電子レンジのコンセントが届かないときに延長コードはNG!代わりの増設方法を紹介

更新日:
シェア

キッチンで電子レンジを使おうとしたとき、「コードが届かない」「コンセントが足りない」と困った経験はありませんか。

 

延長コードでつなげば簡単に解決できると考える人も多いでしょう。しかし過負荷や発熱、感電など思わぬ事故につながるため、何も考えずに延長コードを繋ぐのは非常に危険です。

 

この記事では、電子レンジに延長コードを使うリスクと、コンセントが届かないときの具体的な対処法を解説します。

目次
もっと見る

1.電子レンジのコンセントが届かないときに延長コードがNGな理由

電子レンジを延長コードで使うと、次のようなリスクが考えられます。 

過負荷による発熱で火災につながる可能性がある

アース未接続で感電・漏電が起こる

タコ足配線でブレーカーが落ちる

コードの劣化や断線が発生しやすい

メーカー非推奨で保証が受けられない 

このような理由から、コンセントが届かない場合でも延長コードの使用は避けるべきです。ここからは、それぞれのリスクについて具体的に解説していきます。

過負荷による発熱で火災につながる可能性がある

多くの延長コードは1,500Wまでしか対応していません。しかし電子レンジは1,000W前後の電力を消費するため、ほぼ限界に近い負荷がかかった状態で使うことになります。 

過負荷の状態が続くと、コードやプラグ部分が発熱し、最悪の場合は発煙・発火の原因となり非常に危険です。 

さらに延長コードは長さがあるため、余った部分を巻いたり束ねたりして使うこともあるでしょう。その場合熱がこもりやすくなり、事故につながるリスクが一層高まります。

アース未接続で感電・漏電が起こる

電子レンジを延長コードで使うと、アースを接続できません。

アースとは、漏電が起きたときに電流を地面に逃がす安全装置です。普段は電気を流していませんが、万一の際に感電や火災を防ぐ役割を持っています。 

延長コードの多くにはアース端子がないため、電子レンジを接続してもアースを正しく取り付けられません。その結果、漏電が発生した場合に電流が人体や周囲に流れてしまい、重大な事故につながる恐れがあります。

タコ足配線でブレーカーが落ちる

延長コードに電子レンジだけでなく他の家電を差し込むと、合計で上限の1,5000Wを超えることがあります。たとえば電子レンジ(約1,000W)と電気ケトル(約1,000W)を同時に使うだけで、すぐに容量をオーバーしてしまうでしょう。 

その結果、ブレーカーが落ちたり、コードや壁内の配線に過大な負担がかかり、火災の原因になる恐れがあります。キッチン周辺の家電は消費電力が大きいため、ほんの一瞬で危険な状態に陥ることを理解しておきましょう。

コードの劣化や断線が発生しやすい

延長コードは床に置かれるため、踏みつけや折り曲げによって内部の銅線が切れかけたり、被膜が傷んだりしやすいです。 

その状態で電子レンジの大きな電流を流せば、火花や発火につながるリスクは非常に高まります。 

実際に2023年1月には、神戸市の集合住宅で延長コードが繰り返し踏まれて内部が劣化し、火災に至った可能性がある事故も報告されています。 

参考:朝日新聞 

特に古い延長コードを使い続けると、見えない内部で劣化が進んでいる場合も。外見に異常がなくても、安全性は大きく損なわれている恐れがあります。

メーカー非推奨で保証が受けられない

多くの電子レンジの取扱説明書には「延長コードは使用しないでください」と明記されています。これはメーカーが延長コード使用によるリスクを把握しているからです。 

万が一延長コード経由で事故が起きた場合、保証対象外となる可能性があるため、気を付けなくてなりません。 

このように、電子レンジを延長コードで使うことは、火災や感電のリスクだけでなく、メーカー保証を失う原因にもなります。 

たとえ不便でも、コンセントが届かないからといって延長コードで代用するのは避けるべきでしょう。

2.やむを得ず電子レンジに延長コードを使うときの5つのポイント

やむを得ず電子レンジに延長コードを使うときのポイント

どうしても一時的に延長コードを利用しなければならない場面もあるかもしれません。そのような場合は次の5点を守りましょう。 

延長コードの定格容量を確認する

電子レンジ専用で使う

アース付き延長コードを選ぶ

古い延長コードを使わない

延長コードを慎重に取り扱う 

順番に解説していきます。

延長コードの定格容量を確認する

使用前には必ず延長コードの定格容量をチェックしましょう。多くは1,500W対応ですが、中には1,000W程度しかない製品もあります。電子レンジは1,000W前後を消費するため、容量不足だとすぐに過負荷になり危険です。 

