1.宮古島旅行は台風シーズンでも行ける?判断基準とリスク
そもそも台風シーズンでも宮古島旅行は計画してよいのでしょうか。台風の影響で旅行が台無しになってしまわないかと不安になる方もいるでしょう。
台風シーズン中は、移動や現地での行動に大きな影響を及ぼす可能性があります。以下では、台風シーズンでも宮古島旅行に行けるかどうかの判断基準とリスクを解説します。実際に台風の多い時期や、交通機関・観光への影響、旅行の可否判断のポイントを紹介します。
●台風シーズンは7月〜10月、8月がもっとも上陸しやすい
宮古島には、年間平均4.2個の台風が接近するとされています。
1951年〜2024年までの台風が宮古島へ接近した数は、以下のとおりです。
・5月:15個
・6月:28個
・7月:54個
・8月:82個
・9月:70個
・10月:29個
参考:沖縄気象台「台風の宮古島への接近数(1951年〜2024年)」
7月〜10月は、過去の台風の統計でも宮古島に台風が接近しているのがわかります。とくに8月はもっとも集中している傾向にあります。旅行時期を選ぶ際は台風リスクの高い時期を避けたり、台風対策したりしてから向かうことが重要です。
●台風接近中は飛行機・フェリーが止まり、観光は制限されやすい
台風が接近すると、宮古島への航空便やフェリーは欠航する可能性が高くなります。直前に欠航が決まることもあり、帰れなくなったり現地に行けなくなったりする事態が起こります。
また、現地で暴風警報が出たら外出・観光は危険なので控えましょう。観光施設の臨時休業も多く発生します。宮古島は屋内アクティビティが少ないため、台風時の旅行は自由に行動できない可能性を考慮していくことが大切です。
●小さな子どもや高齢者がいる場合は無理せず中止にする
小さな子どもや高齢者と一緒の旅行では、無理して旅行を決行せず中止も視野にいれましょう。台風による停電や断水、物流ストップなどの影響が命に関わる問題になる可能性もあります。
台風接近が予測される場合は、出発3日前の台風進路予報を目安に旅行の可否を冷静に判断することをおすすめします。体力的・心理的な負担が大きい台風時の旅行は、家族の安全を最優先にする選択が大事です。
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2.台風直撃の可能性があっても宮古島旅行したい場合はどうする?
台風のリスクが高いと分かっていても、どうしても宮古島旅行をあきらめたくないと考える方も多いでしょう。このような場合には、台風による影響を最小限に抑えるための備えと計画が必要です。
以下では、台風直撃の可能性があっても宮古島旅行したい場合はどうすればいいか解説します。
●自家発電が可能なホテルを調べておく
万一の停電に備えて、非常用自家発電設備を備えた宿泊施設を選ぶのが安心です。
大規模ホテルでは発電機や備蓄が整っていることが多く、台風時でも食事や空調の確保が期待できます。たとえば、宮古島のリゾートホテル「ZUMI TERRACEうちなーみやリゾート宮古島」は、全館の電気を太陽光発電と蓄電池でまかなっており、「停電しないホテル」として知られています。
事前に各ホテルの災害対応について、公式サイトの情報や宿泊予約サイトの口コミをチェックしておくことが大切です。
●ポータブルバッテリーなどの停電対策を準備する
停電が長引いた場合に備え、ポータブル電源やモバイルバッテリーを用意しておくと安心です。
とくに「Jackery Explorer 100 Plus」は手のひらサイズのコンパクト設計でありながら、スマートフォンやタブレットなど複数のデバイスを同時に充電できます。
ACコンセントには非対応ですが、飛行機内持ち込みが可能なので宮古島旅行にも最適な製品です。
●旅行前に台風補償付き保険やキャンセル規約を確認する
旅行を予約する前には、航空会社や宿泊施設のキャンセルポリシーを確認しましょう。台風による欠航や宿泊不可に対応した「天候不良補償付き保険」への加入も有効です。
JALやANAなど主要航空会社のサイトでは、欠航時の払い戻しや振替手続きについての案内が公開されています。台風によるキャンセル・振替は無償対応となることが多いので確認してみましょう。
参考:JAL「お客さま都合以外の事由による変更・払い戻しについて」
参考:ANA「払い戻し・振替」
●宮古地方気象台ページや防災アプリで宮古島の最新台風情報をチェックしておく
出発前・滞在中ともに、気象情報の定期的な確認は不可欠です。宮古島地方気象台のホームページや、防災アプリ「ハザードン」などを見て宮古島の最新台風情報をチェックしておきましょう。
参考:宮古島地方気象台
3.宮古島台風の過去データから学ぶ被害状況
宮古島は、強い勢力の台風が過去に何度も直撃しています。とくに被害が甚大だった4つの台風について、気象庁や宮古島地方気象台の資料をもとにその特徴と教訓を紹介します。
●1959年(昭和34年)|宮古島台風「サラ」
1959年にグアム付近で発生した宮古島台風「サラ」は、9月15日に宮古島を直撃しました。強い勢力を保ったまま進路を北西に取り、島に甚大な被害をもたらしました。下図は、経路図と進路図です。

