防災キャンプとは?災害時に役立つ理由やおすすめのキャンプ用品を紹介

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防災キャンプとは?災害時に役立つ理由やおすすめのキャンプ用品を紹介

いつ起こるか分からない災害に備えて、避難生活を疑似体験する防災キャンプは、自分や家族の命を守るために重要な役割を担います。特に、大きな地震を経験したことがない若者世代は、防災キャンプを通じて、防災意識を高めましょう。

 

この記事では、防災キャンプの概要や具体的なやり方について解説します。防災キャンプのメリットや必要な道具も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

災害のための備え「防災キャンプ」とは

 

防災訓練の一種である「防災キャンプ」とは、アウトドアを体験したり、避難所に泊まったりすることで、避難生活を疑似体験する活動です。ガス・電気のない生活を通して、防災について楽しく学べます。普段当たり前のようにある環境が崩れるリスクを、肌で感じられる良いきっかけになるでしょう。 

ただ知識を教えてもらうだけでなく、自分の頭で考え、手足を動かして試行錯誤するので、より実践的なスキルが身に付くのが魅力です。

防災キャンプが災害時に役立つ3つの理由

 

防災

大きな災害を経験したことがないと、万が一発生した際に適切な行動が取れません。避難生活を体験する防災キャンプが、実際に災害が起きた際に役立つのには、以下の3つの理由があります。

災害時の適切な行動が分かる

住居・電気・ガス・水、全てが揃った環境で生活していると、災害が発生した時に「何が必要になるのか」「どのような行動が適切か」想像できないでしょう。避難時と同様の環境下で実際に生活を行ってみることで、どのようなことに不便さを感じるのかを体感できます。 

それに伴い、災害発生時の正しい行動が分かるようになるので、事前に準備すべき物も把握できます。災害時の行動を知っているのと知らないのとでは、生存率に大きな差が生まれるでしょう。

防災意識が育まれる

学校やテレビなどで「防災対策が重要」という文言を聞いたことがあっても、すぐに対策しようと真に受け止める方は少ないのではないでしょうか。防災キャンプを通じて、災害の怖さや日々の備えの重要さを学ぶことで、防災意識が育まれます。 

防災キャンプで養った防災意識は、周りの人達にも伝達することで、社会全体の防災意識の向上にも繋がるのです。また、地域の防災のための交流会などに積極的に参加することで、他の人が体験した生きた情報を自分の知識にプラスすることが可能です。

避難生活を送るスキルが身につく

災害時の行動を頭では分かっていても、実際にやったことがなければ、いざ災害が発生した際にスムーズに行動できません。大きな地震や津波、土砂崩れが起きている場合、一分一秒の判断の迷いが命取りになります。 

防災キャンプで避難生活を送るスキルが身に付いていると、必要な道具の有無を即座に判断し、避難所へとスムーズに逃げられます。避難生活で電気やガス、水道がない環境でも、生きながらえる確率が大幅に上がることでしょう。

防災キャンプを行う2つの方法

 

防災キャンプに必要なのは、電気・ガス・水道がない環境です。自治体が開催するイベントに行く方法と、自分で庭やキャンプ場に行く方法の2つがあります。

自治体が開催するイベントに参加する

地方自治体が開催する防災キャンプに参加することで、誰でも簡単に避難生活を体験できます。自治体が開催するイベントを利用するメリットは、以下のとおりです。

・他の参加者たちと意見交換ができる

・自治体が企画したプログラムに沿って、幅広い体験ができる

・道具の準備がほとんど必要ない 

大がかりな防災キャンプには、予算と人手が必要になるので、まずは地域の自治体が防災キャンプを開催していないか、確認してみてください。

庭やキャンプ場で実践する

自治体が防災キャンプを開催していない場合や、自由に防災キャンプを行いたい場合には、庭やキャンプ場でも体験できます。自宅で災害が発生したと想定して、まずは避難するまでの行動をシミュレーションしてみると良いでしょう。 

その後、庭やキャンプ場で避難生活を送ってみます。テントの設営、火起こし、料理、簡易トイレ、寝袋での就寝と、一通りの避難生活は疑似体験できるでしょう。

子どもと実践!防災キャンプのやり方

 