定格容量は以下の場所で確認できます。 

パッケージ

商品ラベル

説明書

コード本体のタグや印字 

容量を満たさない延長コードを使うと発熱や火災のリスクが高まるため、必ず確認してから使用してください。

電子レンジ専用で使う

延長コードをどうしても使う場合は、必ず電子レンジ専用にしましょう。 

タコ足配線で他の家電も同時に接続すると、合計の消費電力がすぐに容量を超えてしまいます。結果としてブレーカーが落ちたり、コードが異常発熱を起こしたりするため非常に危険です。 

延長コードは電子レンジだけに差し込み、ほかの機器をつながないことを大前提に使いましょう。

アース付き延長コードを選ぶ

延長コードの多くはアース端子がなく、接続できないまま使われがちです。アースを接続できないと、漏電が起きた際に感電や火災のリスクが高まります。 

水回りで使う機会が多い電子レンジは、アース接続の有無が安全性を大きく左右します。延長コードを選ぶ際は、アース付きの製品を選ぶようにしましょう。

古い延長コードを使わない

延長コードは長く使うほど内部が劣化し、被膜のひび割れや銅線の断線が起こりやすくなります。そのまま使用を続けると、発熱や火花が発生し火災につながりかねません。

外見に問題がなくても、内部では劣化が進んでいる場合もあります。購入から年数が経過しているものや、使用時期が不明な延長コードは安全のため交換を検討してください。

延長コードを慎重に取り扱う

延長コードは扱い方を誤ると危険が増します。特に次の点には注意しましょう。 

余ったコードを束ねたり巻いたりしない

カーペットや家具の下に通さない

濡れた手で抜き差ししない 

発熱や発火を防ぐためにも、熱がこもるような使い方は避けましょう。また感電を防ぐためにも、使用時は必ず乾いた手で操作してください。 

このように延長コードを使う際に少し注意するだけで、発火や感電といった危険度はぐっと下げられます。 

とはいえ、日常的に使い続けるのはリスクが残るため、一時的な利用にとどめておくのが安心です。


3.電子レンジのコードがコンセントに届かない時・足りない時の対処法5つ

コンセントが届かない、または数が足りないといった場合には、以下の5つの方法で解決できます。

電子レンジの置き場所を見直す

家具の配置を工夫する

調理家電を見直す

コンセントを増設する

ポータブル電源を使用する 

これらの工夫を取り入れれば、延長コードに頼らずに電子レンジを安全に利用できます。快適で安心できる環境を整えるためにも、ぜひ参考にしてください。

電子レンジの置き場所を見直す

電子レンジの配置を工夫すれば、コンセントに届く場合があります。 

例えば、ラックや棚の高さを変えたり電子レンジを少し動かすだけで解決できるケースもあるでしょう。 

電子レンジはキッチン家電の中でも使用頻度が高いため、使いやすさとコンセントへの届きやすさを優先して設置場所を決めることが大切です。大掛かりな工事をせずに取り入れられる方法なので、まずは置き場所の見直しから始めてみましょう。

家具の配置を工夫する

電子レンジの置き場所を動かしても届かない場合は、周囲の家具の配置を工夫してみてください。 

冷蔵庫をわずかに横へ移動させたり、食器棚を別の壁際に動かしたりするだけで新しいスペースが生まれます。その結果、電子レンジをコンセントの近くに配置できるようになるでしょう。 

家具の配置を工夫するのは、費用をかけずにできる方法です。動かせる範囲で調整すれば、延長コードを使わず安全に電子レンジを設置できます。

コンセントを増設する

電気工事で専用コンセントを設ければ、容量不足やアース未接続といった問題をまとめて解消できます。増設したコンセントを電子レンジ専用にすれば、ほかの家電と同じ回路を使わなくて済むため、同時使用でも過負荷の心配がありません。 

費用は数千円から数万円かかりますが、安全性を高められるうえ、日々の使い勝手も向上します。小さな不便から解放される点でも、コンセントの増設は良い選択肢といえるでしょう。

ポータブル電源を使用する

電子レンジのコードが届かない場合、ポータブル電源を活用するのも一つの方法です。ポータブル電源とは、持ち運び可能な大容量バッテリーのことで、次のようなメリットがあります。 

大きな定格出力で電子レンジも安心して使える

コンセントの位置を気にせず、複数ポートで家電を同時に使える

コンパクト設計でキッチンに置いても邪魔にならない

アース接続がなくても安全に使用できる

停電時やアウトドアにも役立つ 

これらの特徴について、くわしく解説していきます。

大きな定格出力で電子レンジも安心して使える

大容量のポータブル電源であれば定格出力も大きく設計されており、1,000Wの電子レンジも問題なく稼働させることが可能です。 

例えば「Jackeryポータブル電源 2000 New」は定格出力2,200Wを備えています。そのため電子レンジ(約1,000W)と電気ケトル(約1,000W)を同時に使っても合計が2,200W以内に収まるため安心です。 