記録された最低気圧は908.1hPa、最大風速は53.0m/s(最大瞬間風速64.8m/s)でした。当時としては極めて強い台風で、島内の住家の約7割が損壊しています。記録的な風害として今も語り継がれています。
●1966年(昭和41年)|第2宮古島台風「コラ」
1966年にグアムの西海上で発生した第2宮古島台風「コラ」は、9月5日9時ごろ宮古島に最接近しました。下図は、経路図と進路図です。

最大瞬間風速は85.3m/sに達し、日本の気象観測史上でもっとも強い記録となっています。宮古島では長時間にわたり暴風雨が続いて住家の半数以上が損壊し、農作物も壊滅的な被害を受けました。
●1968年(昭和43年)|第3宮古島台風「デラ」
1968年に沖ノ鳥島の南南東の海上で発生した第3宮古島台風「デラ」は、9月22日夜遅くから23日未明にかけて宮古島を通過しました。下図は、経路図と進路図です。

最大瞬間風速は79.8m/sを記録し、暴風によって住家や農作物に甚大な被害が発生しています。沖ノ鳥島南方で発生後、九州に上陸するまで強さを維持し続けたことが特徴です。
●2003年(平成15年)| 台風14号「マエミー」
2003年マリアナ諸島近海で発生した台風14号「マエミー」は、9月10日〜11日にかけて宮古島に接近しました。下図は、経路図です。

台風14号「マエミー」は最大瞬間風速が74.1m/s、最低気圧912.0hPaを記録しています。24時間にわたって暴風域に入り、下図のような被害をもたらしています。
・強風で電柱が倒れて電線が切断され、大規模停電になる
・船舶が打ち上げられ、欠航になる
・自動車が横転し、移動手段が奪われる

宮古島地方では、食料品やガソリンなどの生活必需品のほとんどを船による輸送に頼っています。欠航が長引くと日常生活に支障が出てしまうため、輸送船が使えなくなるような被害が発生したことで防災意識を高めるきっかけにもなっています。
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4.宮古島旅行中に台風が来たらどうする?3つの対策
宮古島旅行中に台風が接近した場合、安全に行動することが最優先です。以下では、宮古島旅行中に台風が来た場合の3つの対策を解説します。
①ホテルや宿に早めに避難する
台風が近づいたら屋外の移動は避けて、宿泊施設に早めに戻りましょう。暴風警報が発令された後の移動は危険であり、避難勧告が出る場合もあります。
自家発電設備が整ったホテルや災害対応の実績がある施設を選んでおくと、停電時も安心です。
②飲料水や食料など最低限の物資を備えておく
宮古島は物流の多くを船に依存しているため、欠航が続くと生活物資の入手が難しくなります。以下のような生活用品は、最低でも3日分の備蓄があると安心です。
・飲料水
・レトルト食品
・乾パン
・ウェットティッシュ
上記は旅行中だけでなく、災害対策として日常にも応用できる備えです。ウェットティッシュは断水時など水が使えない場面において、衛生面における水の代わりになります。
③モバイルバッテリーを購入する
台風が接近すると、停電によってスマートフォンやモバイル機器の充電ができなくなる恐れがあります。旅先では連絡手段や情報収集が不可欠なため、事前にコンビニや家電量販店などでモバイルバッテリーを用意しておくと安心です。
5.台風を避けたい人向け!宮古島旅行のベストシーズンと狙い目の時期
台風をできる限り避けて安全に旅行を楽しみたい人に向けて、宮古島旅行のベストシーズンと狙い目の時期を解説します。
●台風リスクが低いのは5月前半と11月中旬
5月前半と11月中旬は、過去の統計的に台風の発生や接近が少ない時期です。1951年〜2024年までの台風で、5月と11月に接近した数は以下のとおりです。
・5月:15個
・11月:13個
参考:沖縄気象台「台風の宮古島への接近数(1951年〜2024年)」
ただし11月は天候が崩れる日もあるため、旅行日程には余裕をもたせるのが安心です。
●混雑が少ないのは6月下旬〜7月上旬の梅雨明け直後
6月下旬〜7月上旬は観光客が比較的少なく、航空券やホテル代もピークより安く抑えられる狙い目の時期です。梅雨明け直後は天候も安定しやすく、晴天率が上がる傾向にあります。
●気温・降水量・混雑のバランスが良いのは10月上旬
10月上旬は夏の暑さが和らぎつつ、海や屋外観光も十分楽しめる絶好の時期です。台風リスクも9月より下がるため、ファミリー層にも人気があります。
●12月〜4月は静かに過ごせる穴場シーズン
12月〜4月は海遊びには向きませんが、気候は穏やかで静かに過ごしたい方に最適です。下図は、宮古島地方の1991年~2020年の平均的な気象データを示したグラフです。平均気温や最高(最低)気温や降水量の傾向がわかります。

