【防災グッズ】企業が用意しておくべき本当に必要なものリスト|おすすめのポータブル電源も紹介!
近年異常気象による豪雨や台風などによる水害が増えていることや、日本は地震大国と呼ばれており、いつどこで災害が起きてもおかしくありません。
そのため、危機意識や災害への備えは個人レベルではもちろん、企業においても従業員を守り、事業を継続させるために最大限の努力をする必要があるでしょう。
「従業員を守るためにどのような防災グッズが最低限必要?」
「事業を継続させるためにはどのようなアイテムがあればいいのかわからない」
など、企業が備えておくべき防災グッズは個人が備える場合とは数や目的も多少異なるため、悩む担当者も多いかもしれません。
この記事では、企業防災や事業継続のために本当に必要な防災グッズのリストを紹介します。
本当に役立つ便利なアイテムも紹介しているので、最後まで目を通してぜひグッズ選びの参考にしてください。
【従業員向け】防災グッズとして本当に必要なもの
災害が起こったと木に、企業がまず一番にしなければならないことが従業員の安全確保、安否確認でしょう。
従業員が勤務中に災害が起きた場合一斉に従業員を帰宅させると、都市部などでは混乱が生じるだけでなく、救命・救助活動、消火活動、緊急輸送活動の妨げになってしまいます。そのため企業は、従業員を一時的に社内などで待機させる必要があるのです。
従業員を待機させる期間は被災の程度により様々ですが、数日間に及ぶこともしばしばです。企業は従業員が数日社内で待機・避難生活を送ることを想定して、防災グッズを用意しなければならないでしょう。
また帰宅できる状態になった場合でも従業員が無事に自宅に帰れるよう支援することも求められます。
避難生活を経験したリアルな声をもとに、本当に必要な防災グッズリストを紹介します。
従業員向け本当に必要な防災グッズ
● 水
● 非常食
● 衛生用品
● 医薬品
● 毛布やビニールシート
● 簡易トイレ
● 調理器具
また上記以外に、防災バッグを個々の従業員に配布しておくことをおすすめします。
災害が起きてから配布するのでは遅いような、ヘルメットや軍手、懐中電灯など基本的な防災グッズが入ったセットを持たせておくことでリスクを分散できるでしょう。
それでは、企業が用意すべき本当に必要な防災グッズを紹介します。
参照:内閣府「大規模地震の発生に伴う 帰宅困難者対策のガイドライン」
水
自然災害のなかでもとくに地震が発生した場合には、水道などのライフラインが途絶えることがあります。また輸送機関などにも遅れが生じ、水道だけでなく飲料水の供給が滞り、水が手に入りにくい状況になることが想定されます。
特に飲料水としての水は、人間が生きていくうえで欠かせないものです。特に夏場は水分不足から脱水症状を起こしやすく、水分不足は致命的でしょう。大人1人に対して1日2リットル以上の水分補給が推奨されています。また水は飲料水だけでなく、簡単な食事を作ったり、身の回りを整えたりとさまざまな用途が考えられます。
そのためオフィスでは、従業員の数×水3L程度(1日)×3日分用意しておくことが望ましいでしょう。
非常食
非常食として最低限レトルトご飯や、アルファ米、麺類、パン、缶詰、シリアルなど日持ちのする主食となるものは備えておくべきでしょう。ただし避難生活が長引くと主食だけでは栄養バランスが偏るため、野菜が摂れる保存食やリラックス効果のあるお菓子などもおすすめです。
長期保存ができる防災向けの栄養バランスの取れた食料も多く販売されているため、積極的に活用するといいでしょう。1日3食×従業員数、必要です。
衛生用品
待機期間が長くなることを想定した場合、タオル、ウェットティッシュ、マスク、トイレットペーパー、消毒用アルコールなど最低限の衛生用品が必要です。また女性の従業員が多い企業では生理用品も用意しておきましょう。
衛生用品が十分に用意されておらず、水も使えない状況が続くと感染症などに集団感染するなど二次被害のリスクが高くなります。人命救助などで病院などの医療機関も通常通りに機能していない可能性が高いため、衛生環境は被災時でも整えられるよう準備が欠かせません。
医薬品
地震などの災害が発生時に、従業員が軽傷を負ってしまう可能性があります。
病院に行くほどの重症ではない場合には、自身で応急処置を施せるよう絆創膏、はさみ、包帯などを用意しておくといいでしょう。
また待機・避難生活はいつもと環境が違い、睡眠不足や精神的ストレスなどにより普段よりも体調を崩しやすいです。胃腸薬や鎮痛剤、風邪薬などの常備薬も確保しておきましょう。
毛布やビニールシート
災害発生時の季節にもよりますが、寒い季節の被災で停電するケースを想定し、寒さに備えることができる毛布やビニールシートは必需品です。
防災用ブランケットやエマージェンシーシートなど、避難生活向けに特化した商品であれば防寒効果が高いだけでなく持ち運びやすいようコンパクトで軽いものが手に入ります。防寒以外にも防水や担架がわりに使えるなど汎用性が高く便利でしょう。
簡易トイレ
被災時はトイレの水が流せないなどの事態が起こることがあり、衛生面を確保できない可能性があります。
