1.南海トラフ地震で大阪はどこに逃げるべきか?
南海トラフ地震発生時、大阪府内では津波の影響で広範囲が浸水する可能性があります。安全な避難先の選択肢と判断基準を理解し、適切な避難行動を取りましょう。
●大阪市の高台・上町台地が安全と言われる理由
上町台地は天満から住吉区まで南北に延びる高台です。大阪市内で最も標高が高い20〜30メートルで、津波の浸水想定区域には含まれていません。
阪神・淡路大震災でも建物倒壊や液状化被害が少なく、地盤は比較的安定していると考えられています。ただし、災害時は周辺地域からも多くの人が避難してくるため、交通渋滞や避難場所の混雑が予想されます。
事前に複数の避難ルートを確認し、徒歩での移動も想定した計画を立てておきましょう。
参考:
J-stage|1995年 兵 庫県 南部地 震 によ る西宮 ・大 阪地域 の震害 と地盤 構造
●避難場所として使える津波避難ビル・公共施設
大阪市では津波避難ビル・水害時避難ビルとして約3,000か所の施設が指定されており、各区に分散配置されています。大阪で津波の避難場所として利用できる施設は、以下のとおりです。
・学校
・公民館
・市営住宅
・高層ビル(民間企業による協力)
これらの施設は津波の高さを考慮し、3階以上への避難が可能な構造になっています。自宅や職場周辺の避難先を把握するには、各自治体が提供するハザードマップやマップナビおおさかを活用しましょう。
普段の生活圏から近くの避難施設まで、事前に歩いてルートと時間をチェックしておくと安心です。
参考:
●避難先を選ぶときに考えるべき3つのポイント
津波に備えて避難先を決める際に、押さえておきたいポイントは以下の3つです。
・津波到達時間と現在地からの距離を考慮して、安全にたどり着ける避難先を選ぶ
・建物の構造と耐震性を確認し、新耐震基準の高層階など安全性の高い場所を選ぶ
・避難後の生活環境(食料・水・トイレなどの備え)が整っているかを確認する
大阪市は津波到達まで約110分とされています。避難先は、安全にたどり着ける距離かどうかを優先して選びましょう。緊急の場合は近くの高層建物への垂直避難が適している場合もあります。
避難先を選ぶ際は、新耐震基準の建物で3階以上を目安にすると安心です。避難後の生活を考慮し、食料や水の備蓄、トイレなどの設備が整っているかも判断材料となります。
参考:
2.南海トラフ地震後の津波で大阪が沈むエリアは?
南海トラフ地震による津波は、大阪の広範囲にわたって深刻な浸水被害をもたらします。危険度の高いエリアと浸水想定を理解し、事前の備えを整えましょう。
●大阪で沈む可能性が高いエリアとは?|湾岸・低地部が高リスク

引用:大阪府:大阪府域の被害想定について(人的被害・建物被害)
大阪湾沿いの以下のエリアが津波による浸水リスクが高い地域です。
・此花区
・港区
・大正区
・西淀川区
・住之江区
・住吉区
・西成区
・浪速区
・天王寺区
・阿倍野区
・北区
・都島区
・中央区
・城東区
海面より低い場所や埋立地が多く、地盤沈下の影響で津波の到達前から浸水する可能性があります。
とくに此花区では津波高5メートル、住之江区でも同程度の高さが想定されており、2階建て住宅では屋根まで水没する危険性があります。津波が河川を通じて浸水を引き起こす恐れがあり、西淀川区や大正区などの低地では早めの避難が命を守るポイントです。
参考:
内閣府|内閣府による南海トラフ巨大地震による震度分布・津波高・浸水域
内閣府|内閣府における「南海トラフ地震・津波の想定結果」の公表について
●津波による浸水の深さと広がる範囲|想定最大津波浸水深は5〜10m
南海トラフ地震では、大阪府内で最大5〜10メートルの津波浸水深が想定されています。この高さは3〜4階建てのビルに相当し、一般住宅では完全に水没してしまう規模です。浸水範囲は地盤の高さや防潮堤の状況によって変化し、河川を通じて内陸部まで広がります。
大阪市では淀川や大和川などの河川から津波が逆流し、上町台地以外のほぼ全域で浸水が発生する可能性があります。浸水エリアでは上下水道や電気などのライフラインが長期間停止し、復旧まで数週間から数か月を要することも考えられるでしょう。
参考:
内閣府防災情報|南海トラフ巨大地震におけるライフライン・インフラ地震対策の取組状況
●自宅が浸水エリアか確認する方法|ハザードマップの活用がおすすめ
自宅の津波リスクを確認するには、国土地理院の「重ねるハザードマップ」が便利です。住所を入力するだけで津波浸水想定区域と浸水深を確認でき、避難経路の検討にも活用できます。
重ねるハザードマップ活用方法は以下のとおりです。
1.「重ねるハザードマップ」で検索
2.画面左側の災害種別で「津波」を選択
3.地図をドラッグして、確認したい地域に画面を移動
4.画面左下の「+・−」ボタンで、地域を拡大・縮小表示
さらに大阪市が提供する区別の津波ハザードマップも併用すれば、より詳細な情報を得られます。ハザードマップを印刷して目につく場所に貼り、地図をスマホで保存すれば、家族全員で共有できます。
参考:
3.南海トラフ地震後の大阪への津波到達時間は?
