1.100均で揃う!家具転倒防止グッズの種類と選び方【ダイソー・セリア】
家具の転倒防止対策は、ダイソーやセリアなど100均でも十分可能です。とくに突っ張り棒やジェルマットなどは軽家具から大型家電まで幅広く対応でき、賃貸住宅でも使えます。
以下では100均で手に入る代表的なグッズの種類と選び方を解説します。
●突っ張り棒|家具と天井を支える

突っ張り棒は、家具の上部と天井の間に設置する基本的な転倒防止グッズです。ダイソーやセリアでは耐荷重や長さの違うさまざまなタイプが販売されていて、棚や冷蔵庫などの大型家具にも対応できます。
設置時は家具の奥側2か所に垂直に突っ張らせ、固定するのがポイントです。天井や家具の素材によっては滑りやすいため、滑り止めシートを併用してもよいでしょう。
●転倒防止ジェル(マット)|家具と床を密着させる
転倒防止ジェル(マット)は、家具や家電の脚部分と床を密着させて滑りを防ぐシート状のグッズです。ダイソーやセリアでは透明で目立ちにくいジェルタイプが人気で、テレビ台や電子レンジなどの軽中量家具におすすめです。
家具の脚や底面に貼り付けて設置するだけでよいため、工具がなくても簡単に取り付けられます。効果を発揮するには、床や家具底面のホコリ・油分を拭き取ってから貼ることが大切です。またフローリングや畳の素材によっては変色の可能性もあるため、目立たない場所で試すと安心です。
●転倒防止安定板|大きさに合わせて切って家具の下に敷く
転倒防止安定板は、家具の下に敷いて重心を下げて揺れによる転倒を防ぐアイテムです。ダイソーやセリアでは柔らかくカットしやすい「EVA樹脂」製などのタイプが主流で、家具の脚サイズに合わせて調整できます。
設置は、脚の下に均等に敷くだけで簡単です。高さを調整することで安定感が増し、カラーボックスや本棚などの倒れやすい家具に効果を発揮します。
ただし、脚の形状によっては板が浮いたりズレたりします。できれば平らで安定した面積がある家具に使用しましょう。滑り止めマットと併用すれば、さらに安心です。
●キャスターストッパー|キャスター付き家具の固定
引用:通販 ダイソーネットストア「キャスターストッパー(2個)」
キャスターストッパーは、テレビ台やワゴンなどキャスター付きの家具が地震の揺れで動いてしまうのを防ぐためのグッズです。ダイソーでは、ストッパータイプのゴム製ブロックが販売されています。
設置はキャスターの下に差し込むだけで簡単にできます。ただし、畳やフローリングに跡がつく可能性があるため、とくに賃貸では気をつけましょう。
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2.どの家具にどれを使えばいいの?タイプ別転倒防止グッズおすすめの組み合わせ
どの家具に何のグッズを設置すれば安心できるのか分からず、悩んでいる方は多くいます。以下では、100均で買える家具転倒防止グッズのおすすめの組み合わせをタイプ別に解説します。
●タンスや本棚|「突っ張り棒×安定板」で落下を防ぐ
タンスや本棚など高さのある家具は、地震の揺れで大きく傾いたり前に倒れたりするリスクが高くなります。そのため、上下の揺れと重心の高さの両方に対策が必要です。突っ張り棒を家具の上部と天井の間に設置して揺れを抑えつつ、脚の下に安定板を敷いて重心を下げると倒れにくさが格段にアップします。
とくに子どものいる家庭では、リビングや子ども部屋に置かれたタンスや本棚の固定は優先事項になります。突っ張り棒の長さは家具の高さに合わせて選び、安定板は脚の幅に合うようにカットして使いましょう。
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●冷蔵庫|「突っ張り棒×ジェル」で重量家電のズレを防ぐ
重量のある冷蔵庫は簡単に倒れませんが、地震の揺れの力で前にずれたりキャスターが動いたりするリスクがあります。とくにキッチンの通路をふさいでしまうと、避難経路を失う可能性も。