こうした場合に備えて簡易トイレを用意しておくと安心です。水がなくても瞬時に固まったり、臭いがもれにくい処理がされるものなど様々な商品があります。
また帰宅支援アイテムとしても持ち運びができる簡易トイレは重宝するでしょう。帰宅途中の公衆トイレは行列ができるケースが多く、衛生状況もよくありません。
簡易トイレにも様々な形状のものがあるため、どのような想定のもとで使いたいのかよく検討して選ぶようにしましょう。
調理器具
携帯用ガスコンロ、鍋などの調理器具があると、非常食以外にも生き残りに必要な食料を調理することができます。
災害時の避難生活はストレスがたまりがちですが、温かく美味しい食事がとれるだけでも従業員の心身の健康に貢献するでしょう。
また調理器具を使用することで、食品を加熱殺菌することができるため水質汚染などのリスクを抑えることにも役立ちます。
事業継続のために本当に必要な防災グッズ
災害が起きた際、まずは従業員の人命救助や安全確保が最優先事項です。しかし企業である以上、事業をできるだけ継続させることも長期的な意味で従業員を守ることにもつながります。
事業継続計画策定(BCP策定)という言葉があるように、企業において緊急時にも可能な限り事業を停止させず継続することで、損失を最低限に抑えることも重視されるようになりました。
災害の規模にもよりますが、一時的な停電などが起きても滞ることなく仕事ができる環境を確保することで、企業としての信頼性を高めることにもつながるでしょう。
事業継続のために必要な防災グッズ
● ポータブル電源
● 工具・手袋
● 自転車
● 地図
事業継続のために最低限必要な防災グッズについて、詳しく説明します。
ポータブル電源
災害時は停電し電気が使えないことがしばしば起こり得ます。停電が起こると企業内ではWi-fiが使えずに通信が途絶えたり、社内の機械が停止し作業が進められなかったり、社内の空調が使えず暑さや寒さなどから過酷な環境になるなど業種によっては完全に業務が停止してしまう可能性もあるでしょう。
ポータブル電源があれば、持ち運びができるためどこでも電気を使うことができます。事業継続のためはもちろん、寒さから従業員を守るうえでも非常に重宝します。
またポータブル電源は太陽光などから充電ができるため、長期にわたる避難生活でも非常に頼りになるアイテムといえるでしょう。
工具・手袋
災害に規模にもよりますが、機械が緊急停止してしまったり、倒れた設備を移動させるなど復旧作業を行ううえで、工具や手袋、ヘルメットなどがあれば怪我を防止することができます。
自転車
防災アイテムとしてリストに入れていない企業が多いのが自転車でしょう。災害時は車は自動車は移動手段として適切ではありません。とくに震度6弱以上の強い地震が起きた際には、自動車の利用は避けることが推奨されています。
理由としては、人命救助や消火活動などの緊急車両が円滑に目的地につけるよう渋滞を防止するためです。このほかにも道が崩れていて道が通れなかったり、途中で燃料切れになって動けなくなるリスクや信号が機能しないことによる交通事故の防止などの理由から、自動車の利用は避けた方がいいでしょう。
その代わりに便利なのが自転車です。小回りがきき交通渋滞などの影響を受けないことや人力なので途中で動けなくなるリスクもありません。ライトやベルがついているためいざという時に救助を求めることもできるでしょう。
関係先への移動が必要な場合にも、カゴには救急セットや非常食など生存に必要な物資を運ぶこともでき、非常に重宝するアイテムといえます。
地図
周辺地域に貢献しつつも、自社の復旧や業務の一刻も早い再開は災害時に企業が対処すべき課題の一つでしょう。
災害が発生した場合、地図があれば被災地域や避難所の場所・道路状況などを関係者間で簡単に共有でき、迅速な対応ができるでしょう。
被災者の救助や避難誘導、物資の輸送ルートの確保、復旧作業などをスピーディに行うことができます。
災害時に必要不可欠!ポータブル電源のメリット
ここまで企業が備えるべき本当に必要な防災グッズを紹介してきましたが、そのなかでも電気を確保できるポータブル電源は、非常に便利なのでポータブル電源の魅力について深掘りしていきます。
企業がポータブル電源を持っておくことで以下のようなメリットを得ることができます。
【災害時にポータブル電源があるメリット】
● 事業を継続できる
● 従業員を守ることができる
● 企業の信頼性が向上する
● ライフライン早期復旧に貢献できる
事業を継続できることや従業員を守ることは、これまでに説明してきた通りですが、よりくわしく紹介していきます。
事業を継続できる
事業を継続するうえで、災害時に停電して電気が使えなくなり困ることの一つは通信機器が使えなくなることです。
スマートフォンの充電にはモバイルバッテリーを使ったり、ノートパソコンなどは多少バッテリーを蓄えているため、短期間であれば必要な連絡をすることはできるでしょう。しかしWi-Fiルーターが使えなければ事業を継続するための連絡手段が途絶えてしまうため、企業としては避けたい事態です。
災害時の損失を最小限に抑えるためには、関係先や顧客とのやり取りは優先事項の一つです。災害に備えて緊急時のサプライチェーンを構築していたとしても連絡ができなければ、うまく機能しません。