南海トラフ地震発生後、津波が大阪に到達するまでの時間は限られています。正確な時間予測と早期の潮位変化を理解し、適切なタイミングで避難しましょう。
●大阪市の予測では津波到達まで約110分
南海トラフ地震発生後、最短で約110分で1メートルを超える津波が大阪市に到達するとされています。ただし、震源地の位置や地震の規模によって変動し、地域差があるため注意が必要です。
重要なのは、時間的猶予があることで安心してはいけない点です。地震による建物倒壊や道路の損傷により避難に想定以上の時間がかかる可能性があります。
余震の恐れがある状況では移動が危険な場合もあるため、揺れが収まった後、速やかに避難を開始することが命を守る基本です。
●潮位変化の早期到達にも注意が必要
気象庁の予測では、地震発生から20センチ程度の潮位変化が10〜30分という早い段階で始まる可能性があります。初期の潮位変化は一見小さく見えますが、津波の前兆として重要な指標です。
海岸や河川沿いでは、わずかな水位変化でも流れが速くなり危険な状況となります。また津波の特徴は、第1波は小さくても第2波、第3波と時間の経過とともに波高が増大する場合があることです。
2011年の東日本大震災でも、最初の波は穏やかでしたが、その後の波で甚大な被害が発生しました。正しい潮位変化の情報をもとに、早い段階で避難の判断をしましょう。
参考:
内閣府防災情報|中央防災会議「東北地方太平洋沖地震を教訓とした 地震・津波対策に関する専門調査会」第8回議事録
●避難開始のタイミングが命を守る
津波からの避難は、強い揺れがおさまった直後から開始するのが原則です。以下のように行いましょう。
1.揺れが収まったら即行動(気象庁の警報発表を待つのは危険)
2.高台や津波避難ビルなど、安全な場所を目指す
3.避難手段は徒歩または自転車が基本
4.「まだ大丈夫」と思わず、即行動に移す
気象庁からの正式な警報発表までには数分から十数分かかる場合があり、貴重な避難時間を失ってしまいます。安全に避難するには徒歩や自転車が基本です。車での避難は渋滞で足止めされる可能性があるため避けてください。
「まだ大丈夫だろう」という判断が命取りになったケースが数多く報告されています。迷ったときは避難することが、命を守る最も確実な方法です。
関連人気記事:地震から津波までの時間は?過去の事例とシミュレーションで学ぶ防災対策
参考:
4.南海トラフが大阪を襲ったら?シミュレーションで見る被害予測
大阪府の予測データで、地震による被害のイメージがよりはっきりしています。情報を活かして、避難の備えを進めましょう。
●地震発生後に想定される津波被害のシミュレーション
大阪府の津波シミュレーションの被害想定は以下のとおりです。
想定死者数(早期避難率が低い場合) |
約13万3千人 |
被害が深刻なエリア(夜間・満潮時) |
・大阪市北区:約1万6千人 ・大阪市西区:約2万人 |
死者の主な原因 |
・逃げ遅れ:約85% ・堤防沈下による浸水:約1万9千人 |
避難手段のリスク |
車での避難:渋滞により逃げ遅れのリスクが高まる |
早期避難ができた場合の死者数 |
約7,900人(大幅な減少) |
避難が遅れた場合、最大で約13万3千人が犠牲になると予測され、夜の満潮時には北区・西区で多数の死者が想定されています。早めに避難すれば、犠牲者は約7,900人にまで減らせると予測されており、数字からも早期避難の大切さがわかります。
参考:
大阪府:大阪府域の被害想定について ライフライン等施設被害 経済被害 等
●津波シミュレーション結果を避難計画に活かす方法
被害想定図を使って家族の生活スタイルに合った避難計画を整えておくと安心です。平日昼間は職場や学校、夜間や休日は自宅からの避難ルートをそれぞれ設定し、複数の経路を確保しておきましょう。
被害想定の数値は単なる統計ではなく、なぜ備えが必要なのかを視覚的に理解できる重要な資料です。
被害想定図を確認し、家族で避難方法を話し合ってください。また、避難訓練に定期的に参加しておくことで、いざというときに役立つ備えになります。
