冷蔵庫に突っ張り棒をしても大丈夫?大地震にも耐えられる突っ張り棒5選

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大地震が発生したとき、重さがある冷蔵庫が倒れると、命に関わる事故の原因となる可能性があります。実際に、阪神・淡路大震災や東日本大震災では、家具や家電の転倒による負傷者が多く報告されました。

 

本記事では、冷蔵庫の転倒を防ぐためにおすすめの突っ張り棒の選び方から設置方法、その他の地震対策まで解説します。この記事を読めば、万が一のときに冷蔵庫の転倒を防ぐ対策ができ、家族の安全を守れます。

目次
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1.【冷蔵庫向け】転倒防止におすすめの突っ張り棒5選

冷蔵庫に使う突っ張り棒は、一般的な家具用とは異なり、冷蔵庫の重さに対応できる高い耐荷重性能が必要です。大地震でも冷蔵庫の転倒を防げる、安全性に優れたおすすめの突っ張り棒を紹介します。

家具転倒防止突っ張り棒 FEQシリーズ|平安伸銅工業

家具転倒防止突っ張り棒 FEQシリーズ|平安伸銅工業

引用: HEIAN SHINDO「冷蔵庫転倒防止突っ張り棒」

平安伸銅工業のFEQシリーズは、冷蔵庫専用として開発された転倒防止ポールです。特許出願済みの独自構造により、一般的な突っ張り棒では防げない冷蔵庫特有の横滑りも効果的に防ぎます。主な特徴は、以下のとおりです。

連結された2本のフレームで、揺れによって外れるのを防ぐ

冷蔵庫の足元にストッパーを貼ることで移動を防止する

設置面に専用パッドが付いており、天井や冷蔵庫表面を傷つける心配がない

後付けが可能な設計で、使用中の冷蔵庫にそのまま取り付けられる

耐圧400kgという高い耐荷重性能により、大型冷蔵庫でも安心して使用できます。

家具転倒防止伸縮棒ML KTB-50|アイリスオーヤマ

家具転倒防止伸縮棒ML KTB-50|アイリスオーヤマ

引用:アイリスプラザ「家具転倒防止伸縮棒MLサイズ KTB-50R ホワイト」 

アイリスオーヤマの伸縮棒MLは、冷蔵庫上部50〜80cmの範囲で使える伸縮式の突っ張り棒です。同じシリーズに異なる長さの突っ張り棒があるため、冷蔵庫のサイズに合わせて選べます。

パッドに発泡ポリエチレン素材を使っているため、天井や冷蔵庫が傷つきにくいです。また、設置面の面積が広く設計されており、力が分散されることで揺れが発生しても天井と冷蔵庫をしっかり固定します。

耐荷重220kgの耐震性能を持ちながら、価格帯も比較的手頃なため、手軽に取り入れやすい製品です。

んばりくん シリーズ|新工精機

新工精機の「ふんばりくん」シリーズは、耐荷重800〜2,000kgの高い耐震性能を持つ突っ張り棒です。阪神・淡路大震災と同程度の揺れを再現した振動実験でも、耐久性が実証されています。安全性を重視する方や大型冷蔵庫を使っているご家庭におすすめです。

金属製の頑丈な構造により、長期間の使用でも性能が落ちにくく、一度設置すれば安心して使い続けられます。工具不要で設置できるため、女性や初めての方でも簡単に取り付けが可能です。

マグマ耐震 シリーズ|祖峰企画株式会社

マグマ耐震 シリーズ|祖峰企画株式会社

引用:Amazon「マグマ耐震 Mサイズ(2本入り)高強度アルミニウム材使用家具転倒防止器具」

マグマ耐震シリーズは累計10,000本以上の販売実績があり、病院・学校・企業で多く採用されています。耐荷重が約1,600kgの高強度なアルミ製突っ張り棒です。アルミ素材のため、高い強度を保ちながら軽量化も実現しています。

工具を使わずに簡単に設置でき、DIYが苦手な方でも安心して取り付け可能です。設置面には傷をつけにくいポリエチレン素材を使用しており、賃貸住宅でも安心して利用できます。

家具突っ張り棒8750214|ニトリ

家具突っ張り棒8750214|ニトリ

引用:ニトリ公式通販 ニトリネット「家具突っ張り棒(30cm-45cm)」

ニトリの家具突っ張り棒は、手頃な価格で転倒防止の対策ができる製品です。全国の店舗で購入でき、通販でも手軽に入手できます。

天井や家具を傷めることなくしっかりと固定できます。転倒防止の対策を始めたいけれど予算を抑えたい方や、まずは手軽に試してみたい方におすすめです。

2.冷蔵庫の突っ張り棒を選ぶ4つのポイント

冷蔵庫用の突っ張り棒を選ぶ際は、価格や見た目だけで判断せず、冷蔵庫の重量や設置する環境などを総合的に見て選ぶことが必要です。以下のポイントを確認しながら選ぶと、地震時の転倒リスクを軽減できます。 