子どもと実践!防災キャンプのやり方

自宅や庭で防災キャンプを行う場合、最低限これだけは体験するべきという内容を紹介します。不便さを実感できるとともに、対処法が身に付くので、ぜひ実践してみてください。

摩擦の熱で火を起こす

木を擦り合わせてできる摩擦の熱によって火種を作る、原始的な方法で火を起こしてみましょう。普段当たり前のようにある火を1から起こすことが、どれだけ難しいか実感できると思います。 

摩擦の熱で火種を作るやり方がある程度理解できれば、次にファイヤースターターを使ってみてください。ファイヤースターターは、キャンプでよく使用される、マグネシウムでできた棒にストライカーを擦ることで、火花を起こす道具です。 

木を擦り合わせるよりもファイヤースターターの方が着火しやすいので、防災グッズの中に入れておくと安心だということが分かるでしょう。

自宅の電気・ガスを使わずに料理を作る

災害発生時には、電気・ガスの供給が止まり、水の確保も難しくなります。電気・ガスを使わずに最低限の水だけで、料理を作ってみてください。ファイヤースターターで着火した火を使い、熱を加えます。文明の力を使わず、自力で料理を作れる能力が養われます。

コンセントの電気を使わずに一夜を過ごす

避難生活を想定し、電気を使わずに一夜を過ごしてみましょう。ランタンやろうそくを使って、薄明かりで夜を乗り切ります。ただし、テント内で長時間火を使用すると、一酸化炭素中毒や火災の危険があるので注意が必要です。夜になると冷え込むので、防寒対策も必要になるでしょう。どのような対策が最も暖をとれるか、試行錯誤してみてください。

防災対策として役立つキャンプ用品6選

 

防災キャンプを通じて、災害発生時には何が必要になるのかが明確になります。キャンプでも使用する以下のようなアイテムを、防災対策として準備しておきましょう。 

ポータブル電源

停電によって電気の供給が途絶えた状況でも、電化製品への供給を可能にするアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、モバイルバッテリーを超える大量の電気を蓄え、コンセントがない環境でも、AC出力から電化製品に給電できる機器を指します。 

冷蔵庫や冷暖房器具、調理家電に給電することで、普段通りの生活を送ることが可能です。また、ソーラーパネルと組み合わせることで、いつでもどこでも太陽光発電ができるので、避難生活が終わるまで電気に困ることはありません。

関連人気記事:ポータブル電源は本当に防災対策に必要なのか?使用時の注意点や防災用ポータブル電源の選び方を紹介

カセットコンロ

災害発生時には、ガスの供給が遮断される恐れがあります。また、ライフラインの中でもガスの復旧が最も遅いので、カセットコンロを持っておくと安心です。 

カセットコンロがあると、レトルト食品・缶詰類などの非常食や冷蔵庫の食材に熱を通せるだけでなく、お湯を沸かすことで体温を下げずに体を洗えます。カセットコンロと合わせて、ガスボンベの備蓄も忘れないでください。

シュラフ

避難生活で体力を温存したり、感染症予防のために免疫力を維持したりするためには、快適な睡眠が欠かせません。災害が発生すると、硬い地面での就寝を余儀なくされる場合があります。シュラフがあると、体を冷えから守れて、ある程度のクッション性を確保できます。 

防災対策としてのシュラフは、以下のポイントを踏まえて選びましょう。

・秋・冬用に気密性が高いマミー型、春・夏用に気密性が低い封筒型

・保温性に優れたダウン素材

・避難時の携帯性に優れた直径15cm×30cmに収まるサイズ

LEDランタン

夜の照明代わりにLEDランタンがあると便利です。LEDランタンは、火を使わないため、一酸化炭素中毒や火災の心配がありません。USB充電式を選ぶことで、乾電池が入手できない状況でも、ポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせていつでも点灯できます。また、LEDランタンは連続使用可能時間が長いことも特徴です。

簡易トイレ

水道の供給が遮断されているとトイレで水を流せません。そこで、簡易トイレがあるとどこでも簡単に用を足せます。簡易トイレには便器に設置するタイプと、携帯タイプがあります。自宅で避難する際は、便器設置タイプで問題ありませんが、自宅から避難するケースも想定して携帯タイプも準備しておきましょう。排泄物の臭い漏れを防ぐために、凝固速度が速いタイプがおすすめです。

