冬キャンプが人を魅了する5つの理由!初心者の楽しみ方や必需品も解説
冬キャンプは寒さ対策が必須で荷物が多くなることから、比較的難易度が高めです。しかし、空気が澄んでいるので綺麗な星空が見えたり、虫が少なくキャンプに集中できたりと、冬キャンプは魅力に溢れています。
この記事では、冬キャンプの魅力や楽しみ方について解説します。冬キャンプに向けてキャンプ場の選び方や必要なものも紹介するので、冬キャンプに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
冬キャンプの5つの魅力
都会の喧騒から離れ、自然を全身で感じたいという方に冬キャンプはおすすめです。冬は人の数も少ないので、キャンプを楽しむには絶好の時期と言えるでしょう。冬キャンプの魅力は次のとおりです。
●満天の星空が見られる
冬は空気が乾燥していて、湿度が低いことから他の季節と比べると星が鮮明に見えます。また、冬は日が短く17時頃から暗くなってくるので、星空を長く眺められます。
さらに、夏と冬では明るい星の数にも違いがあるのです。肉眼ではっきり見える星「一等星」の数は、夏よりも冬の方が多いことで知られています。冬キャンプの夜の楽しみに天体観測を入れてみるのはいかがですか。
●焚き火が最も楽しめる
キャンプの醍醐味である焚き火。夏キャンプでは暑さから料理や鑑賞が主な目的である焚き火は、冬キャンプにおいては「暖を取る」という目的も追加されます。寒い冬では日中帯も焚き火をして体を温めることが多いでしょう。
1日中快適に焚き火を楽しめる冬キャンプは、焚き火好きのキャンパーにはたまりません。美味しい澄んだ空気を吸いながら、焚き火の薪の爆ぜる音に耳を澄まし、炎のゆらめきを眺めていると心が満たされること間違いなしです。
●温かいキャンプ飯が美味しい
冬はキャンプ飯が美味しい季節でもあります。焚き火で作る温かいキャンプ料理は、寒い冬には絶品です。体の芯から温まり、美味しさと気持ち良さで充実感が押し寄せてくるでしょう。
冬キャンプにおすすめの温かいキャンプ料理は次のとおりです。
料理名 |
特徴 |
鶏ガラスープ塩鍋 |
冬キャンプにぴったりの鍋料理。好きな野菜を入れて、餃子やつくねとの相性も良いです。締めに雑炊やラーメンもできます。 |
ポトフ |
鍋に具材を入れて煮るだけでできるポトフ。好きな具材を食べて、最後に飲む温かいスープは絶品です。 |
バターチキンカレー |
自分で炊いたご飯の上に熱々のカレーを乗せて、食べましょう。キャンプの定番料理は冬キャンプで本領を発揮します。 |
●虫が少ない
冬キャンプでは虫が少ないので、快適にキャンプできます。寒冷な気温が虫の活動を制限し、多くの昆虫が冬眠状態に入るか、死んでしまうためです。
夏のキャンプと比較して、虫刺されや虫による不快な経験を心配する必要がほとんどありません。虫が苦手な女性でも安心してキャンプを楽しめるのでおすすめです。
●締めの温泉が気持ちいい
冬キャンプに欠かせないのが温泉です。1日キャンプを楽しんだ最後に入る温泉は、冷えた体をぽかぽかと温めてくれます。また、冬キャンプで入る露天風呂では、雪景色を眺められることもあります。冬キャンプに行く方は、ぜひ温泉もセットで楽しんでみてください。
初心者必見!冬キャンプを楽しむための3つのポイント
冬キャンプは他の季節と違い、寒さ対策が必須です。これから紹介する3つのポイントを押さえることで、冬キャンプはより快適で楽しいものになるでしょう。
●重ね着をして温度調節する
冬キャンプでは重ね着をすることで、着脱により幅広い温度調節が可能になります。冬キャンプの夜は特に冷え込む上に、雨や雪が降っている場合はさらに気温は下がるでしょう。
重ね着をする際は「ベースレイヤー」「ミドルレイヤー」「アウターレイヤー」の3層ごとに服装を選ぶと良いです。それぞれの層には次のような性質が求められます。
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・ベースレイヤー:防水性、防風性、耐熱性
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・ミドルレイヤー:保温
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・アウターレイヤー:吸汗・速乾・防臭・発熱・保温
●焚き火をメインに楽しむ
冬キャンプは1年を通して焚き火が最も楽しめます。そのため、チェックイン後からチェックアウト間際まで常に焚き火を作っておくのがおすすめです。焚き火があることで暖を取れるので、寒さ対策になります。
また、朝昼夜のキャンプ料理では焚き火料理が楽しめます。夜になると焚き火を眺めて、無になるのもおすすめです。
●鍋料理をキャンプ飯に取り入れる
冬キャンプのキャンプ料理には鍋料理が最適です。体が芯から温まるので、寒い冬に食べると美味しさも増します。具材を入れるだけで完成するので、初心者でも手軽にキャンプ料理が楽しめます。