ポイント

確認内容

注意点

耐震性・耐荷重

冷蔵庫の重量に対して十分な耐荷重があるか

冷蔵庫重量の1.5倍以上の耐荷重を目安にする

設置可能な高さ

突っ張り棒の調整範囲と設置場所の高さが合っているか

事前に冷蔵庫から天井までの距離を測定しておく

天井・設置面の素材

石膏ボードなど軟らかい天井材の場合対応しているか

必要に応じてあて板を使う

賃貸住宅への対応

設置・撤去が簡単で傷が付きにくいか

パッド付きや工具不要タイプを選ぶ

冷蔵庫や自宅の環境に合った突っ張り棒を使わないと、十分な効果が得られません。自宅の状況に合った突っ張り棒を選び、安全対策を万全にしましょう。

3.突っ張り棒で冷蔵庫の転倒防止!効果を高める活用法5選

突っ張り棒で冷蔵庫の転倒防止!効果を高める活用法5選

突っ張り棒の性能を最大限に引き出すには、正しい設置と、定期的なチェックが大切です。効果を高める取り付け方法や安全性を維持するためのポイントを解説します。

 突っ張り棒の位置は冷蔵庫の奥側・左右2点にする

冷蔵庫の転倒を効果的に防ぐには、突っ張り棒を冷蔵庫の奥側に設置します。地震時の冷蔵庫は前方向に倒れやすいため、奥側を固定すると安定しやすいです。

設置本数は左右1本ずつ、計2本での支えがおすすめです。1本だけでは横方向の揺れに対して不安定になりがちですが、2本設置すると安定性が向上します。冷蔵庫の幅に応じて左右のバランスを取りながら配置すれば、あらゆる方向からの力に対応できます。

垂直に突っ張れるよう設置する

突っ張り棒の効果を高めるには、垂直に設置することが大切です。棒が傾いていると突っ張る力が分散し、本来の性能を発揮できません。

垂直に設置できているか確認するには、水平器の使用がおすすめです。スマートフォンの水平器アプリでも十分に役立ちます。また、メジャーを使って天井と床からの距離を測定し、左右同じ距離になるように調整する方法でも問題ありません。

設置後も定期的に傾いていないか確認し、必要に応じて調整を行えば、大地震の際にも冷蔵庫を支えられます。

天井の強度を確認して、必要に応じて「あて板」を使う

突っ張り棒を安全に設置するには、天井の材質と強度のチェックが必要です。石膏ボードなどの柔らかい天井材の場合、突っ張り棒の圧力で天井が傷つく可能性があります。

石膏ボードなど柔らかい天井へ設置するときは、広めの設置面を持つ突っ張り棒を選ぶか、あて板を使うことで力を分散させます。

あて板で接触する面積を広げることで、天井への負担を減らすことが可能です。滑り止め付きの突っ張り棒も、力を分散させて安定性を上げるためにおすすめです。設置後は天井の状況を定期的に見て、変色やひび割れなどの異常がないかをチェックしましょう。

冷蔵庫と天井の間に十分なスペースがあるか確認する

突っ張り棒の設置には、最低15cm程度のスペースが必要です。製品によって対応可能な範囲が異なるため、事前に冷蔵庫と天井の幅を確認します。

スペースが不足している場合は、冷蔵庫の位置を調整するか、より短い調整範囲に対応した突っ張り棒を選ばなくてはいけません。スペースに合った長さの製品を活用すれば、突っ張り棒本来の性能を十分に発揮できます。

取り付け後は定期的に緩みをチェックする

突っ張り棒は設置して終わりではなく、定期的なメンテナンスが欠かせません。長期間放置すると、小さな揺れや経年劣化によって徐々に緩み、固定する力が低下するおそれがあります。

月に1回ほどの頻度でしっかり固定できているか確認すると、常に地震に備えられます。もし緩みやズレが見つかった場合は、早めに調整しましょう。日頃から点検を習慣化することで、安全な環境を保てます。

関連人気記事:冷蔵庫の地震対策は“転倒防止”がカギ!賃貸でも使える転倒防止グッズ3選や注意点を紹介

4.突っ張り棒不要!?冷蔵庫の転倒対策を3つ紹介

冷蔵庫の転倒を防ぐ方法は突っ張り棒以外にも存在し、住宅の構造や設置する環境によっては、別の対策のほうが効果的な場合もあります。

複数の対策を組み合わせることで、安全性をさらに高めることが可能です。それぞれの特徴を知り、自宅に合った方法を取り入れてください。

突っ張り棒と併用で効果アップ!耐震マットを敷く

耐震マットは冷蔵庫の底に敷くだけで滑りを防止し、転倒リスクを減らします。特にフローリングなど滑りやすい床材の上で効果を発揮します。

耐震マットの特徴は、天井の強度や高さに関係なく使えること。賃貸住宅で天井への設置が困難な場合や、吹き抜けなどで天井が高すぎる場合でも対応可能です。

突っ張り棒との併用により、上下からの固定でさらに高い安全性を発揮します。耐震マットを選ぶときは、冷蔵庫の重さに対応した耐荷重の製品を選びましょう。定期的な交換は必要ですが、比較的低コストで高い効果が期待できる冷蔵庫の転倒対策です。