電子レンジを繰り返し使えるのはもちろん、ほかの家電と同時に使うこともできるため、家事をスムーズに進められるでしょう。

コンセント不要!どこでも使えるポータブル電源はこちら

コンセントの位置を気にせず、複数ポートで家電を同時に使える

ポータブル電源には複数のコンセントやUSBポートが搭載されているため、電子レンジと一緒に他の家電も使うことができます。 

例えば、電子レンジで調理しながら電気ケトルでお湯を沸かしたり、スマートフォンを同時に充電したりすることも可能です。複数の機器を並行して使えば、調理や作業にかかる時間は短縮できます。 

忙しい時間帯に家事を効率よく進めたい人にとって、同時に家電を使えるのは心強い味方です。

コンパクト設計でキッチンに置いても邪魔にならない

ポータブル電源は大容量にもかかわらず、コンパクトに設計されています。限られた調理スペースにも収まりやすく、調理台や棚の一角に置いても圧迫感を感じにくいでしょう。 

また持ち運びがしやすいサイズ感のため、使うときだけキッチンに出して、不要なときは別の場所に収納することも可能。必要なときにサッと取り出せるため、出し入れに手間を感じることもありません。

アース接続がなくても安全に使用できる

ポータブル電源は基本的にアース線が不要です。多くの機種はカバーがプラスチック製で、電気を通さない構造になっているため、外装に電気が漏れる心配が少なく安全に使用できます。 

ただし落雷時には強い電流が流れて故障の原因となる可能性があるため、雷が鳴っているときはコンセントを抜いておくと安心でしょう。

停電時やアウトドアにも役立つ

ポータブル電源の魅力は、日常の不便を解消するだけでなく、非常時や屋外でも活躍する点です。 

蓄電池としての機能があるため、非常用電源として利用できます。停電時に家庭の電源が使えなくてもポータブル電源があれば、電子レンジや電気ケトルを使うことが可能です。温かい食事や飲み物を用意できれば、寒い日でも安心して過ごせます。 

さらにキャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンでも便利です。照明で明かりをともし、スマートフォンを充電するなど、電源が確保できない環境でも快適に過ごせるでしょう。

調理家電を見直す

どうしてもコンセントの位置や数を増やせない場合は、調理家電の使い方を見直すのも一つの方法です。 

キッチンには消費電力の大きな家電が集まりやすく、同じ場所で使うとブレーカーが落ちる原因になりかねません。特に以下のような家電は注意が必要です。 

トースター(約800~1,300W)

炊飯器(300~700W)

電気ケトル(1,000~1,200W)

コーヒーメーカー(600~800W) 

使用頻度の低い家電は別の場所へ移しましょう。他にも同時に使わないものはコンセントを分けるなど工夫すれば、電子レンジを安心して使える環境を整えられます。

関連人気記事:キッチンのコンセントが全然足りない!賃貸でもできる安全な増設方法を紹介

4.電子レンジ用のコンセント増設にはJackery(ジャクリ)ポータブル電源がおすすめ

全体のサイズが約20%コンパクトに

「キッチンで使いたい家電が多いけれど、コンセントの増設工事は手間がかかる…。」そんなときにおすすめなのが、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源です。 

コンパクトながら高出力なので、キッチンに置いても邪魔にならず、複数の家電を同時に利用できます。例えばポータブル電源 2000 New」は定格出力2,200Wを備えており、電子レンジを使いながら電気ケトルや炊飯器も同時に稼働可能です。 

サイズも335×264×292mmと中型クーラーボックスほどの大きさで、棚の上や作業台など好きな場所に設置できます。コンセントの位置に縛られず、使いやすい場所に置けるため、家事動線がスムーズになり調理効率も高まるでしょう。 

また蓄電池としての機能を活かし、停電時には非常用電源としても活躍。電子レンジを使って温かい食事を作れば、心も体も満たされるでしょう。



まとめ

電子レンジを延長コードで使うのは、次のようなリスクがあり危険です。 

過負荷による発熱で火災につながる

アース未接続で感電・漏電が起こる

タコ足配線でブレーカーが落ちる

コードの劣化や断線が起こりやすい

メーカー非推奨で保証が受けられない 

安全に利用するためには、置き場所や家具の配置を工夫する、コンセントを増設するといった方法があります。ただし工事が難しい場合や、すぐに対応できないケースもあるでしょう。 

そのようなときに役立つのがポータブル電源です。高出力でポート数も複数あるため、コンセントを増設しなくても電子レンジや他の家電を同時に使えます。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源であればアース接続も不要で、停電時やアウトドアでも役立つため、日常と非常時の両方で頼れる存在といえるでしょう。

防災応援セール
関連人気記事