台風時に車で避難する際の3つの注意点|車を守るためのポイントも解説

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台風が接近した際、避難手段として車を利用する人も多いのではないでしょうか。しかし車での避難には水没や転落など、多くの危険が伴います。本記事では、台風時車で避難する際の3つの重要な注意点について詳しく解説。さらに台風時に車を守るためのポイントもあわせてご紹介します。

 

安全に避難し被害を最小限に抑えるためにも、本記事を最後まで読んで台風対策に備えましょう。

目次

1.台風時に車中避難するのは危ない!4つの危険をチェック

 

台風の影響で避難が必要な場合、車中避難を考える人も多いでしょう。しかし、車中避難には以下のようなリスクがあります。

・冠水による水没

・土砂災害による立往生

・川や側溝などに転落する危険性

・エコノミークラス症候群を発症するリスク 

まずは台風時に車中避難することの危険性について理解していきましょう。

●大雨による冠水で車が水没する危険がある

道路は谷や低地に沿って作られており、激しい大雨が続くと冠水してしまう可能性があります。 

また都市部では下水道の排水能力を超える雨が降ると、一瞬で水位が上がることも。冠水した道路をそのまま走行すると、車が水没する可能性もありとても危険です。 

水没すると車が故障したり、脱出が困難になったりする恐れがあります。そのため車中避難する際は高台や安全な場所を選び、早めに避難するようにしましょう。

●土砂災害で立ち往生してしまう可能性がある

台風時には大雨の影響で地盤が緩み、土砂災害が発生しやすくなるため非常に危険です。

特に山間部や斜面に近い道路では、土砂崩れで道路が塞がれ、車が立ち往生することもあります。 

実際に、平成24年7月には熊本県阿蘇地域で大雨による土砂災害が発生し、25人の死者・行方不明者が出るという大きな被害がありました。

参考:土砂災害 | 気象庁 

土砂災害が継続している場合、再び土砂崩れが起き車を押し流す可能性があるため非常に危険です。

山や斜面が近く、土砂災害の危険性がある地域では、車中避難は極力避けるようにしましょう。

●視界不良で川や側溝などに転落するおそれがある

台風の際には、強風や豪雨により視界が悪くなり、周囲の状況を確認することが難しくなります。このような状況で走行し続けると、誤って川や側溝に転落する危険性も出てきます。 

特に水に隠れて見えない側溝や、増水した川の近くを走行するのは非常に危険です。転落を避けるためにも、増水した川や側溝の近くには近づかないようにしましょう。

●車内で長時間過ごすとエコノミークラス症候群を発症するリスクがある

車中で長時間同じ姿勢を続けると、血流が悪化し、血栓ができやすくなります。 

これは「エコノミークラス症候群」と呼ばれ、最悪の場合、死に至ることもある非常に危険な状態です。

厚生労働省 エコノミークラス症候群の予防のために 

対策としては、車から出て体を動かすことが大切です。しかし大雨で出られない場合は、ストレッチなどで小まめに体を動かすようにしましょう。 

以上の点から、車での避難には道路状況の急変や健康リスクが伴います。高齢者や障がい者と一緒に避難するなどやむを得ない場合を除き、台風時は徒歩で避難するのが賢明です。

2.台風時に車で避難する際の3つの注意点

 

台風時に車で避難しなければならない場合の注意点を、以下3点ご紹介します。

・安全なルートを確認する

・運転中のスピードを控える

・冠水した場所に出くわしたら引き返す 

順番に解説していきます。

安全なルートを確認する

避難を開始する前にまずは安全なルートの確認が第一です。台風が接近すると、道路の冠水や土砂崩れが発生するおそれがあります。以下のツールで道路状況の最新情報をチェックしましょう。

・市町村のホームページ

・ラジオ・テレビの情報

・SNS

避難する際は上記の情報をもとに安全な道路を選び、早めの行動を心がけましょう。

●運転中のスピードを控える

運転中はスピードを控えることも重要です。洪水や土砂崩れの恐れがあるため、ゆっくり走ることで急な障害物にも対応しやすくなります。屋根の瓦や看板などが道路に落ちていても、スピードを抑えていればよけやすくなるでしょう。 

また車間距離を空けて走行することも大切です。道路が濡れているとタイヤが水膜によって浮く「ハイドロプレーニング現象」というものが起き、ハンドルやブレーキの効きが悪くなってしまいます。

