1.台風への備えで大切なこと
台風から家族と財産を守るためには、事前の準備が何より大切です。家の安全対策から情報収集まで、総合的に備えましょう。
●家の安全を守る基本対策
台風による家屋への被害を最小限に抑えるには、窓ガラスの保護と屋外の危険物除去が欠かせません。まず、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼るか、応急的に養生テープを「米」の字型に貼って破片の飛散を防ぎます。
庭やベランダにある以下のものは、必ず室内へ移動させてください。
・植木鉢
・物干し竿
・自転車
・ベンチ
・テーブル
軽量なものは強風で飛ばされると、近隣の窓ガラスを割る凶器となる恐れがあります。また、屋根の瓦のずれや雨どいの詰まりも台風被害の原因になります。飛散や浸水、破損を防ぐためにも、台風が来る前にしっかり点検しておきましょう。
関連人気記事:台風の強い家に必要な要素とは?特徴や求められる機能性について解説
●浸水・土砂災害への備え
自宅周辺の危険性を知り、浸水への備えを整えておくことが命を守る行動につながります。
まずハザードマップで自宅が浸水想定区域や土砂災害警戒区域に含まれているかを確認しましょう。以下に、浸水想定区域と土砂災害警戒区域の内容をまとめました。
名称 |
主な災害リスク |
内容 |
浸水想定区域 |
洪水・河川氾濫による浸水 |
想定最大規模の降雨で河川が氾濫した場合、浸水が予想される区域 |
土砂災害警戒区域 |
土石流、地すべり、急傾斜地の崩壊等 |
土砂災害発生時、住民の生命や身体に危害が及ぶおそれがある区域 |
リスクが高い場合は、土のうや止水板を用意して玄関や窓からの浸水を防ぐ準備をしましょう。普段から排水溝や雨どいの清掃を行い、落ち葉やゴミの詰まりを取り除くことも大切です。
低地にお住まいの方はとくに注意が必要で、少しの雨でも避難の準備を整えておきましょう。
関連人気記事:マンションの台風対策は必要?起こりうる6つの被害と強風・停電・浸水対策を紹介
●情報収集と連絡手段の確保
気象情報に注意を払い、家族との連絡手段を確保しておくと、いざというときも落ち着いて行動できます。気象庁の防災アプリや自治体の防災アプリをスマホにダウンロードし、警報や避難の情報をすぐに受け取れるように準備しておきましょう。
停電中の情報収集に備え、以下のような電源を用意しておくと安心です。
・モバイルバッテリー
・非常用電源
・乾電池式の充電器
・予備の乾電池(単三・単四など複数サイズ)
災害時は通信が混雑し、電話が使えない場合もあります。SNSアプリや災害用伝言ダイヤル(171)の使い方を、家族で確認しましょう。
●家族みんなで取り組む台風対策
台風対策は家族全員で話し合って役割を決めておくことが大切です。以下のように、具体的に役割を決めておくと、台風への備えがしっかりします。
・屋外の危険物除去と窓の補強(父親)
・備蓄品の準備と子どもの安全確保(母親)
・避難時の持ち物準備(子ども)
家族で避難ルートを確認しておくと、非常時の移動がスムーズになります。ペットがいる家庭では、ペットと一緒に避難できる場所や、必要な持ち物についても事前に確認しておきましょう。
日頃から家族で話し合い、役割をはっきりさせておくことで、緊急時も落ち着いて対応できます。
2.台風の備えは子どもにも大切!小学生向けの台風対策

子どもたちが台風を正しく理解し、適切な行動ができれば家族の安全につながります。楽しく学びながら防災意識を育てましょう。
●小学生でもできる台風の準備
子どもが自分でできる台風の準備を通じて、防災への意識と責任感を育めます。まず、自分専用の防災リュックを用意し、以下のものを詰める練習をしましょう。
・着替え
・絆創膏
・子ども用マスク
・大切なおもちゃ
・食べやすい非常食
・本人確認・連絡カード(生年月日・親の連絡先などを記載)
懐中電灯や携帯ラジオの置き場所を覚えさせ、停電時に慌てずに取り出せるようにします。
家族との約束事として「台風の時は勝手に外に出ない」「窓には近づかない」といったルールを決めて、定期的に見直す習慣をつけましょう。
子ども自身が準備に参加することで、台風時も落ち着いて対応できます。
●台風のときに気をつけること
台風のときは子どもの安全を最優先に考え、危ない行動をしないようにしっかり注意しましょう。
窓ガラスは強風で飛んできた物で割れる可能性があるため、近づかせないようにします。また、子どもが外の様子を見たがっても、雨風の激しい屋外は非常に危険なので外出は厳禁です。
激しい雨音や風音を子どもが怖がることもあるため、事前に「大きな音がするけれど家の中にいれば安全」と説明をしておきます。
