キャンピングカーで愛犬と旅行!犬仕様の車に必要な装備やトイレ・ケージ事情も解説

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せっかくの長期休みに愛犬との旅行を検討している方も多いでしょう。犬仕様のキャンピングカーであれば、コストを抑えて犬のペースで自由に旅行できます。ただし、人間だけの旅行とは違い、安全・快適・衛生面に関する犬連れ旅ならではの配慮が欠かせません。

 

そこで本記事では、犬仕様のキャンピングカーについて解説します。キャンピングカーの選び方や旅行に必要な装備、レンタル時の注意点も掲載しているので、愛犬との思い出づくりを安心して楽しむために、ぜひ参考にしてください。

目次
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1.犬仕様のキャンピングカーを選ぶ際のポイント

愛犬とのキャンピングカー旅を快適にするには、人だけでなく犬の安全や過ごしやすさを考えた「犬仕様」の車選びが欠かせません。ケージスペースや温度管理、収納スペースなど、細かな配慮がある車なら長時間移動も安心です。 

犬仕様のキャンピングカーを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

ケージフリーでも居場所がある

キャンピングカーでの移動は長距離になる場合が多いため、犬にとってなるべくストレスフリーな環境を用意することが重要です。ケージがなくても犬が落ち着いて過ごせる居場所を確保してあげましょう。後部スペースはなるべく広く取った方が、犬は快適に過ごせます。 

小型犬であればクッションスペース、大型犬であれば足を伸ばせる床面が確保されているかも重要です。滑りにくい床材や段差が少ない設計であれば、シニア犬にも優しい仕様と言えるでしょう。

FFヒーターを完備している

車中泊でも大活躍するのが「FFヒーター」です。FFヒーターとは、エンジンを動かさずに車内の温度を快適に保つ燃焼式ヒーターを指します。寒い日でも快適に過ごせるので、人間にとってありがたいFFヒーターですが、環境に神経質な犬にとっても嬉しい装置です。 

FFヒーターには燃料式・電気式・ガス式など種類があり、それぞれ特徴が異なります。燃料式は暖まりが早く真冬でも安心で、電気式は静かでニオイが少ないのが特徴です。ガス式は停車中でも使える反面、ガス残量の確認が欠かせません。 

FFヒーターは、用途や季節に合ったタイプを選びましょう。初心者には、後からヒーターを取り付けるタイプではなく、既に取り付けられているキャンピングカーがおすすめです。

犬連れ旅に適した収納スペースがある

旅行に行くと、ドッグフードや給水ボトル、タオル、おもちゃ、予備リードなど、犬用の荷物は意外と多くなります。それらの荷物が取り出しやすい収納があるとより便利です。 

特に、高さのある棚はドッグフードの袋ごと収納でき、浅い引き出しは薬やケアグッズの整理に適しています。また、人間用とペット用で分けて収納できる棚や、引き出しのあるキャンピングカーが犬と旅行する際には重宝するでしょう。 

関連人気記事:愛犬との憧れの車中泊旅|マナーや注意点を把握してトラブル防止に務めよう

2.キャンピングカーでの犬連れ旅行に必要な装備

キャンピングカーでの犬連れ旅行に必要な装備

愛犬とのキャンピングカー旅行では、走行中の安全確保や快適な休憩、衛生面の配慮など、犬専用のアイテムを用意することでトラブルを防げます。また、旅行が長期になればなるほど、愛犬だけでなく飼い主の快適性も重要になるでしょう。 

キャンピングカーでの犬連れ旅行に必要な装備は、以下のとおりです。

犬用トイレ

愛犬との長距離移動や宿泊ではトイレ問題がつきもの。車内や停車中でも使える犬用トイレを備えておけば、衛生面やマナー面で安心です。犬用トイレは、トイレシートタイプや折りたたみ式トイレ、持ち運び可能なペットトイレトレーなど、豊富な種類が揃っています。

また、キャンピングカーのスペースに合わせて、防臭加工や飛び散り防止の縁付きタイプを選ぶと、臭い漏れや汚れを最小限に抑えられるでしょう。ニオイ対策として、消臭スプレーやゴミ袋も忘れずに用意しておくと安心です。

ペット用ベッド・ブランケット

キャンピングカーでの休憩や寝泊りは、犬にとってストレスがかかるものです。寒さ対策や居場所づくりのために、愛犬用のベッドとブランケットも用意しておきましょう。 

ペット用ベッドやブランケットを持参すれば、振動や寒暖差から愛犬を守り、安心感を与えられます。犬は自分の匂いがついたアイテムで落ち着く習性があるため、常用しているものがおすすめです。