クーラーボックス

停電が発生して冷蔵庫が機能しなくなった場合のために、クーラーボックスを用意しましょう。冷凍庫に入れておいた保冷剤をクーラーボックスに移すことで、長時間冷却効果が持続します。クーラーボックスにはソフトタイプとハードタイプがありますが、防災対策には保冷力に優れたハードタイプがおすすめです。 

100均で揃える防災キャンプで役立つ道具3選

 

防災キャンプで役立つ道具

防災キャンプを庭やキャンプ場で行う場合、道具の準備が必要になります。普段キャンプをしない方であれば、1から道具を揃えることになり大変です。そこで、100円ショップで手軽に入手できる防災キャンプで役立つ道具を紹介します。

ヘッドライト

災害は昼間に起きるとは限りません。100円ショップで入手できるヘッドライトがあると、夜道を安全に移動できます。また、テントの中では、照明代わりになります。100円ショップで販売されているヘッドライトは、基本的に乾電池式になるので、予備の乾電池も複数個備蓄しておきましょう。

折りたたみ式ミニコンロ

簡単に調理ができる折りたたみ式ミニコンロもあると便利です。固形燃料やバーナーで加熱することで、食材に火を通せます。折り畳み式なので、荷物の邪魔にもなりません。100円ショップには、アウトドアに最適な調理器具であるメスティンも販売しているので、コンロと併せて、防災キャンプで活躍します。

伸縮包帯

防災キャンプで傷を手当する方法を練習する際に役立つアイテムが、伸縮包帯です。災害が発生すると、医療機関が混雑して、すぐに処置を受けられない可能性があります。伸縮包帯を使った止血法などの応急処置を覚えておくことで、災害時に役立ちます。

自宅でも大活躍する防災グッズ「ポータブル電源」

 

防災キャンプを行うことで、電気がないことの不便さを改めて痛感できることでしょう。防災グッズとしてポータブル電源を備えておくことで、災害時の停電も心配不要です。 

防災グッズとしてのポータブル電源は、創業から11年間で世界販売台数300万台を突破した実績を誇るJackery製がおすすめです。Jackreyのポータブル電源は、複数の安全基準を満たしているので、災害時も正常に稼働します。また、停電時には中断のない電気供給が可能です。防災グッズにおすすめの機種を紹介します。 

Jackery Solar Generator 1000 Plus 

Jackery ポータブル電源 1000 PlusとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルをセットにした製品です。停電が発生しても、AC出力やUSB出力などの計8つの多彩なポートから、自宅にあるほとんど全ての家電を稼働させられます。 

電気の復旧まで長期間を要する場合でも、IBCセル技術による高い変換効率でソーラーパネルから電気を発電できます。 

Jackery Solar Generator 600 plus

容量632Wh・定格出力800Wの.ポータブル電源と100Wのソーラーパネルをセットにした製品です。総重量10.95kgという軽量かつコンパクト設計のため、防災リュックに入れて、すぐに持ち出せます。 

耐衝撃性と耐火性に優れたポータブル電源と、防水性と防塵性に優れたソーラーパネルにより、災害発生後のいかなる環境にも適応します。内蔵しているLEDライトは、夜の避難時に暗闇を照らすのに便利です。 

Jackery Solar Generator 300 Plus 100W 

Jackery ポータブル電源 300 PlusとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルがセットになった製品です。救助要請や安全確認のために必要なスマホを、約14回充電できます。 

24%の高変換効率を誇るソーラーパネルにより、天候の影響をほとんど受けずに必要な電力を発電可能です。UL規格の耐衝撃性を備えているので、避難時に防災リュックの中で激しく揺れても問題なく使用できます。

まとめ|防災キャンプで身を守るスキルを磨こう

 

アウトドア体験を通じて、災害時の知識とスキルを磨く防災キャンプは、災害時の生存率を大きく左右します。防災キャンプは、ある程度の予算と人手が必要なため、地方自治体のイベントに参加するのがおすすめです。気軽に体験したい方は、庭やキャンプ場でも実践できます。 

この記事で紹介した防災キャンプを通して、いざという時に自分と家族を守れる術を身につけましょう。

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