1.登山のベースキャンプとは?
ベースキャンプ登山とは、目的の山の麓や中腹にテントを張り、重たい荷物をテント内に置き、軽装で山頂を目指す登山のことです。登山にベースキャンプを取り入れることで、以下のようなメリットがあります。
・重たい荷物を長時間背負って歩かなくてよい
・体力を十分に回復できる
・時間に余裕ができる
・山頂で日の出が見られる
1日目は拠点を目指せばよいので、焦らずに適度に休憩を取りながら登山が楽しめます。テントではゆっくり睡眠が取れるので、体力に自信がない方でも安心です。翌日はテントの中に不要な荷物は置いていけるので、山頂までストレスなく登山ができるでしょう。
2.ベースキャンプに最適な拠点の選び方5選
ベースキャンプの拠点選びは、登山の快適性を左右する重要な要素です。キャンプだけでなく、翌日の登山も考えて拠点を選ばなくてはなりません。初心者の方は、以下の5つのポイントを満たすキャンプ地がある山から、登山を始めてみるのも良いでしょう。
●登山口・中腹に位置する
拠点の場所は、登山口付近か中腹が望ましいです。自宅から目指す山まで距離があるという方は、登山口付近までを1日目の目的地にすることで、2日目に必要最低限の荷物だけを備えて、身軽に最初から最後まで登山ができます。
また、標高の高い山に挑戦する場合は、中腹のキャンプ地に泊まり、登山を2日間に分散することで、時間に余裕を持って登山が楽しめるでしょう。2日目は荷物が軽くなっているので、山頂までの登山を快適に堪能できます。
●管理人が常駐している
ベースキャンプでは、通常のキャンプとは異なり、荷物をテント内に置いて長時間離れることになります。そのため、盗難に遭うリスクが高く、管理人が常駐しているキャンプ地だと安心です。
荷物をテント内に置いて、登山に向かう際には、管理人に一声かけておきましょう。また、管理人がいる施設から見える場所にあるサイトを選ぶのが望ましいです。
●レンタル品が充実している
体の負担を最小限にするためには、レンタル品の豊富さも重要な要素です。
特に、山の中腹にあるキャンプ地を選ぶ際には、そこに行くまではテントや寝具など全ての道具を携帯して登山する必要があります。レンタル品で代用できれば、最初から最後まで重たい荷物は不要です。
ベースキャンプ登山のキャンプ地にあると便利なレンタル品を紹介します。
シーン |
品目 |
生活 |
テント、タープ、チェア、テーブル、ランタン |
就寝 |
シュラフ、マット、コット |
調理 |
焚き火台、クッカー、クーラーボックス、シェラカップ |
●駐車場からサイトまでが近い
車で登山口のキャンプ地まで行く場合、駐車場からサイトまでの距離が近い場所を選びましょう。駐車場から距離が遠いと、重たい荷物を持って場内を移動することになり、体力を大幅に消耗しかねません。
車の横付けができるオートサイトがあると、尚安心です。キャンプ地に着いてすぐにキャンプが始められるだけでなく、翌朝はキャンプで使った道具を全て車に入れておくことで、防犯性を高められます。また、既に撤収済みなので、下山後の帰宅もスムーズです。
●ゴミを処理できる
キャンプ料理をすると、多くのゴミが出ます。ゴミの処理が出来なければ、登山に携帯していくか、テント内に置いておくかしか選択肢がありません。登山に携帯すると、荷物になるばかりか、虫が寄ってくる可能性も高いです。
また、テント内に長時間置いておくと、腐敗臭が充満して、テントが使い物にならなくなる恐れもあるでしょう。虫がたかって、周りの登山客にも迷惑を与えかねません。ゴミ処理場が設置されているキャンプ地を選びましょう。
3.ベースキャンプ登山における3つの注意点
キャンプ経験があるという方でも、ベースキャンプならではの注意点を把握しておく必要があります。楽をするためにベースキャンプ登山を選んだのに、かえって苦労することにならないよう、以下の3点を頭に入れておきましょう。
●盗難対策を徹底する
荷物をテントに置いて山に向かうことになるため、徹底した防犯対策が欠かせません。ベースキャンプ登山で行うべき、盗難対策は以下のとおりです。
・貴重品はテントの中に置かず、常に身に付ける
・管理棟の近くのサイトを選ぶ
・センサーライトを設置し、人がテントに近づくと点灯するようにする
・テントを開閉するチャックに南京錠をかける
盗難がどうしても怖いという方は、重たい荷物をレンタル品で代用する方法もあります。
●ゴミをテントの中に放置しない
ベースキャンプを行う人数が多ければ多いほど、ゴミの量も増えます。ゴミ処理場が設置されているキャンプ地であれば、登山に向かう前に必ずゴミを処理するようにしましょう。
テントの中に放置したまま登山を行うと、帰ってきたころには腐敗臭が漂い、虫が集まっている悲惨な状況にもなりかねません。ゴミを処分できないキャンプ地であれば、初めからゴミがほとんどでないような料理を選ぶといった工夫が必要です。
●登山の装備は軽量かつコンパクトにする
登山に持っていく装備は、できるだけ軽量でコンパクトなタイプを選びましょう。ベースキャンプのキャンプ地が中腹に位置する場合は、そこまで登山する必要があります。
テントやシュラフといったキャンプ道具も携帯することになるので、荷物は重くなりがちです。楽をするためにベースキャンプを選んだのに、かえって疲れることにもなりかねません。荷物は必要最低限にした上で、軽量でコンパクトに折り畳めるタイプを選んでください。
4.快適なベースキャンプに必要なアイテム5選
ベースキャンプを行うためには、登山の装備に加えて、住居を作る道具と寝具が最低限必要です。体力を十分に回復した状態で翌日の登山に臨むために、以下のようなアイテムを揃えておきましょう。
●テント
