1.ポータブル電源でホットプレートを使う必要性
●そもそもポータブル電源ってどんなときに使えるの?
ポータブル電源とは、事前に大量の電力を蓄えて、電源のない家庭用コンセント(AC100V)が使えるようになる持ち運び便利の電力供給源です。モバイルバッテリーよりも容量が大きく、ACやUSB、DC出力ポートを持っていて、様々な用途に使うことができます。最大のメリットは、屋外で電気が使えるようになること。
·持ち運びができるので、キャンプやアウトドア、車での旅行先に持っていける
·自宅以外の場所で家電製品が使えるようになる
·自宅では節電対策や防災装備品としての役割としても重宝する
など、ポータブル電源が1台あると利便性が幅広く、様々な用途に使える便利アイテムです。
●火を使わなくて良い!車内でも安全に調理可能!
最近ではホットプレートも調理の幅が広がる万能型が発売されていて、屋内だけでなくアウトドアでも活躍する調理器具として人気があります。とくに車中泊では、車内で火を使うことができません。
ポータブル電源があれば、ホットプレートなどの家電に給電できるため、火を使わずに安全且つお手軽に調理ができます。また、お皿を用意せず直接食べられるのもホットプレートの良いところです。狭い車の中での車中飯では、
·お皿が要らなくなる
·洗い物を減らせる
ことはとても便利に感じるものです。簡単に調理できて、後始末にも手間がかからなくなるホットプレートは車中泊を楽しむうえで便利アイテムとして人気があります。
●電源のない屋外やアウトドアでもホットプレートを利用できる
屋外でのBBQやキャンプでの調理にホットプレートを使う方もいます。BBQコンロなどを使うのは、後始末が大変で面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。また、
·BBQ以外にも様々な料理を作ることができる
·プレート全体に熱が行き渡るので、焼きムラが出にくい
·保温機能でずっと温かい料理が楽しめる
ことも、アウトドアでホットプレートを使うメリットです。ポータブル電源があれば、電源のないアウトドアやキャンプ先でも、ホットプレートを使いいろんな料理ができて、後始末も簡単なので、季節に応じた料理を楽しむこともできます。
●もしもの災害対策時の装備として利用できること
もし、災害にあって停電になってしまったときでも、ポータブル電源とホットプレートがあれば、調理が可能です。使える食材を簡単に調理できて、洗い物も減らせる。災害時にはとても役に立つ便利アイテムと言えるでしょう。
たとえば、アルミ箔やクッキングシートをホットプレートに敷いて焼けば、後始末も楽で洗いも最低限で済みます。
·電気やガスが使えない
·水を節約しなければならない
そんな非常時に、ホットプレートは大活躍してくれるでしょう。また、不安で精神的に不安定になっているときに食べる温かい食事は、精神を落ち着かせるにも役立ちます。
関連記事:【最新版】ポータブル電源を普段使いする方法は多彩!
2.ホットプレートを動かすためのポータブル電源の選び方
①定格出力と容量の大きいポータブル電源を選ぶ
ホットプレートを使うポータブル電源に求められる基本要素は下記2つです。
·ホットプレートの消費電力を上回る定格出力を持つものであること
·ホットプレートの稼動時間に必要な容量を揃えているもの
普段、ご家庭で使われている一般的なホットプレートの消費電力は、1300W~1500Wのものが主流です。ホットプレートを動かすには、ポータブル電源の定格出力が必ずホットプレートの消費電力を上回る必要があります。
尚、ホットプレート以外にその他機器も同時に動かしたい場合、ポータブル電源の定格出力は、同時給電する機器の消費電力の合計を超えなければいけません。
また、ホットプレートなどの家電を長く稼働したい場合は、容量の大きいポータブル電源を選ぶといいでしょう。たとえば、1300Wのホットプレートを2時間使用したいのであれば、必要とされるポータブル電源の容量(3,250Wh)は、下記のように計算できます。
「(1300W×2h)÷80%=3250Wh」
参考として、Jackeryの大容量ポータブル電源を例にしてホットプレート(消費電力:1,400W)が使える時間目安を下記にまとめております。
機種 |
定格出力 |
容量 |
ホットプレートの使える時間(消費電力:1400W) |
3000W(瞬間最大6,000W) |
3072Wh |
約1.8時間 |
|
2200W(瞬間最大4,400W) |
2042Wh |
約1.5時間 |
|
1500W(瞬間最大3,000W) |
1070Wh |
約48分間 |
②安全性と耐久性の高いものを選ぶ
