1.犬は冬暖房なしでも過ごせる?犬種別に注意点を解説
「犬は冬暖房なしでも大丈夫?寒くない?」と心配な方に向けて、下記のとおり犬種別に解説します。
・トイプードルの場合
・チワワの場合
・柴犬の場合
犬種ごとの特徴や冬の過ごし方にも目をとおし、愛犬を寒さから守れるよう準備しましょう。
●トイプードル|体温が外に逃げやすいため暖房が必須
トイプードルはふわふわの毛に覆われているものの、実はシングルコート(単毛)で下毛のない犬種です。シングルコートは保温性が低く、寒さにとても弱い傾向があります。
特に冬の朝と夜は体温が下がりやすいため、暖房なしで過ごすのは避けましょう。冷気が入りやすい窓際や床で寝落ちてしまう癖がある場合、体調を崩さないよう工夫が必要です。
寒さで震えたり食欲が落ちたりすることもあるので、早めの防寒対策を心がけましょう。
●チワワ|体が小さく被毛も薄いため暖房を使うべき
体が小さく脂肪も少ないチワワは、寒さにとても弱い犬種です。原産国が年間平均気温約20℃と温暖なメキシコのため、暖房なしでは冬場の寒さが身体への負担となってしまいます。
特に短毛タイプのチワワは被毛が薄く、室温が18℃を下回ると震え出すケースも多いです。
体が冷えると下痢や関節痛を起こす危険性もあるため、常に暖かい環境を与えてあげましょう。
●柴犬|寒さに強いが室内飼いの場合は注意が必要
日本原産の柴犬は、ダブルコート(二重毛)を持っているため寒さに比較的強い犬種です。寒い地域には外で飼われている個体も多く、ある程度の寒さには耐えられます。
ただし、屋外で5℃以下の冷たい気温や雪にさらされ続ける環境は寒さに強い柴犬にとっても危険です。特に高齢や病気持ちの場合、寒さへの耐性が落ちるため注意しましょう。
寒い日に丸くなって動かない、震えているなどのサインが見られたら、暖房のついた室内で生活させるのが大切です。
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2.冬の犬におすすめな暖房の設定温度は何度くらい?

冬の犬におすすめな暖房の設定温度は約20〜22℃です。室温が15℃未満になると、犬の体調へ悪影響を及ぼす可能性があります。
参考:三菱電機「獣医師が教えるペットのための冬の室内環境づくり~春先の寒暖差にも注意~」
特に下記特徴に当てはまる犬は体温調整能力が低いため、設定温度を25度前後とやや高めに保つのがおすすめです。
・トイプードル
・チワワ
・パグ
・ウィペット
・イタリアン・グレイハウンドなど
床からの冷えや窓際の冷気にも注意しつつ、毛布やペット用ベッドをうまく活用しましょう。
次の段落では、冬におすすめな犬用暖房グッズを4つ紹介します。
3.冬におすすめな犬用暖房グッズ4選|具体的な活用シーンも紹介
寒い冬から愛犬の健康を守りたい方には、下記4つの暖房グッズがおすすめです。
・エアコン
・ペット用ヒーター
・電熱マット
・電気毛布
それぞれ「いつどこで何のために使うべきか」に目をとおし、日常生活に導入できそうなアイテムを見つけましょう。
①エアコン
エアコンは、部屋全体を暖めるのに最もおすすめな暖房器具。冬場における犬にとっての理想的な設定温度は、約20〜22℃です。ただし直接温風を当てすぎると乾燥や皮膚トラブルの原因になるため、風向きを上向きまたは水平に設定してください。
飼い主が長時間家を空ける日が多い、老犬・小型犬を飼っている場合は、付けっぱなしでの外出も視野に入れましょう。夜間やお留守番中は、弱暖房やエコモードに切り替えて温度を安定させるのがおすすめです。省エネモードを活用すると、電気代を抑えながら愛犬の健康を守れます。
②ペット用ヒーター
ペット用ヒーターは、ペットの身体的特性や生活環境に合わせて設計された暖房グッズです。人間用ヒーターとは、次のような違いがあります。
・温度設定が低めで安全性が高い
・コードの被覆や表面の素材にかじり・ひっかき対策が施されている
・ケージやベッド下など狭い範囲を効率よく温めやすい
ペット用ヒーターがあると、犬が体感温度に合わせて場所を選べるのが大きなメリットです。ケージやベッドの下に設置すれば、冷えやすい床から体を守りやすくなります。
使用時は愛犬の低温やけどを防ぐため、直接肌に触れないようタオルや毛布を1枚かけておきましょう。長時間つけっぱなしにする場合、温度調節機能や自動オフタイマー付きのモデルを選ぶのがおすすめです。
寒がりな小型犬やシニア犬には特に効果的で、冷えによる関節痛や体調不良の予防にも役立ちます。寝るときや留守番中など、エアコンでは寒さ対策が足りない場合に併用したいアイテムのひとつです。
③電熱マット
電熱マットは、コンパクトで設置しやすい暖房グッズです。部屋全体ではなく、窓際や玄関などエアコンが効きにくい場所をピンポイントで暖めるときに重宝されます。
リビングで愛犬がくつろぐ場所や、夜間の就寝時に犬が好む場所に敷いてあげましょう。最近は防水・防汚仕様のモデルも多く、汚れても簡単に拭き取れます。
