北海道の活火山一覧!噴火の危険からあなたの命を守る方法も紹介

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北海道の活火山に興味がある方必見です。活火山の近くに住んでいる方や、訪れる予定の方は噴火のリスクをしっかりと理解しておきたいですよね。実は北海道には現在31の活火山が存在しています。

 

本記事では、北海道の活火山を紹介します。北海道の火山観光ランキングや、噴火の危険から命を守るための具体的な方法も紹介するので、参考にしてみてください。

目次

1.北海道の火山一覧|31の活火山がある

 

現在、北海道には北方領土にある11火山を含め合計で31の活火山が点在しています。活火山とは、約1万年以内に噴火した火山や現在も活発な噴気活動を行なっている火山を指します。北海道の火山一覧は以下のとおりです。 

火山名

標高(m)

常時観測火山

最新の噴火

知床硫黄山

1562

-

1936年

羅臼岳

1661

-

約500~700年前

天頂山

1046

-

約1900年前

摩周

857(カムイヌプリ)

-

約1000年前

アトサヌプリ

508(アトサヌプリ)

574(マクワンチサップ)

数百年前

雄阿寒岳

1370

-

約2500~1000年前

雌阿寒岳

1499

2008年

丸山

1692

-

1898年

大雪山

2291(旭岳)

約500~600年前

十勝岳

2077

2004年

利尻山

1721

-

2000~8000年前

樽前山

1102(風不死岳)

1041(樽前山)

1981年

恵庭岳

1320

-

約200年前

倶多楽

549(四方嶺)

377(日和山)

約200年前

有珠山

733(大有珠)

398(昭和新山)

669(有珠新山)

2000年

羊蹄山

1898

-

約10000年前

ニセコ

1116(イワオヌプリ)

1308(ニセコアンヌプリ)

-

約6000年前

北海道駒ヶ岳

1131(剣ヶ峯)

2000年

恵山

618

1874年

渡島大島

732(江良岳)

-

1759年

茂世路岳

1124

-

1999年

散布山

1587

-

1860年

指臼岳

1125

-

1951年

小田萌山

1208

-

記録なし

択捉焼山

1158

-

2013年

択捉阿登佐岳

1206

-

1932年

ベルタルベ山

1221

-

1812年

ルルイ岳

1486

-

約10000年前

爺爺岳

1822

-

1981年

羅臼山

888

-

1900年

泊山

543

-

19世紀中頃

参考:国土交通省

2.特に活動的な北海道の火山は9つ

 

特に活動的な北海道の火山

特に活動的な以下の9火山は、札幌管区気象台が常時観測火山として24時間体制で火山活動を監視しています。 

雌阿寒岳

十勝岳

樽前山

有珠山

北海道駒ヶ岳

倶多楽

恵山

アトサヌプリ

大雪山 

これらの9つの火山は、今後100年以内に噴火する可能性があるとされ「火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山」として認定されています。ここでは北海道の噴火しそうな山9つそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

雌阿寒岳

雌阿寒岳は、阿寒カルデラの南西部にある8つの小型火山体で成り立っています。数万年前から噴火活動を行なっており、最近では2008年に小規模な噴火がありました。登山コースも豊富で往復4〜6時間程度で登れるため、観光スポットとしても人気があります。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

雌阿寒岳

1499

北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉

1955〜1966年
1988年
1996年
1998年

2006年

2008年

 

小さな噴火を繰り返し

十勝岳

十勝岳は、北海道中央部の大雪山系に位置する活火山です。過去には大規模な噴火が記録されており、特に1926年の大正噴火では144名が犠牲になりました。最近では平成26年に山体浅部の膨張を示す地殻変動が観測され、噴火警戒レベルが1から2に引き上げられました。しかし翌年の平成27年に活動が低下し、現在は噴火警戒レベルは1に戻っています。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

十勝岳

2077

北海道上川郡美瑛町白金

1857年

1887年

1926年(大正噴火)

1962年

1988〜1989年

 

1926年の大正噴火では144名が死亡

樽前山

樽前山は、北海道の道央地方南部に位置する標高1041mの活火山です。山頂部には大型の火口があり、その内部には中央火口丘と呼ばれる火砕丘が存在しています。これまでの有史時代の噴火はすべて山頂で起こっており、現在も山頂火口原内では噴気・地熱が観測されています。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

