1.2026年、今年の台風は「早め」!!過去3年の傾向と比較

2026年の台風シーズンは、ここ数年と比べてスタートが早いのが特徴です。6月時点ですでに8個発生しており、6月3日に和歌山県に上陸した台風6号は「統計史上4番目に早い上陸」という記録になりました。
● 2026年は台風1号が1月16日に発生し、6月24日時点で8個が発生済み。台風6号の6月3日上陸は統計史上4番目に早い記録で、1月から6月まで毎月発生したのは1951年以来3回目
● 2025年・2024年・2023年の3年間は台風1号の発生がいずれも遅めで、2026年はそれらと比べて明らかに発生ペースが早い
● 発生が早い年はシーズン後半にも台風が発生しやすい傾向がある。年間発生数は28個前後と予想されており、平年(25個)を上回る見込み
以下で2026年の発生状況と過去3年の比較を詳しく見ていきます。
●2023年|異例の早さで2月に台風発生
2023年は台風1号が2月に発生し、異例の早期台風シーズンとなった年です。通常は5月以降に発生する北西太平洋で最初の熱帯低気圧が、観測史上非常に早い2月20日に発生しました。
エルニーニョと負のPDO(太平洋十年規模振動)の影響が重なり、海面水温や大気の不安定化が促進されたと考えられています。結果として熱帯低気圧が早期的に発達し、通常より数ヶ月前倒しで「台風のたまご」が芽吹きました。
●2024年|4月〜5月の大気が安定し比較的遅め
2024年は4月から5月にかけて大気が安定した年で、太平洋域での熱帯擾乱の発生が抑制されました。台風の発生は例年より遅く、春先に日本へ接近するリスクも低かった年です。
2024年における台風の発生が遅かったのは、高緯度域と熱帯域の間で温度勾配が緩やかになったことが理由とされています。台風対策の観点においても、企業や自治体が長めの「準備期間」を得られた一年です。
●2025年|6月時点で発生2件と異例の遅さ
2025年の台風シーズンは2024年より更に遅く、西太平洋で台風1号が発生したのは6月11日の「ウーティップ(Wutip)」です。
2025年は、6月までに台風の発生が2件のみという珍しいペースは、海面水温の低さと大気の安定化が原因と考えられています。しかし、後期に数多くの台風が集中して発達する可能性もあるため、依然として徹底的な対策が必要です。
関連記事:8月の台風完全攻略!発生しやすい理由・進路傾向・2025年の予想まとめ
●2026年|6月時点で8個と平年より早めのペース
2026年は台風1号が1月16日、2号が2月4日、3号が3月11日、4号が4月10日、5号が5月6日、6号が5月27日と毎月コンスタントに発生。さらに台風7号(メーカラー)が6月20日、台風8号(ヒーゴス)が6月23日に相次いで生まれる「ダブル台風」も発生しました。6月24日時点の合計は8個です。
平年(1991〜2020年)の6月末時点での累計発生数はおよそ3〜4個程度のため、2026年の8個は明らかに早いペースです。とくに台風6号(チャンミー)は沖縄本島を直撃したのち、6月3日ごろに和歌山県南部へ上陸。1951年以来4番目に早い「6月上陸」として記録されました。また、1月から6月まで毎月台風が発生したのは1965年・2015年に続き1951年以来3回目の記録です。
参考:気象庁「台風の上陸数」
2.2026年の台風発生予想は「28個」で平年よりやや多い

2026年の年間台風発生数は28個前後と予想されています。平年(25個)を上回る見込みで、日本への接近数も14個程度と平年より多いとされています。ただし9月以降は、発生数より「台風それぞれの発達度と進路」に注意が必要なシーズンになりそうです。
2026年は「エルニーニョ現象」の発生が予測されており、しかもシーズン後半には「スーパーエルニーニョ」に発展する可能性があります。
台風の発生しやすい地域が南東にシフトし、台風が日本付近に達するまでの海上の距離が長くなる分、十分に発達した状態で接近する可能性大。
似た気象条件だった2023年も発生数は平年並みでしたが、動きが遅く発達した台風が沖縄・西日本・東日本太平洋側に大きな被害をもたらしています。
参考:ウェザーニュース「今年の台風発生数は28個前後 日本に接近する台風も平年より多い予想」
関連記事:台風から命を守る9つの対策!台風接近が分かったら取るべき5つ行動を徹底解説
3.今年の台風情報・発生予想をリアルタイムでチェックする方法
台風情報はリアルタイムで更新されるため、信頼できる複数のソースを使い分けるのがおすすめです。以下の4つがこの章で紹介する方法です。
