1.8月は台風のシーズン!発生しやすい理由と気象のしくみを解説
8月は、一年の中でもっとも台風が発生・上陸しやすい時期です。ここでは、気象庁のデータを元に台風が発生しやすい理由や8月の台風の傾向について解説していきます。
●台風が発生しやすい日にちは?年間発生のピークを解説
気象庁によると台風は6月ごろから増え始め、8月にピークを迎えます。

引用元:気象庁
1991年〜2020年の平年値では、年間25.1個のうち5.7個台風が8月に発生したと記録されています。上記表を見ても8月の台風発生数が突出していることがわかるので、ピークを迎える前にしっかりと対策を取っておくと安心です。
参考:気象庁
関連人気記事:猛暑時の停電では熱中症に注意!夏の停電時の対策と防災グッズ8選
●2024年8月に上陸した台風一覧
2024年は26個の台風が発生しており、うち11個が接近、2個が8月に上陸しています。
月 |
発生数 |
接近数 |
上陸数 |
1月 |
- |
- |
- |
2月 |
- |
- |
- |
3月 |
- |
- |
- |
4月 |
- |
- |
- |
5月 |
2 |
1 |
- |
6月 |
- |
- |
- |
7月 |
2 |
1 |
- |
8月 |
6 |
4 |
2 |
9月 |
8 |
4 |
- |
10月 |
3 |
2 |
- |
11月 |
4 |
1 |
- |
12月 |
1 |
- |
- |
参考:気象庁
上記表からもわかるように台風の発生数は9月の方が上回るものの、接近数・上陸は8月がもっとも多いです。
2024年の8月に日本に上陸した台風6号は記録的な大雨が発生し、九州地方に大きな被害をもたらしました。このように8月は台風が発達しやすく、上陸のリスクも高いです。台風シーズンに入る前に、台風対策をしっかり行いましょう。
●8月に台風が多い気象的な理由
8月に台風が多くなるのは、フィリピン東方沖から南シナ海にかけての海面水温が高くなって台風が発生しやすい環境が整うためです。
さらに、太平洋高気圧の勢力が日本の南に張り出すことで、台風がその縁をまわるように日本列島へ向かう進路を取りやすくなります。

引用元:気象庁
8月は、台風が強くなる条件がもっとも揃う時期です。台風への備えを早めに行うことが命を守る鍵となるので、最新の気象情報をこまめに確認して対策を行いましょう。
●地球温暖化で台風が増えている?近年の傾向
地球温暖化の影響で、台風の「数」自体は大きく変化していません。しかし、海水温の上昇により「勢力」が増し、より強力な台風が発生しやすい傾向にあると指摘されています。
さらに降水量の増加も懸念されており、集中豪雨や暴風被害が深刻化する可能性が高いです。とくに8月はその影響を受けやすく、近年は大型で長寿命の台風が日本に接近・上陸するケースが増加しています。
これまでの常識では対応できない可能性もあるので、気象情報の確認と早めの備えがポイントになるでしょう。
参考:環境省
2.2025年8月の台風予想と傾向
8月は台風シーズンの本番ですが、2025年の台風にはどのような傾向があるのでしょうか?ここでは、2025年の8月に台風発生数の予想と傾向について詳しく解説していきます。
●2025年8月の台風発生数の予想
日本気象協会によると、2025年8月の台風発生数は平年並みと予想されています。
2025年の台風1号は6月11日に発生しており、統計開始以来5番目に遅い発生です。日本への直接的な影響はありませんでしたが、台風1号の発生から7月6日現在までで新たに3つの台風が発生。短いスパンで台風が発生しているので、本格的な夏の開始とともに台風の数も増えてくる可能性があるでしょう。
参考:日本気象協会
●2025年8月の台風傾向
2025年の8月は、日本の南で太平洋高気圧の張り出しが強く、台風が日本へ接近しやすいルートを通ると予想されています。
さらに台風の発生場所が日本に近くなるとも予想されており、発生から接近までの期間が短くなる傾向にあるようです。
同じような傾向になった2021年には、夏から秋にかけてベンガル湾からフィリピン東にかけて積乱雲が多く発生。8月に3つの台風が日本へと接近したため、2025年もこまめな台風情報チェックと事前の備えが必要になりそうです。
参考:日本気象協会
関連記事:台風の停電対策に備えるべきグッズ10選!停電事例や季節別の対策も紹介
3.8月の台風の特徴|進路・勢力・日本への影響

