テレビの地震対策はまず転倒防止対策!役立つグッズ5選と選び方を解説
近年では大画面の薄型液晶テレビが主流となっていますが、テレビが地震で転倒したときの危険性は想定していますか?
この記事では、地震が発生したときにテレビが転倒する危険性や、テレビ転倒を防ぐグッズの選び方、地震対策で役立つポータブル電源などをご紹介します。
テレビの転倒対策をしていないと地震発生時はどうなる?
●転倒したテレビの液晶が体に当たる
テレビの転倒で最も多い危険性は、液晶が破壊されて床に粉々に飛び散ることです。
大画面で薄型の形状が多い近年のテレビは、たとえしっかりした台が付いていても、上部が重いため重量バランス的には不安定で、地震が発生すると転倒しやすいのです。
また、テレビは一般的にテレビ台のような家具の上に置かれていることが多いでしょう。
テレビが転倒すれば、当然ながら高い場所から床に落ちることになるので、液晶が破壊されてしまう可能性も高まります。
テレビを視聴しているときに転倒すると、床に落下して破壊された液晶が飛散して体に当たるなど、直接の怪我を負う危険性があります。
●床に散乱した液晶で怪我をする
テレビから飛び散った液晶が体に当たるだけではなく、破壊された液晶が床に広がると、誤って踏んでしまうことによる二次被害の可能性もあります。
掃除をするときに、指を怪我してしまうこともあるでしょう。
これらの危険性は、特に大画面の液晶テレビほど注意しなければなりません。
●テレビの下敷きになる
テレビの転倒による最大の危険性とも言えるのが、人がテレビの下敷きになってしまうことです。
特に注意しなければならないのは、小さな子供がテレビの下敷きになるケースです。
子供はテレビ番組に夢中になりやすいので、テレビに近づいて視聴する傾向が強く、転倒時には避けることが難しくなります。
しかも、近年の大画面の液晶テレビは、幼い子供に覆いかぶさるほどの大きさがあります。
単にテレビの重量によるダメージだけではなく、破壊された液晶による怪我を負うことも十分に考えられます。
もしも子供の頭の上に落ちてしまったら、割れた液晶で頭を負傷することもあることを想定しておかなければなりません。
●大型液晶テレビの衝撃は?
液晶テレビというと、薄型で軽いというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、例えば一般的な40インチ程度の液晶テレビの重量は、約20kgです。
たとえテレビの重量が数十キロでも、大地震による転倒時は、瞬間的にはその何倍もの重量がかかります。
テレビの大きさによっては、瞬間的に100kg以上の負荷がかかるので、幼い子供にとっては脅威となるでしょう。ブラウン管の時代に比べれば、テレビはかなり軽量になったものの、その分大画面のテレビが増えたので安定感がなく、転倒の危険性はむしろ増えています。
大画面の液晶テレビが転倒すると、どれほどの危険性があるかお分かりいただけたかと思います。
●テレビの転倒対策があることを知らない人が多い
これほどの危険性があるにもかかわらず、実は、テレビが転倒しないように対策できる方法があることを知らないという人が多いのです。
国民生活センターが、テレビの転倒対策について消費者向けのアンケートをインターネットで実施した調査によって判明しました。
その調査によると、「転倒防止対策があることを知らなかった」という回答が37.8%あり、最も割合の多い回答でした。
さらに、「転倒対策を知っているけど実施していない」という回答を合わせると、約7割もの人がテレビの転倒対策をしていないことが判明したのです。逆に、「テレビの転倒対策を実施している」という回答は約3割にとどまっており、いかにテレビの転倒対策が疎かにされているかが分かるでしょう。
テレビの地震対策に、転倒防止グッズの選び方
テレビの地震対策として、転倒防止効果のあるグッズが販売されています。ここでは、テレビが地震で転倒しないように対策できるグッズの選び方を解説します。テレビが転倒するということが、どんな危険性があるのかお分かりいただけたと思いますが、転倒を確実に防ぐためには、適切な対策が必要です。
テレビの転倒防止に役立つグッズは、おもに次の5種類があります。
・耐震ジェルマット
・ベルト
・ワイヤー
・ポール
・壁面設置金具
これらのグッズのうち、テレビを購入したときに附属品として添付されていたものがあれば、使用するとよいでしょう。
ない場合や、より万全に固定したい場合は、以下の方法を参考にして下さい。