樽前山

1041

北海道苫小牧市樽前

1667年

1739年

1909年

1978〜1981年

 

1667年と1739年の大規模な噴火で山頂部に大きな火口を形成

有珠山

有珠山は、約2万年前から噴火活動を続ける活火山です。約7000〜8000年前に山頂部が崩壊して、岩屑なだれが流れ下りました。その後、長い休止期間を経て1663年に噴火活動が再開し、以降は30〜50年の周期で9回の噴火が発生しています。現在は噴気が見られるものの、静穏な状況が続いており、噴火警戒レベルは1に設定されています。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

有珠山

733

北海道有珠郡壮瞥町字昭和新山

1663年

1943〜1945年

1910年

2000〜2001年

 

30〜50年の周期で9回の噴火が発生

北海道駒ヶ岳

北海道駒ヶ岳火山は、10万年前より以前から活動を開始した安山岩質の成層火山です。約4万年前までに円錐形の成層火山を形成し、その後3回の噴火活動期において山体崩壊や爆発的噴火を繰り返しました。2000年の噴火以降は静穏な状態が続いていますが、前兆なしに噴火する特徴があるため常に注意が必要です。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

北海道駒ヶ岳

1131

北海道亀田郡七飯町/鹿部町/森町

1640年

1694年

1856年

1929年

2000年

 

火砕流を伴い短い時間で大量の軽石や火山灰を激しく噴出する大規模な噴火が特徴

倶多楽

倶多楽火山は、約4万年前までの噴火活動で形成された円形のカルデラと、その西麓にある登別火山から構成されています。約8万年前から4.5万年前にかけて火砕流を伴う大規模な噴火が繰り返され、直径3kmの円形のカルデラが形成されました。歴史上には噴火の記録はありませんが、最近1万年間には8回の水蒸気噴火が発生しています。また最新の噴火は、約200年前と推定されています。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

倶多楽

377

北海道白老郡白老町字虎杖浜

噴火の記録なし

 

・1万年間に8回の水蒸気噴火発生

・2016年と2017年に地震による地殻変動あり

恵山

恵山は、渡島半島南東端に位置する小型の活火山です。約4〜5万年前に活動を開始し、約1万年前までに溶岩ドームが形成され、それに伴って火砕流が発生しました。最近の噴火の記録としては、1846年と1874年に水蒸気噴火があります。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

恵山

618

北海道函館市恵山町

1846年

1874年

 

1846年の水蒸気噴火では泥流が発生し死者多数

アトサヌプリ

アトサヌプリは、北海道東部の屈斜路カルデラの中央部に位置する活火山です。現在も奮起活動が続いている「マクワンチサップ」や「サワンチサップ」などの溶岩ドーム群から成り立っています。別名「硫黄山」とも呼ばれ、1963年まで華硫黄を主体とする硫黄鉱床が採掘されていました。最新の噴火は数百年前に発生した水蒸気爆発で、「熊落し」という爆裂火口を形成。現在も奮起活動は続いています。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

アトサヌプリ

508

北海道川上郡弟子屈町

噴火の記録なし

 

約1.5万年前から溶岩ドーム形成を伴う噴火を繰り返す

大雪山

大雪山は、北海道中央部に位置する約20以上の成層火山や溶岩ドームから構成された火山の総称です。約5000年前までに現在の旭岳の山頂部が形成され、2000〜3000年前には山体崩壊が起こり山頂西側に馬蹄形の地獄谷火口が生まれました。1000年前から水蒸気爆発が頻発しましたが、最近3000年間ではマグマ噴火は発生していません。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

大雪山

2291

上川郡東川町旭岳温泉

噴火の記録なし

 

約2000年以上前の山体崩壊により地獄谷火口ができ、その後1000年前から水蒸気噴火が頻発

3.大自然に圧倒!北海道の火山観光ランキング

 

大自然に圧倒!北海道の火山観光ランキング

北海道の火山観光スポットを紹介します。これを参考に活火山観光の参考にしてみてください。

昭和新山

昭和新山は1943年の噴火活動によってできた歴史の浅い火山です。現在でも噴煙を見られ、地球のパワーを感じたい方にうってつけのスポットとなっています。観光する際のおすすめスポットは以下の4箇所です。 

