台風で断水はなぜ起こるの?3つの理由や断水して困ることランキングを紹介

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「台風で断水が起こる理由を知りたい」


「台風で断水すると困ることは?」

 

台風による暴風や大雨の影響が大きいと、断水する可能性があります。しかし、断水が起こる詳しい原因を知らない方は多いのではないのでしょうか?

 

そこで、今回は台風で断水が起こる3つの理由や、断水して困ることランキングを紹介します。特に台風が多い7月〜10月の時期は、日頃から断水対策をしておきましょう。

目次

1.台風で断水はなぜ起こるの?3つの理由

 

台風で断水が起こる3つの理由は下記のとおりです。

・取水施設の破損

・浄水処理場の停電

・水道管の損傷 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

●取水施設の破損

台風で断水が起こる1つ目の理由には、取水施設(しゅすいしせつ)の破損が挙げられます。取水施設とは、河川・湖沼(こしょう)・貯水池などの地表水などの水源から水を取り入れ、用水路や導水管に水を供給する設備のことです。 

参考:農林水産省「取水施設」 

台風の影響によって取水施設が破損してしまうと、一般家庭に水を供給できなくなってしまいます。

●浄水処理場の停電

台風で断水が起こる2つ目の理由には、浄水処理場(じょうすいしょりじょう)の停電が挙げられます。浄水処理場とは、河川水や地下水を家庭用の飲み水として利用できるよう、きれいにする施設です。 

しかし台風の影響によって浄水処理場が停電した場合、場内の「電力で水を組み上げるシステム」が停電によって動かなくなってしまいます。「浄水」の工程がストップしてしまい、家庭にきれいな水を提供なくなるのが、断水が発生する原因の1つです。

●水道管の損傷

台風で断水が起こる3つ目の理由には、水道管の損傷が挙げられます。特に長く使用されて老朽化している水道管は、少しの衝撃で損傷するケースも珍しくありません。その結果、漏水などが原因で断水が発生してしまいます。

2.台風で断水して困ることランキング

 

台風で断水して困ることランキング

台風で断水して困ることランキング6つを紹介します。断水対策をする方は、優先順位の高い「水不足」から備えていきましょう。

(1).水分不足に陥る

台風の暴風や大雨の影響によって断水が発生すると、水道の蛇口をまわしても水が出てこなくなります。水分には体内で体温調節をしたり筋肉を動かしたり、血液となり栄養素を全身に運んだりする重要な役割があります。 

もし水を一滴も飲まない場合、約4日〜5日で命を落としてしまうほど、水分不足はリスクの高い状況です。自分と家族の命を守るためにも、最低でも飲料水は確保しておきましょう。

(2).食事が作れない

水と睡眠さえとっていれば約2〜3週間は生き延びられる可能性が高いですが、食事を取れないと筋力が低下して活動量が低下してしまいます。もし台風の大雨の影響によって避難が必要になった際、動ける体力が残っていないと命を落としてしまうかもしれません。 

断水時には、命を繋ぐのに大事な水分を余分に使わずに食事を取ることが重要です。「いつも通り」に近い生活を送りたい方は、長期間の断水対策に缶詰やチルドのサラダチキンなどを備えておきましょう。

(3).トイレの水が流せない

台風による影響で断水すると、レバーをひねってもトイレの水が流せなくなります。あらかじめお風呂に水を貯めておけば、バケツなどで水を便器に直接流し込み、トイレを流すことは可能です。 

ただし排水管や下水道が破損している場合は、排泄物が漏れてしまう可能性があるため、トイレの水を流してはいけません。自治体などから「トイレの水を流さないように」と広報があった際は、流さないようにしましょう。

(4).お風呂に入れない

台風による影響で断水すると、お風呂に入れなくなります。特に夏場の7月〜8月ごろに断水した場合には、特に汗を流せないことによる不快感が問題でしょう。また付着した汗を放置するとアルカリ性に転じ、細菌が繁殖しやすくなることから感染症のリスクが高まるのも問題点です。ウェットティッシュやボディシートで体のケアをできるようにしておくと良いでしょう

