

出力の大きな機器には対応できないため、ノートパソコンやデジタルカメラの充電程度までと考えておきましょう。

在来線グリーン車にはなぜコンセントが少ないのですか?

在来線グリーン車の多くはE231系やE233系といった旧型車両で、導入当初は現在のようなコンセントの需要が少なかったため、設置されていませんでした。 

その後、通勤・出張需要に合わせ、E235系など新型車両では全席にコンセントが搭載されるようになっています。

グリーン車に充電器やケーブルの貸出はありますか?

グリーン車では、充電器やケーブルの貸出サービスは行われていません。車内でスマートフォンなどを充電したい場合には、ケーブルや充電器を持参しましょう。

グリーン車にUSBポートは設置されていますか?

JR東日本が一部の新幹線で運行している最上位の車両クラス「グランクラス」には、USBポートを搭載したモバイル用コンセントが設置されています。一方、在来線グリーン車はコンセントのみが主流であり、USBポートの普及は限定的です。

新幹線で停電し、コンセントが使えなくなった事例はありますか?

2025年4月に東海道新幹線で一部区間が停電し、車内の照明やコンセントも使用できなくなる事例が発生しました。 

停電は架線にヘビが接触したのが原因でしたが、このような突発的なトラブルもあるため、モバイルバッテリーやポータブル電源を準備しておくと対応可能です。

まとめ

グリーン車のコンセントは、新幹線や新型車両では全席完備が主流になりつつありますが、在来線では旧型車両が残っており、利用できないケースもあります。また、USBポート対応のコンセントが一部に限られている点にも留意しておきましょう。 

移動中にスマートフォンやノートパソコンを充電できる電源を確保するには、モバイルバッテリーや「Jackery Explorer 100 Plus」を用意しておくのが現実的な対処法です。万が一の停電時や普段使いにも役立つので、活用してみてください。

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