1.600Wクラスポータブル電源のメリット・デメリットとは?
600Wのポータブル電源を上手に活用するには、メリットとデメリットをよく把握することが重要です。ポータブル電源600wにどのようなメリット・デメリットがあるか、ぜひご確認ください。
●600Wクラスのポータブル電源のメリット
ポータブル電源600Wには以下3つのメリットがあります。
・上位機種と比べて軽量。
・筐体が小さめの製品が多く、上位機種よりもコンパクトで場所を取らない
・短時間で充電完了できる製品を選べる
600Wのポータブル電源は、上位機種と比べて搭載するバッテリーの量が少ないことが特徴です。例えばJackeryの「ポータブル電源 600 Plus」の容量は、上位機種「ポータブル電源 1000 Plus」の半分です。そのぶんソーラーパネルによる充電時間や重量は半分、ケースのサイズは20%~30%小さくなっています。
●600Wのポータブル電源のデメリット
600Wのポータブル電源を選ぶ場合は、以下のデメリットを把握しておくことが重要です。
・動かせる家電が限られる
・家電を長時間動かしにくい
600Wのポータブル電源で安定して動かせる家電は、消費電力が600W以下の製品に限られます。定格出力が大きいポータブル電源より、使える家電の数は減ります。
加えて、容量も定格出力に見合った値に設定されている製品が多いです。定格出力600Wのポータブル電源に長時間家電を動かしにくいと思うケースも多いでしょう。
2.600Wのポータブル電源が使える家電と稼働時間一覧
600Wのポータブル電源は、さまざまな家電を動かせます。ここでは代表的な家電について、ワット数に応じたポータブル電源600wの使える時間の目安を以下の表にまとめました。なお容量は、「ポータブル電源 600 Plus」の632Whとしております。
家電製品 |
消費電力(ワット数) |
稼働時間の目安 |
LEDライト |
5W |
50時間 |
扇風機 |
45W |
10時間 |
電気毛布 |
55W |
8時間 |
液晶テレビ |
60W |
8時間 |
車載冷蔵庫 |
60W |
6~23時間 |
プロジェクター |
100W |
5時間 |
ブレンダー、ミキサー |
300W |
2.5時間 |
小型ヒーター |
350W |
1.5時間 |
冷蔵庫 |
500W |
1~37時間 |
コーヒーメーカー |
550W |
1時間 |
小型炊飯器 |
530W |
1時間 |
※上記稼働時間はあくまでもご参考の数値です。使用状況や家電によって変わります。
3.600Wのポータブル電源はこんな人におすすめ|使い道
定格出力600Wのポータブル電源は性能が限られていますが、さまざまな用途で生活に役立ちます。ここではポータブル電源600wの使い道を紹介します。ポータブル電源を生活に活かすヒントにしてください。
①ポータブル電源を初めて使う方
「私でも使いこなせるのだろうか?」という点は大変気になるポイントです。600Wのポータブル電源は、初めて使う方におすすめの機種です。
パソコンや照明に加えて、コーヒーメーカーや小型炊飯器など、幅広い家電を使用可能。暖房機器も、出力を弱めれば使えます。さまざまな家電を動かせること、少ない予算で使い勝手を確かめられることは魅力の一つです。
②キャンプなど、アウトドアが好きな方
キャンプなどアウトドアを楽しみにする方は多いでしょう。600Wのポータブル電源は快適なアウトドアライフを過ごすに役立ちます。IHクッキングヒーターやホットプレートは動かせませんが、アウトドアに役立つ以下の家電(例)を使えます。
・食材の保冷に必要な冷蔵庫や車載冷蔵庫
・ノートパソコンやスマートフォンへの給電
・プロジェクターや小型炊飯器、扇風機や電気毛布など
・周囲を照らす照明機器やランタン
電子機器や家電を幅広く給電できるポータブル電源として、活躍することでしょう。
③車中泊が好きな方や車での出張が多い方
ポータブル電源 600Wは、車での出張が多い方や車中泊が好きな方にもおすすめです。電源のない車中泊先、又は車のエンジンを切ったあとでも、車載冷蔵庫や扇風機、スマホやパソコン、ライトなどに長時間給電できます。快適な車中泊を過ごせます。
600Wもあれば、パソコンの稼働やスマートフォンの充電には十分です。小型冷蔵庫や扇風機もガソリンの消費を気にせず、気軽に使えるでしょう。
④災害への備えとして
災害への備えとしても、600Wのポータブル電源は大変活躍できます。情報収集に欠かせないパソコンやスマートフォン、夜を過ごすうえで欠かせない照明ライト、暑い夏の停電では扇風機、冬は電気毛布などを使用できます。停電の夜でも不安が和らぎます。電気コンロや電子レンジなど多くの調理家電は動かせませんが、確かな情報を得て適切に行動するうえでおおいに役立つ機器です。
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4.ポータブル電源600Wおすすめ2選|10年以上使える製品も
600Wクラスのポータブル電源なら、創業12年間で400万台の販売実績を達成できたJackery(ジャクリ)製品がおすすめします。今回は、定格出力が600W程度でコンパクトで長寿命なポータブル電源を2機種厳選してご紹介いたします。
①Jackery ポータブル電源 600 Plus:定格出力800W、容量632Wh
②Jackery ポータブル電源 708 :定格出力500W、容量708Wh