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5.南海トラフ地震の際に大阪で予想される震度と建物被害
南海トラフ地震では大阪市内で震度6弱〜6強の揺れが予想され、地盤の特性により被害に大きな差が生じます。建物倒壊や火災のリスクを正しく理解しておきましょう。
●大阪市内の震度予想は震度6弱〜6強
大阪市内の多くの地域で震度6弱から6強の強い揺れが予想されています。とくに以下の地域では、地震後の液状化により建物の沈下や傾斜が発生する恐れがあります。
・此花区
・西淀川区
・港区
建物被害では約30万棟が全半壊すると予測されており、揺れによる直接被害に加え、火災や液状化による二次被害も深刻です。
地盤が軟弱な埋立地では、揺れがより強く感じられ大きな被害が出る可能性があるため、地域特性に応じた備えが必要です。
参考:
大阪市|災害想定(震度分布・液状化予測・津波浸水想定)について
●震度6以上で想定される建物被害
震度6弱以上の揺れが発生すると、建物や周囲にさまざまな被害が発生する可能性があります。とくに以下の点に注意してください。
・1981年以前に建てられた建物は、ひび割れや傾斜、倒壊のリスクが高い
・固定されていない家具は、大きく移動したり転倒したりする可能性がある
・ブロック塀や窓ガラスが落下し、周囲に被害を及ぼす恐れがある
・建物の倒壊により初期消火が困難になり、火災が広がるリスクが高まる
・夜間の発災時は照明不足で避難が難しくなり、被害が拡大する
・看板や外壁タイルの落下により、歩行者が負傷する可能性がある
被害を防ぐには、日ごろからの備えと対策が欠かせません。自宅や周囲の危険箇所を確認し、早めの対応を心がけましょう。
●南海トラフ地震で大阪のマンションは安全か?
新耐震基準の高層マンションは、震度6強でも倒壊しにくいとされています。ただし、長周期地震動により高層階では大きく長時間揺れるため、家具の固定や室内の安全確保が重要です。エレベーターは自動停止し、復旧まで数日から数週間を要する場合があります。
住んでいるマンションが5階以上で津波浸水区域外の場合は、以下の点を考慮しましょう。
・在宅避難が可能なケースもある
・在宅避難に備え、食料・水・簡易トイレを準備する
浸水リスクのあるエリアや建物の低層階では、以下の点に考慮してください。
・原則として避難所へ避難する
・避難場所に指定されている可能性があるため、管理組合や自治体に確認する
自宅のリスクに応じた避難方法を確認し、日ごろから準備を整えておきましょう。
6.南海トラフの備えにポータブル電源を選ぶなら、実績あるJackery(ジャクリ)が安心!
南海トラフ地震による長期停電に備えるなら、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源がおすすめです。ポータブル電源とは大容量のバッテリーを内蔵した持ち運び可能な蓄電池で、停電時でもスマホの充電から冷蔵庫の稼働まで幅広い用途に活用できます。
Jackery(ジャクリ)は13年間の販売実績を持ち、全世界で500万台以上の販売を誇る信頼性の高いブランドです。最大5年の無料保証や充実した日本語サポートにより、購入後も安心して使用できます。ソーラーパネルとセットで使用すれば、電力復旧が遅れる災害時でも継続的に電力を確保可能です。
家族の命を守る備えとして、大阪の災害リスクに対応できるJackery(ジャクリ)のポータブル電源を用意しましょう。
まとめ
南海トラフ地震で大阪府民が身を守るには、事前の避難計画と迅速な行動が重要です。津波到達まで約110分の猶予がありますが、揺れが収まったら警報を待たずに高台や津波避難ビルへ避難しましょう。
湾岸部では最大5〜10mの津波が想定され、此花区や港区などはとくに注意が必要です。ハザードマップで自宅周辺を確認し、避難ルートを家族と共有してください。
長期停電に備えてJackery(ジャクリ)のポータブル電源を備え、災害時に安心できる環境を整えましょう。