9月は台風が多いシーズン!発生数・確率・過去の被害を徹底解剖

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9月は1年でもっとも台風の発生・上陸が多いシーズンです。「旅行を計画しているけど、台風が不安」と感じている方も多いでしょう。

 

そこで本記事では、9月の台風発生数や確率を気象庁のデータに基づいて解説。9月に台風が多い理由や実際の過去の被害例も紹介していきます。正しい知識を身につけて、シーズンを迎える前に台風対策を進めていきましょう。

目次
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1.9月に台風が多い理由|発生数・確率・気象条件から見る

 

9月は気象条件や海面水温、気圧配置などさまざまな要因で台風がもっとも発生する時期です。 

ここでは、気象庁のデータや季節の特徴をもとに、9月に台風が集中する理由を詳しく解説していきます。

気象庁データで見る9月の台風発生数・上陸数の推移

9月は台風シーズンとされていますが、実際にはどのくらい発生・上陸しているのか下記の表で見てみましょう。 

発生数

接近数

上陸数

7月

3.7

2.1

0.6

8月

5.7

3.3

0.9

9月

5.0

3.3

1.0

10月

3.4

1.7

0.3

参考:気象庁 

気象庁の統計(1991〜2020年の平均値)によると9月の台風発生数は平均「5.0個」、日本への接近数が「約3.3個」となっています。また、上陸数は「1.0個」と年間でもっとも多く、台風リスクが高い時期であることがわかります。 

9月は「いつ台風が来てもおかしくない時期」と言えるので、被害を最小限に抑えるためにも気象情報をこまめに確認しましょう。 

参考:気象庁

気象条件から見る9月に台風が多くなる理由

9月に台風が多くなる理由の1つとしてあげられるのが、海面水温の高さです。台風は海から供給される熱と水蒸気をエネルギー源として発達するため、水温が高いほど発生しやすく勢力も強くなります。 

また9月は夏の高気圧が弱まって南海上から放物線を描くように日本付近を通り、台風が日本に上陸しやすくなる傾向にあります。 

気象条件から見る9月に台風が多くなる理由

引用元:気象庁 

さらにこの時期は、秋雨前線と台風が重なることで非常に激しい雨が降りやすくなります。大雨被害が起きやすくなるため、事前の備えが命を守るポイントとなるでしょう。 

参考:気象庁

9月に台風が発生・接近しやすくなる日にちは?

台風が多い時期とされる9月の中でも、「台風の特異日(※)」とされているのが「9月26日」です。

※特異日:気象観測データから特定の天気現象が起こりやすいとされている日 

過去に甚大な被害をもたらした台風がこの日に集中していることから、「魔の9月26日」とも呼ばれています。 

▲【9月26日に発生・上陸した主な台風】 

洞爺丸台風(1954年):青函連絡船の沈没事故など

伊勢湾台風(1959年):死者・行方不明者5,000人超えの被害 

これらの歴史的災害から、9月26日は台風に注意すべき日として語り継がれています。この日に限らず9月は台風が多い時期となっているので、こまめに気象情報を確認して早めの対策を心がけましょう。 

関連人気記事:台風が夏に多い理由とは?夏・秋台風の特徴や接近前に行うべき対策も紹介

2.9月の台風リスクが高いのは「沖縄」!お出かけ・旅行前に確認したいこと

 

9月の沖縄は美しい海や自然を満喫できる観光シーズンでもありますが、同時に台風がもっとも接近・直撃しやすい時期でもあります。

ここでは、9月に沖縄に台風が多い理由や沖縄旅行で注意したいことを解説していきます。

9月は沖縄に台風が接近・直撃しやすい時期

気象庁の統計によると、沖縄県は日本でもっとも台風が接近・直撃しやすい地域です。とくに8〜9月はそのピークとなっており、9月には2.0個の台風が沖縄県に接近しています。

接近数

7月

1.5

8月

2.3

9月

2.0

10月

1.1

参考:気象庁

太平洋高気圧の勢力が弱くなる9月は、偏西風によって台風が北上しやすい時期です。沖縄県はこの時期の台風の進路のほぼ中央に位置するため、台風が発達した状態で接近・通過しやすくなる地理的特徴があります。

