台風が夏に多い理由とは?夏・秋台風の特徴や接近前に行うべき対策も紹介

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台風が多くなる時期は、夏から秋にかけてです。特に夏の台風は進行速度が遅い上に、不規則な動きをするため、予想外の場所に長く留まる可能性があります。夏の台風から身を守るためには、事前の備えが欠かせません。

 

本記事では、夏の台風の特徴や接近前に行うべき対策を解説します。台風による停電・断水対策グッズも紹介しているので、これからやってくる台風への対策を万全にしておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.台風が夏から秋に多いのはなぜ?

 

日本では、7月〜10月にかけての夏から秋に台風が多くなります。その中でも特に多くなるのが、8月と9月です。台風が夏から秋に多くなる理由には、日本の地理が関係しています。 

日本の南東の海上は、台風が発生・発達しやすい熱帯地域です。発生した台風は、上空の風に流されながら、太平洋高気圧の縁にそって北西に進んできます。 

その後、偏西風を受けて北東に進みます。夏から秋には、太平洋高気圧の勢力が弱まるために東方向、すなわち日本大陸へと上陸してくるのです。

2.夏に発生する台風の2つの特徴

 

夏と秋は共に台風の発生頻度が高いですが、それぞれ特徴が異なります。夏の台風は、太平洋高気圧や他の台風、偏西風などの影響によって、以下の特徴があります。

●進行速度が遅い

夏の台風は太平洋高気圧に覆われているために、進行速度が遅いです。台風は、西から吹く偏西風を受けることで、速度を上げます。夏の偏西風は台風の北側に吹いており、関与していないために台風の速度が遅くなるのです。一方で、秋になると偏西風が日本付近まで南下しているため、台風は影響を受けて東方向に加速します。

●不規則で複雑な動きをする

秋には偏西風に乗って北東に進行する台風ですが、夏には複雑な動きをすることがあります。太平洋高気圧に覆われている夏の台風は、偏西風という強い風にあおられることがありません。大きく南下したり、一か所を一周したりと、予測できない動きを取るのです。通常の動きとは真逆で、東から西に動く台風は「逆走台風」と呼ばれています。

3.夏の台風がもたらす主な被害とは

 

夏の台風がもたらす主な被害とは

夏の台風は、一か所に停滞したり、再来したりするリスクがあります。そのため、台風の直撃が長期化する恐れがあり、甚大な被害を及ぼしかねません。夏の台風がもたらす主な被害は、以下のとおりです。 

被害の種類

特徴

暴風

・人が立っていられないほどの暴風に見舞われる

・飛来物によって窓ガラスが割れたり、怪我を負ったりする

高潮

・海面水位が上昇する

・高潮で低地が一度浸水すると、浸水被害が急速に広まる

大雨

・豪雨で雨水がはけ切らずに「内水氾濫」が起きる

・河川の水位が上昇し、堤防を越えて「河川洪水」が起きる

土砂災害

・大雨によって山の土・石・砂が崩れて、流れ落ちてくる

・大雨による地下水の影響で、緩い斜面がすべり落ちる

・山の急斜面が突然崩れて落ちる

ライフラインの停止

・停電

・断水

・ガスの停止

4.夏の台風が接近する前に行うべき対策5選

 

夏の台風が接近する前に行うべき対策

台風が接近し始めてから対策を始めても、遅い場合があります。夏の台風は速度は遅いですが、不規則な動きをするため、急にあなたが住む街にやってくるかもしれません。今のうちから、以下のような台風対策を行っておきましょう。

●ハザードマップを確認する

台風が直撃した際に、あなたが住む地域で想定される被害を把握するために、ハザードマップを確認しましょう。ハザードマップとは、災害の危険度を地図上に表した地図です。 

市区町村が作成し、ホームページで公開しています。自然災害別に分けられている場合があるので、台風対策としては、風水害や土砂災害に関するハザードマップを入手してください。

●避難場所と避難経路を確認する

台風による暴風や高潮、洪水のレベルが上がると、気象庁は警報を発出し、避難を呼びかける場合があります。いざという時に正しい場所に正しいルートで避難できるように、避難場所と避難経路を把握しておきましょう。 