8月は台風の発生・接近・上陸がもっとも多い時期であり、その影響も大きくなります。ここでは8月の台風に多い進路パターンや強さ、日本への影響について詳しく解説していきます。
●8月に多い台風の進路パターン
8月の台風はフィリピン東方から発生し、太平洋高気圧の縁をまわって日本列島へ接近・上陸する進路パターンが多く見られます。とくに本州の南側を通る進路が目立ち、西日本から関東にかけて影響を及ぼしやすいのが特徴です。
また、上空の風が弱く不安定な経路を取ることが多く、速度もゆっくりで長時間にわたって大雨や暴風が続くことも。浸水被害や土砂災害、停電の長期化などのリスクがあるので、事前の備えが命をつなぐカギとなります。
参考:気象庁
●8月の台風は勢力が強い
8月は海面水温が最も高くなる時期であることから、勢力が強く発達しやすいとされています。
中心気圧が低く、最大風速も大きい台風が発生しやすいため、「非常に強い」「猛烈な」勢力で日本に接近・上陸することも珍しくありません。例えば、2024年8月27日に日本付近で速度を落とした非常に勢力が強い台風10号が奄美地方に接近。これにより、西日本から東日本の太平洋側を中心に記録的な大雨となりました。
台風の接近時には風雨に加えて高潮や河川の氾濫のリスクもあるため、こまめに台風情報を確認してすぐに対応できるようにしておきましょう。
参考元:気象庁
●8月の台風が日本に与える影響
全国各地に大雨や暴風をもたらす8月の台風は、交通機関の乱れや停電、農作物への被害など幅広い影響を及ぼします。とくにお盆の時期は帰省や旅行者が多いため、社会的な影響が大きくなりがちです。
たとえば2024年8月に動きが遅い台風10号が発生した際には、西日本から東日本にかけて記録的な大雨をもたらしました。
8月は学校の夏休み期間中であることから、子どもたちの安全対策が欠かせません。気象情報のこまめな確認と早めの行動を心がけましょう。
参考:気象庁
関連記事:窓ガラスに台風対策の養生テープは意味ない!?効果のある正しい貼り方を解説
4.過去8月に発生した大きな台風とその被害状況

8月に発生した台風は、毎年のように日本各地に深刻な被害をもたらしています。ここでは、過去に実際に発生した8月の台風による被害例を紹介します。
●2024年 台風10号
2024年8月29日に九州南部へ非常に強い勢力を保った台風10号が上陸。西日本から東日本の広範囲で、記録的な大雨と暴風となりました。
とくに鹿児島県や宮崎県では総雨量が900mmを超え、最大瞬間風速は30m/s以上を記録。九州電力管内では最大で約264,720戸もの規模の停電が発生しました。さらに住宅被害2,379棟、死者8名と甚大な被害をもたらした災害として記録されています。
参考:気象庁 内閣府防災情報のページ
●2019年 台風10号
2019年8月15日に広島県呉市付近へ上陸した台風10号は、強風域が広く九州から近畿にかけての広範囲で雨や風による影響を受けました。
鉄道や航空便が大規模に運休し、帰省ラッシュの時期と重なったことで大混乱に。約9,700戸で停電が発生し、死者2名・重軽傷者56名が確認されています。
参考:気象庁
●1996年 台風12号
1996年8月に発生した台風12号は、強い勢力を保ったまま九州南部から四国・東海地方へ接近し、広範囲にわたって大雨・強風をもたらしました。
南西諸島から西日本で400mm前後の大雨となり、さらに鹿児島市では最大風速36.6m/sを観測。台風の接近が満潮時刻前後となった瀬戸内海東部を中心に浸水などの被害が発生する事態となりました。
参考:気象庁
関連記事:台風の備えを万全にするための買い物リスト21選|防災グッズも紹介
5.8月の台風シーズンの必需品!停電時に心強い「Jackery」のポータブル電源

