オール電化の冬の電気代が5万は高すぎ?|3人・4人家族の平均も紹介

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オール電化住宅に住む人にとって、冬の高い電気代は家計を圧迫する要因の一つです。暖房の使い方や電力プランの選び方など、電気代が高くなる要因は数多くあります。

 

この記事では、オール電化住宅の平均電気代や、冬の電気代を抑える対策を紹介します。

 

国が実施していた電気・ガス料金の支援は2024年10月で終了し、電気代の上昇は避けられません。この記事を参考にして冬の節電対策を実践し、家計の負担を減らしましょう。

 

参考:経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」

目次

1.オール電化の冬の電気代が5万は普通?電力会社ごとの平均を比較

 

オール電化住宅では、冬の電気代は5万円が普通といわれますが実際はどうでしょうか。3つの電力会社における、オール電化住宅の平均電気代をまとめました。 

・関西電力:平均16,533円

・北海道電力:平均20,390円

・東北電力:平均22,305円・1月は4万円以上

※世帯人数は4人以上を想定しています。 

順番に見ていきましょう。

●関西電力:平均16,533円

関西電力の毎月の平均光熱費を、通常のプランとオール電化住宅で比較しました。 

・通常のプラン:17,617円

・オール電化住宅:16,533円 

通常のプランよりもオール電化住宅の方が、年間約12,000円お得です。 

ただし、1人暮らしの場合は通常のプランよりもオール電化住宅の方が、毎月平均で1,600円高くなります。関西電力を2人以上の世帯で利用するなら、オール電化住宅がおすすめです。 

参考:関西電力「オール電化の電気代平均額と節約方法」

●北海道電力:平均20,390円

北海道電力では、オール電化住宅向けにスマート電化プランをすすめています。このプランの毎月の平均光熱費は20,390円です。都市ガスや灯油をメインに使うプランと比べると、年間光熱費におよそ下記の差があります。 

・スマート電化モデル:244,680円

・都市ガスモデル:259,109円

・灯油・LPGモデル:326,499円 

スマート電化プランなら他2つのプランよりも、年間光熱費を15,000~80,000円ほど節電できる可能性が高いです。北海道でオール電化住宅に住む人は、参考にしてください。 

参考:北海道電力「スマート電化<住宅の新築をご検討の方向け」

●東北電力:平均22,305円・1月は4万円以上

東北電力では、オール電化の夜間光熱費がお得になるプランがあります。光熱費の例として、青森県における毎月の平均光熱費は22,305円です。1月の光熱費は42,935円と特に高くなります。

東北電力「お住まいの県や世帯人数を選んで、チェック!」

引用:東北電力「お住まいの県や世帯人数を選んで、チェック!」 

宮城や福島などの地域では1月の光熱費が約30,000円と控えめですが、電気・ガス料金の支援の終了にともない、電気代の高騰は避けられません。光熱費を抑えるためには、暖房の使い方や電力プランの見直しが必須です。

2.3人家族のオール電化の平均電気代はいくら?

 

関西電力でオール電化住宅に3人家族で住む場合、平均電気代は14,835円とされています。総務省によれば、2023年度の2人以上の世帯(平均2.9人)における平均的な電気・ガス代は17,474円です。 

地域や電力会社によって変わりますが、2人以上の世帯ではオール電化住宅がお得といえるでしょう。 

参考:総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 」

3.オール電化の冬の電気代が高い原因はエコキュート?

 

オール電化の冬の電気代が高い原因はエコキュート?

オール電化住宅で冬の電気代が高くなるのは、エコキュートだけが原因とはいえません。

初期のオール電化住宅では、効率が低い蓄熱式床暖房や電気温水器が使われていました。現在のエコキュートやエアコンの電気代と比べると、年間でおよそ下記の差があります。

家電の種類

年間の平均電気代

エコキュート

約30,000円

エアコン

約54,000円

電気温水器

約118,000円

蓄熱式床暖房

約195,000円

冬にエコキュートを1カ月動かした場合の電気代は、2,000~5,000円ほどです。電力消費の効率は、オール電化住宅の登場時から改善されています。

4.オール電化の冬の電気代を抑える対策7選

 