また、台風による被害状況によっては、事前に確認していた避難場所や避難経路がかえって危険な場合もあります。被害状況に応じて最適な場所に避難できるよう、複数の避難場所と避難経路を把握しておくと安心です。

●側溝・排水溝を掃除する

玄関やベランダの側溝・排水溝にゴミが溜まっていると、大雨で排水ができずに水が溜まっていく恐れがあります。側溝・排水溝はこまめに掃除しておきましょう。水が溢れだすと、最悪の場合、浸水被害が起きる可能性もあります。

●雨戸・シャッターを下ろす

台風による暴風被害を防ぐために、雨戸やシャッターは下ろしておきましょう。窓ガラスを野ざらしにしておくと、飛来物がぶつかって割れる恐れがあります。窓ガラスが割れると、以下のような被害に見舞われます。

・ガラス片が飛び散り、怪我をする

・ガラス片が家財道具に刺さり、傷が付く

・窓ガラスが割れた穴から雨風が入ってきて、床下が浸水する

・割れた穴から入ってきた水で、家電が故障する 

マンションは落下のリスクから、雨戸やシャッターが付いていない場合があります。飛散防止フィルムを窓に貼ったり、強度の高い窓ガラスに交換したりして対策しましょう。

●ベランダに物を置かない

強風被害よりも強風による飛来物によって、窓ガラスが割れる場合がほとんどです。ベランダには飛びそうな物を置かないようにしましょう。 

すでに置いている場合は、室内に移動させるのが望ましいです。物干し竿やバルコニー家具など、移動が難しい物はロープや金具でしっかり固定しておいてください。 

●非常用電源を用意する 

台風は、強風や豪雨で電柱や送電線の損傷や電力設備の浸水などにより停電や通信障害などの影響を引き起こすことがよくあります。例えば、令和5年台風第7号により全国で約7万8千戸の停電が発生しました。

非常用電源は、台風の停電時に携帯電話やラジオなどの通信機器を充電し、情報を受信するために必要不可欠です。また、冷蔵庫や照明、扇風機などの家電製品を稼働させることで、快適な停電生活を送れます。

自家発電装置やポータブル電源などの非常用電源を用意しておくことで、安全かつ快適な生活を維持できます。

5.台風による停電・断水対策グッズ5選

 

台風による停電・断水対策グッズ

台風によって電気や水道などのライフラインが寸断された場合に備えて、用意しておくべき物があります。夏に停電生活を余儀なくされても、不自由ない生活を維持できるよう、以下のようなグッズを揃えておきましょう。

●飲料水・非常食

台風によって外に出られず、停電が起きた場合には、自宅にある食料で避難生活を乗り切る必要があります。飲料水と非常食を最低でも3日分〜1週間分は確保しておきましょう。夏場には喉が乾きやすくなるので、一人当たり1日3Lの水を備蓄しておくと安心です。

●ポータブル電源

台風によって停電が発生した際には、事前に蓄電しておいた大容量のバッテリーから電化製品に給電できるポータブル電源が活躍します。夏の台風対策として、ポータブル電源を用意する主なメリットは、以下のとおりです。

・扇風機やエアコンを稼働して、暑さ対策を行える

・電気ケトルや電子レンジで、簡単に加熱料理が行える

・冷蔵庫を稼働して、食品の腐敗を防いだり、冷たい飲み物が飲めたりする

・停電生活の夜に、LEDライトを点灯し続けられる

・台風情報を調べるためのスマホを常にフル充電にしておける 

ポータブル電源は高額なので、簡単に選べる代物ではありません。また、多くの会社から販売されているため、どれを選べばよいか分からないのではないでしょうか? 