おすすめは冷蔵庫の上部に突っ張り棒を設置して、下部に耐震ジェルマットを設置する方法です。ジェルマットは冷蔵庫の四隅に貼るだけで設置でき、重さにも強い素材が使われることが多くなっています。突っ張り棒と併用すれば、揺れによるズレも前傾も抑えられます。
そして、設置の前には冷蔵庫下の汚れを掃除しておくことも忘れないようにしましょう。
●テレビ(テレビ台)|「マット×安定板」で前倒れを防ぐ
薄型テレビや小型テレビは、地震の揺れで前に飛んだりテレビ台ごと倒れたりするリスクがあります。そのため耐震マットをテレビの脚に貼ることと、テレビ台の下に安定板を敷いてリスクを回避するのがおすすめです。マットが滑りを防いで安定板が台全体の重心を下げることで、相乗効果が期待できます。
賃貸で壁にネジを打てない場合でも、耐震マットと安定版の組み合わせなら安心して使えます。余裕があれば、テレビ台と壁を転倒防止ベルトで連結するのも効果的です。
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●カラーボックス|「ジェルマット+安定板」で壁際において固定する
比較的軽くて移動もしやすいカラーボックスは、揺れでズレたり倒れたりしやすい家具のひとつです。とくに子ども部屋やリビングに置いている場合は、転倒時のケガを防ぐためにも固定が欠かせません。
底面にジェルマットを貼って床と密着させて、脚の下に安定板を敷いて重心を安定させるのがおすすめの対策です。背面を壁に付けることで、より安定性が高まります。
3.100均転倒防止グッズを設置するときの注意点とよくある失敗
突っ張り棒やジェルマットなどの転倒防止グッズは、正しく使わなければ効果が半減してしまいます。以下では、100均転倒防止グッズを設置するときの注意点とよくある失敗を解説します。
●突っ張り棒|位置と長さ、家具や天井の素材に注意する
突っ張り棒は正しく設置しないと、揺れた瞬間に外れてしまうことがあります。とくに注意すべき点は、突っ張り棒の位置と長さです。家具の中心ではなく左右の端を2本で支えることが安定のコツです。また、長さが短すぎると効果を発揮しません。
そして天井が石膏ボードの場合は滑りやすく、落下しやすいため注意が必要です。滑り止め板や安定板と併用すると、より安全に設置できます。
●転倒防止ジェル(マット)|接着面の汚れと床・畳の変色に気をつける
転倒防止ジェル(マット)は床と家具を密着させる反面、貼る面が汚れていると粘着力が大幅に低下します。設置前にアルコールシートなどで、家具底面と床のホコリや油分を拭き取りましょう。
また、畳やフローリングに貼ると変色や跡残りの可能性があるため注意が必要です。可能であれば、目立たない場所で試してから使うのが安全です。
●転倒防止安定板|板の幅と家具の脚のサイズを確認する
安定板は、サイズが家具に合っていないと逆効果になることがあります。とくに注意したいのが、脚の幅に対して板が大きすぎる場合や小さすぎる場合です。板がはみ出すと浮いて不安定になり、家具がガタつく原因にもなります。
安定板はカッターで切って調整できるので、家具の脚にぴったり合うように加工するのが理想です。設置後は、床との密着具合も確認しましょう。
4.設置すれば終わり?転倒防止グッズの効果を保つメンテナンスとチェックポイント
転倒防止グッズは一度設置すれば安心できるわけではありません。時間の経過や季節によって、劣化・ズレが生じます。
以下では、転倒防止グッズの効果を保つメンテナンスとチェックポイントを解説します。
●突っ張り棒のゆるみ・傾き|1か月ごとの簡単チェック方法
突っ張り棒は、時間とともにネジが緩んで固定力が弱まることがあります。月に1回は家具を軽く揺らして、突っ張り棒が固定されているか、斜めになっていないか確認しましょう。
気温や湿度の変化によって素材が収縮するため、季節の変わり目にはとくに注意が必要です。ゆるみや傾きが気になったら、設置し直しをおすすめします。
●ジェル・マットの粘着力チェック|乾燥やズレを見逃さない
ジェルやマットは、ホコリ・湿気・経年劣化で粘着力が弱くなります。指で軽く引っ張ったときにズレを感じたら、粘着力が落ちているサインです。
