地震が怖いと感じるのはなぜ?
私たちが日々の生活を過ごしている中で、実際に揺れを感じたことは何度もあるかと思います。また、近年では2024年元日を襲った能登半島沖地震の被害はニュースやSNSでご覧になった方は多いのではないでしょうか。
地震を身近に感じている私たちは、地震の怖さをよく知っていますが、その怖さはどこから来るものなのか。まずは地震の怖さについてくわしく解説します。
大きな揺れに対する恐怖
地震はときに大きな揺れを発生させ、立っていられないこともあります。人は、強い揺れに対して交感神経系が過剰に反応し、強い揺れに対して注意が集中してしまいます。これが、苦痛やストレスとなって“恐怖”と感じる原因です。
たとえかすかに感じられる揺れだったとしても、「このあといきなり強い揺れが来るかもしれない」と想像してその場に立ちつくしてしまうこともあるでしょう。これは、私たちが今まで感じてきた揺れに対する経験や、地震の被災地などの情報が憶測を呼び恐怖を増長させてしまっていることが背景にあります。
自宅にある家具の転倒や建物の倒壊
大きな揺れに遭遇したときに、実際に周囲にある家具が倒れてきたり、建物が倒壊したりすることによる生命に危険が迫る“恐怖”も、地震が怖いと感じる要因のひとつです。
実際に、2017年度に内閣府が行った世論調査のデータでは、
・建物の倒壊=72%
・家族の安否確認=3%
・食料や飲料水、日用品の入手困難=3%
・電気・ガス・水道の供給停止=9%
・危険物の爆発=3%
引用元:防災に関する世論調査(災害に対する意識・大地震が起きて心配なこと)
と、建物の倒壊が一番の心配事となっています。
自宅が崩れなくても、家具の下敷きになる恐れもあります。それだけ地震に関して私たちは恐怖を感じてしまう災害と認識していることが伺えますね。
地震による津波や浸水、停電被害
地震の震源地が日本付近の海底であった場合、大きな揺れの次に意識するのは津波による警戒です。海岸に近いところに住んでいる方は、地震が原因で起こる津波も恐怖を感じることではないでしょうか。
また、地震による建物の倒壊や地割れ、土砂崩れによる停電、津波による浸水なども生命の危機を感じる災害として恐怖を感じることでしょう。地震は大きな揺れをともない様々な災害を引き起こすきっかけとなります。
ライフラインが絶たれることによる食料品や水の不足
食料品や飲料水などの物資不足も恐怖を感じる原因のひとつです。地震の規模が大きいと、地割れや土砂崩れによって交通網が麻痺することがあります。道路は寸断され、線路は破損すると電車は動かなくなります。復旧するにはかなり時間がかかることになり、救援物資が届かなくなることで起こる物資の不足も大きな不安材料になるでしょう。今まで普通にあったものがなくなり、
「食べるものがない」
「飲料水も飲めない」
となると、不安や心配事が次第に大きくなっていくことが予想されます。物資の不足が長期化すれば衛生面にも問題がでてきそうですね。
治安の悪化
大きな地震が発生し復旧が困難化した場合、県外への2次避難が進み空き家が目立つようになります。そうなると、増えてくるのが空き家を狙った“空き巣“です。たとえ避難所生活を続けていたとしても、家の様子を見に行くのが怖いと感じる方もいます。
地震の怖さを和らげる6つの対策
地震は大きな揺れだけでなく、二次災害による怖さや様々な“恐怖”を生んでしまう災害です。その怖さを和らげるためにも、被害を未然に防ぐ手立てなど、不安を少しでも取りのぞく対策をしておくことが大切です。ここでは地震の怖さを和らげる対策についてくわしく解説します。
その1:落ち着かせる手段を知り不安を和らげる
いざ地震が発生し大きな揺れを体感したときは、パニックになる恐れがあります。落ち着いて冷静な行動が取れるように事前に対処法を知って不安を和らげましょう。
・10秒呼吸法について学び、落ち着かせる手段を持っておく
・身近な人と行動を共にするよう心がける
10秒呼吸法とは、緊張ほぐすときによく使われる呼吸法のことです。これを事前にやっておくことで、筋肉の緊張をほぐしリラックスできるようになります。また、独りになるのを避けることも不安を取り除く手段として有効です。家族と一緒にいる時間を増やしたり、どこに居るのか普段から明確にしておくことができれば、安否確認も素早く取れるので不安を感じることは軽減できます。
その2:自宅の耐震性や家具を固定し地震に備える
実際の地震対策を自宅に施して、地震に備えることも不安を取り除くこととして有効な手段です。たとえば、
・背の高い家具は固定して倒れないようにする