三松正夫記念舘

有珠山ロープウェイ

1977年火山遺構公園

新山沼(新山沼展望公園) 

名前

標高(m)

所在地

アクセス

昭和新山

398

北海道有珠郡壮瞥町字昭和新山

・札幌中心部から車で約2時間(高速道路利用)

・新千歳空港から車で約1時間30分(高速道路利用)

雌阿寒岳

大自然の中で登山を楽しみたい方は、雌阿寒岳がおすすめです。登山道は以下の3種類があり、体力に合わせて自分に合ったコースを選べます。 

阿寒湖畔コース(往復約5時間10分):森林浴を楽しみながら美しい展望を楽しめる

雌阿寒温泉コース(往復約4時間10分):きつい登りがあるが見晴らしがよい

オンネトーコース(往復4時間50分):高山植物の花畑を楽しめる 

高山植物を横目に活火山特有の噴煙を眺めながらの登山は、特別な体験になるでしょう。 

名前

標高(m)

所在地

アクセス

雌阿寒岳

1499

北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉

・釧路空港から車で約1時間30分

 

有珠山

有珠山は、2万年ほど前に形成された20世紀だけでも4回も噴火した活火山です。96人乗りの大型ゴンドラ「有珠山ロープウェイ」に乗れば景色を楽しみながら山頂まで登れます。火口原展望台では、1977年に噴火した火口を近くで眺められます。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

有珠山

733

北海道有珠郡壮瞥町字昭和新山

・新千歳空港から車で約1時間30分(高速道路利用)

ニトヌプリ

ニトヌプリは、北海道倶知安町と蘭越町にまたがる火山です。登山道が整備されており標高は1080mと比較的低いため、体力に自信がない方でも登りやすいでしょう。またニセコエリアの中でも観光客が少なく、スキーを楽しむ穴場スポットとしても注目されています。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

ニトヌプリ

1080

北海道磯谷郡蘭越町

・札幌中心部から車で約2時間(高速道路利用)

新冠泥火山

新冠泥火山は、北海道の新冠町に位置する丘陵群です。火山とは異なり、泥が断層中のガスや地下水とともに噴出・隆起・堆積して形成された泥火山で北海道の天然記念物に指定されています。国道から眺められますが、個人敷地のため立ち入りは禁止されています。 

名前

標高(m)

所在地

噴火活動歴

新冠泥火山

-

北海道新冠郡新冠町高江

・新千歳空港から車で約1時間30分(高速道路利用)

4.北海道でもっとも危険で有名な活火山は?


北海道には、気象庁が24時間体制で観測を続けている火山が9つありますが、その中でも特に注目されるのが雌阿寒岳です。

気象庁が「噴火警戒レベル」で活火山を評価

北海道の活火山は、気象庁によって「噴火警戒レベル」で評価されています。火山の活動状況や噴火のリスクを示すもので、住民や観光客が安全に行動するための重要な指標となります。レベルは1〜5まであり、数字が大きくなるほど危険度が増す仕組みです。

参照:国土交通省

2018年に雌阿寒岳が噴火警戒レベル2に

2018年11月20日18時頃から、雌阿寒岳の山頂にあるポンマチネシリ火口付近で地震が増え始めました。これを受けて11月23日には気象庁が噴火の可能性が高まったと判断し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。

参照:北海道のホームページ 

その後2018年12月21日には、火山性地震の減少を確認し火山活動が静穏時の状況に戻りつつあると判断し、噴火レベルを2から1に引き下げました。しかし雌阿寒岳は依然として活火山であるため、今後も火山ガスや火山灰の噴出には十分な注意が必要です。

参照:気象庁

現在は9つの活火山すべて噴火警戒レベル1

現在、北海道にある9つの活火山はすべて噴火警戒レベル1に評価されています。特に活発な火山活動が見られないことを示してはいますが、突然の変化が起こる可能性があるため依然として注意が必要です。雌阿寒岳や有珠山などの人気の火山スポットを観光する際は、公式サイトなどで最新の噴火警戒レベルをチェックするのをおすすめします。