ベースキャンプの生活拠点になるテント。普段からキャンプを行っているという方も、登山用のテントを購入するのがおすすめです。収納サイズがコンパクトになり、背負った時の負担も最小限になるよう設計されています。
また、耐風性も備わっているので、登山で長時間テントを空けていたとしても、テントが風で飛ばされる心配もいりません。使用人数が多くなる場合は、大きなテントを選ぶのではなく、複数のテントに分散することで、一人が背負うことによる負担を軽減できます。
●タープ
麓や中腹にあるキャンプ地は、比較的標高が高いことが予想されます。標高が高いと紫外線も強くなるので、タープで日陰を作っておくと安心です。登頂のための体力を温存するためのベースキャンプにも関わらず、直射日光を浴びていると、体力を消耗してしまいます。
●マット
「キャンプはテントと寝袋さえあれば大丈夫!」と思われている方も多いでしょう。しかし、実際には寝袋以上にマットが重要です。マットは敷布団になるので、地面の凹凸や冷気を遮断してくれます。マットを使わずに就寝すると、背中の痛さで深い睡眠は取れず、疲れが回復していない状態で山頂に向かうことにもなりかねません。
●シュラフ
掛け布団の役割をしてくれるのが、シュラフ(寝袋)です。シュラフには、寒さを感じずに快適に眠れる温度域として、快適使用温度が決められています。キャンプ地の気温に合った快適使用温度のシュラフを選んでください。また、シュラフには夏・冬・3シーズンの3タイプがあるので、どの季節に使用するのかも念頭に置いておきましょう。
●ポータブル電源
ベースキャンプの快適性を向上させることで、翌日に疲れを持ち越すことなく、山頂を目指した登山が存分に満喫できます。それを実現してくれるアイテムが、ポータブル電源です。
ポータブル電源とは、内部に大量の電気を溜め込み、コンセントがない場所でも電化製品を動かせる機器を指します。ポータブル電源がある魅力は、以下のとおりです。
・扇風機や電気毛布を使い、快適な気温で眠れる
・電子レンジや電気ケトルで、ゴミを極力出さずに調理ができる
・車載冷蔵庫にベースキャンプの食材を保存しておける
・スマホやカメラの充電を常にフル充電にしておける
・LEDランタンで夜の暗闇を照らせる
ベースキャンプで使用するポータブル電源は、軽量かつコンパクト設計のJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇り、アウトドアでの使用に最適な安全性と耐久性を兼ね備えています。
5.快適な登山を実現するおすすめのポータブル電源3選
登山でベースキャンプをする目的は、登山の負担を最小限にするためです。ポータブル電源があると、家電を使って手軽に気温対策や調理ができるので、快適な登山が実現します。
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源と純正のソーラーパネルを組み合わせることで、キャンプ地や登山の道中でも電気を蓄電することが可能です。充電切れを心配する必要がないので、家電をフル活用でき、ノンストレスな登山になることは間違いありません。
ベースキャンプ登山におすすめの機種を詳しく見ていきましょう。
●Jackery Solar Generator 100 Plus 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
容量99Wh、定格出力128WのJackery Explorer 100 PlusとJackery SolarSaga 40 Mini ソーラーパネルのセットです。容量99Whなので、飛行機を持ち込むことも可能です。
6つのバッテリー保護機能と耐火性を備えているので、ベースキャンプや登山中も大活躍します。折りたたんでタブレットサイズになるソーラーパネルと、わずか1.2kgのポータブル電源なので、身軽にベースキャンプ登山を楽しみたい方におすすめのモデルです。
●Jackery Solar Generator 240 New 40Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
容量256Wh、定格出力300WのJackery ポータブル電源 240 Newとミニソーラーパネル40W ソーラーパネルのセットです。ポータブル電源は軽量でリュックにいれるコンパクト設計で、ソーラーパネルもタブレットに折り畳めるので、登山の邪魔になりません。
防火性能や耐衝撃性能にも優れているので、ベースキャンプや登山で安心して使用できます。複数人のベースキャンプ登山で、全員の気温対策やスマホの充電を行いたい方に最適なモデルです。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery ポータブル電源 600 Plusと100Wのミニソーラーパネルのセットです。 IBCテクノロジーを搭載したソーラーパネルを使えば、4.3時間でフル充電できます。
バッテリー節約モードを使い、バッテリー寿命を1.5倍長持ちさせることも可能です。62種類の保護機能を搭載した「ChargeShield2.0テクノロジー」 で安全性を確保した上で、高速充電が行えます。炊飯器や電気ポットを使った調理や、同行者全員の気温対策を行いたい方におすすめのモデルです。
まとめ|ベースキャンプで登山の体力を温存しよう
自宅から登山口まで移動し、その日のうちに山頂に行き、下山してくるのは大変です。山の麓や中腹でベースキャンプすることで、登山の体力を温存し、万全の状態で山頂を目指せます。荷物をテント内に置いておくことになるので、盗難対策は徹底しましょう。
この記事で紹介したアイテムを揃えて、快適なベースキャンプ登山を楽しんでください。
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