(5).洗濯ができない

台風による影響で断水すると、洗濯機が使えません。毎日のように同じ服を着用していれば衛生的に気になるうえ、臭いなどもストレスになってしまうでしょう。感染症や皮膚の炎症などのトラブルにつながる可能性もあります。服を多めに備えておいたり、せめて汗を拭えるようにケアしておいたりすることが大切です。

(6).食器を洗えない

台風による影響で断水すると、食器を洗えなくなります。もし雑菌がついた食器をそのまま使用すれば、食中毒になったりお腹を壊したりするかもしれません。しかし災害時は病院が営業していなかったり、混雑して受付してもらえない可能性が高いです。 

そこで、紙皿など使い捨ての食器や、食器を拭く用のウェットティッシュを多めに用意しておくと良いでしょう。

3.台風が接近する前に備えるべき断水対策

 

台風が接近する前に備えるべき断水対策

ここでは、台風が接近する前に備えるべき断水対策を紹介します。不便な生活を送らないためにも、しっかりと確認しておきましょう。

●飲み水を1人1日3リットル以上用意しておく

台風が接近する前に、飲み水を1人1日3リットル以上は用意しておきましょう。農林水産省の「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」で公表されているとおり、調理用の水を含めると1人1日3リットル以上あれば安心です。

参考:農林水産省「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」 

災害時には飲料水の提供が遅れることが想定されるため、少なくとも1週間分(1人あたり21リットル)を備蓄の目安にしておきましょう。また犬や猫などのペットを飼っている方は、さらに多くの飲料水を備蓄しておくのがおすすめです。

●携帯・簡易トイレを最低1週間分を準備しておく

断水時にトイレを我慢することは、さまざまな健康被害の原因に繋がってしまいます。台風が接近する前に、携帯・簡易トイレを最低1週間分を準備しておきましょう。 

混合されることが多い非常用トイレの違いは、便座がないものを携帯トイレ、便座があるものを簡易トイレと呼んでいます。家庭で使うなら、便座に取り付けて使用する携帯トイレがおすすめです。 

携帯・簡易トイレ備蓄の目安は、1日に何回トイレに行くのかを想定しましょう。1日に4回トイレに行く人であれば、4×7日で28回分です。3人家族であれば7日で84回分ですが、災害時はストレスの負担も大きいことから多めに準備するようにしましょう。

●生活用水を1人1日20〜30リットル以上お風呂に溜めておく

台風が接近する前に生活用水を1人1日20〜30リットル以上お風呂に溜めておきましょう。水は飲料水以外にも、下記のシーンで使えます。

・手洗い

・トイレ

・お風呂

・洗濯 

台風が大型だった場合は、1週間以上にわたり断水が続く場合も珍しくありません。一般的なお風呂は150リットル前後の水を溜められるので、浴槽がいっぱいになるほど水を入れておくと良いでしょう。

●体や食器を拭く用のウェットティッシュを準備しておく

台風が接近する前に体や食器を拭く用のウェットティッシュを準備しておきましょう。断水が発生するとお風呂に入れなかったり、食器が水で洗えなかったりと不衛生になるのが問題です。 

そこでウェットティッシュがあれば、汗で汚れた体や食べ物で汚れたお皿をきれいに除菌できます。普段も室内の掃除やアウトドアのキャンプなどに使える便利アイテムなので、常に備えておきましょう。

4.台風で断水した過去の事例4つ

 

台風で断水した過去の事例4つを紹介します。それぞれの被害や特徴を見ていきましょう。

●令和元年の台風第19号:福島県いわき市で45,400戸の断水が発生

令和元年に発生した台風第19号では、関東地方を中心に広範囲で記録的な大雨となりました。中でも福島県いわき市では、大雨によって河川が増水し、浄水場・ポンプ場が水没したことで45,400戸の大規模な断水を記録しています。復旧するまでに10月13日〜10月27日と、14日(2週間)かかるなど大きな被害をもたらしました。 