● 気象庁・ウェザーニュースの公式サイト:信頼性が高い台風情報源。発生から進路予想・警報まで確認できる
● 災害情報アプリ・天気アプリ:台風接近をプッシュ通知で受け取れる。外出中でもタイムリーに情報が届く
● 気象アプリ「Windy」:ヨーロッパ・米国など複数の気象シミュレーションを切り替えて表示できる高機能アプリ。「台風のたまご」の段階から動きを追える
● 米軍(JTWC)の熱帯低気圧監視サイト:日本より数時間〜1日早く台風のたまごを把握できる。英語サイトだが図解が多くわかりやすい
「台風が発生した」情報を見たらすぐに進路を確認する習慣をつけておきましょう。
①気象庁やウェザーニュースの公式サイトを確認する
日本国内で最も信頼性が高い台風関連の情報源は、気象庁の公式サイトです。台風の発生から進路予想だけでなく、警報・注意報まで公式発表として詳細に掲載されています。
また民間気象会社「ウェザーニュース」の台風Ch.には、AI予測や動画解説など豊富な情報が記載されています。両方を併用することで、最新かつ多角的な情報収集が可能です。
②災害情報アプリや天気アプリを活用する
スマートフォンを使ってリアルタイムで台風情報を得るには、下記の災害情報アプリがおすすめです。
● 「NHKニュース・防災」アプリなど
アプリのプッシュ通知をオンにしておけば、警戒レベルや避難情報もリアルタイムで受け取れます。各地域の避難所情報やライフライン情報も確認できるため、突然の台風発生に備えてダウンロードしておきましょう。
③気象アプリ「Windy」をチェックする
「Windy」は、世界中の気象情報を閲覧できる高機能アプリです。下記の情報を重ねて表示でき、台風の発達状況や進路予測を把握するのに役立ちます。
● 風
● 気圧
● 降水量
● 波など
またWindyでは、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)やGFS(米国モデル)など、複数の気象シミュレーションを切り替えて見れます。速・気圧の渦を追うことで「台風のたまご」の段階から観察できる点が魅力的です。
④米軍(JTWC)の熱帯低気圧監視サイトを見る
アメリカ海軍のJTWC(Joint Typhoon Warning Center)は、世界の熱帯低気圧や台風の発生状況を早い段階から衛星解析で監視・発表している機関です。公式サイトでは「台風のたまご」にあたる熱帯擾乱の動向が「Invest」として表示されます。
日本より数時間〜1日早く「台風のたまご」の存在を把握できるため、早い段階での対策に役立ちます。英語表記のサイトではあるものの、図解が多く視覚的に理解しやすいサイトです。
関連人気記事:台風の強さと大きさの目安を解説!平均風速と過去に発生した被害も紹介
4.過去5年間日本に上陸した台風数をエリア別で紹介

気象庁の定義では「台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達した場合」を上陸としており、小島や半島を短時間で横切る場合は「通過」と扱われます。2021〜2025年の台風シーズン(6月~9月)の5年間の上陸数は以下のとおりです。
|
年 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
合計 |
|
2021年 |
0 |
1 |
1 |
1 |
3 |
|
2022年 |
0 |
1 |
1 |
1 |
3 |
|
2023年 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
|
2024年 |
0 |
0 |
2 |
0 |
2 |
|
2025年 |
0 |
1 |
1 |
1 |
3 |
上陸は7〜9月に集中しており、8月がもっとも多い傾向があります。2023年のように年間1個しか上陸しない年もある一方、2021年・2022年・2025年のように3個上陸する年もあり、年によるばらつきが大きいです。
また、沖縄は気象庁の定義上「上陸」とならず「通過」扱いとなるため、沖縄を直撃する台風はこの数字には含まれません。
2026年はすでに6月に1個の上陸(速報値)が記録されており、統計上6月の上陸は非常にまれです。今後の7〜9月のシーズン本番にかけて、さらに上陸数が増える可能性があります。
参考:気象庁「台風の上陸数」
関連記事:台風の強い家に必要な要素とは?特徴や求められる機能性について解説
5.2026年の台風に備えて今からできる対策方法

2026年の台風に備え、今からできる対策方法は主に下記5つです。