BRIDGESTONE 雨天時運転のポイント 雨の日のドライブに関するポイントをご紹介します

引用元:BRIDGESTONE 雨天時運転のポイント 雨の日のドライブに関するポイントをご紹介します

他の車との衝突を避けるためにも、車間距離を十分に保ち、スピードを落として運転しましょう。 

●冠水した場所に出くわしたら引き返す

冠水した道路に遭遇した場合、無理に進まずに引き返すことが肝心です。水深が浅く見えても、実際には車が動けなくなるほど深いことがあります。

大丈夫と思いそのまま進むと、マフラーからの浸水でエンジンが停止するでしょう。さらにそのまま進むと、ドアや窓が空けられず脱出できなくなってしまう恐れもあります。

Honda Cars 岐阜 公式note 冠水道路の走行にご注意!知っておくべき5つのポイント

引用元:Honda Cars 岐阜 公式note 冠水道路の走行にご注意!知っておくべき5つのポイント

また冠水していると道路の状況が見えにくくなり、穴や障害物に気付かないこともあります。安全を最優先し、無理をせず回り道をしたり、高い場所に避難したりしましょう。

3.台風から車を守るためにおすすめの車両避難ポイント

 

台風の接近が予想される場合、車両の避難も重要です。車両が浸水や風害から守られるよう、以下のポイントを参考にしてください。

・ジャッキアップの準備

・ハザードマップの確認

・ガラスの保護

・車体の固定 

大切な車を守るためにも念入りな準備をしておきましょう。

●浸水が予想されるならジャッキアップしておく

ジャッキアップとは、車を持ち上げるための器具「ジャッキ」を使用して車体を浮かせることです。通常は以下のようにタイヤ交換やメンテナンスに使用されます。

浸水が予想されるならジャッキアップしておく

引用元:チューリッヒ保険会社 ジャッキアップの方法やジャッキアップポイントとは 

車両の浸水が予想される場合、ジャッキアップをして車体を地面から少しでも高い位置に保つことが重要です。浸水を防ぎエンジンや電子部品の水没リスクを減らすことができます。

●ハザードマップを確認して安全な場所へ移動する

安全な場所へスムーズに移動できるようにあらかじめハザードマップを確認しておきましょう。車で避難する際は以下の場所が安全です。

・高台

・指定避難所

・公共施設

・大型駐車場

高台などの高い場所に避難すると、洪水や水没のリスクを避けることができます。また指定避難所や大きな駐車場が整備されている場所も、災害時には避難所として開放されることが多いため、安全に避難することが可能です。 

事前に安全な駐車スペースを確認しておくと、緊急時にも慌てずに対応できるでしょう。

●ガラスを毛布などで保護する

突風で飛んでくる物から車を守るために、車のガラス部分を毛布やタオルで覆いましょう。 

台風時には突風で物が飛んでくることがあり、窓ガラスが割れると室内に水や風が入り込み、さらにダメージを受ける恐れがあります。 

毛布などで一時的にでも保護することで、ガラスが割れるリスクを減らすことが可能です。

●輪留めなどで車体を固定しておく

強風で車両が勝手に動かないよう、輪止めを使って車体を固定しましょう。専用の輪止めがあればよいですが、なければ大きな石やブロックなど硬くて重いものを利用するのもおすすめです。 

また、駐車ブレーキが確実にかかっているか確認することも重要です。これらの対策を取れば車が不意に動くのを防ぎ、大きな被害を回避することができます。

4.台風に備えて準備しておく持ち物4つ

 

台風に備えて準備しておく持ち物

ここからは台風に備えて準備しておく持ち物を4つご紹介します。

・非常食・水

・レインコート

・懐中電灯

・ポータブル電源 

上記のアイテムを揃えて緊急時の避難に備えましょう。

●非常食・水

台風時には食料や水の供給が途絶えることが予想されるため、非常食や水の準備は欠かせません。非常食は長期保存ができる以下のアイテムがおすすめです。

・缶詰

・インスタント食品

・レトルト食品 

長期間保存できる食品を選び、家族全員が最低でも3日間は生き延びられる量を揃えておきましょう。また、水も1人当たり最低3リットルを目安に準備することが大切です。

参考:特集1 非常食(2):農林水産省 

非常食や水を備蓄しておけば、避難所に向かうことになった場合でも安心して過ごせるでしょう。

●レインコート

台風時は暴風で傘が使えないため、レインコートがあると安心です。レインコートは耐久性や防水性が高く、袖口や足元からの浸水を防ぐデザインのものがおすすめ。強い雨風にも耐え忍ぶことができ、体への浸水を防いでくれます。 