・耐震設備を整える、補強する
などの処置を自宅に施して、「倒れない」・「崩れない」ことが目に見えていることで、自宅に居れば安心できる環境を整えるのも良いですね。
その3:避難経路を確保して家族とも話し合う
“地震が怖い“と感じる意識調査の中では、「家族との安否確認」も61.3%と建物の倒壊に次ぐ怖さの原因となっています。大切な人と連絡が取れない状態は、不安を増長させる要因となってしまうため、対処はしておきましょう。
・避難経路を確保しておく
・離れている時でも落ち合える場所を決めておく
など、事前に家族と話し合っておくと、いざ地震が起きたときに安否確認も早く取れるようになります。避難場所や集合場所などは家族全員と共有しておきましょう。
その4:食料と水の備蓄をして安心感を持つ
食料品や飲料水、日用品の備蓄は、災害対策としてとても大切なことです。普段から備蓄を習慣化できるように心がけておくことで、不安を取り除くことができます。災害が起こると、身近にあるスーパーやコンビニはすぐに“買い占め“によって品物がなくなってしまいます。
1週間くらいは過ごせるくらいの家族分の備蓄があれば、支援物資が届くまでの間は生活できるので安心できるのではないでしょうか。
その5:防犯グッズ・防犯設備を整える
地震による怖さの中に“治安の悪化”があるように、災害が起こった地域では治安が悪化する傾向にあります。停電によって市街地の夜は真っ暗で、より不安を増長させてしまうこともあるでしょう。
とくに女性は身の安全を確保するためにも、防犯グッズは欠かせませんし、空き巣への予防として防犯設備を整えることも安心へつながる予防措置です。
その6:応急処置や備えに対する知識を身につける
もし、家具の転倒や割れた窓ガラスの破片でケガをしてしまった時のことを考えて、応急処置ができるものや、家族に対する処置ができる知識を持っておくことも対策のひとつです。自分に怪我がなかったとしても、大切な家族を守れる知識を持っていれば、それは怖さを払いのける自信となって安心につながるでしょう。
地震の怖さを理解しつつも実際は行動できない理由
地震は怖いと感じつつも、実際にその怖さを体感するまでなかなか行動に移せないでいる方は少なくありません。必要性を感じつつも後回しにしてしまっているのには何が原因なのでしょうか。
手間やお金がかかるため二の次にしてしまう
“備える”ことは、逆に言えば“即今必要ではない”とも言えること。大きな地震への備えは少なからずお金がかかってしまいます。また、備蓄をするにしても、食料品に関しては定期的なメンテナンスが必要で、その分手間がかかります。
「お金や時間などの手間がかかるというコストが必要になる」
というマイナスのイメージは、「後回し」になってしまう傾向にあるのが現実です。地震は怖いと感じつつも、現状では被害を被っていないこともあり、なかなか行動できていないのが地震の備えです。
身の回りにいる人で備えている人が少ない
このマイナスに働いてしまう傾向にある中でも、身の周りの人が備え始めているならどうでしょうか。「自分も備え始めなければならない」と感じてちょっとずつでも日用品から備蓄を始めたりする人はいるでしょう。防災対策に対する備えに関しての意識調査では、
・十分できている:6%
・ややできている:3%
・あまりできていない:46%
・全くできていない:1%
参照元:【防災に関する意識調査】
と、多くの方が十分に備えられていないことがわかっています。このことから、「周りの人がやっていないなら今はやらなくても大丈夫だろう」と、マイナスの方向に意識が働いてしまっているのも原因のひとつと言えるでしょう。
地震の怖さや不安を解消!手軽に備えられる防災グッズ3選
いざ、地震に対する備えを始めようと行動に移すとき、「何から備えればよいかわからない」と感じる方は多いのではないでしょうか。そんなときは、手軽に備えられるものから始めるのがベストです。ここでは手軽に備えられる防災グッズをご紹介します。
何からやればわからないなら「防災セット」
ひとつひとつ1から揃えていくと、収納や整理の手間がかかってしまって途中で断念してしまうことにもなりかねません。そんなときは、“セットもの“をポンっと購入してしまうのが一番です。また、防災セットの中には消防士さん監修のものもあるので、わからないときは安心して購入できます。防災セットを購入したら、中に何が入っているのか確認してみましょう。
・防災セットの中身を確認し、何が必要なのかを知る
・知ったうえで、自分が使いやすそうなものと入れ替える