● 台風情報をチェックできる体制を整える:災害情報アプリや天気アプリをダウンロードしておくなどして、すぐに情報が見られるようにしておく
● ハザードマップで自宅周辺の危険箇所を確認しておく:住んでいる地域が浸水想定区域や土砂災害警戒区域に入っていないか、避難所までのルートに危険箇所がないかをチェックしておく
● 窓やベランダなど住まいの点検・補強を行う:飛散防止フィルムを貼ったり、雨戸を設置したりして雨漏り・ガラス割れに対策する
● 停電や断水時の対応をシミュレーションしておく:停電・断水対策に必要なものをリストアップして、どう動くか決めておく
● 台風の防災グッズを備える :飲料水や非常食はもちろん、停電対策のポータブル電源などもしっかり用意する
いつ発生するかわからない台風の襲来に備えて、今からでもできる対策を講じましょう。
①台風情報をチェックできる体制を整える
台風の襲来に備えるには、まず最新情報をいち早くキャッチできる体制を整える必要があります。下記の対策を通して、台風情報を確認できる状態を作っておきましょう。
● 台風情報を見れるサイトをブックマークしておく
● 災害情報アプリや天気アプリをダウンロードしておく
● タブレットやPCにも台風情報サイトの通知が飛ぶようにする
日頃から気象情報をチェックする習慣をつけておくと、台風接近時に慌てず行動できます。アプリの通知をオンにしておき、通知を見落とすリスクを減らしましょう。
②ハザードマップで自宅周辺の危険箇所を確認しておく
台風によって発生する下記のリスクを知るには、自治体が公開しているハザードマップの確認が欠かせません。
● 大雨
● 洪水
● 土砂災害
● 川の氾濫など
住んでいる地域が浸水想定区域や土砂災害警戒区域に入っていないか、避難所までのルートに危険箇所がないかをチェックしておきましょう。事前に内容を家族全員で共有しておき、災害時の避難計画を立てるのが大切です。
③窓やベランダなど住まいの点検・補強を行う
台風発生時は下記の被害に備えて、窓やベランダ周辺を点検・補強する必要があります。
● 雨漏り
● 壁や家具の倒壊
● 飛来物による被害
飛来物でガラスが割れないよう、飛散防止フィルムを貼ったり、雨戸を設置したりといった対策を講じましょう。ベランダにある物干し竿や植木鉢などの道具は、強風で飛ばされる前に室内へ移動しておくのもおすすめです。
関連記事:台風からベランダや庭・バルコニーを守れ!ダメージを減らす防風対策を解説
④停電や断水時の対応をシミュレーションしておく
台風が発生すると、一時的な停電や断水が発生するリスクが高まります。停電や断水が「発生したらどうするか」を事前に想定し、対応をシミュレーションしておきましょう。
まずは具体的なシナリオを想定し、必要なものをリストアップします。足りないものを補充したあとは「誰が何を担当するか」家族で役割分担を決めましょう。
⑤台風の防災グッズを備える
台風対策には、まず必要なものを揃える必要があります。中でも下記のグッズは、台風や地震対策に最低限必要なアイテムといっても過言ではありません。
● ポータブル電源(500Wh以上)
● スマホ用充電コード
● 飲用水(1人あたり1日3リットル × 3日分)
● 非常食(1人あたり1日3食 × 3日分)
● 救急箱
● 常備薬
● 懐中電灯など
中でもポータブル電源は、スマホや家電への給電に使えるため、ライフラインを一時的に支える必須アイテムにもなります。飲用水や非常食も、家族の人数×3日分を目安に準備しておきましょう。
関連記事:台風の備えを万全にするための買い物リスト21選|防災グッズも紹介
6.台風時の停電対策にJackeryのポータブル電源を常備しておこう

台風や地震による停電対策には、Jackeryのポータブル電源がおすすめです。軽量で持ち運び可能なポータブル電源があれば、停電中やコンセントのない避難所でも様々の家電が使えます。
● スマホを何度も充電して、周りと連絡を取ったり情報を集めたりできる
● 冷蔵庫をキープして飲み物・食べ物を冷やしておける
● エアコンや扇風機を動かして暑さ・熱中症対策できる など
Jackery(ジャクリ)なら最長5年の無料保証で、はじめてのポータブル電源購入でも損をする心配はありません。台風対策を万全に整えたい方は、停電の発生に備えてJackeryのポータブル電源を用意しておきましょう。
▶台風や地震の災害停電時におすすめの非常用ポータブル電源一覧
7.今年の台風予想に関するよくある質問(Q&A)
最後に、今年の台風予想に関してよくある下記の質問へ回答します。
①台風の進路は何によって決まる?