航空券が安くなる傾向もあり、リラックス目的の旅行には最適です。
6.家庭での停電対策に!「Jackeryポータブル電源」で台風時もいつもの日常を
台風による停電は冷暖房やスマホの充電、冷蔵庫の維持など日常生活に大きな支障をもたらします。そのような非常時の備えとしておすすめできるのが、ポータブル電源です。とくに「Jackery」の製品は、全世界で500万台以上の販売実績のある信頼性の高いブランドです。
コンセントが使える蓄電池タイプで、ソーラーパネルとの組み合わせで太陽光発電もできます。
なかでも軽量で機内持ち込みも可能な「Jackery Explorer 100 Plus」は、旅行にも防災にも活用しやすいモデルとして人気です。停電中でもスマホやLEDランタン、USB充電式の扇風機などを使える安心感は非常時の心強い味方になります。
今のうちに、家族の安心を守る備えとして「Jackery(ジャクリ)ポータブル電源」を備えておきましょう。
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7.台風時の宮古島旅行に関するよくある質問
台風時の宮古島旅行に関するよくある質問は、以下の3つです。
●飛行機が欠航になったらどうなる?払い戻しや延泊対応は?
台風による欠航が決定した場合、航空会社は手数料なしでの払い戻しや振替対応するのが一般的です。
参考:JAL「お客さま都合以外の事由による変更・払い戻しについて」
参考:ANA「払い戻し・振替」
宿泊先については、台風によるキャンセル対応を柔軟に行っているホテルも多くあります。ただし、ホテルや民泊によって規約が異なるため、事前に「自然災害時のキャンセルポリシー」を確認しておくことが大切です。
また万が一延泊の可能性が出てきたときの際の宿探しや、代替交通機関の確保も想定しておきましょう。
●台風のときの持ち物対策としてあると安心できるものは?
台風のときは、安全のため以下の持ち物を用意しておきましょう。
・モバイルバッテリーやポータブル電源
・懐中電灯やランタン
・飲料水(最低3日分)
・常温保存できる食品(レトルト・缶詰など)
・衛生用品(ウェットティッシュ、簡易トイレなど)
・常備薬や持病の薬
・雨具(レインコートや防水バッグ)
旅行中の万が一の災害に備えることは、自分自身だけでなく同行者や家族の安心にもつながります。
●宮古島の天気は変わりやすいですか?
宮古島は、天気が変わりやすい地域です。とくに夏季は、晴れとスコール(局地的で一時的な激しい雨)が一日に何度も入れ替わる傾向があります。
宮古島は海に囲まれた平坦な地形で、暖かく湿った空気が積乱雲を形成しやすくなっています。天気予報が当たらないと感じることが多いのは、観測点の少なさや局地的な気象変化が原因です。
旅行中は晴雨兼用の服装や折りたたみ傘、レインコートを持ち歩いたほうが安心です。ほか、天気アプリや宮古地方気象台の雨雲レーダーをこまめにチェックするのをおすすめします。
まとめ
宮古島旅行は、台風シーズンのリスクを理解し事前に備えることで安全に楽しめます。過去の被害や天候の傾向を知り、柔軟な計画を立てましょう。
台風による停電対策には、信頼性の高いJackery(ジャクリ)のポータブル電源が心強い味方になります。旅行前にチェックしてみてください。