消費電力が大きいホットプレートや家電を動かすとなると、安全性の低いポータブル電源の場合、バッテリーに負荷がかかり発熱・発火などのリスクを引き起こすことがあります。
そのため、下記安全性や温度耐性を備えたポータブル電源を選びましょう。
·BMS(バッテリーマネジメントシステム)機能が搭載されているもの
·温度耐性があるもの
·アダプター②PSE(電気用品安全法)マークが付いているもの
ポータブル電源の性能は十分確認してから購入を検討することをおすすめします。Jackeryのポータブル電源は、もちろんBMSを搭載。アダプターにPSEマークもついています。発熱・発火のリスクなく、安心してお使いいただける製品です。
③軽量で持ち運びやすいほうが場所を選ばず利用できる
ポータブル電源でホットプレートを動かす状況を想像すると、キャンプや車中泊など屋外での使用であることが予測できます。ならば、コンパクトで持ち運びしやすいポータブル電源を選ぶべきです。
たとえ重くても、持ち手の位置や大きさ、持ち運びがしやすい工夫が施されているものを選びましょう。
Jackeryのポータブル電源の場合、大容量でもコンパクトで持ち運びやすいよう設計されています。「使いやすさ」にこだわっており、どこでもストレスフリーに活用できるでしょう。
3.ホットプレートが使える大容量ポータブル電源3選
Jackeryのポータブル電源は、ホットプレートのように消費電力が大きく負荷のかかる家電製品でも、優れた温度耐性を持ち、安心して電力供給できる性能を持ちます。また、容量・サイズのバリエーションも豊富に揃っているのもユーザーには嬉しいところ。ここでは、ホットプレートが使えポータブル電源のおすすめ製品を3つ紹介します。
①Jackeryポータブル電源 2000 New|2,000Whクラスで業界最小・最軽量
「重すぎるポータブル電源はイヤだ」「でもホットプレートを1時間ぐらい使いたい」そんなあなたにおすすめなのがJackeryポータブル電源2000Newです。最新のCTB(セル・トゥ・ボディ)を世界で初めて2000Whクラスのポータブル電源に採用し、市場の同クラスモデルより40%の小型化と34%の軽量化に成功しました。
圧倒的に小さくて軽いのにACポートが3つもあるので、ホットプレートと一緒に電気式のクーラーボックスを動かして、アツアツのお肉とキンキンに冷えたビールを楽しむ……なんて贅沢な使い方はいかがでしょうか。
製品スペック詳細 |
Jackery ポータブル電源 2000 New |
容量 |
2,042Wh |
定格出力 |
2,200W (瞬間最大4,400W) |
充電速度 |
ACコンセント充電:2時間(緊急充電モードなら1.7時間) |
出力ポート数 |
AC出力×3、 |
家電への稼働時間目安 |
ホットプレート(1400W):約1.5時間 |
②Jackeryポータブル電源 2000 Plus|容量を最大24Kwhまで拡張できる
「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」は、2042Whの大容量と3000Wの高い定格出力を持つポータブル電源でバッテリーパックの増設により、容量を最大24Kwhまで拡張できるので、消費電力の高いホットプレートも長時間も稼働できます。
製品が重く感じても、キャスター付きでトランクケースのような持ち運びができるので、屋外での使用もとくに気にする必要はありません。ホットプレート以外にも電力供給したいものがあるときや、使用する場所や用途によって柔軟な対応ができるのもこの製品の魅力です。
製品スペック詳細 |
Jackeryポータブル電源2000Plus |
容量 |
2,042Wh(最大24Kwhまで拡張可能) |
定格出力 |
3,000W (瞬間最大6,000W) |
充電速度 |
ACコンセント充電:2時間 |
出力ポート数 |
AC出力×4(最大20A),AC出力×1(最大30A) |
家電への稼働時間目安 |
ホットプレート(1400W):約1.5時間 |
②Jackeryポータブル電源 3000 Newセット|3,000Whクラスで業界最小・最軽量
「ホットプレート、1時間じゃ足りない!」というあなたには、Jackeryポータブル電源3000 Newをおすすめします。最高クラスの3072Wh容量で、1,000Wのホットプレートが約2.6時間使えます。
少々重いのが難点ですが、キャリーカートがセットされているので、運搬もラクラク。芝生や凸凹道でも安定する直径150mmの大きなタイヤで、あまり整備されていない河川敷やキャンプ場でも大活躍すること間違いなしです。
製品スペック詳細 |
Jackery ポータブル電源3000Newセット |