コードを噛む癖のある犬には、感電を防ぐため噛みつき防止カバー付きのモデルを選ぶのがおすすめです。使用時は床との間に薄いタオルを敷くと、低温やけど防止にもつながります。
④電気毛布
電気毛布は、飼い主と一緒に過ごす場所を暖かくするのにおすすめなアイテムです。低温設定や自動停止機能が搭載されているモデルなら、温度の上げすぎや電気の無駄使いを防げます。
ソファやベッドに敷いておけば、愛犬が安心してくつろげる「自分だけの暖かい場所」を作れます。ただし長時間使用したり直接肌に触れさせたりすると低温やけどのリスクが高まるため、必ず布を1枚挟んで使用しましょう。
4.Jackery(ジャクリ)のポータブル電源があれば停電時も寒さから愛犬を守れる

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を使うと、電気を使う暖房器具を場所を問わず使用可能です。ポータブル電源は、移動・持ち運びが可能な電源バッテリーを指します。
コンセントが届かない場所でヒーターや電気毛布を動かせるため、エアコンが効きにくい場所で生活する愛犬を寒さから守れます。またJackery(ジャクリ)のポータブル電源は、防災製品等推奨品マークを取得しているのも大きな強みです。
※防災製品等推奨品マーク:一般社団法人日本防災協会の審査を通過した製品に与えられる認定マーク。災害時に役立つ製品の中でも、安全性・機能性・品質が一定基準を満たしたものに付与される。
冬に停電が起きると暖房が使えなくなり、人間だけでなく愛犬にとっても命に関わる危険な状況となります。
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源があれば、非常時のコンセントの代わりとして家族全員を寒さから守れます。時間や場所を問わず家族の「あたたかい避難所」を作る準備のためにも、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を導入しましょう。
5.愛犬が冬に暖房なしで暖かく過ごすポイント
愛犬が冬に暖房なしで暖かく過ごしやすくなるポイントは、主に下記4つです。
・湯たんぽや保温マットなどの電気を使わない保温グッズを活用する
・服を嫌がらない子には“防寒ウェア”を着せる
・ラグ・マットで床からの冷気を遮断する
・毛布などを活用して犬の体温を逃がさない寝床を作る
愛犬に寒い思いをさせたくない方は、暖房が「効かない・使えない」シーンでも守ってあげられる工夫を知っておきましょう。
●湯たんぽや保温マットなどの電気を使わない保温グッズを活用する
電気を使わない湯たんぽや保温マットは、暖房が使えない(効かない)場所やタイミングでも使える寒さ対策アイテムです。湯たんぽを使うと、お湯を入れるだけで長時間あたたかさをキープできます。犬用のカバー付きタイプなら、犬がやけどしてしまうリスクも回避できます。
保温マットや蓄熱シートは、床からの冷気を遮断しつつ、体温を反射してぬくもりを保てるアイテムです。寝床の下やハウスの中に敷くと、寒い冬でも保温効果を高められます。
●服を嫌がらない子には“防寒ウェア”を着せる
服を着るのに慣れている愛犬なら、防寒ウェアを着せると寒さ対策がぐっと楽になります。特に下記のような短毛で脂肪の少ない犬種は体温を保ちにくいため、保温性のある洋服を着せてあげるのがおすすめです。
・チワワ
・トイプードル
・ミニチュアダックスフンドなど
寒い冬の散歩中でも愛犬の身体を守れるよう、裏起毛やフリース素材のウェアを選びましょう。ただしサイズが合っていないと動きづらくなってしまうため、胸囲や首回りをしっかり測定してから購入するのが大事です。
●ラグ・マットで床からの冷気を遮断する
冬の冷気は床から上がってくるため、ラグやマットを敷いて冷えを遮断するのが大切です。特にフローリングは熱が逃げやすく、愛犬が直接寝転ぶと体温が奪われやすい環境になります。
床に厚手のカーペットや低反発マットを敷くだけでも、足元の冷えを大きく軽減できます。愛犬だけでなく、人間の足の冷え対策にもつながるアイテムです。
●毛布などを活用して犬の体温を逃がさない寝床を作る
犬は自分の体温で周囲を温める性質があるため、熱を逃がさない寝床づくりが重要です。毛布やフリース素材のブランケットを数枚重ね、寝床の中に「暖かい空気の層」を作ると保温性が格段に向上します。
ハウス型ベッドやドーム型ベッドのように、風を遮る構造の寝床を作るのもおすすめです。ただし、定期的に換気しないと湿気がこもってカビやニオイの原因になるため注意しましょう。
犬が丸まって寝る姿勢は「寒いサイン」でもあります。暖房なしでもぬくもりを保てる寝床を整えてあげましょう。
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6.冬における犬の暖房に関してよくある質問
最後に、冬における犬の暖房に関してよくある下記の質問へ回答します。
●冬に暖房なしで過ごせる犬種は?
