夏の天体観測で見られる星座・流星群!星空が綺麗に見える条件や持ち物も紹介

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夏は、天の川や夏の大三角などの神秘的な星座が見られる季節です。夜であっても気温は暖かいので、夜風に吹かれながら、天体観測を楽しんでみませんか?運が良ければ、夜空を駆けるペルセウス座流星群が見られるかもしれませんよ。

 

本記事では、夏の天体観測で見られる星座について解説します。綺麗な星空を見るための条件や天体観測に欠かせないアイテムも紹介しているので、今年の夏に天体観測をしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次
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1.夏の天体観測で見られる「夏の大三角」

夏の天体観測で見られる「夏の大三角」

夏の夜空の象徴ともいえる「夏の大三角」。ベガ・デネブ・アルタイルという3つの一等星を結んでできる三角形のことを指します。夏の大三角には、七夕の伝説における「おりひめ」と「ひこぼし」が関係しているのです。

●こと座(ベガ)

七夕の「おりひめ星」としても有名なこと座のベガ。太陽から25光年の距離にあるとされています。ベガの周りには小天体が周回するベルトが2本観測されたことから、複数の惑星が存在するのではと言われています。 

こと座の「こと」の由来は、西洋のたて琴です。アポロンが弾いていた琴を、息子であるオルフェウスが引き継いだと言われています。

●はくちょう座(デネブ)

十字型に並んだ星が白鳥に見える、はくちょう座のデネブ。その美しさから「北十字

」とも呼ばれています。はくちょう座は天の川に重なるようにあることから、まるで天の川を飛ぶ白鳥のようです。デネブまでの距離は約1800光年と推定されており、他のアルタイルとベガよりも遥かに遠い距離に存在します。

●わし座(アルタイル)

七夕の「ひこ星」としても有名なわし座のアルタイル。翼を広げて飛ぶ鷲のように見えます。「おりひめ星」と「ひこ星」の間には天の川が流れており、お互いの距離は約15光年です。わし座には、観測可能な範囲で最大の構造を持つ銀河系外天体があります。

2.夜空に瞬く!夏に見られる美しい星座3選

 

夏に見られる美しい星座

夏に見られる星座は、夏の大三角だけではありません。他にも以下のような星座が夜空に輝いているので、天体観測で探してみましょう。天体観測が初めての方は、夜空にかざすだけで星座が分かるアプリもあるので、おすすめです。

●ヘルクレス座

夏の夜空にひときわ輝くベガと天の川の西側を探すと、ヘルクレス座が見えます。アルファベットの「H」と「K」を足したような形をしているのが特徴です。ヘルクレスは大神ゼウスの息子で、ヒドラや獅子を退治した伝説があります。私たちがいる太陽系は、このヘルクレス座の方向に向かって、毎秒19kmで進んでいるのです。

●さそり座(アンタレス)

大きな「S」の形に星が並んでいるさそり座。南の空の低い位置で見ることができます。さそり座の目印になるのが、赤色に輝く一等星「アンタレス」です。まるでサソリの心臓を表すかのように赤色に輝くアンタレスは、同じく赤色の火星と並ぶ時もあります。ギリシャ神話においては、狩人オリオンを殺したとされているサソリです。

●北斗七星

天体観測をしたことがない方も、北斗七星という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?北斗七星が有名な理由は、北斗七星が見つかると、夜空の中心の星である北極星も見つけやすいからです。北極星は唯一動かない星で、全ての星は北極星を中心に反時計回りに回っているように見えます。

3.夏の天体観測で星が綺麗に見える3つの条件

 

夏の天体観測で星が綺麗に見える3つの条件

天体観測で満天の星空を見るためには、場所選びが肝心です。場所選びに失敗すると、せっかく遠くまで車を走らせたのに、夜空には星が一つも見えない、なんてこともありえます。 

綺麗な星を見るために、天候・周囲の明かり・障害物の有無という3つの条件を満たした場所を選びましょう。

●夜空が晴れ渡っている

空が晴れていることは大前提です。雲が多いと、星の光が遮られてしまうので、綺麗な星は見られません。また、日中は晴れていたとしても、夜になると雲がかかってくることもあるので、注意してください。 