ためしてガッテンで紹介!L字金具を使って固定する

NHKの番組「ためしてガッテン」で紹介されたL字金具を活用する固定方法を紹介します。用意するものと具体的な設置手順は、以下のとおりです。

〇用意するもの

大きめのL字型金具(厚さ3ミリ以上)8個

耐震マット12枚(耐荷重100kg以上)

皿ネジ(Φ4mm以上)12個

〇手順

1. L字金具2枚の背面同士を合わせにして、皿ネジで固定する

2. 固定したL字金具の床と冷蔵庫に接地する面(3か所)に耐震マットを貼る

3. 冷蔵庫の四隅に金具を配置する

L字金具と耐震マットを活用した方法は簡単なため、コストをかけずに転倒対策をしたい方におすすめです。

おしゃれな部屋にも合う!転倒防止ベルトで固定する

転倒防止ベルトは、冷蔵庫と壁をベルトで連結して固定します。目立ちにくいデザインのため、見た目を重視する方におすすめです。ベルトの材質には、強度の高いナイロンや金属ワイヤーが使われており、十分な転倒防止効果を発揮します。冷蔵庫の移動や掃除の際は、一時的に取り外しが可能です。

設置方法も比較的簡単で、専用の金具を壁と冷蔵庫にそれぞれ取り付け、ベルトで連結するだけ。色やデザインも豊富に用意されており、部屋の雰囲気に合わせて選べます。

5.災害に備える!冷蔵庫周りの対策

災害に備える!冷蔵庫周りの対策

冷蔵庫に関する防災対策は転倒防止以外にもあり、地震などの被害を抑えるには日頃からの準備が大切です。転倒防止以外にもできる、災害対策を解説します。

地震でドアが開かないようにストッパーをする

地震の揺れにより冷蔵庫のドアが開いてしまうと、中身が飛び出して怪我の原因になり危険です。冷蔵庫用のドアストッパーを設置すれば、地震のときに冷蔵庫の中身が飛び出すのを防げます。

冷蔵庫専用のドアストッパーは、通常時は開閉に影響なく、地震時のみ自動的に働く仕組みです。マグネット式やバネ式など、さまざまなタイプが販売されており、冷蔵庫の形状に応じて選べます。設置は簡単で、ドア部分に貼り付けるだけです。小さな対策ですが、災害時の安全性が向上する対策です。

ポータブル電源で停電しても電源が確保できるようにする

大規模な地震では停電が長期間続く可能性があります。ポータブル電源を準備しておけば、停電中でも冷蔵庫を稼働させ、食材を保存できます。

ポータブル電源は持ち運べる蓄電池で、冷蔵庫以外にも電子レンジや電気ケトルなどさまざまな調理家電を動かすことが可能です。冷蔵庫で食料を保存するだけでなく、食事の準備にも活用できるため、災害時に活躍する防災グッズです。

災害への備えは、冷蔵庫の固定だけでなく、中身を守る停電対策もあわせて行いましょう。

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もしものときでも冷蔵庫安心!ポータブル電源はこちら

6.Jackery(ジャクリ)のポータブル電源があれば停電中も冷蔵庫を冷やせる

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源があれば停電中も冷蔵庫を冷やせる

停電時に冷蔵庫を動かすには、冷蔵庫の稼働に必要な高出力・大容量の製品を多数取り扱っている、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源がおすすめです。Jackery(ジャクリ)は世界中で500万台を超えるポータブル電源を販売しているメーカーで、豊富なラインナップを取り揃えています。

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、以下の特徴があります。

小型・軽量モデルが多いため、収納場所に困らない

自然放電が少なく、長期保管しても性能が落ちにくい

震度7の揺れに対応できる耐震性能がある

故障時の修理サービスなど最大5年間の長期保証がある

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は長期保管に適しており、いつ起こるか分からない災害に備えた防災グッズに向いている製品です。災害時は冷蔵庫の稼働以外にも、さまざまな場面で電力があると安心して過ごせます。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を用意して、万が一に備えましょう。

まとめ

冷蔵庫の転倒を防ぐ対策は、家族の安全を守るために欠かせない備えです。突っ張り棒を中心とした複数の方法を組み合わせれば、地震時の怪我や家具が壊れるリスクを減らせます。

災害はいつ発生するか予測できないからこそ、事前の準備が大切です。冷蔵庫の防災対策は転倒を防ぐだけでなく、中身の飛び出しを防いだり、停電時の電力供給に備えたりすることも必要です。停電時の電力を確保するには、冷蔵庫を動かせるポータブル電源を準備しておきましょう。

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