9月の沖縄旅行で注意したいこと

9月の沖縄県は台風による影響を受けやすいため、以下の点に注意してトラブルに備えておきましょう。

欠航や変更に備えて航空券や宿泊施設のキャンセルポリシーを確認しておく

延泊や予定変更を見越し、予備日を設けるなど余裕を持ったスケジュールを立てる

台風情報は事前に確認し、滞在中にもこまめにチェックする

9月の沖縄旅行は、万が一台風が発生したときのことを考えて余裕を持ったスケジュールを立てることがポイントです。安心安全に旅行が楽しめるよう、慎重に計画しましょう。

関連人気記事:沖縄で台風が多い時期は?月別に旅行へ行く時の服装や持ち物を解説

3.9月に発生した台風による過去の被害例

 

台風のピークとされる9月には、実際に甚大な被害をもたらした台風が多く発生しています。

ここでは、近年の9月に発生した代表的な台風による実際の被害例を3つ紹介します。

2018年 台風21号

非常に強い勢力を保ったまま2018年9月4日に近畿地方に上陸した台風21号は、大阪湾周辺に甚大な被害をもたらしました。

関西空港の滑走路が高潮によって冠水し、さらに空港島と本土を結ぶ連絡橋にダンプカーが衝突。空港機能が全停止する被害が発生しています。

2018年 台風21号

引用元:近畿地方整備局

また大阪市では、観測史上1位となる最大瞬間風速47.7m/sを記録しました。住宅倒壊や停電被害が続出したと記録されています。

参考:内閣府

2019年 台風15号

2019年の台風19号は、9月9日に千葉県に非常に強い勢力で上陸。暴風により多数の住宅の屋根が吹き飛び、鉄塔の倒壊や電柱の損傷が相次ぎました。

2019年 台風15号

引用元:内閣府

最大93万戸が停電し、一部地域では2週間以上も復旧に時間がかかる深刻な被害をもたらしたと記録されています。また、断水や通信障害も発生しており、情報が届かない高齢者世帯への支援が遅れるなどの課題も浮き彫りになりました。

参考:内閣府

2022年 台風14号

2022年9月に発生した台風14号は大型で非常に強い勢力のまま九州に上陸し、そのまま日本列島を縦断。宮城県や大分県では24時間で400mmを超える記録的豪雨が発生し、浸水や土砂災害が相次ぎました。

また、鹿児島県では瞬間風速50m/sに近い暴風となり、電柱東海や交通インフラの混乱も発生。九州から東北にかけての広範囲に影響を及ぼしました。

参考:内閣府

4.2025年の9月の台風はどうなる?

 

「今年の9月も台風が多くなるの?」と不安な方も多いでしょう。ここでは、2025年の9月に予想されている台風の発生数を解説します。

2025年9月に予想される台風の発生数

日本気象協会によると、2025年の台風発生数は6〜10月で平年並みと予想されています。これにより、9月の台風発生数も平年並み〜やや多めとなる可能性が高いです。

参考:日本気象協会

2025年は台風1号の発生が遅く、6月末時点での台風発生数は「2」となっています。しかし、秋にかけて台風の主な発生地域の海水面温度が高くなるとされているため、今後は積乱雲の発生が多くなる可能性も。ただし、あくまでも予想であるため、こまめに台風情報をチェックして早めの対策を取るようにしましょう。

参考:気象庁

2025年9月に発生する台風の傾向と注意点

日本気象協会によると2025年の夏から秋にかけて、日本の南で太平洋高気圧の張り出しが強くなると予想されています。これにより、より台風が日本列島へ接近しやすいルートを通る可能性が高くなるでしょう。

参考:日本気象協会

さらに、例年よりも日本列島に近い位置で発生するともされており、台風の発生から日本列島への接近までの期間が短くなる傾向にあるとされているようです。

同様の傾向となった2021年には、夏から秋にかけて積乱雲の発生が多くなっていました。そのため、2025年も台風シーズンを迎える前にしっかりと対策をしておくことが命を守る鍵となるでしょう。