特に、雨上がりの晴天日は、空を濁らせるチリや水蒸気が少なくなっているので、天体観測におすすめです。

●周囲に明かりがない

一等星は明るいとはいっても、周囲が明るいと簡単に遮られてしまいます。街灯や車のヘッドライト、住宅の明かりなどが少ない場所を選びましょう。 

星がよく見える有名なスポットが都心から離れた場所にあるのはこのためです。また、月明かりも影響してくるので、できるだけ月が細い時を狙うのがおすすめです。

●空を遮る建物・山・木がない

視界が開けている場所を選ぶことで、より多くの星を見ることができます。木立や建物に遮られていると、天体が確認しづらいです。 

そのため、公園や校庭、河川敷などの場所は、比較的視界が広いので、天体観測に向いてる場所と言えるでしょう。どうしても、遠出をせずに近場で天体観測がしたいという方は、マンションの屋上などの高い場所に昇るのがおすすめです。

4.夏の天体観測に欠かせないアイテム6選

 

夏の天体観測に欠かせないアイテム

初めて天体観測をする方は、何を持っていけばよいか分からないのではないでしょうか?夏は冬に比べて、一等星の数が少ないので、星座を見つけづらいです。これから本格的に天体観測を趣味にしたいという方は、以下のようなアイテムを揃えておきましょう。

●双眼鏡

対象物を大きく見せられる双眼鏡は、天体観測初心者にもおすすめのアイテムです。肉眼では見られないような星が観察できます。天体望遠鏡よりも価格が安い上に、軽量かつコンパクトなのが魅力です。高過ぎる倍率を選んでしまうと、かえって手ブレで見えづらいので、6倍から8倍のタイプを選びましょう。

●天体望遠鏡

天体観測経験者は、思い切って天体望遠鏡を購入してみてはいかがですか?鏡筒・架台・三脚から成る天体望遠鏡は、双眼鏡よりも詳細な観測が可能です。天体望遠鏡には屈折望遠鏡と反射望遠鏡があるので、あなたのお好みのタイプを選びましょう。 

天体望遠鏡の種類

特徴

屈折望遠鏡

・レンズを使用して光を集める

・色収差が少ないため鮮明な画像が写る

反射望遠鏡

・鏡を使用して光を集める

・コンパクトかつ高性能

●星座早見盤

今日はどんな星や星座が見られるのかが簡単に分かるアイテムが、星座早見盤です。2枚の円盤が重なった構造をしており、「日付」と「時刻」を合わせることで、今現在見られる星や星座を調べることができます。ただし、木星や土星などの惑星は、星座たちと同じ動きをしないため、星座早見盤には書かれていません。

●防寒服

夏の夜も場所によっては冷え込むので、防寒着があると便利です。星がよく見えるのは、周囲の明かりが少ない場所なので、必然的に標高が高くなります。標高が高くなるほど気温は下がるので、天体観測を行う場所では寒さ対策が必要です。重ね着用に防寒着を持っていくと、着脱によって自由に温度調節ができますよ。

●ポータブル電源

天体観測を快適にしてくれるアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄電し、コンセントがない場所でも電化製品に給電できる機器を指します。天体観測にポータブル電源があるメリットは、以下のとおりです。

・電気毛布や電気ストーブを使って、寒さ対策が行える

・LEDランタンを使って、人がいない場所に虫を寄せ付けられる

・電気ケトルや電子レンジで、天体観測中に手軽に調理が行える

・星座を調べるためのスマホを常にフル充電にしておける 

ポータブル電源は数多くのメーカーから販売されていますが、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery製品がおすすめです。世界200社以上のメディア・団体が推奨するほど、高い品質を備えています。

●虫除けアイテム

夏の天体観測では、虫除け対策が欠かせません。夏は一年の中で最も虫が多い季節。ヤブ蚊、ダニ、ブヨ、ハチ、ノミなどの虫が多いです。天体観測では、一か所にじっと留まっていることが多いので、気付いたころには数か所刺されていた、なんてことにもなりかねません。虫除けスプレーや蚊取り線香は必ず持参しましょう。

5.夏の天体観測で活躍するおすすめのポータブル電源4選

 