レインコートがあれば、外での作業や避難時も快適に過ごせるため、家族全員分を準備しておきましょう。

●懐中電灯

停電時に備えて懐中電灯を用意しておくことも忘れてはいけません。停電時に懐中電灯があれば、暗闇での行動中に怪我や転倒のリスクを防ぐことができます。 

電池も予備を準備しておけば安心です。いざ使おうと思った時に電池が切れてしまっても、予備の電池があれば再び使えます。 

懐中電灯は各部屋の入口など数カ所に置いておくと、どこでもすぐに見つけることができるのでおすすめです。

●ポータブル電源

台風の影響による停電に備えて、ポータブル電源の用意もしておきましょう。 

ポータブル電源とは、家庭のコンセントと同じAC100V電源が使える持ち運び可能な大容量バッテリーです。台風による停電が発生しても家電が使えれば、照明で明かりを確保したり、冷暖房で体温調節をしたりできるため、問題なく生活を続けることができます。 

ポータブル電源はUSBポートが複数あるモデルを選ぶと、同時に複数のデバイスを充電でき便利です。台風に備えて事前に充電しておきましょう。

5.台風の停電に備える非常用電源おすすめ4選!

 

台風の停電には大容量バッテリーを搭載したJackery(ジャクリ)のポータブル電源がおすすめです。

コンパクトで持ち運びできるよう設計されているので、家の中や屋外など好きな場所で使うことができます。 

またソーラーパネルも付属しており太陽光発電が可能。停電中でも発電した電気を使えるため、バッテリー切れになる心配がありません。 

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、300Wh弱の小型モデルから2,000Wh以上の大容量モデルまで幅広い容量のラインナップを揃えています。家族の人数や非常時に使用したい家電に合わせて、最適なモデルを選んでいきましょう。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット

ポータブル電源 2000 Plusとソーラーパネル200W1枚がセットになったモデルです。出力ポートはAC×5・USB×4・シガーソケット×1の合計10箇所あります。 

キャスター付きのため移動も可能です。普段は家の節電のために使い、いざという時には非常時に持ち運びできるのが魅力の商品です。

●Jackery Solar Generator 1000 New 100wポータブル電源セット

ポータブル電源 1000 Plusと100Wのソーラーパネルがセットになったモデルです。

長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載。約4000回の充放電サイクルにより、毎日使用しても10年間使用することが可能です。 

さらに、5年間の長期保証が付いており、万が一故障しても修理サービスがあるため、安心して利用できます。

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット

ポータブル電源 600 Plusと出力100Wのソーラーパネルがセットになったモデルです。 

出力ポートはAC×2・USB×3・シガーソケット×1の合計6箇所搭載されています。スマホ充電は約24回できるため、家族全員のスマホを充電することも可能。避難所に持ち運んでもバッテリー切れになることなく連絡や情報の入手ができるため、安心して避難生活が送れるでしょう。 

●Jackery Solar Generator 300 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット

ポータブル電源300 Plusと100Wのソーラーパネルのセットです。 

Jackery(ジャクリ)の「ChargeShield」により、家庭用のACコンセントで約2時間でフル充電が可能。予測できる災害であれば、事前に備えることができます。 

毎日電力を使い切っても電力を確保できるので、数日間の停電が続いてもスマホの充電に困る心配はありません。

まとめ

 

台風時に車で避難するのは、車の被害や命に関わる恐れがあり非常に危険です。可能な限り徒歩で避難するようにしましょう。しかし徒歩での避難が難しい場合は、以下の点に注意して避難してください。

・安全なルートを確認

・スピードを控えた運転

・冠水した道は走行しない 

安全な停車場所の選定や道路状況の確認、緊急時の対応方法を理解しておくことで、危険を回避し、車と自身の安全を守ることができます。 

また、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を備えておけば、電力供給が困難な状況でも電力確保が可能です。避難所や停電時に家電を使うことで日常生活を問題なく送ることができるため、非常用アイテムとしてぜひ導入してください。

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