台風が多発する8月は、大雨や強風だけでなく、停電への備えが欠かせません。そんな非常事態に活躍するのが、簡単に持ち運びができるポータブル電源です。
ポータブル電源とは台風などの停電で電気が使えない環境でも、家電にAC電力供給ができる大容量バッテリーのことを言います。なかでもとくにおすすめなのが、長寿命でコスパも最高な「Jackery(ジャクリ)」のポータブル電源です。
● 高定格出力でサーキュレーターやエアコンなどの冷房器具も使えて暑さ対策ができる
● 電気ケトルや炊飯器で災害時にも温かい料理が食べられる
● ソーラーパネル対応だから停電が長期化しても太陽光発電で繰り返し充電できる
● 業界トップクラスの軽量コンパクト設計で避難が必要になっても簡単に持ち出せる
台風により8月の停電は熱中症などの命の危険があるため、電源の確保は命を守るための大切なポイントです。「Jackery」のポータブル電源を導入し、8月の台風から命を守りましょう。
6.8月の台風に関連するよくある質問
ここでは、8月の台風に関するよくある質問にお答えしていきます。
①8月と9月は台風シーズンとされていますが、過去にはどんな被害がありましたか?
8月・9月の台風シーズンに発生した台風による被害例は以下のとおりです。
● 2024年8月 台風10号:西日本から東日本の太平洋側を中心に大雨。九州では暴風となり、宮城県では突風が多発。
● 2022年9月 台風14号:九州を中心に広い範囲で暴風となった。
● 2019年9月 台風19号:千葉県を中心に記録的な暴風と大雨。広範囲で大規模な停電が発生する事態となった。
8月と9月は台風による大きな被害が毎年のように発生しています。停電や断水など生活インフラの停止が長引くケースも少なくないため、事前の準備が明暗を分けるでしょう。
参考:気象庁
②7月に発生した過去の台風にはどんな傾向がありますか?
7月に発生した過去の台風の傾向は、以下のとおりです。
● フィリピン東方〜南シナ海での発生が多い
● 進路が不安定で読みづらい
● 8月に比べると勢力はそこまで強くないが大雨に注意
7月は台風の発生数が増え始める時期です。梅雨前線との相互作用により、豪雨をもたらすケースがあるので土砂災害や河川氾濫のリスクが高い傾向にあります。
避難が必要になる場合もあるため、「Jackery」のポータブル電源を導入するなどの災害対策を事前に行いましょう。
③11月にも台風が上陸することはありますか?
過去に11月に台風が上陸したのは、1990年の1回のみです。11月に台風が上陸することは非常に稀なケースといえますが、近年では温暖化の影響によって季節外れの台風の発生や接近が増える可能性が指摘されています。
上陸することはほとんどないからと油断はせず、しっかりと備えおきましょう。
④8月と10月の台風の特徴にはどんな違いがありますか?
8月の台風は発生数が最も多く、勢力が非常に強いのが特徴です。また速度がゆっくりで、広範囲に長時間の雨風被害をもたらす傾向もあります。
一方、10月の台風は発生数こそ減るものの、日本への接近・上陸率が高くなるのが特徴です。秋雨前線と重なり、広範囲に大雨を降らせる傾向にあります。さらに移動速度が速く台風に備える時間が短いため、農作物などへの被害も深刻です。
8月と10月はどちらも台風シーズンであるため、それぞれの特徴に合わせた対策を行いましょう。
7.まとめ
8月は台風が発生しやすく、毎年さまざまな被害を受けています。とくにこの時期の停電は命に関わってくるため、事前にしっかりと備えておきましょう。
台風の備えには、どこでも好きなところで電力給電ができる「Jackery」のポータブル電源がおすすめ。軽量コンパクトで避難時にも持ち運びやすい「Jackery」のポータブル電源で、台風の脅威から命を守りましょう。