ポータブル電源

愛犬とのキャンピングカー旅行にポータブル電源があると、犬だけでなく飼い主にとっても快適度が大幅にアップします。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を貯め込み、コンセントがない場所でも電化製品に給電できる機器です。 

愛犬とのキャンピングカー旅行において、以下の場面でポータブル電源が活躍します。 

ポータブルエアコンやペットヒーターを使い、車内の快適な気温を維持できる

電子レンジや電気ケトルで、火を使わず安全に調理できる

ポータブル冷蔵庫に食材や飲み物、ペットフードを冷蔵保存しておける

夜の車内でLEDランタンを灯し、安全に活動できる

愛犬との思い出を残すためのカメラを常にフル充電にしておける 

車内のバッテリーを経由しないため、バッテリーが上がる心配もありません。長時間の停車やアウトドア先でも、自宅にある家電をフル稼働して快適な空間が作り出せるでしょう。 

キャンピングカーに備えるポータブル電源は、創業から13年間で世界販売台数500万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。業界最大級の軽量コンパクト設計を誇るため、車外にも気軽に持ち出せます。 

BMSとNCM制御機能でバッテリー異常を保護するため、愛犬が側にいても安全に使用できます。リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、10年以上もアウトドアで活躍するでしょう。

キャンピングカーの車内生活を快適にするポータブル電源はこちら

換気扇

車内の温度・湿度管理とニオイ対策に、換気扇は必須アイテムです。長期間犬を車に乗せて生活や移動をしていると、車内に臭いが充満して快適な環境は保てません。特に夏場は、窓を開けられない状況でも換気できる設備が役立ちます。 

キャンピングカーに設置する主な換気扇は、天井設置型とサーキュレーター併用型です。天井型は熱気を効率的に排出でき、サーキュレーターと併用すると室内の空気循環がさらに向上します。ポータブル電源と組み合わせれば、換気扇を長時間連続で稼働できます。

防水シート

愛犬と一緒にキャンピングカー旅行をする際、防水シートは車内を清潔に保つための重要アイテムです。長距離移動やアウトドア旅行では、突然の雨や川遊び、泥遊び、お漏らしなどで、犬の体が濡れる場面があります。防水シートがなければ、車内は水浸しです。 

防水シートがあれば、キャンピングカーの座席や床、ベッドスペースを汚れや水分からしっかりと守ってくれます。素材は耐久性が高く、丸洗いできるPVCコーティングやナイロン製がおすすめです。サイズはキャンピングカーの床面積やベッドサイズに合わせましょう。

3.キャンピングカーで犬と旅行するための準備

愛犬と一緒にキャンピングカーで旅をするなら、思いつきでの出発はNG。移動中の安全確保や車内の快適性など、事前に整えておくべき準備があります。準備不足で旅に出てしまうと、愛犬は体調を崩して動物病院へ早々に向かう事態にもなりかねません。 

キャンピングカーで犬と旅行するための準備は、以下のとおりです。

ドライブに慣れさせておく

キャンピングカーは一般的な乗用車よりも大きく、走行中の揺れや振動が独特です。犬が突然の環境変化に戸惑わないよう、事前に短時間のドライブを繰り返して慣らしておきましょう。愛犬をドライブに慣れさせるための手順を紹介します。 

1.近所を10〜15分程度走行する

2.徐々に時間や距離を延ばし、高速道路や山道など異なる道路環境にも挑戦する

3.車内での定位置を決め、安心できるベッドや毛布を置く 

また、ドライブ中はこまめに休憩を取り、水分補給と軽い散歩でストレスを軽減しましょう。車酔いしやすい犬には、獣医師に相談して酔い止めやサプリを準備すると安心です。

走行中の転倒防止対策を講じる

キャンピングカーは室内空間が広いため、犬が自由に動き回れると思われがちですが、走行中の移動は危険です。急ブレーキやカーブで転倒し、運転席に飛び込んで事故につながる恐れもあります。走行中の転倒防止対策は、以下のとおりです。 

ペット用シートベルトで固定する

クレート(ケージ)を床や固定金具で固定する

滑り止めマットを床に敷く

座席やベッドに防水・滑り止めシートを併用する

夏場の熱中症対策を行う

犬は人間よりも体温調節が苦手です。特にキャンピングカーの車内は、直射日光や停車中の熱こもりで急激に温度が上がってしまいます。夏場はわずか数分で熱中症の危険が高まるため、徹底的な対策が必要です。愛犬のためにできる熱中症対策を紹介します。 

