PSEマークをわかりやすく解説!安全性の高いポータブル電源の選び方も紹介

PSEマークとは何?安全性に関するものだっていうのはなんとなく分かるけど…」分かるようで分からない、電化製品についている「PSEマーク」。今回はpseマークの概要や2種類のマークの違い、PSEマークのない製品の扱いについて分かりやすく解説します。

またPSEマークの表示が義務ではない「ポータブル電源」の選び方も紹介。この記事を読んでPSEマークの理解を深め、安全な電化製品を選べるようになりましょう。

PSEマークとは?

まずは「PSEマーク」の概要や認証の仕組み、これまでの経緯について見ていきましょう。

●PSEマークは「電気用品安全法」の基準クリアを証明するマーク

PSEマークとは「電気用品(電化製品)が電気用品安全法の基準をクリアしている」ということを証明するマークです。電気用品の種類によって、ひし形か丸型のいずれかのマークが表示されます。

種類

特定電気用品

特定電気用品以外

マーク

該当する電気用品の例

・電気温水器

・電熱・電動式おもちゃ

・電気ポンプ

・電気マッサージ器

など116品目

・電気こたつ

・電気がま

・電気冷蔵庫

・電気歯ブラシ

など341品目

参考・引用:経済産業省「電気用品安全法

「電気用品安全法の基準」は、電気用品の種類ごとに細かく定められています。詳しくは経済産業省の「電気用品安全法令・解釈・規定等」などで確認可能です。消費者が電気用品を購入するとき、「PSEマークがある=ある程度の安全性がある」という選び方のひとつの基準として使えるでしょう。

●PSEマークは届出制

ひし形・丸型どちらのPSEマークの場合も、表示するには届出が必要です。PSEマークは国が許可・認証するものではなく、あくまで事業者が自己責任で電気用品に表示するものとなっています。マーク表示までの流れは下記のとおりです。

  1. ・経済産業省へ届出する

  2. ・国の基準に製品が適合しているか確認する

  3. ・適合性検査を受ける(特定電気用品のみ)

  4. ・自主検査をする

  5. ・PSEマークを表示する

特定電気用品のみ、政府認定の検査機関による「適合性検査」が必要となります。適合性検査により、特定電気用品については安全性の高い製品のみが市場に出回っているというわけです。

●2001年から施行されたが一時は社会問題に

PSEマークの表示を義務付ける「電気用品安全法」は2001年から施行されていますが、一時は社会問題となりました。これは同法の27条が、PSEマークの表示がない中古電気用品の販売も制限する内容となっていたからです。生活に直接影響のある消費者や中古品販売業者が、当然大きく反発します。

最終的に、電気用品安全法の施行から5~7年を「猶予期間」に設定する形でこの問題は丸く収まります。現在ではPSEマーク表示がなく、2001年以前の「電気用品取締法」のマークもないものは原則「販売禁止」となりました。

●2019年には「モバイルバッテリー」もPSEマーク表示が義務化

「モバイルバッテリー」は2018年以前までPSEマーク表示の対象外電気用品でしたが、2019年からは対象となりマーク表示が義務化されました。

つまり現在「丸型PSE」のないモバイルバッテリーは、自主検査をしておらず安全性が保証されていない違法製品である可能性が高いです。モバイルバッテリーを購入する際、PSEマークの有無をしっかり確認しておくと良いでしょう。

●「ポータブル電源」は義務化の対象外

モバイルバッテリーの上位互換ともいえる、大容量・高出力の蓄電池「ポータブル電源」は、PSEマーク表示義務化の対象外です。これは日本における蓄電池の定義が「直流電流を流せるもの」とされており、交流出力も可能なポータブル電源は「蓄電池」にあたらないと解釈できるのが要因となっています。

ただしポータブル電源を充電するのに使う「ACアダプター」はPSEマークの表示が義務です。ポータブル電源を選ぶ際は、ACアダプターのマーク表示を確認すると良いでしょう。

ひし形PSEマークと丸型PSEマークの違いを解説

先ほど軽く触れた「ひし形」と「丸型」の2種類のPSEマークの違いを詳しく見ていきましょう。

●ひし形PSEマーク

ひし形PSEマークは、特定電気用品に表示されるマークです。特定電気用品には、直接人体に触れるもの・長時間監視なしで使うものなど、危険度が高いとされる「電気温水器」「電熱・電動式おもちゃ」「電気マッサージ器」など116品目が該当します。