参考:内閣府防災情報

●平成30年の台風第21号:8府県の26市町村で最大29,017戸の断水が発生

平成30年に発生した台風第21号は、非常に強い勢力で徳島県に上陸したあと、速度をあげながら近畿地方を縦断しました。特に8府県の26市町村では、最大29,017戸の断水が発生したのを記録しています。 

主な原因は、停電にともなうポンプの停止や水道管の破損です。応急給水を実施し、約1日で復旧しています。 

参考:内閣府防災情報

●令和4年の台風第15号:静岡県清水区で約55,000戸で断水が発生

令和4年の台風第15号は、静岡県23日〜24日朝にかけて記録的な大雨になりました。静岡市で発生した山崩れで中部電力の送電鉄塔2基が倒れ、最大で10市町の合計約12万戸が停電しています。静岡県清水区で約55,000戸で断水が発生しました。 

気象庁によると静岡県駿河区では、早朝までの約12時間に観測史上初となる404.5ミリの降水量を記録しています。 

参考:日本経済新聞

●令和5年の台風第7号:三重県熊野市で約3,200戸で断水が発生

令和5年の台風第7号は、和歌山県に上陸したあと近畿地方を北上しました。台風の影響は全国におよび、約78,000戸の停電を記録しています。特に被害が大きかった三重県熊野市では、1事業者が停電し、断水も約3,200戸発生しました。 

参考:内閣府防災情報

5.台風は断水だけじゃなく停電のリスクも!備えたい非常用電源3選

 

台風には断水だけでなく長期間停電するリスクもあります。停電対策に備えるなら、ポータブル電源がおすすめです。ポータブル電源とは、気軽に持ち運べるコンセント付き大容量バッテリーのこと。停電時の料理だけでなく、エアコンを動かして体調管理をしたり、テレビで情報を得たりと幅広く使えます。 

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、災害時に有効活用でき、安全性の高い製品のみ認められる「防災製品等推奨品マーク」を取得済みです。さらに創立してからの12年間で、全世界に400万台以上のソーラーパネルとポータブル電源を販売した安心の実績があります。 

今回は、停電が長引いても繰り返し充電できるソーラーパネルとのセットモデルを3つ紹介します。紹介する3つの中から、自分の予算や使い方に合ったポータブル電源を選んでみてください。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット

Jackery ポータブル電源 2000 PlusとJackery SolarSaga 200がセットになった商品です。拡張バッテリーで12,000Whまで容量を増やせば、台風による停電が発生しても長期間耐えられます。3人以上の家族や、普段からアウトドアや節電にも大活躍するハイスペックモデルが欲しい方におすすめです。

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 セット

Jackery ポータブル電源 1000 NewとJackery SolarSaga 100Wがセットになった商品です。

「緊急充電モード」に対応し、台風が接近してきてもわずか1時間でフル充電できます。さらに最長5年の無料保証で、ガンガン活用したい人でも安心です。災害時からアウトドアまで幅広く使いたいなら「1000 New」を選んでみてください。

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 セット

Jackery ポータブル電源 600 PlusとJackery solarSaga 100W がセットになった商品です。

最大5年間の長期保証に対応しているので、初めてポータブル電源を買う方でも安心。ポータブル電源はコンパクトで、万が一の避難時もラクラク持ち運べます。また炊飯器やテレビなど毎日のように動かす家電に使えば、電気代の節約も可能です。

まとめ

 

台風で断水が起こる理由には、浄水処理場の停電や取水施設・水道管の破損などが挙げられます。断水が発生して困ることランキング1位は、「水不足」です。飲み水を1人あたり1日3リットル以上用意しておきましょう。 

また台風による影響は断水だけでなく、停電が発生する可能性があります。冷蔵庫やエアコンなどの冷房を動かせる「ポータブル電源」があれば安心です。ポータブル電源を備えておきたい方は「Jackery Solar Generator」を選んでみてください。

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