子どもが安心して過ごせるように、停電前に食事やお風呂を済ませておきます。夜に停電しても慌てずにすむよう、準備を整えておきましょう。
●台風や防災を楽しく学べる工夫
子どもが防災に興味を持ち、正しい知識を身につけるには楽しみながら学べる環境づくりが必要です。楽しみながら学ぶ方法は以下のとおりです。
・防災かるたや防災すごろくなどのゲームで、楽しく学ばせる
・学校や地域で行われる防災訓練に参加し、体験させる
・台風や災害をテーマにした絵本を一緒に読み、理解を深める
・子ども向けの防災動画を視聴し、視覚的にわかりやすく学ばせる
家族で防災のことを話す機会を持つようにしましょう。子どもが防災を自分ごととして考え、災害時に判断できる力が身につきます。
3.台風対策グッズを揃えて家でも安心!おすすめアイテム一覧
台風時の停電や断水に備えるには、事前の防災グッズの準備が欠かせません。ここでは、便利なアイテムを厳選して紹介します。
●食品・備蓄アイテム:新食缶ベーカリー 24缶セット

引用元:Amazon
商品名 |
新食缶ベーカリー 24缶セット |
価格 |
15,552円(税込) |
サイズ |
5kg |
特徴 |
・製造から5年保存可能 ・緊急時連絡シート付 |
評価点数 |
★ 4.3/5.0 |
5年間の賞味期限の品物が届きました。東日本大震災の後、災害時に甘い香りのパンが食べられたら気持ちが落ち着くのではと、こちらを常備しています。今回も今あるものの期限が来たため買い替えです。そのままでも、缶ごと太陽光にあてて温めても、しっとりふんわりしていて美味しくいただけます。 |
ふっくらしっとり食感の缶詰パンセットです。プレーン・オレンジ・黒糖・メロンの4種入りで、賞味期限は5年で長期保存できます。調理不要で缶切りも不要、100gでおにぎり2個分のカロリーが摂れます。非常時にも手軽に食べられる、備蓄に最適な非常食です。
●防水・飛散防止アイテム:飛散防止フィルム
引用元:Amazon
商品名 |
ガラス飛散防止シート 凹凸面用 |
価格 |
1,573円(税込) |
サイズ |
180cm x 48cm |
特徴 |
・石けん水を吹きかけて貼るだけ ・災害時にガラスが割れても飛び散らず、二次災害を防ぐ |
評価点数 |
★ 3.8/5.0 |
雨戸ガラスに張ってあった防犯シートが経年で剝がれてきたので、新しいものに交換した。シートを必要な寸法にカットし取り付けたが、簡単に取り付けできた。180cm長さがあり市販のものに比べて価格は割安だと思う。 |
地震や台風時のガラスの飛散を防ぎ、避難時のケガリスクを軽減する凹凸面用シートです。UV99%カットで紫外線対策にも効果があります。石けん水で貼るだけの簡単に施工できます。防災対策におすすめのアイテムです。
●安全・救急アイテム:救急セット 携帯用
引用元:Amazon
商品名 |
救急セット |
価格 |
2,980円(税込) |
サイズ |
奥行21.5 x 幅14.6 x 高さ7.2(cm) |
特徴 |
・16種類21点の救急セット ・日本製の衛生的なキズテープ採用 |
評価点数 |
★ 4.4/5.0 |
いざという時に安心できるので防災バッグにこちらの救急セットを備えました。 必要なものが入っているのに、思ったよりコンパクトで防災バッグに入れても余裕でした。持ち運び用と自宅に常備用であってもいいなと思います。 |
登山や災害時の備えに最適な、ポイズンリムーバー付き21点救急セットです。日本製の包帯や滅菌ガーゼ、衛生的なキズテープを含み、応急処置にしっかり対応できます。軽量コンパクトで持ち運びも簡単です。
●情報収集・照明アイテム:手回し充電ラジオ ICF-B300
引用元:Amazon
商品名 |
手回し充電ラジオ ICF-B300 |
価格 |
14,164円(税込) |
サイズ・重量 |
奥行13.2 x 幅5.8 x 高さ8.0(cm) |
特徴 |
・手回し充電可能 ・FM/AM2バンド受信のお手軽ラジオ |
評価点数 |
★ 4.2/5.0 |
ラジオが好きな親へのプレゼントとしてこの防災ラジオを選びましたが、サイズ感もちょうど良く、持ち運びやすいので、リビングや寝室で聴いているようで非常に満足しています。ソーラー充電機能が付いている点が優秀で、災害時の電力供給が断たれた状況でも安心して使用できるのが魅力です。 |
手回し・太陽光・USB充電に対応したソニーの多機能防災ラジオです。AM/FMラジオに加え、LEDライトやスマホ充電機能を搭載しています。コンパクトながら使いやすく、災害時の情報収集・照明・充電を1台でカバーできる頼れる防災グッズです。
4.台風の停電に備えた非常用電源はJackery(ジャクリ)ポータブル電源がおすすめ!