鍋料理を作るためのキャンプギアは「ダッチオーブン」がおすすめです。分厚い金属製の鍋で、熱が料理全体に均等に伝わります。焼く、炒める、煮る、蒸す、揚げる、燻すといった料理方法に対応しているので、1台持っていて損はありません。
冬キャンプにおすすめのキャンプ場選び方4選
冬キャンプにおけるキャンプ場を選ぶ際は「寒さ」を考慮しなければなりません。冬キャンプにおすすめのキャンプ場の条件は次の4つです。
●スーパーが近くにある
冬キャンプでは焚き火料理をする機会が多くなるので、その分食材も必要です。寒さ対策のためのアイテムや厚めの寝具により、荷物が多くなる冬キャンプなので、スーパーがキャンプ場の近くにあると便利でしょう。
キャンプ場内の売店で食材を調達するという方は、行ってみると目当ての食材がなかったり、完売していたりする場合もあるので、スーパーで買うことをおすすめします。
●レンタル用品が充実している
先述したとおり、冬キャンプの荷物は多くなりがちです。そのため、レンタル用品が充実しているキャンプ場を選ぶことで、キャンプ場の行き帰りが楽になります。現地で調達できると楽な重量のあるキャンプギアは次のとおりです。
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・テント
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・タープ
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・シュラフ
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・チェア
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・テーブル
●温泉施設が隣接している
冬キャンプで入る温泉は体を温め、寒さによる体温低下を防ぐのに役立ちます。また、温泉に入ることで筋肉が緩み、リラックスできるため、快適な睡眠につながることもあります。
温泉施設はできるだけキャンプ場に隣接しているのが望ましいです。キャンプ場から温泉までが遠いと、温泉に入りせっかく温まった体も、キャンプ場までの帰り道で冷えてしまいます。
●電源のあるサイト
冬キャンプはハードルが高くてなかなか踏み出せないという方は、電源のあるサイトを選ぶと良いでしょう。電源サイトでは、電気毛布やヒーターが使えるので、寒さ対策が容易です。
また、ホットプレートや電子レンジが使えることで、温かいキャンプ料理も簡単に作れます。電源のサイトがない冬キャンプの場合は、後述するポータブル電源を導入することで、電気を使った快適な冬キャンプが実現できます。・
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寒さ対策必須!冬キャンプに必要な持ちもの7選
冬キャンプでは、寒さから体を守るための適切な対策が非常に重要です。冬キャンプに必要な持ち物や寒さ対策アイテムを紹介します。
●冬用寝袋
就寝時のシュラフは、冬用タイプを買いましょう。冬キャンプ用寝袋を選ぶ際に見るべきポイントは「素材」「形状」「快適温度」です。
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・素材
ダウン素材は軽量かつコンパクトに収納でき、保温性に優れています。濡れには弱いので、防水性のあるシュラフカバーも併用すると良いでしょう。
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・形状
マミー型を選ぶと顔まですっぽりと包み込んでくれるので、保温性が高いです。価格は高価ですが、冬キャンプで必需品と言えます。
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・快適温度
関東近郊でも0℃を下回る場合があります。外気温-3℃〜-5℃のシュラフがおすすめです。
●湯たんぽ
ガスや電気を使わない湯たんぽは、テント内でも安心して使用できます。湯たんぽの中でも金属製は、熱伝導率が高く保温性も高いので、冬キャンプにおすすめです。
トタンやブリキ製の湯たんぽは焚き火の直火で温めることができるので、ケトルでお湯を沸かす手間が省けます。
●電気毛布
薪や石油を使用したストーブに比べて安全性が高く、朝まで暖かさを維持できるアイテムが電気毛布です。毛布としてだけでなく、カーペット代わりにもなるので、冬キャンプのテント内で重宝します。
ただし、電気毛布を使用するには電気が必要なので、電源サイトを選ぶかポータブル電源を購入する必要があります。また、電化製品であるため、故障のリスクも理解した上で購入しましょう。
関連人気記事:【冬キャンプ】電気毛布におすすめのポータブル電源とは?|2枚使える容量や一晩に必要な容量を紹介!