オール電化の冬の電気代を抑える対策を7つ解説します。 

・湿度を40~60%に保つ

・エアコンの効率を維持する

・扇風機と暖房を併用する

・高効率のエコキュートに買い替える

・エコキュートを適切なモードで使う

・夜間電力が安くなるプランに変える

・ポータブル電源とソーラーパネルのセットを導入する 

一つずつチェックしていきましょう。

●湿度を40~60%に保つ

室内の湿度は40~60%に保ちましょう。湿度を高めれば体感温度が上がり、暖房の温度を下げても寒く感じにくくなります。 

加湿の方法としては、加湿と食事を両立できる鍋料理がおすすめです。鍋を火にかければ室内が蒸気で満たされ、冬が旬の食材を使った鍋料理は血行を促進して体も暖まります。 

ただし、湿度が60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなります。住宅を不衛生にしないためにも、湿度計で適切な湿度をチェックしましょう。 

参考:政府広報オンライン「省エネのポイントを部屋別にご紹介! 高くなりがちな冬の光熱費を抑えましょう」

●エアコンの効率を維持する

冬の電気代を節約するためには、エアコンの節電ポイントを押さえて効率を維持する必要があります。 

・設定温度を20℃にする

・風向きをできる限り下に向ける

・月に1~2回フィルターを掃除する

・過ごす時間が多い位置に左右の向きを調整する 

エアコンは外の気温と設定温度の差が小さいほど、電気代が安くなります。例えば、外が6℃の日に2.2kwのエアコンの設定温度を21℃から20℃に下げて9時間動かした場合、約1,650円節約可能です。 

オール電化の電気代で一番かかるものはエアコンで、年間20,000~60,000円ほどかかります。電気代を抑えるためにも、エアコンの節電対策を実施しましょう。 

参考:経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約​」

●扇風機と暖房を併用する

扇風機と暖房の併用は冬の節電におすすめです。高温の空気は高い位置に昇りやすいため、空気を混ぜなければ部屋全体が暖まるまで時間がかかってしまいます。 

扇風機を上に向けて使えば暖かい空気が混ざり、部屋を素早く暖められます。家具の上に小型の扇風機を置いて高い位置で使えば、より早く暖めることが可能です。

●高効率のエコキュートに買い替える

古い蓄熱暖房機や電気温水器を使っている人は、高効率のエコキュートに買い替えましょう。オール電化住宅登場時の家電は電力消耗が激しく、電気代が高くなりがちです。 

低効率の電気温水器から高効率のエコキュートに買い替えれば、年間で約90,000円節電できます。また、国が行っている給湯省エネ2024事業に申込すれば、下記の補助金を受け取ることができます。 

・エコキュートの設置:1台80,000~130,000円

・電気温水器の撤去(エコキュートの設置台数まで):1台50,000円

・電気蓄熱暖房機の撤去(2台まで):1台100,000円 

エコキュートに買い替える際は、給湯省エネ2024事業を活用しましょう。 

参考:経済産業省 資源エネルギー庁「給湯省エネ2024事業」

●エコキュートを適切なモードで使う

エコキュートを適切なモードで使えば、より電気代を節約できます。具体的には次の方法がおすすめです。 

・おまかせモードで湯沸かしする

・高温足し湯機能で湯沸かしする

・長時間使わないときは休止モードにする 

エコキュートには、日頃どれだけお湯を使っているか学習する機能があります。おまかせモードにすれば、余分な湯沸かしをせずに電気代を節約可能です。 

高温足し湯機能は、エコキュートの貯湯タンクにある高温のお湯をそのまま使う機能です。浴槽のぬるいお湯を温め直す追い焚き機能と違って、湯沸かし代がかかりません。貯湯タンクにお湯が余っている場合は、高温足し湯機能を使いましょう。

●夜間電力が安くなるプランに変える

夜間電力が安いプランへの変更は、冬の節電に効果的です。参考例として、東京電力の2つのプランで、夜間にエコキュートで5時間湯沸かしした場合の電気代を比べてみましょう。 