なお特定電気用品のPSEマーク表示には、政府認定の検査機関による「適合性検査」が必要です。マークの横には実際に検査を行った機関名も記載されます。ごくまれに検査機関名の記載されていないPSEマークを表示している電気用品がありますが、これはマークを偽装した詐欺製品である可能性が高いです。粗悪な輸入品などに多いので、特定電気用品の購入時にはしっかりとマークの表示方法も確認しておくことと良いでしょう。

●丸型PSEマーク

丸型PSEマークは、特定電気用品以外の電気用品に表示されるマークです。電気用品として指定されている457品目のうち、特定電気用品の116品目を除いた341品目が該当します。

特定電気用品以外の電気用品に丸型PSEマークを表示する際には、第三者検査機関による検査は不要です。ただし、自主検査記録を3年分保管する必要があります。厳正に自主検査を行い、噓のない記録を保管しなければいけません。

PSEマークの無い製品はどうなる?

PSEマークの無い製品はどうなる?

PSEマークの無い製品はどのように扱われるのか順にみていきましょう。

●販売するとメーカー・販売店は罰則の対象になる

電気用品安全法第27条により、PSEマークのない電気用品を販売するとメーカーや販売店は罰則の対象となります。会社など法人の場合は、1億円以下の罰金刑です。個人の場合も、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。

そのほか法律に定める範囲内で、経済産業省が立ち入り検査を行ったり、改善命令を出したりするケースがあります。「特定電気用品の適合性検査を受けていなかった」など、悪質なケースでは事業者のPSE表示そのものを禁止するケースも。いずれにせよ厳しい罰則があるだけでなく、消費者の安全を脅かすものとなるので、PSEマークのない製品を販売してはいけません。

●法人からPSEマークのない製品を買取するのはNG

法人からPSEマークのない製品を買取するのは、電気用品安全法違反にあたります。リサイクルショップなど中古品を扱う業者は、法人から買い取る電化製品にPSEマークが表示されているか、しっかりと確認しなければいけません。

ちなみに「個人からPSEマークのない製品を買い取る」ことについては、電気用品安全法違反にはなりません。ただし販売はできないため、個人から買い取ったものでも売ってしまうと罰則の対象となります。

●個人売買のフリマサイトは軒並み出品禁止

「メルカリ」をはじめ、個人売買のフリマサイト・アプリでは「PSEマークのない電気用品」は軒並み出品禁止となっています。

参考:メルカリ「危険物や安全性に問題があるもの(禁止されている出品物)

PSEマークのない電気用品の「個人売買」は違法行為ではありません。ただし間接的に法人が販売に関与したと扱われ、フリマサイト・アプリには罰則が適用される可能性があります。利用者にも利用制限などのペナルティが適用されるケースもあるので、電気用品をフリマサイト・アプリで出品する際はPSEマークの有無に注意しましょう。

「PSEマークがあれば100%安全」ではないので注意

PSEマークはあくまで「電気用品安全法の基準をクリアしている」ことの証明です。常識の範囲外で電気用品を使用した場合、PSEマークの表示があったとしても故障・事故につながる可能性があります。たとえば「モバイルバッテリー」の場合、国民生活センターでは下記の「事故防止のポイント」を抑えて使うように注意喚起しています。

  • ・本体に強い衝撃を与えない

  • ・周囲に可燃物を置かない

  • ・変形、変色、発熱、異臭などがあるときは使用しない

  • ・変形、水濡れしたコネクタは使用しない

  • ・使用済みのものは端子部を絶縁状態にする

参考:国民生活センター「モバイルバッテリーにPSEマークがついていなかった

「本体に強い衝撃を与えない」などは、モバイルバッテリーに限らずすべての電気用品にいえることです。本来の目的の範囲内で使用し、変形などの異常があるときは使用しないようにしてください。