天体観測の必需品ともいえるポータブル電源は、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery製品がおすすめです。BMSやNCM制御といった安全機能を搭載し、振動や高温にも動じない高い耐久性を備えています。 

夏の天体観測で大活躍する機種は、以下のとおりです。 

●Jackery ポータブル電源 240 New 

低容量モデルである容量256Wh、定格出力300Wのポータブル電源です。Jackery製品の中でも最も軽い3.6kg、他社製品と比較して22%も省サイズなので、気軽に持ち運べます。 

42dB以下で動作するので、天体観測に集中できます。超ロングスタンバイモードにより、未使用時は自然放電を抑えることも可能です。夏の天体観測で一人分の電気を供給したい方に、おすすめのモデルと言えるでしょう。 

●Jackery ポータブル電源 300 plus 

低容量モデルである容量288Wh、定格出力300Wのポータブル電源です。リュックに入るコンパクトサイズなので、移動時に両手が自由になります。 

耐衝撃性とUL94-V0の耐火性に優れているため、アウトドアに最適です。日帰りで天体観測がしたい方におすすめのモデルと言えるでしょう。 

●Jackery ポータブル電源 600 plus

軽量かつコンパクトな容量632Wh、定格出力800Wのポータブル電源です。中容量モデルのため、2人以下での天体観測や、1人での宿泊を伴う天体観測におすすめのモデルと言えるでしょう。 

62種類の保護機能を搭載した「ChargeShieldテクノロジー」 により、子供連れでも安全に使用できます。バッテリー節約モードを使うと、バッテリー寿命を1.5倍に延長可能です。 

●Jackery ポータブル電源 1000 Plus 

Jackery ポータブル電源 1000 Plusは、定格出力2000W/電気容量1264Whという大容量・高出力の機種です。AC出力やUSB出力、シガーソケット出力などの計8つのポートから、同時に電化製品に給電できます。追加バッテリーで最大5kWhまで拡張可能なので、複数人での宿泊を伴う天体観測や、キャンプと天体観測を同時に楽しむ場合にもおすすめです。

6.夏の天体観測に関するよくある質問

 

夏の天体観測

天体観測は自宅から距離のある場所に行くという方も多いでしょう。せっかく時間をかけて行くなら、天体に関する知識を詰め込んでおきたいですよね。ここでは、夏の天体観測に関するよくある質問を紹介します。

●夏の大三角と天の川の位置関係は?

ベガ・アルタイル・デネブを結んでできる夏の大三角の中には、天の川が流れています。アルタイルがある「わし座」とベガがある「こと座」の間を通り、北の空へと続いているのが特徴です。 

七夕伝説によると、おりひめとひこぼしは天の川を挟んで離れ離れになってしまい、7月7日だけは天の川に橋が架かって、会うことができました。

●夏の天体観測で見える一等星は?

星は明るさによって、1〜6等級まで分かれています。最も明るい星が「一等星」、最も暗い星が「六等星」です。一等星は全部で21種類あり、夏には以下の4つが見えます。

・こと座の「ベガ」

・わし座の「アルタイル」

・はくちょう座の「デネブ」

・さそり座の「アンタレス」 

夏の夜空にひときわ輝く星を結ぶと、夏の大三角形が見えてくるでしょう。

●ペルセウス座流星群が最も見える条件は?

8月に見える流星群である「ペルセウス座流星群」。彗星が吹き出す小さなチリが、地球の大気圏で高温になって燃え尽きる現象が、流れ星です。 

ペルセウス座流星群は、8月12日から13日にかけての夜が最も見やすいと言われています。真夜中から太陽が昇り始める頃までが最も多くの流星群が見られるので、望遠鏡や双眼鏡を携えてスタンバイしておきましょう。

まとめ|夏の天体観測で有名な星座を探そう

 

夏の夜空には、ベガ・デネブ・アルタイルから成る夏の大三角が輝きを放っています。ベガとアルタイルの間を通るのが、七夕伝説でも有名な天の川です。8月の決まった時期になるとペルセウス座流星群も見られます。 

星が綺麗に見られる場所を選定し、ぜひ夏の天体観測を満喫してください。

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