セットものの場合、中に入っているものが自分の身体のサイズに合わなかったり、食べられない食料品が入っているかもしれません。自分に合ったものと入れ替えることで、あなたに合った防災セットを手軽に完成させましょう。
停電対策を手軽に実現「ポータブル電源」
地震による二次被害として懸念されるのが“停電”です。今や電気は私たちの生活の中になくてはならないものとなっています。電気が使えなくなると、とても不便な生活を余儀なくされてしまうため、独自の電力供給源の確保は地震対策には必要です。ポータブル電源は、手軽に電気を備えられる予備電源として最適です。
・モバイルバッテリーよりも容量が大きく、自宅にある家電製品が停電時でも使える
・家庭用コンセント(AC100V)の電源が使えるようになる
・避難が必要になっても持ち出すことができる
などの特徴があり、停電時の電力確保に活躍してくれる電力供給源として最適です。
関連人気記事:ポータブル電源は本当に防災対策に必要なのか?使用時の注意点や防災用ポータブル電源の選び方を紹介
手軽に家具を固定できる「家具ストッパー」
地震の怖さを一番に感じるのは、建物の倒壊や、自宅での家具の転倒によるものです。
もし、自分に思い家具が倒れ掛かってきた場合、最悪下敷きになって命を落とす危険性も十分考えられます。地震の備えとして家具の固定は重要なポイントとなるでしょう。
その中でも、“家具ストッパー”での固定は手軽にできる備えとしておすすめです。賃貸の場合だと、壁に傷をつけることなく固定も可能で取り付けも難しくないため、手軽にできる備えとして優先的に設置したい地震対策です。
地震の怖さ「停電」に備えるならJackeryポータブル電源
手軽にできる地震の備えとしてポータブル電源を選ぶなら、Jackery製品がおすすめです。
世界的にも有名で、世界で約300万台以上の販売実績があり、信頼性も抜群です。また、
・電気用品安全法(PSE)適合検査に合格
・一般社団法人防災安全協会の定める防災製品等推奨品認証を取得
しているため、安心して防災対策品としてご利用いただけます。地震による停電発生時の予備電源として、あなたが必要とする容量に応じたラインナップも豊富に取り揃えています。
地震の備えとしておすすめのJackery製品を一緒にご紹介していますので、参考にしてください。
Jackery Solar Generator 2000 Plus
停電になって困るのは、自宅にある家電が全て使用できなくなることです。Jackeryの中でもトップクラスの大容量を持つ2000Plusなら、電子レンジなどの高出力家電も使用でき、レトルト食品をあたためることができるため、非常食確保にも役立ちます。
避難時にはキャリーケースのように持ち運びもできるので、すみやかに避難でき、避難所での生活にも電気を使うことができて備えとして申し分ないポータブル電源です。
Jackery Solar Generator 1000 Plus
電子レンジやホットプレートなど、高出力な家電も動かせるポータブル電源です。ソーラーパネルで電力を補充できるので、使い切っても補充ができ停電が長期化しても安定した電力を供給できます。
地震による備え以外にも、活躍の場が豊富なポータブル電源。日頃は節電対策として蓄電機能を存分に発揮させることもできおすすめです。
Jackery Solar Generator 600 Plus
ポータブル電源のネックは大きさや重さです。この中容量サイズであれば、女性でも持ち運びができるように設計されているので、非常に扱いやすく非常時に使いたい電力を賄うのにピッタリです。ソーラーパネルもセットになっているため、たとえ使い切ったとしても太陽光から補充でき、停電が長期化しても電気を使い続けられるよう考えられています。
まとめ:地震の怖さは調べているだけでは解消できない
今回の記事では、地震の怖さについてくわしくまとめました。怖さを感じる要因となるものから克服するための対策、安心を確保するための備えまで幅広く解説しています。
・地震が怖いと感じるのはなぜ?
・地震の怖さを和らげる6つの対策
・地震の怖さを理解しつつも実際は行動できない理由
・地震の怖さや不安を解消!手軽に備えられる防災グッズ
地震による備えの必要性を感じ、いろいろ調べることはするけれど、実際の行動にはなかなか移せない方が多くいます。しかし、調べていることで満足していませんか?
実際に行動に移さなければ、調べて得た知識は無駄になってしまいます。少しずつでもできることから始める決意は、やがてあなたと身近な人を守る盾となります。後悔しないよう行動し、地震の備えを始めていきましょう。