容量 |
3,072Wh |
定格出力 |
3,000W (瞬間最大6,000W) |
充電速度 |
ACコンセント充電:2.5時間 |
出力ポート数 |
AC出力×4(最大20A)、AC出力×1(最大30A) |
家電への稼働時間目安 |
ホットプレート(1400W):約1.8時間 |
4.中容量のポータブル電源で稼働可能!小型サイズのホットプレート
●おすすめ小型ホットプレート3選(1000W以下サイズ)
最近ではソロ活もブームになってきており、アウトドアを独りで楽しむ方も多くなってきました。そんなソロ活ユーザーにおすすめの小型ホットプレートをご紹介します。
〇シンプルイズベスト「山善:ホットプレート一人用」
サイズ:幅約30cm×奥行約21cm×高さ8cmのコンパクトなホットプレート。消費電力が700Wだから、家庭用よりも少ない電力で動かすことができます。重さも1kg以下で軽く、使いやすい大きさと形です。シンプルな設計でお値段もお手頃価格(Amazonで1618円)なので、ソロ活にピッタリのホットプレートです。
〇365日使える 焼けるお皿「abien MAGIC GRILL S ホットプレート 」
サイズ:幅約26cm×奥行23cm×高さ11cmで消費電力580Wの一人用ホットプレート。油不要で焦げにくいコーティングがされていてお手入れがとても楽です。5層構造プレート採用で、小さい消費電力でプレート全体が熱が行き渡る仕組みが採用されているところが魅力のホットプレートです。
〇多目的に使える「アイリスオーヤマ 2WAY ホットプレート」
平面プレートのほかにたこ焼きプレートも付いている多目的ホットプレート。サイズ:幅約36cm×奥行25cm×高さ7cmで消費電力800W。こちらは2人でも使えそうな大きさで、タコ焼きプレートを使ってカップルや友人と一緒にたこ焼きパーティーもできます。プレートにはこびりつきにくいセラミックコート技術が採用されているので、お手入れも楽です。
●おすすめのポータブル電源①:「Jackery ポータブル電源 1000 New」
キャンプから庭でのバーベキュー、はたまた防災の用途まで末永く使いたい人におすすめのは、Jackeryポータブル電源1000Newです。例として800Wのホットプレートなら1~1.5時間程度の動作が可能。
市場の1000~1500Whクラスのポータブル電源では最軽量にあたる10.8kgで、どこへでもラクラク持ち運んで使えます。
1500Wの定格出力で、ホットプレート以外にも、ドライヤーや電気ケトルなども動かせます。5年の保証と10年以上の長寿命で、圧倒的な安心感を持って長く愛用できるでしょう。
製品スペック詳細 |
Jackeryポータブル電源 1000 New |
容量 |
1,070Wh |
定格出力 |
1,500W (瞬間最大3,000W) |
充電速度 |
ACコンセント充電:1.7時間(緊急充電モードなら1時間) |
出力ポート数 |
AC出力×3、 |
家電への稼働時間目安 |
電子レンジ(1160W):約48分間 |
●おすすめポータブル電源②:「Jackery ポータブル電源1000 Plus」
車中泊で長期的な独りクルマ旅をしてみたい方や、キャンプで連泊したいソロ活ユーザーにおすすめしたいのが、ソーラーパネルがセットになった「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」です。長旅に耐えうる安心設計と耐久性を持ち、容量も1264Whで2000Wの定格出力を持つので、ほぼ全ての家電製品を動かすことができます。
·過酷な夏季、冬季の気温にも耐えられる温度耐性
·もしもの時でも安心できる充実した長期保証サービス
·大型ホットプレートでも動かせる定格出力
で、あなたが挑戦しようとしている長旅をサポートしてくれる装備としてきっと役に立ってくれるでしょう。小型ホットプレートなら、約2時間は使うこともできます。様々な使い方に対応する高性能ポータブル電源として、おすすめの製品です。
製品名 | Jackery ポータブル電源 1000 Plus |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
5.ポータブル電源でホットプレートを使うときの2つの注意点
●水場付近での使用は避ける
基本的に雨天時の使用は、避けたいところ。ポータブル電源にとって水分は天敵です。感電やショートする恐れがあります。また、濡れた手で触るのも大変危険です。使用者に危険があるのはもちろん、ポータブル電源の故障する恐れがあります。