関連人気記事:今年の台風は遅い?2025年の台風発生予想や今からできる対策とは

5.9月の台風に備えるならこれ!Jackery(ジャクリ)のポータブル電源で安心・安全に電源を確保しよう

 

9月は台風の発生・上陸数がともに多く、災害時に備えて電源の確保が欠かせません。そんなときにおすすめなのが、災害時など電気のない場所でも家電への電力供給ができる大容量バッテリー「Jackery(ジャクリ)」のポータブル電源です。

▲【Jackery(ジャクリ) ポータブル電源のおすすめポイント】

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自然放電が少なくなるように設計されているから長期保管していても緊急時にすぐ使える

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「Jackery(ジャクリ)」のポータブル電源は静音性も高く、騒音レベルは「静かな図書館」程度を指す約30db以下。動作音が静かなので、多くの人が集まる避難所でも周りを気にせず使用できます。

災害時の電力確保は安心感につながるので、軽量コンパクトで持ち運びやすい「Jackery(ジャクリ)」ポータブル電源を導入して心の余裕を保ちましょう。

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6.9月の台風に関するよくある質問

 

ここでは、9月の台風に対するよくある質問についてお答えしていきます。

9月の台風にはどんな特徴がありますか?

9月は、台風の発生数・上陸数ともに1年の中でもとくに多い時期となっています。また、秋雨前線と重なって広範囲に大雨被害をもたらす傾向があるのも特徴です。

9月には「魔の9月26日」と呼ばれる特異日も存在するため、台風情報をこまめに確認してすぐに対応できるように準備しておくと安心です。

9月の台風の呼び名は何?

気象庁では、その年にもっとも早く発生した台風を第1号とし、それ以降の台風は発生した順に番号がつけられていきます。

また2000年以降には、台風委員会が提案した「アジア名」がつけられるようになり、2023年9月に発生した台風には「コイヌ」という名がつけられました。

さらに「伊勢湾台風」や「洞爺丸台風」など、甚大な被害が発生した台風には歴史に残る名称がつけられることもあります。

参考:気象庁

台風の上陸が多い月はいつですか?

気象庁の統計を見ると、日本に上陸した台風の数がもっとも多いのは「9月」です。これは太平洋高気圧の勢力が弱まることで、台風が日本列島へ向かいやすくなることが要因とされています。

さらに9月は海水温も高い時期であるため、勢力を保ったまま上陸する傾向があります。秋雨前線と重なると大雨被害が広範囲で発生する可能性もあるので、事前にしっかりと台風対策を行いましょう。

9月の沖縄旅行は台風による影響はありますか?

沖縄県は年間の台風接近数がもっとも多い地域で、とくに7月〜9月に集中しています。中でも9月は平均3回程度の台風が接近しているため、旅行の際に影響が出る可能性があります。

飛行機の欠航や観光施設の休業などのトラブルが起こりやすいので、台風の影響を考えた余裕のあるスケジュールを立てるのがおすすめです。

参考:気象庁

10月に台風が来る確率は?9月より多い?

気象庁の統計によると、10月の台風発生数・接近数・上陸数はすべて9月より少なくなる傾向にあります。

発生数

接近数

上陸数

9月

5.0

3.3

1.0

10月

3.4

1.7

0.3

参考:気象庁

上記表からも見ても、10月は台風シーズンの終盤であると言えます。ただし、2019年の「令和元年東日本台風(台風19号)」のように甚大な被害を及ぼす大型台風が上陸する可能性もあるため、油断は禁物です。万が一に備えてしっかりと台風対策を行いましょう。

まとめ

 

9月は台風が多く、とくに沖縄や本州への接近リスクが高まる時期です。勢力の強い台風や秋雨前線と重なることで大雨被害も懸念されるため、最新の気象情報の確認と早めの対策をしておきましょう。

9月の台風に備えるなら、持ち運びやすくいざという時にすぐに使える「Jackery(ジャクリ)」のポータブル電源がおすすめ。一家に1台備えておくことで、災害時にも安心して過ごせる環境を整えましょう。

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