職種や業種にもよりますが、企業を継続するうえで最も要となる機材が何かを事前に検討し、災害時でも重要な機器・機材が稼働できるような容量のポータブル電源を用意しておくことで、被害を最小限にすることができるでしょう。
従業員を守ることができる
ポータブル電源によって電気が使えることは避難生活を送ることになった従業員にとって非常に強い味方になります。
従業員の個人の携帯電話などの通信機器を充電でき、家族との安否確認や情報収集をすることができます。
また電気があればヒーターや調理器具などの電化製品を使うこともできるため、寒さが厳しい季節やストレスが溜まりやすい避難生活でも快適な生活をサポートできるでしょう。
企業の信頼性が向上する
ポータブル電源があることで、災害時でも企業の業務を継続することができます。
緊急時にもきっちり備えて日頃から業務をおこなっている企業として、取引先や顧客、株主などに対して、安心で安全な企業であることをアピールでき、企業の信頼性を高めることにもつながります。
近年の異常気象や大規模地震などの発生から、政府でも防災意識を高めることが推奨され、ニュースでも度々取り上げられています。
こうした最新の取り組みに対しても柔軟に迅速に対応できる企業として好印象を持つ消費者も増えるでしょう。
ライフラインの早期復旧に貢献できる
災害時は電線が切れてしまったり電柱が倒れるなどのほかに、救助・避難・医療・食料・水道・情報通信など、多くの分野で電力が必要となるため、電力不足になりがちです。
自社の業務復旧も重要事項ですが、場合によっては地域の医療機関や避難場所などで一時的に電力を供給が求められるケースもあります。大きな発電機とは違い、ポータブル電源は持ち運びが簡単でありながら大容量の出力を使用することができるため、移動の際にも有効です。
このように自社のライフラインの復旧だけでなく、地域の早期復旧にも役立てることができるでしょう。
防災時に本当に役立つポータブル電源2選!
ポータブル電源にはさまざまな種類があり、アウトドア向けのものや単身向けの簡易なものなど、どのような電化製品に使用したいのかによってポータブル電源を選ぶ必要があります。
防災グッズとして企業が備えるポータブル電源の場合、どんな家電にでも対応できるような1500w以上のポータブル電源がおすすめです。通常家庭のコンセントの定格出力は1500wなので、1500w以上のポータブル電源であれば、基本的な家電は使用できるでしょう。
ここで紹介するJackeryのポータブル電源は、LEDライトや3種類の充電方法(ACケーブル・シガーソケット・太陽光)があるなど、いろいろなケースに対応できるため、防災時に便利です。
Jackeryのポータブル電源のなかでも、急速充電ができるProシリーズが長期の避難生活を想定した場合にもおすすめでしょう。
ポータブル電源1500Pro
【Jackey ポータブル電源1500Proの特徴】
● 定格出力1800w
● 1512Whの大容量
● ソーラーパネルで最速2時間でフル充電可能
● デュアルPD100W出力でノートPCの急速充電が可能
1800Wの定格出力があれば冷蔵庫などの大型家電などにも使用することができるため、スマホやノートパソコンなどを複数人で使う場合にも安心して使うことができます。
またポータブル電源自体も最速2時間でフル充電ができることが画期的です。これだけの電力が使える電源だと充電に時間がかかるケースが多く、ポータブル電源があっても避難生活で電気が使えない時間が5~7時間程度ありました。充電時間が短いということは災害向けのポータブル電源として大きなメリットでしょう。
ポータブル電源2000Pro
ポータブル電源2000Proは1500Proの上位モデルで、1500Proよりもさらに定格出力が大きいことがポイントです。
2000Proであれば、クーラー、サーキュレーター、ホットヒーター、ドライヤー、ホットプレートなどの高出力の電化製品を使うことができます。
【Jackery ポータブル電源 2000 Proの特徴】
● 定格出力2200w
● 2160Whの大容量
● ソーラーパネルを使えば最速2.5時間でフル充電可能
Proシリーズは50Hz/60Hzの自動切り替え機能が搭載しているため、地域や家電ごとに対応Hzを調べる必要がありません。いざ緊急時に使ってみたら、Hzが対応していなくて電化製品が使えないという事態を防ぐことができる点も大きな魅力でしょう。
まとめ
まとめ
災害が発生したら、まずは従業員の安全確保が最優先事項です。また一斉に帰宅させるのではなく、72時間程度を目安に待機させることが推奨されています。そのため企業では安全な場所の確保、最低限必要な防災グッズの手配、また事業を継続させるための取り組みなどを行うことが大切です。
災害はいつどこで起こるかわかりません。明日起きてもおかしくないのです。そのため日頃から企業防災・BCP対策の備品・備蓄チェックを行うようにしましょう。ポータブル電源は緊急時でも電気が使えるようになるため、企業防災・BCP対策として持っておくと非常に重宝するアイテムです。