アウトドアの利用で、川辺で水遊びをしながらBBQをするのもありがちな光景ですが、ポータブル電源の使用はあまりおすすめできるものではありません。ポータブル電源に触るときは、十分注意が必要です。
●正弦波でないと正常に作動しない恐れがある
正弦波とは、交流(AC電源)の波形の一種で、周期的でなめらかな曲線を描く波形です。基本的に家庭用コンセントから電源を供給する家電製品では、この正弦波でないと製品が動かないことも。
「家庭のコンセントと同じ感覚でポータブル電源を使いたい」
方は、この正弦波タイプのポータブル電源を選ぶことおすすめします。たまにコストを抑えるために一部のポータブル電源では「矩形波(くけいは)」や「修正正弦波」と呼ばれる正弦波に似た波形になるよう出力するインバーターを使用したものもあるので、注意しましょう。
関連人気記事:ポータブル電源選びの決め手「正弦波」とは
6.ポータブル電源とホットプレートに関するよくある質問
ポータブル電源とホットプレートに関するよくある質問と回答をまとめました。気になるものがあれば確認して、疑問を解消しましょう。
①ホットプレートのW数で、温度はどのくらい変わりますか?ポータブル電源選びの参考にしたいです。
ホットプレートのW数と温度、また加熱時間の関係を表にまとめました。
消費電力 |
最高温度の目安 |
加熱時間 |
500W以下 |
約160〜180℃ |
長め(約5〜8分) |
600W〜800W |
約180〜200℃ |
普通(約4〜6分) |
900W〜1200W |
約200〜220℃ |
早め(約3〜5分) |
1300W以上 |
約220〜250℃ |
非常に早い(約2〜3分) |
※あくまで目安で、製品により異なります。
消費電力が大きいホットプレートほど、最高温度が高く加熱時間が短くなる傾向です。使いたいホットプレートの消費電力を超える定格出力のポータブル電源を選びましょう。また「ポータブル電源の容量×80%÷ホットプレートの消費電力」で計算して、稼働時間が十分かも確認してみてください。
②500W以下のホットプレートはありますか?ちょうどいいポータブル電源も教えてください。
ソロキャンプや少人数での使用におすすめな500W以下のホットプレートは、株式会社オムニの2段式ホットプレート(OM-KHA07)です。消費電力は350Wで、幅30㎝ほどのコンパクトサイズながら、二段プレートの設計で一度に多くのお肉や野菜を焼けます。フッ素樹脂加工が施されており、焦げ付きにくいのもポイントです。
このホットプレートを動かすのにおすすめのポータブル電源は「Jackery ポータブル電源 1000 New」。1070Whの容量と1500Wの定格出力を持ち、350Wのホットプレートを約2.4時間動かせます。AC電源(コンセント)が複数あるので、ホットプレートの使用と同時に炊飯器でご飯を炊く……なんて使い方も可能です。
③ブルーノのホットプレートはポータブル電源で動く?
ブルーノのホットプレートの多くは消費電力が1000W~1500W程度のため、これ以上の定格出力をもつポータブル電源なら動きます。具体例は下記のとおりです。
● Jackery ポータブル電源1000 New(定格出力1500W、容量1070Wh)
● Jackery ポータブル電源2000 New(定格出力2200W、容量2042Wh)
● Jackery ポータブル電源3000 New(定格出力3000W、容量3072Wh)
ちなみに、多くのホットプレートは瞬間的に倍近い電力を消費することがあり、これに耐えられるポータブル電源が必要です。Jackeryのポータブル電源は「瞬間最大出力」が定格出力の倍になっています。定格出力が消費電力を上回ってさえいれば、ブルーノのホットプレートが動かない心配はありません。
まとめ:ポータブル電源の容量とホットプレートの組み合わせが大事
今回の記事では、ホットプレートをポータブル電源で利用する必要性を交えて、ホットプレートとの組み合わせについてまとめました。
·ポータブル電源でホットプレートを使う必要性
·ホットプレートが利用できるポータブル電源
·ポータブル電源でホットプレートを利用するときの注意点
などを中心にくわしく解説しています。ホットプレートの消費電力は大きいイメージがあります。
しかし、最近のアウトドアやキャンプ、車中泊でソロ活もブームになっている背景から、コンパクトなサイズのものも人気が集まるようになりました。中容量のサイズでも屋外で利用できることも合わせて解説していますので、うまく組み合わせてソロ活を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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