PSEマーク表示が義務化されていないポータブル電源の安全性を調べるポイント

PSEマーク表示が義務化されていないポータブル電源の安全性を調べるポイント

PSEマーク表示が義務化されていないポータブル電源の安全性を調べるには、下記4つのポイントを押さえておきましょう。

  • ・保護機能があるか

  • ・「防災製品等推奨品マーク」があるか

  • ・ポータブル電源付属のACアダプターにPSEマークの表示があるかどうか

  • ・メーカーサポートが充実しているか

それぞれのポイントについて解説します。

●ポイント①:保護機能があるか

ポータブル電源の公式サイトを確認し、バッテリーなどの保護機能を搭載しているか確認しましょう。保護機能のないポータブル電源は、過放電・過充電による発熱・発火のリスクが考えられます。

Jackery(ジャクリ)」のポータブル電源は、全製品に「バッテリーマネジメントシステム」という高度な保護機能を搭載。過放電や過充電による発熱・発火のリスクなく、安全にお使いいただけるポータブル電源です。

関連人気記事:ポータブル電源の安全性の要!BMS(バッテリーマネジメントシステム)とは|機能と役割を解説

●ポイント②:「防災製品等推奨品マーク」があるか

防災製品等推奨品マーク

引用元:防災安全協会「推奨品マーク

どの程度の安全性があるかは「防災製品等推奨品マーク」の有無によっても見分けられます。防災製品等推奨品マークは災害等に使えるレベルの安全性・耐久性・可用性を認定するマークです。一般社団法人防災安全協会の認定基準を満たさなければ取得できません。

なお「Jackery」のポータブル電源は防災製品等推奨品マークを取得しているので、災害時にも安心してお使いいただけます。

●ポイント③:ポータブル電源付属のACアダプターにPSEマークの表示があるかどうか

ポータブル電源本体はPSEマークの対象外ですが、ACアダプターは対象です。ACアダプターにPSEマークのあるポータブル電源は、一定以上の安全性が確保された製品といえるでしょう。もちろん「Jackery」のポータブル電源に付属するACアダプターもPSEマークを表示しています。

●ポイント➃:メーカーサポートが充実しているか

メーカーサポートの充実度も、安全性を見分けるひとつのポイントです。サポートがほとんどないメーカーの製品の多くは、薄利多売の消費者ファーストでないビジネスモデルを展開しています。「トラブルが起きても自己責任」の姿勢を貫いていることが多いです。

その点、Jackeryポータブル電源は、2~5年の長期保証を提供しています。初期不良はもちろん、使用中の不具合にも真摯に対応するので、不安なくお使いいただけること間違いなしでしょう。

●PSEマークのついた安全性の高いポータブル電源おすすめ

Jackery ポータブル電源 2000 Plus

容量:2042Wh(最大12Kwhまで)
定格出力:3000W

Jackery ポータブル電源 1000 Plus

容量:1264Wh(最大5Kwhまで)
定格出力:2000W

Jackery ポータブル電源 300Plus

容量:288Wh
定格出力:300W

Jackery Explorer 100 Plus

容量:99Wh
定格出力:128W

Jackery ポータブル電源 3000 Pro

容量:2160Wh
定格出力:2200W

Jackery ポータブル電源 1000 Pro

容量:1002Wh
定格出力:1000W

Jackery ポータブル電源 2000 Pro

容量:2160Wh
定格出力:2200W

Jackery ポータブル電源 1500 Pro

容量:1512Wh
定格出力:1800W

Jackery ポータブル電源 1500

容量:1,534.68Wh
定格出力:1800W

Jackery ポータブル電源 1000

容量:1002Wh
定格出力:1000W

Jackery ポータブル電源 708

容量:708W
定格出力:500W

Jackery ポータブル電源 400

容量:400Wh
定格出力:200W

Jackery ポータブル電源 240

容量:241.9Wh
定格出力:200W

まとめ

PSEマークは「電気用品安全法」の基準クリアを証明するマークです。特定電気用品にはひし形のマークが、特定電気用品以外の電気用品には丸型のマークが表示されます。「モバイルバッテリー」は丸型PSEマークの対象ですが、ポータブル電源は対象外です。

ポータブル電源はPSEマークの表示が義務ではないため、選ぶ際は保護機能の有無やACアダプターのPSEマークの有無などのチェックがポイントです。


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