ポータブル電源で換気扇や扇風機を稼働する

天井や窓に遮熱カーテンやサンシェードを設置する

保冷剤やクールマットを犬の休憩スペースに置く

こまめな水分補給と日陰での休憩を行う

また、エンジン停止中に愛犬を車内に放置するのは厳禁です。数分の外出でも犬を車内に残さず、一緒に連れ出すよう徹底しましょう。

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4.犬仕様キャンピングカーをレンタルする際の注意点

犬仕様キャンピングカーをレンタルする際の注意点

犬仕様のキャンピングカーを購入するか悩まれている方は、一度レンタルしてみるのもおすすめです。キャンピングカー旅行をお試しすれば、購入時に考慮すべき点も見えてくるでしょう。ただし、レンタルには利用規約が定められているため、事前の確認が必須です。 

犬仕様キャンピングカーをレンタルする際の注意点を紹介します。

有効な予防接種を受けておく

犬仕様キャンピングカーをレンタルする場合、有効な予防接種を受けさせていることは、飼い主のマナーであり義務ともいえます。予防接種は愛犬を感染症から守るだけでなく、他の犬や人への感染拡大を防ぐ上で重要です。 

レンタル会社によっては、接種証明書の提示が必須条件となることもあるので、事前に利用規約を確認しましょう。狂犬病や混合ワクチンに加え、ノミ・ダニ予防などの外部寄生虫対策も併せて行うと、旅先中も安心して過ごせます。

車内での給餌や排泄は控える

レンタルしたキャンピングカー内での給餌や排泄は、追加料金の発生につながる恐れがあるため、控えた方がよいでしょう。また、キャンピングカーは限られた空間のため、車内での給餌や排泄は臭いや汚れの原因になりやすく、旅の快適さを損ないます。 

給餌は休憩や宿泊時に車外で行い、排泄も事前に済ませるか専用スペースを利用するのが理想的です。清潔な状態で返却するために、給餌や排泄の場所には注意しましょう。

乗車前に車外で足を綺麗にする

犬仕様のキャンピングカーをレンタルする際、乗車前に愛犬の足を綺麗にすることは必須のマナーです。散歩や屋外活動で付いた泥や砂は、車内を汚すだけでなく、シートや床材の劣化、臭いの原因にもなります。 

特にレンタル車では、清掃費用や追加料金の発生を避けるためにも、車内への持ち込み汚れは最小限に抑えたいところです。ウェットティッシュや足拭きタオル、携帯用足洗いカップなどを活用すれば、短時間で足を清潔にできます。

5.キャンピングカーで愛犬と旅を楽しめる際の注意事項

犬は人間よりも振動や音に敏感で、キャンピングカーでの移動は精神的な負担になります。安全で快適なキャンピングカー旅行を実現するためにも、以下の注意点を守りましょう。 

出発前に体調不良がある場合は、キャンピングカーでの移動を中止する

熱中症のリスクを防ぐため、犬を車内に放置しない

2時間に1回はサービスエリアや道の駅で休憩し、外の空気を吸わせる

サービスエリアや観光地では必ずリードを着用する 

自分たちだけでなく他の利用客も楽しめるよう、細心の注意を払う必要があります。

6.キャンピングカーで犬と旅行に関するよくある質問

最後に、キャンピングカーで愛犬と旅行に行く際によくある質問を紹介します。おすすめの車種や価格も掲載しているので、犬仕様キャンピングカーを選ぶ際の参考にしてください。

キャンピングカー内で犬の留守番はNG

キャンピングカーでの旅行中、犬を車内に置いて留守番させるのは非常に危険です。特に夏季や直射日光の下では車内温度が急上昇し、熱中症や脱水症状のリスクが高まります。 

寒冷期でも閉め切った車内は体温調整が難しく、健康被害につながることがあります。また、予期せぬ揺れや物音によって犬がパニックになる可能性もあるでしょう。短時間であっても、キャンピングカー内に愛犬を放置するのは避けてください。

新車・中古車の犬仕様キャンピングカーの価格は?

犬仕様キャンピングカーは、新車で500〜800万円程度、中古車で250〜500万円程度の価格で購入できます。床材や換気設備など、ペット仕様に改造する場合、別途費用がかかる場合もあるので注意しましょう。中古車は、状態や走行距離によっても価格が変動します。

犬連れにおすすめのキャンピングカーは?

キャンピングカーBUONO

出典:キャンピングカーBUONO 

犬仕様のキャンピングカーには、床が低めで広い室内空間がある「バンコンタイプ」や、収納力の高い「キャブコンタイプ」がおすすめです。例えば、バンコンタイプでハイエースをベースとした「ヴォーノ」は、スペースが広く収納も充実しています。

まとめ

キャンピングカーで犬と旅行を快適にするには、安全・快適・清潔の3つを意識したキャンピングカー選びと準備が欠かせません。事前に慣らし運転や装備のチェックをしておけば、愛犬も飼い主も安心して旅を楽しめます。 

万全の準備で出発し、愛犬と一緒に忘れられない景色と時間を味わってみてください。

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