5.ソーラーパネルとセットにしたポータブル電源600W製品3選
ポータブル電源600wは、コンパクトで持ち運びやすいが、それに見合った容量が比較的に限られています。車中泊や連泊キャンプ、長期間の災害に備えて利用したい場合、ソーラーパネルとセットで使うことがおすすめです。ソーラーパネルがあれば、AC電源のないところでも、太陽光発電によりバッテリー使い切ったポータブル電源に充電できるので安心です。ここでは、ソーラーパネルとセットにしたポータブル電源600w製品を3つ紹介します。
●Jackery Solar Generator 600 Plusポータブル電源セット
「Jackery ポータブル電源 600 Plus」に、ソーラーパネル「SolarSaga 100W」をセットしました。以下の性能を持つ製品です。
重さは約4.2kg、折りたたむと60cm程度の四角形に収まります。持ち手もあるため、持ち運びも楽々です。防水・防塵性能はIP65ですから、塵やほこりを防ぎ、通常の雨にも耐えられます。屋外での使用も安心なソーラーパネルです。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Miniポータブル電源ソーラーパネルセット
ソーラーパネルを「SolarSaga 100W」から「SolarSaga 100 Mini」に変えた製品です。「Jackery Solar Generator 600 Plus」と異なる性能を、以下に挙げました。
ソーラーパネルを広げた幅は、1.7メートルもあります。横長のスペースが確保できる方には、向いている製品といえるでしょう。充電時間は1枚で13.5時間、2枚で4時間です。
●Jackery Solar Generator 708ポータブル電源ソーラーパネルセット
「Jackery ポータブル電源 708」に、ソーラーパネル「SolarSaga 100W」をセットした製品です。主な特長は、以下のとおりです。
ソーラーパネルの変換効率は、24%と高めです。延長ケーブルを使えば、ポータブル電源とソーラーパネルを8メートルまで離せますから、広い家でも安心して使えます。
6.600Wのポータブル電源に関するよくある質問
ここからは600Wのポータブル電源を検討する際に、よく挙がる質問を3つ紹介します。回答を通して、ポータブル電源の理解につなげてください。
質問1.ソーラーパネルとセットで購入する必要がありますか?
ポータブル電源600wとソーラーパネルは、セットで購入することをおすすめします。例えば「Jackery ポータブル電源 600 Plus」と「Jackery SolarSaga 100W」をセットにしたJackery Solar Generator 600 Plusポータブル電源セットを 購入すると、長時間の停電や連泊キャンプでポータブル電源の電源切れを心配する必要がありません。太陽光さえあれば、ソーラーパネルでポータブル電源に高速充電できます。また、日常、太陽光発電で貯めた電力を家電に給電することで、電気代の節約にもつながります。
もし、予算が厳しい場合はポータブル電源を先に購入して、余裕が出たときにソーラーパネルを購入することも良い方法の一つです。 但しポータブル電源とソーラーパネルをセットで購入すると、別々に購入した場合と比べて多少安くなる場合があります。お金をどれだけ用意できるかという点も踏まえて、セットで買うか別々に購入するかを決めるとよいでしょう。
関連記事:ポータブル電源の太陽光発電セットが便利すぎる!5つのメリットを紹介
質問2.600Wのポータブル電源で使える家電をすぐに見分ける方法は?
家電には消費電力が定められており、製品に表示されています。また取扱説明書にも記載があります。家電の消費電力が600W以下なら、600Wのポータブル電源で動かせます。
家電によっては、スイッチで出力を切り替えられるものもあります。例えば以下のヒーターのケースを考えてみましょう。
・弱:300W
・中:600W
・強:1000W
この場合は、スイッチを「弱」または「中」にした状態なら使えます。
なお電子レンジは例外です。500Wのスイッチに合わせた場合でも、消費電力は600W以上となりがちなことに注意してください。詳しくは以下の記事をご参照ください。
質問3.600Wのポータブル電源で家電をどれだけ使えるか、計算方法を教えてください。
定格出力600Wのポータブル電源で使える家電は、1台とは限りません。使いたい家電の消費電力を足し算して、消費電力が600Wに達するまで家電を追加できます。
一方で家電を使える時間は、ポータブル電源の容量によります。家電を動かせる時間は、以下の式で求められます。
家電の稼働時間=(ポータブル電源の容量×0.8)÷家電の消費電力
関連記事:1000Whクラスのポータブル電源5選!最高に便利な3つの使い方も解説
まとめ
600Wのポータブル電源は容量が少ないものの、動かせる家電は意外と多いです。上位の機種よりもコンパクトで軽いこと、短い時間で充電を済ませられることも、見逃せないメリットに挙げられます。
用途を調理家電や暖房家電にこだわらないなら、おすすめの機種といえるでしょう。幅広く使える600Wのポータブル電源を上手に活用し、より良い日々の暮らしに役立ててください。
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