寒さに強い犬種は、主に下記などダブルコート(二重毛)を持つ中〜大型犬が該当します。
・柴犬
・秋田犬
・シベリアンハスキー
・サモエドなど
ただし屋内暮らしが長いと暖房の効いた環境に慣れてしまうため、寒暖差に弱くなってしまいます。普段外飼いでも、冷え込みが厳しい日はブランケットやマットを用意してあげましょう。
●犬は冬暖房つけっぱなしでも大丈夫?
基本的に暖房を一晩中つけっぱなしでも問題ありません。ただし暖房器具による空気の乾燥を防ぐため、加湿器や濡れタオルを併用して湿度を40〜60%に保ちましょう。
暖房の設定温度や使用時間によっては、愛犬が脱水症状や皮膚トラブルを起こすケースもあります。寝るときは20℃前後を目安に、ぬくもりを感じられる空間を保つのがおすすめです。
●犬が寝る時は暖房をつけておくべき?
夜間の室温が15℃を下回る場合、暖房をつけておくのがおすすめです。小型犬やシニア犬は体温調節が苦手なため、冷え込みが激しい夜は毛布や湯たんぽも併用しましょう。
暖房を強くかけすぎると脱水や喉の乾燥の原因になるため、20℃前後で長時間運転するのが理想的です。タイマーや省エネモードを活用しつつ、愛犬・飼い主ともに朝まで快適に過ごせる温度をキープしましょう。
●高齢犬や小型犬は暖房なしだとどうなりますか?
高齢犬や小型犬は体温を維持する能力が低く、暖房なしでは体が冷えて体調を崩すリスクがあります。特に下記の症状がみられる場合、寒さによる影響を受けている可能性が高いです。
・身体の震えが続いている
・食欲不振で元気がない
・関節のこわばりが出ている
高齢犬や小型犬が寒そうにしている場合、早めの対策が大切です。暖房器具をうまく活用し、寒さや冷えの問題を解決につなげましょう。
●暖房がなくても使える犬用の簡易暖房グッズはありますか?
暖房がなくても使える犬用の簡易暖房グッズは、下記など数多く存在します。
・湯たんぽ|専用カバーに入れて寝床の端へ置くと暖かさをキープできる
・蓄熱マット|床に敷くと下からの冷気を防げる
・保温ブランケット|犬の体に掛けると身体のぬくもりを長時間キープできる
電気を使わない暖房器具は停電時にも使えるため、防災グッズとしても活躍します。
簡易暖房グッズだけでは心配な場合、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を非常用コンセントの代わりとして用意しておきましょう。
まとめ
多くの犬にとって、冬暖房なしで過ごすのは危険です。特にチワワなど原産国が温度の高い地域である場合、日本の寒さは身体にも大きな負担がかかる原因となります。
愛犬が過ごす環境は、エアコンを使って約20〜22℃の温度を保てるよう心がけましょう。エアコンだけでは寒さをカバーできない場合、電気毛布やペット用ヒーターの併用もおすすめです。
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源があれば、犬の好む場所に応じて暖房器具を移動させて使えます。寒さから愛犬の身を守れるよう、家の中全体における防寒対策を徹底しましょう。