5.火山噴火はいつ起きるか不明!命を守る5つの行動

 

火山災害には以下の3つがあります。 

溶岩流 による災害

火砕流 による災害

火山泥流による災害 

例えば北海道の十勝岳では、1926年5月の噴火によって火山泥流が発生し144名が犠牲になりました。火山の噴火は予測が難しく、いつ発生するか分かりません。だからこそ、万が一の事態に備えるための行動が重要です。ここでは、あなたの命を守るために実践すべき5つの行動を紹介します。

ハザードマップで避難ルート・避難所をチェックしておこう

ハザードマップを確認し、避難ルートや避難所の場所を把握しておきましょう。事前にルートを確認しておくことで、緊急時でも混乱せずに迅速かつ安全に避難できます。自治体のホームページや気象庁のサイトでハザードマップをチェックしておきましょう。

定期的に噴火警戒レベルを確認しよう

活火山の近隣に住んでいる方は、定期的に気象庁のサイトで噴火レベルを確認しましょう。自治体や気象庁のSNSアカウントでも噴火警戒レベルに関する情報が発信されているため、フォローしておくのもおすすめです。

窓ガラスに飛散防止フィルムを張ろう

窓ガラスに飛散防止フィルムを張ることで、火山灰や飛散物が窓ガラスを破損するリスクを下げられます。ガラスの破片が室内に飛び散ると、足を怪我して避難できない最悪の事態を招くおそれがあります。特別な工具や技術がなくても簡単に取り付けられるので、ぜひ検討してみてください。

火山噴火時の持ち出し品を準備しておこう

火山噴火の緊急時に備えて、以下の持ち出し品を事前に準備しておきましょう。 

飲料水

食料

懐中電灯

防塵マスク

ヘルメット

ゴーグル・メガネ など 

これらの持ち出し品をリュックにまとめておくことで、避難時にすぐに持ち出せます。定期的に内容を見直し、更新しておくのも重要です。

停電に備えて「ポータブル電源」を準備しよう

火山噴火による停電に備えるために「ポータブル電源」を準備しておくのをおすすめします。ポータブル電源とは、持ち運びが可能な電源装置で、事前に充電しておけば電源がない場所でもスマホの充電や家電への給電が可能です。災害時の停電には、以下のような使い方ができます。 

スマホの充電:家族と連絡を取り合ったり、最新情報を取得したりできる

照明の確保:LEDランタンなどの照明機器を点灯させられる

暖房器具への給電:電気毛布やエアコンなどを稼働して快適な温度環境を整えられる

キッチン道具への給電:電気ケトルや電気クッカーを使って温かい飲み物や食べ物を準備できる 

万全な防災対策を考えている方は、ポータブル電源を準備しておきましょう。

関連人気記事:火山による災害を事例つきで解説!被害を抑えるための防災対策7選

6.火山噴火で電気が止まるかも!「Jackeryのポータブル電源」で停電対策

 

火山噴火による停電対策には、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源とソーラーパネルのセット「Jackery Solar Generator」がおすすめです。 

スマホを充電して連絡や情報収集に活用できる

LEDライトで夜間の照明を確保できる

掃除機を動かして灰を除去できる

締め切った室内の暑さ対策にエアコンや扇風機を動かせる

浄水器を動かして火山灰による水道水汚染も対策できる 

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は世界中から高く評価されており、販売台数は500万台を突破しています。またグッドデザイン賞やアマゾンマーケットプレイスアワードなど数多くの賞を受賞し、その品質が広く認められました。種類も豊富にあるので、あなたに合ったモデルを見つけて万全の防災対策をしてみてください。

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まとめ

 

北海道には31の活火山があり、そのうち9つの火山が「噴火レベル1」に指定されています。そのため活火山近郊に住んでいる方は、ポータブル電源などの非常用アイテムを準備し、ハザードマップを確認しておきましょう。 

火山噴火時の電源には「Jackery Solar Generator」がおすすめです。ソーラーパネルから充電できるため、停電が長引いても電力を確保できます。コンパクトで持ち運びやすく稼働音も静かで、避難所での使用にも最適です。あなたに合った「Jackery Solar Generator」を準備して、万全の防災対策を整えましょう。

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