●できるだけ簡単に転倒対策したい場合
最も簡単に転倒対策できるグッズは、耐震ジェルマットです。
テレビのスタンドの裏側に貼り付けて、そのままテレビ台にテレビを置けば、吸着してテレビを固定できます。テレビを少し持ち上げて、スタンドの裏側に貼るだけなので簡単です。耐震ジェルマットを選ぶときは、耐震強度ができるだけ高いものを選びましょう。
震度7まで対応できるジェルマットも販売されています。
●確実に転倒を防ぎたい場合
耐震ジェルマットでは心許ないと感じる方には、ベルトやワイヤーでテレビを固定する方法がおすすめです。
テレビの裏側とテレビ台をベルトでつないだり、同じくテレビの裏側と後方の壁をワイヤーでつなぐ方法が一般的です。
これらの方法には、ベルトをビスで固定したり、壁にワイヤーホルダーを取り付けるなどの工事が必要なので、多少手間がかかります。
しかし、その分ガッチリとテレビを固定することができます。
●賃貸物件の場合
賃貸物件に入居している方は、壁に穴を開けたりすることはできないので、耐震ジェルマットを使用するか、穴あけやビスを必要としないポールタイプがおすすめです。
ポールタイプのグッズも、テレビの裏側とテレビ台をつないで固定しますが、テレビ台の後方部分を挟むタイプのホルダーが付いているので、台や壁を傷つけません。伸縮できるタイプもあるので、テレビのサイズに合わせて調整することもできます。もちろん、耐震ジェルマットのみでも一定の転倒防止効果があります。
●転倒対策を万全にしたい場合
テレビの転倒対策を万全にしたい場合は、耐震ジェルマットと他のグッズとの併用がおすすめです。
特に震源地に近い地震に遭遇した場合は、激しい縦揺れと横揺れが同時に襲ってきます。
ベルトやワイヤーは固定力が強いものの、縦揺れの場合はテレビが浮き上がってしまうので、縦揺れにはやや弱い傾向があります。
耐震ジェルマットと併用しておけば、激しい縦揺れが発生しても、テレビが浮き上がることはないでしょう。
●大型のテレビの場合
テレビの転倒防止用グッズおすすめ製品5選
ここでは、テレビの転倒防止用におすすめのグッズ5選を紹介します。
●耐震ジェルマット
耐震ジェルマットのおすすめは、iHouse allという海外ブランドの「耐震ジェル 極」です。
こちらの商品は、Nextup株式会社が輸入販売しており、Amazonや楽天市場などでも常に人気ランキングの上位に入っています。
震度7まで対応可能で、それぞれの販売サイトで高い評価を受けており、価格は4枚入り880円から購入できるお値打ちの商品です。
引用:Nextup株式会社公式サイト
●ベルト
耐震ベルトのおすすめは、サンワダイレクトの「テレビ転倒防止ベルト」です。
こちらの商品は、テレビをテレビ台に固定するタイプで、テレビ台への固定はクランプか両面テープのどちらかを選ぶことができます。
クランプは厚さ34mmまでのテレビ台に設置できるので、多くのテレビ台に対応できるでしょう。
価格は税込1,980円と、耐震対策用グッズの中ではお求めやすい価格になっています。
●ワイヤー
耐震ワイヤーのおすすめは、アイリスオーヤマの「テレビ転倒防止ワイヤー」です。
こちらの商品は、テレビと壁をワイヤーでつなぐタイプで、頑丈なワイヤーがテレビを転倒からガッチリ守ります。
約30kgまでのテレビに対応しているので、60インチ程度までの大型テレビの転倒防止対策としておすすめです。
価格は税込1,897円とお求めやすいですが、人気商品ゆえに品切れに注意しましょう。
●ポール
ポールは、平安伸銅工業から販売されているテレビ固定用のポールがおすすめです。
同社は、突っ張り棒を主力製品とする老舗の収納器具メーカーで、豊富な実績とノウハウがテレビ固定用のポールにも活かされています。テレビの裏側に取り付けるグッズなので、普段は見えない場所に設置されているものの、デザイン性を重視する同社のセンスが活かされており、シャープな印象を受ける製品です。
壁やテレビ台を傷つけることはないので、賃貸物件でも安心してお使いいただけます。
お値段は税込3,498円ですが、頑丈さを考慮すれば良心的な価格の商品です。
●壁面設置金具
大型液晶テレビを地震による転倒から防ぎたい方には、テレビ壁掛けショップ本店から販売されている壁面設置金具がおすすめです。
多くのネジが添付されているので、壁面にガッチリ固定できるほか、金具が滑らかに伸縮するので、テレビの角度を自由に調整できます。
テレビの大きさは37~102インチに対応しており、重量は65kgまでの大型液晶テレビを設置することができます。