台風の進路は、上空の風の流れ(偏西風や太平洋高気圧の位置と強さ)によって大きく変化します。太平洋高気圧が日本列島に向けて張り出している場合、台風は南から西日本や東日本に向かって進みやすくなります。
今年の台風進路を予想するのは簡単ではないため、記事で紹介したアプリやサイトを活用してチェックするのがおすすめです。
②台風のたまごとは何ですか?
台風のたまごとは「台風になる可能性のある低気圧の塊」です。気象庁や米軍が発表する熱帯低気圧が該当し、海面水温が高く上昇気流が活発な熱帯海域で発生します。
中心付近の最大風速が17.2m/s(34ノット)以上になると、気象庁により正式な台風と認定されます。一度認定された台風は、台風のたまごに戻ることはありません。
関連記事:台風のたまごとは?最新情報をリアルタイムで確認する方法や対策方法を解説
③2026年10月の台風予想は?
日本気象協会の予測によると、2026年10月の台風発生数は平年並みか少ない見込みです。ただし、9月以降にエルニーニョ現象が強まった場合、10月にも発達した台風が日本に接近するおそれがあります。台風の発生数は少なくなる時期ですが、「来ないから安心」とはいえない月です。
参考:日本気象協会「防災レポート Vol.1 2026年の台風の見通しは、8月を中心に接近数が平年並みか多い予想 秋は発達した台風の接近にも注意」
④2026年9月の台風予想は?
2026年9月の台風接近数は平年並みの予想ですが、エルニーニョ現象の影響で台風の発生しやすい地域が南東にシフトします。発生してから日本に達するまでの海上の距離が長くなり、十分に発達した状態で接近しやすくなる可能性が高いです。ウェザーニュースは「9月を中心に平年より海水温が高いエリアを長時間進むため、勢力の強い台風が日本付近へ接近するおそれがある」と指摘しています。
参考:ウェザーニュース「今年の台風発生数は28個前後 日本に接近する台風も平年より多い予想」
関連記事:9月は台風が多いシーズン!発生数・確率・過去の被害を徹底解剖
⑤8月下旬は台風が多い?
8月は年間でもっとも台風が発生する月で、気象庁の平年値では8月の発生数は5.7個です。8月下旬になると太平洋高気圧の勢力がわずかに弱まり始め、台風が日本列島に向かいやすいコースをとる傾向があります。お盆明けから8月下旬にかけては、とくに台風接近への備えをしておくのがおすすめです。
参考:気象庁「台風の平年値」
関連記事:8月の台風完全攻略!発生しやすい理由・進路傾向・2026年の予想まとめ
⑥2026年、今年は台風が多い?少ない?
2026年は台風が多い年になる見込みです。ウェザーニュースは2026年の年間台風発生数を28個前後(平年25個)と予想しており、日本への接近数も14個程度と平年を上回る見込みです。6月時点ですでに6個発生と発生ペースも平年より早く、台風6号は6月初旬に和歌山県に上陸するという異例のシーズンスタートとなりました。
参考:ウェザーニュース「今年の台風発生数は28個前後 日本に接近する台風も平年より多い予想」
8.まとめ
2026年は台風の発生が早く、6月24日時点で8個発生・台風6号が統計史上4番目に早い6月上陸を記録しました。1月から6月まで毎月台風が発生したのは1951年以来3回目の記録です。年間発生数は28個前後と平年を上回る見込みで、日本への接近数も14個程度と多い年になりそうです。
9月以降はスーパーエルニーニョへの発展が予測されており、発生数は平年並みでも発達した台風が接近しやすくなるシーズンになる可能性があります。1つひとつの台風の発達度や進路・速度を毎回しっかり確認することが大切です。台風シーズン本番を前に、水・食料・ポータブル電源の備蓄とハザードマップの確認を済ませておきましょう。