そこでおすすめなのが、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製のポータブル電源です。防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証といった防災に関する権威ある認証を取得しているため、台風の発生時に重宝することは間違いありません。

●携帯トイレ

万が一、トイレが使用できなくなった場合に備えて、携帯トイレを用意しておきましょう。台風によって取水施設や水道管が損傷を受けると、断水が発生する可能性があります。 

水が家庭に送られる仕組みとして、電気を使ってポンプで加圧するタイプを採用している場合は、トイレの水が流せない恐れがあります。まずは「受水槽式」や「直結増圧方式」を採用しているかどうかを確認してください。

●LEDライト

台風による停電が夜まで続くと、暗闇の中で過ごすことになります。LEDライトがあれば、長時間明かりを灯せるので安心です。台風時には窓ガラスが割れて破片が飛び散る危険もあるので、暗闇の中で動き回るのは避けなければなりません。

●停電による暑さ対策グッズ

夏の台風によって停電した際に、欠かせないのが暑さ対策グッズです。エアコンや扇風機が止まれば、室内はみるみるうちに気温が上昇します。そのまま放置していれば、熱中症にもなりかねません。揃えておくべき暑さ対策グッズは、以下のとおりです。

・冷感タオル

・乾電池式のハンディファン

・クーラーボックス

・保冷剤 

また、前述したポータブル電源があれば、家庭のエアコンや扇風機、冷蔵庫を稼働させて、夏の暑さ対策を万全にできます。

6.台風が多い夏に活躍するポータブル電源3選

 

山や海の近くに住んでおらず、高潮や土砂災害の心配がないという方でも、停電被害に遭う可能性は十分にあります。停電が発生しても、電気の供給を継続できるよう、ポータブル電源を準備しておきましょう。 

Jackery(ジャクリ)製のポータブル電源は、耐久性と放熱性に優れた素材を採用しているため、消費電力の高いエアコンや電子レンジも安全に稼働できます。 

また、「UL 94V-0」の防火性能や耐震性も備えているため、被害規模の拡大から避難を余儀なくされても、避難先に持ち出して気軽に使用できます。

さらに、ソーラーパネルとセットになった「Jackery Solar Generator」を選べば、停電生活が長引いても、太陽光発電で電気を自給自足できます。夏の台風対策におすすめの機種は、以下のとおりです。 

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット 

Jackery ポータブル電源 600 PlusとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。本体とソーラーパネルは合わせて約10kgと、軽量コンパクト設計を実現しています。1人~2人分の真夏の台風対策に最適なモデルです。 

UPS&パススルー機能を搭載しているので、台風によって停電が起きても、0.02秒未満で電気供給源を切り替えます。

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル

容量1002Wh、定格出力1500Wのポータブル電源とJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。

62種類の保護機能を搭載した 「ChargeShieldテクノロジー2.0」によって、気温が高い真夏でも安全に充電できます。夜の照明として便利な150時間点灯するLEDライトも備わっています。3人家族の真夏の台風対策におすすめのモデルです。 

●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット 

Jackery ポータブル電源 2000 PlusとJackery SolarSaga 200W ソーラーパネルのセットです。EPS機能によって、停電時も中断のない電気供給を行います。キャスター付きなので、自宅のあらゆる場所に気軽に移動させて、家電が使えます。 

24kWh(並列)まで拡張できるので、4人家族以上で3日~1週間の停電生活を想定されている方におすすめのモデルと言えるでしょう。

7.台風が発生しやすい夏に関するよくある質問

 

最後に、台風が発生しやすい夏に関するよくある質問について解説します。台風が発生しやすい時期やその特徴を理解して、正しい対策を行いましょう。

●一年を通して台風が最も多い月はいつ?

台風の発生、接近、上陸、経路 | 気象庁

出典:台風の発生、接近、上陸、経路 | 気象庁 

気象庁が発表した過去30年間の月別の台風発生・接近・上陸数によると、7月〜10月に最も台風が多くなりました。その中でも、実際に日本列島に上陸した数は、9月が最も多くなっています。夏休みシーズンは台風到来の可能性が高まるので、注意してください。

●夏と秋で台風の特徴に違いはある?

夏の台風は「速度が遅い」「不規則な動きをする」という特徴があるのに対して、秋の台風は「速度が速い」「風が多い」「雨量が多い」という特徴があります。秋には偏西風が南下する上に、海水温度が下がらないため、勢力が大きくなりやすいです。

まとめ|台風は夏から秋にかけて多くなる

 

台風は7月から10月の夏から秋にかけて多くなります。夏の台風は、速度が遅く、不規則な動きをするために、進路の予想が付きづらいのが特徴です。暴風被害や水害、土砂災害から身を守るためには、事前の台風対策が欠かせません。 

この記事で紹介した台風対策を徹底し、これからやってくる台風に備えてください。

 

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