お値段は税込29,920円と高価な商品ですが、大型液晶テレビでも地震での転倒を防止できる商品としておすすめです。
地震の停電でお役たつポータブル電源おすすめ3選
地震でテレビが転倒すると非常に危険であることはお分かりいただけたでしょうが、地震には停電がつきもので、停電するとテレビを視聴することができなくなります。テレビからの情報は、災害時に適切な行動を取るために必要なものです。ここで停電時の非常用電源としておすすめするのは、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、事前に電気を蓄えて、災害やキャンプなど電源が使えない時に、スマホや生活家電などに給電できる持ち運び便利な大容量バッテリーです。
停電時にテレビを視聴できるように、ポータブル電源を所有しておくとよいでしょう。ポータブル電源は、地震発生時のテレビ視聴用としての用途以外にも、以下のようなことに役立ちます。
・冷蔵庫を稼働して食材を保管できる
・スマートフォンを充電できる
・電子レンジなどを使い簡単な調理ができる
・冷暖房器具が使える
このような多くのメリットがあるので、災害対策としてポータブル電源を所有しておくことは大きな安心につながるでしょう。
ここでは、地震対策になるポータブル電源おすすめ3選をご紹介します。
●Jackeryポータブル電源2000Plus
「Jackeryポータブル電源2000Plus」は、超大容量・高出力のポータブル電源で、Jackeryのフラッグシップモデルです。
容量2,048Wh・定格出力3,000W(最大出力6,000W)という組み合わせのスペックが、テレビはもちろん、あらゆる家電製品の稼働を可能にしています。
そして、高耐熱・長寿命の「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を搭載していることが、ユーザーに安心と信頼をもたらしています。
また、スマートフォン用アプリを使用して遠隔操作もできます。
地震対策用としてこれ以上の選択はないと言える、至れり尽くせりのポータブル電源です。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
保管温度 |
1年間:0℃~25℃;3ヶ月:0℃~45℃;1ヶ月:-20℃~45℃ |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
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●Jackeryポータブル電源2000Pro
「Jackery ポータブル電源 2000 Pro」は、容量2160Wh・定格出力2200Wという高スペックが自慢のモデルです。
テレビの視聴はもちろん、冷暖房器具など消費電力の高い家電製品も問題なく使用できるので、地震対策用としておすすめのポータブル電源です。
製品名 | Jackery Solar Generator 2000 Pro |
容量 |
2160Wh |
定格出力 |
2200W/正弦波(最大瞬間出力:4400W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2.5時間 |
保証期間 |
5年間 |
●Jackeryポータブル電源1500Pro
「Jackery ポータブル電源 1500 Pro」は、容量1512Wh・定格出力1800Wという余裕のあるスペックがコンパクトなボディに秘められています。テレビの視聴はもちろん、消費電力の高い家電製品も使用できるので、地震対策用のポータブル電源としておすすめです。
製品名 | Jackery Solar Generator 1500 Pro |
容量 |
1512Wh |
定格出力 |
1800W/正弦波(最大瞬間出力:3600W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
保証期間 |
5年間 |
まとめ
近年は薄型テレビが主流のため、転倒の危険性はどうしても軽視されがちです。しかし、テレビは壊れやすいうえに表面積が大きく、小さな子供の上に落ちてきたら大事故にもつながるので、転倒対策は万全にしておきましょう。
また、地震対策として停電に備えることも必要で、ポータブル電源は停電時の非常用電源として便利です。
この機会にぜひJackeryのポータブル電源の導入をご検討ください。