台風による長期停電時でも、Jackery(ジャクリ)ポータブル電源があれば電気に困ることがありません。ポータブル電源とは、家庭用コンセントが使える持ち運び式の大容量蓄電池のことです。
家庭用コンセントと同じAC100V電源を搭載し、台風による長期停電時でも生活に欠かせない以下の家電製品に電気を供給できます。
・冷蔵庫(食材保存)
・スマホ(情報収集)
・LEDライト(照明確保)
ソーラーパネルとセットなら、太陽光で充電できるため停電が長引いても安心です。安全設計として、Jackery(ジャクリ)本体には62個の保護システムを内蔵しています。ポータブル電源の故障や劣化につながる「過充電」や「過放電」などを防ぎ、長時間の使用にも対応します。
アウトドアや緊急時にも対応できるため、防災用品として取り入れておきましょう。
5.台風に備える避難時の行動|マイタイムラインを家族で共有
台風による被害を最小限に抑えるには、事前に家族全員で避難計画を立てておくことが重要です。適切な避難判断と準備で命を守りましょう。
●避難判断の基準
安全に避難するためには、台風時の警戒レベルを知ることが大切です。慌てず行動できるよう、以下の内容を確認しておきましょう。
警戒レベル |
内容 |
行動の目安 |
レベル5 |
命を守る最善の行動が必要な段階 |
すでに災害発生、命を守る行動を |
レベル4 |
全員が避難する段階 |
安全な場所へ速やかに避難 |
レベル3 |
高齢者などは避難開始の目安 |
危険な場所から早めに避難開始 |
レベル2 |
災害への備えを進める段階 |
避難方法や場所の再確認 |
レベル1 |
防災への心構えを持つ段階 |
気象情報の確認を始める |
警戒レベル3「高齢者等避難」が発令された時点で、避難に時間のかかる高齢者や障害者の方は危険な場所から避難を開始してください。警戒レベル4「避難指示」では対象地域の全員が速やかに避難する必要があります。
視界が悪くなる夜の避難は危険です。明るいうちの早めの行動を心がけましょう。
参考:政府広報オンライン|「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難!5段階の「警戒レベル」を確認しましょう
関連人気記事:台風で警報が出たらどうする?避難すべきタイミングと判断の目安を解説
●避難持出袋の中身
安全に避難するために、持ち物は厳選し、両手が使える状態を意識しましょう。基本的な持出品は以下のとおりです。
・3日分の飲料水(1人1日3リットル)
・非常食(乾パン・缶詰・レトルト食品)
・衛生用品(常備薬・マスク・除菌シート)
・携帯トイレ
・着替え1日分
・現金
・身分証明書・保険証
乳児がいる家庭では粉ミルクやおむつ、高齢者がいる場合は介護用品や持病の薬を追加してください。いざというときに備え、家族全員分のリュックをわかりやすい場所に置いておくと安心です。
●家族連携と行動手順
家族が離れていても落ち着いて避難できるよう、日頃から連絡の取り方や行動の流れを話し合っておきましょう。
家族全員で避難場所への経路を実際に歩いて確認し、複数のルートを把握しておきます。災害時の連絡手段として、災害用伝言ダイヤル(171)やSNSの活用方法を練習しておくと安心です。
職場や学校にいる家族とはマイタイムライン(避難行動計画)を共有し、それぞれがどのタイミングで避難するかを決めておきます。
ペットを飼っている場合は、ペット同伴可能な避難所の確認とケージやペットフードなどの準備も忘れずに行いましょう。
まとめ
台風の被害を防ぐためには、日ごろから準備することが大切です。窓ガラスの保護や危険物の片付け、ハザードマップの確認などを家族で協力して進めましょう。子どもに防災意識を育てることで、非常時も家族全員が落ち着いて行動できます。
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源なら台風による長期停電時も冷蔵庫やスマホ充電が可能です。ソーラーパネルとセットなら太陽光で継続充電できます。アウトドアや災害時にも役立つので、台風対策として取り入れましょう。