・夜トク8:237円

・スタンダードS:304円

※エコキュートの消費電力を1.5kWで想定しています。 

エコキュートと夜間電力が安いプランを併用すれば1日70円、1カ月で約2,000円の節電が期待できます。日中自宅で家電を使う機会が少ない人は、夜間電力が安くなるプランがおすすめです。 

参考:東京電力「夜トクプラン」

参考:東京電力「スタンダードプラン」

●ポータブル電源とソーラーパネルのセットを導入する

ポータブル電源ソーラーパネルのセットは節電対策として有効です。ポータブル電源は持ち運べるバッテリー装置であり、ソーラーパネルと併用すれば工事不要な太陽光発電システムとして使えます。 

使い方としては、昼間の外出中にソーラーパネルでポータブル電源を充電する方法がおすすめです。ポータブル電源を日中に充電しておけば、寒くなる夕方以降に自宅の電力を使わず暖房機器を動かして節電できます。

5.オール電化住宅の防災と電気代の節約に!ポータブル電源とソーラーパネルのセット4選

 

オール電化住宅の防災と電気代の節約に!ポータブル電源とソーラーパネルのセット4選

オール電化住宅はガスを使わないので火災のリスクが減り、適切な電力プランや暖房機器を選べば節電できるメリットがあります。ポータブル電源とソーラーパネルのセットを導入すれば、防災と節電対策をさらに充実させることができます。 

ここで紹介するJackery(ジャクリ)のポータブル電源は、巨大地震が起きた石川県や大雨の被害を受けた山形県などの災害支援に貢献しました。また、ソーラーパネルは曇天時にも発電できる高い発電効率と雨天でも使える防水耐性を誇り、天候を気にせずに発電可能です。 

容量や出力ごとに4種類のモデルを紹介するので、用途に合ったポータブル電源を探したい人は参考にしてください。

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル

Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、Jackery ポータブル電源 1000 Newと、Jackery SolarSaga 100Wのセットです。UPS機能を搭載し、家電とコンセントの間にポータブル電源をつなげば、停電したとき0.02秒で電源が自動で切り替わります。最新の「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を搭載することで10年以上の長寿命を実現しているため、万が一の停電にしっかりと備えつつ、日々の電気代節約に活用可能です。 

●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット

Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セットは、Jackery ポータブル電源 2000 NewとJackery SolarSaga 200 のセットです。CTB(セル・トゥ・ボディ)という、バッテリーの強度を上げて本体と結合しサイズを圧縮する技術を、このクラスのポータブル電源では世界で初めて採用。大容量・高出力ながら圧倒的なコンパクトさを実現しました。最大7つの機器へ同時に給電できるため、家電みんなの電気代をまとめて節約できます。 

●Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源  セット

Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源  セットは、Jackery ポータブル電源 1000 PlusとJackery SolarSaga 100Wのセットです。62個の保護システムと12重のBMS(バッテリーマネジメントシステム)を採用し、高い安全性を強みとしています。バッテリーを追加することで容量を1,264Whから最大5,000Whまで拡張し、家電の使用時間を延長可能です。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット

Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セットは、Jackery ポータブル電源 2000 Plusと、Jackery SolarSaga 200のセットです。ハンドルを伸ばしてキャスターで運べるので、スムーズな移動が可能。また「1000 Plus」と同様、拡張バッテリーに対応し、最大12,000Whまで容量を増やせます。より長い時間家電を継続して使えるので、効率的に日々の電気代を節約できるでしょう。 

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まとめ

 

この記事では、オール電化住宅の平均電気代と冬に節電するための対策を紹介しました。 

・湿度を40~60%に保つ

・エアコンの効率を維持する

・扇風機と暖房を併用する

・高効率のエコキュートに買い替える

・エコキュートを適切なモードで使う

・夜間電力が安くなるプランに変える

・ポータブル電源とソーラーパネルのセットを導入する 

東北や北海道のような寒い地域ほど、電気代は高くなります。また、国の電気・ガス料金の支援は2024年10月で終了するため、電気代は高くなる一方です。 

古いオール電化製品の買い替えや、ポータブル電源とソーラーパネルセットの導入を実践し、冬の電気代を抑えましょう。

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