●コット
冬キャンプでも快適に眠るためには、地面からの底冷えを防止する必要があります。コットの上にシュラフを敷くと地面から高さが保てるので、地面からの影響を受けません。
コットの下にはキャンプギアが置けるので、テント内のスペースを有効活用できます。テントの外に置くと、ベンチとしても使用できるので、使い勝手の良いキャンプギアと言えるでしょう。
●フリース
冬キャンプでは、場所や天候、時間帯によって気温が異なります。そのため、フリースを1枚持っていると中間着としての役割を果たし、自由に温度調節が可能です。フリースには次のような特徴があります。
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・保温性が高い
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・ストレッチ性が高い
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・速乾性が高い
繊維の間に空気を保存しやすいので、保温性が高く、動きやすいのが特徴です。外で動き回ることが多いキャンプシーンでは重宝するアイテムと言えるでしょう。
●焚き火台
冬は焚き火が最も楽しめる季節です。焚き火台はキャンプ場でレンタル用品に取り揃えがない場合もあるので、1台は購入しておくと良いでしょう。
焚き火台でがっつりキャンプ料理がしたいという方は、土台がしっかりとした深型のタイプがおすすめです。一方、観賞用途が多い方はメッシュ素材の浅型タイプが持ち運びしやすく、便利でしょう。
●ポータブル電源
冬キャンプの寒さ対策だけでなく、料理などでも活躍するのがポータブル電源です。ポータブル電源とは、蓄えている大量の電気を電子機器や家電製品に対して給電できる機器を指します。ポータブル電源を冬キャンプに取り入れることで、次のような利点があります。
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・電気毛布やヒーターを用いて安全・手軽に冬キャンプの寒さ対策ができる
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・電気ケトルや電子レンジを使い、温かい料理が簡単に手早く作れる
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・ドライヤーやヘアアイロンを使い、お風呂の後に髪を乾かし、セットできる
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・スマホを常にフル充電にしておけるので、寒い冬キャンプの中でも緊急連絡手段を確保できる
「Jackery(ジャクリ)」は世界販売台数300万台を突破し、業界を牽引するポータブル電源メーカーです。Jackeryのポータブル電源には次のような特徴があります。
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・創業11年の実績を誇る
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・安全性に係る認証を複数取得している
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・豊富な容量・定格出力数に対応した商品が取り揃えられている
ここでは、冬キャンプに最適なポータブル電源として「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」を紹介します。
●Jackery ポータブル電源 1000Plus
Jackery ポータブル電源 1000 Plusは1264Whの大容量と2000Wの定格出力により、IHヒーターや電子レンジなどのほとんど全ての家電を稼働させられるので、冬キャンプで食べたい鍋料理やスープも簡単に作れます。
商品の特徴
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・多彩な出力ポートから同時に8台の給電が可能なので、ヒーターで寒さ対策をしながら、家電で時短料理が作れる
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・バッテリー容量を1.2kWhから5kWhまで拡張できるので、極寒の雪山でのキャンプでもキャンプ終了まで寒さ対策を行える
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・最短1.7時間でフル充電が可能なので、充電を忘れても心配がいらない
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・寒さでなるべく動きたくない冬キャンプでも、Jackery専用アプリを用いると、充電状況の確認や電源のオンオフ操作を遠隔で行える
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・EPS機能搭載により、雪崩などの災害時にも電気を給電し続けられる
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・リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているので、10年以上使い続けられる
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
冬キャンプに関するよくある質問
初めて冬キャンプに挑戦すると初心者の方は、疑問や不安が多くあるでしょう。冬キャンプについてよくある質問と回答を3つ紹介します。
①冬キャンプの電源なしサイトでテント寝したらヤバいですか?
冬キャンプで電源のないキャンプサイトでテントで寝ること自体は可能ですが、次のような注意点を考慮する必要があります。
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・寒冷地でのキャンプでは、適切な快適温度のシュラフを選び、保温性を高めることが重要です。
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・防寒衣服は体温を保つのに不可欠です。保温性の高い中間層やダウンジャケット、防寒用の帽子、手袋、靴下などを持参しましょう。
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・冬キャンプ用に設計された四季対応のテントを使用してください。通気性がよく、結露を防ぐ設計のテントが寒冷地でのキャンプに適しています。
②冬キャンプでお風呂上がりは どう髪の毛を乾かしていますか?
電源がある場合はドライヤーで乾かすのが通常です。キャンプ場のシャワー室やお風呂場にドライヤーが付いているかどうかは事前に確認しましょう。
また、キャンプ場によってはドライヤーが騒音になるため禁止にしている場合もあります。どうしても髪を洗って乾かしたい場合は、近くの温泉施設に行くのがおすすめです。
③冬キャンプのテント内の底冷え対策について簡単に教えてください。
冬キャンプの底冷えは体温低下に直結します。そのため、コットを設置したり、キャンプマットを敷いたりして底冷え対策しましょう。
コットを使うと地面と間接的にも触れることがないので、地面からの影響を完全に防げます。コットはサイズが大きく、重量もあるので、キャンプ場のレンタル用品で借りられないかまずは確認しましょう。
まとめ|冬キャンプで自然の魅力を感じよう
冬キャンプでは、空気が澄んでいるため星空が綺麗に見え、日照時間が短いため焚き火が長く楽しめます。また、人の数も少ないので、自然の魅力を最も感じられる季節と言えるでしょう。
冬キャンプに行ってみたい方は、この記事で紹介した寒さ対策を徹底して、楽しんでみてください。
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