とくに直射日光の当たる場所やフローリング面では乾燥が進みやすく、年に1回程度の交換が推奨されます。そして貼り直す際は、接着面の汚れを拭き取るのも忘れないようにしましょう。
●安定板のズレ・劣化|見えないひび割れにも注意
安定板は、一見変化がないように見えます。しかし時間の経過とともに家具の重さでひび割れたり、床との設置面がズレたりすることがあります。
設置後は年に1〜2回は板にたわみやヒビがないか、家具の足がずれていないかを目視でチェックしましょう。とくに板が床と密着していない場合は、防災効果が大きく下がるため注意しましょう。素材が劣化していたら、新しいものに取り替えるのが安心です。
5.地震で停電が発生しても家族の安心を守れる「Jackery(ジャクリ)」のポータブル電源
地震で怖いのは家具の転倒だけではありません。停電が起きるとスマホが使えなくなったり冷蔵庫の中身が傷んだり、冬場だと暖房が止まったりして家庭の中にさまざまなリスクが生じます。このような不安を減らすために注目されているのが、コンセントを使える持ち運び式蓄電池「ポータブル電源」です。
スマホの充電はもちろん、冷蔵庫や暖房など幅広い家電にも対応できるため、停電中の生活を大きく支えてくれます。さらにキャンプ・車中泊・DIY・釣りなど日常のアウトドアやレジャーにも活用でき、1台あれば災害対策と趣味の両方で役立ちます。「ソーラーパネル」と組み合わせれば、太陽光発電で長期間の停電・連泊のキャンプなどに対応することも可能です。
「Jackery(ジャクリ)」はこの分野で世界500万台以上の販売実績がある人気ブランドで、日本語サポートや最大5年の無料保証も付いています。軽量・コンパクトで扱いやすく、初めての方や女性でも安心です。
停電時の備えとして「Jackery(ジャクリ)のポータブル電源」で家族の安心を手に入れましょう。
6.100均で揃えられる家具転倒防止グッズに関するよくある質問
100均で揃えられる家具転倒防止グッズに関するよくある質問は、以下の3つです。
●100均とホームセンター・ニトリなどの家具転倒防止グッズ、何か違いはありますか?
100均の商品は、手軽に試せる価格と簡単な構造が魅力です。しかし、大型家具や高所への設置にはやや不安が残ります。
一方でホームセンターやニトリの商品は、耐震試験済みや「防災製品等推奨品マーク」付きなど安全基準が明示された製品が多いのが特徴です。地震対策の第一歩としては100均で十分な場合もありますが、家具の大きさや設置環境に応じて使い分けましょう。
●ダイソーの家具転倒防止用突っ張り棒は本当に効果ありますか?口コミはどうですか?
適切に設置すれば、ある程度の効果は期待できます。実際に、地震で家具が倒れなかった、設置が簡単だったという好意的な口コミも見られます。
ただし突っ張る力が弱い、サイズが合わないと緩みやすいといった声もあるため、使用場所を選ぶのが必要です。突っ張り棒の長さや設置位置、家具と天井の素材をよく確認して選びましょう。
●100均一で転倒防止ベルトは買えますか?
2025年8月現在、ダイソー・セリアなどの100均で転倒防止ベルトは基本的に取り扱われていません。Yahoo!知恵袋などでは「ダイソーにはない」といった実体験の声があり、公式サイト内にも転倒防止ベルトが販売されていることを確認できませんでした。
100均では転倒防止ジェルやマットが中心で、ベルトタイプはホームセンターなどでの取り扱いが主流となっています。
まとめ
地震による家具の転倒は、命に関わる危険を伴います。とくに小さな子どもがいる家庭では、今すぐできる対策が必要です。
本記事で紹介したように、ダイソーやセリアなどの100均アイテムでも十分な防災対策は始められます。設置のポイントや失敗しやすい注意点も参考に、まずは身近な家具から対策を進めてみてください。
そして万が一の停電時にも家族の安心を守れるのが、「Jackery(ジャクリ)のポータブル電源」です。家族が安心できる暮らしのために、今すぐできる備えを始めましょう。