1.山小屋暮らしを始める魅力
まず、人里離れた山小屋に暮らす魅力についてくわしく解説します。自分だけの快適な空間を山小屋につくって自由な時間を過ごすのは、ときには不便さや環境の過酷さによって大変そうに感じるかもしれません。しかし、その環境の中で生活することは、幼いころに夢見た“自分だけの秘密基地“を実現させてくれるのではないでしょうか。
●誰も知らない自分だけの秘密基地をつくる
山小屋での暮らしは一見不便さと過酷さが際立ち「不自由な生活」に見えるかもしれません。しかし、その不便さを楽しんだり、自然と共存する中で営む生活は、自分だけの秘密基地で自由な時間を満喫できる魅力を持っています。
・鳥のさえづりや川が流れる音を聞きながら非日常を過ごせる
・ひとりだけの空間を満喫できる充実感を得る
・キャンプのようにテントの設営や片付ける必要がない
など、別荘ほど贅沢ではないものの、自分の時間を有意義に使える空間を手に入れることができます。人里離れた山奥の土地は安く、山小屋の建築費用も別荘と比べれば安く抑えられるのも魅力と言えるでしょう。
●自然と向き合い自給自足を楽しむ
人里離れた山奥に小屋を建てようとするのだから、人が集まる地域からは隔離された環境に身を置くことになります。自給自足の生活が必要になることもあるでしょう。
・食材となる植物や野菜を育てるために、山小屋の周囲を開拓する
・近隣に生息する動物や虫から畑を守る
ことも必要になるかと思います。苦労して育てた野菜は、スーパーで売っている野菜とは違いまた違った美味しさがあるはずです。ときには汗を流して土にまみれる労働は、デスクワークとは違った心地よい疲労感をあなたに与えてくれるでしょう。
●次第に出来上がっていく物づくりの楽しみ
一から自分で山小屋をDIYでつくる場合、次第に形になっていく山小屋が完成したときの達成感。完成した山小屋で不便さを創意工夫で不便さを解消していく面白さはスケールも大きい分、より高い満足感を得ることができます。
・どこに何をつくるのかも自由に設計できる
・ものづくりを堪能できる
・失敗したことやうまくできなかった部分も後から見れば良い思い出になる
経験豊富な大工さんが作った小屋でない分、あなたの個性がぎっしり詰まった山小屋が完成するはずです。その部分を補修したりして改善していくのも楽しいのではないでしょうか。
2.山小屋暮らしを始めるなら知っておくべきこと
山小屋暮らしを始めるにあたって、どこにつくるのか。また、住むための条件など事前に調べておかなければならないことがあります。事前にきちんと下調べをしておかないと、後々後悔することにもなりかねないので、事前調査はしっかりやって地域情報や周辺情報は調べておかなければなりません。ここでまとめている内容を参考に、自分に合った地域を探してみてください。
●住む場所によって条件・生活の過酷さは変わる
山小屋暮らしは、住もうとしている地域の環境に大きく影響します。たとえば、山間部の標高や温暖地と寒冷地、周辺にある施設、地方自治体、近隣住民の有無など、周囲の環境によって山小屋での暮らしも変わってきます。
・自給自足をする必要性の有無
・地方自治体や地域住民との関係性
・交通機関、道路の環境
など、あなたが住みやすいと感じる場所、長期間滞在しても耐えられる環境であることを確認したうえで山小屋を建てる場所を選ぶ必要があります。また、電気やガス、水道などのライフラインを整備、確保できるかなど、候補となる土地の環境整備についても事前に考えておきましょう。
●自分に合った住みやすい場所を見つけること
自分がこれから建てる山小屋で何がしたいのか。どんな生活をしたいのか。あなたが希望する山小屋での暮らしに遠くかけ離れたものだったら、途中で断念してしまうかもしれません。
あなたにとって住みやすい環境が得られるかどうか。また、我慢の効く範囲かどうかをよく見定めたうえで山小屋を建てることが大切です。
3.経験者が語る山暮らしの過酷さ
山小屋暮らしを始めて「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、すでに山小屋暮らしをされている方の“暮らしぶり”は調べておいて損はありません。その生活に自分が耐えられるのかも良い判断材料となるでしょう。実際に山小屋暮らしをしている方の情報をまとめていますので、参考にしてください。
●山暮らしで過酷な季節は「冬」
標高が高い山だと特に厳しいのが「冬」です。最低気温は真冬ともなると-15℃くらいにまで冷え込み、積雪量も多く過酷な生活になります。まさに寒さとの戦いとなるのですが、一番厄介なのが“凍結”です。
・水道が凍結し水が使えなくなる
・蛇口やシャワー器の破損
・地面が凍結し、土にシャベルが全く通らない
・雪解けで1日が終わってしまうこともある
など、生活環境はかなり厳しいものとなります。雪が解け、春が訪れるまで山小屋にきちんと物資を蓄えておかないと、人が住むところまで物資を買いに行くのが困難な状況にもなります。
●本当に過酷さを感じるのは2年目から
山小屋での暮らしでは、2年目からが本番と言っても良いです。山小屋に住み始めてからの1年は、開墾や整備などにチャレンジしていることもあって、興味や関心が高く達成感もあって寒さや不便さを感じてもそれが負担になることはありません。しかし、2年目からは、今までやってきたことの繰り返しとなることが多いです。よって、
・達成感や高揚感が薄れてモチベーションが下がる
・不便さや過酷さを強く感じるようになり、心身への負担が大きくなる
など、モチベーションを維持することが難しい状況に陥る可能性があります。だから、毎年計画的に“山小屋でのチャレンジすること“を決めておくことをおすすめします。たとえば、
「今年は新たな野菜を植えるための畑を増やそう」
「山小屋内の設備を整えるために棚づくりをやってみよう」
など、毎年の取り組み内容を決めて、山小屋での生活を少しずつ充実させていくように心がけると良いでしょう。
4.山小屋生活を快適に過ごすために必要なもの
山小屋での暮らしを快適にするのに必要なものをご紹介します。電気やガスなどのライフラインが整っている環境だと、電化製品を入れてしまいたくなるでしょう。山小屋暮らしを満喫したいのであれば、あえて不便さを楽しむのも良いものです。
●冬を越すために必要な装備品「薪ストーブ」
厳しい冬を乗り切るために必要になってくるのが「薪ストーブ」です。電気ストーブや石油ファンヒーターは手軽に暖かさを得られるでしょうが、ここはあえてレトロ感や山小屋の雰囲気に合わせた薪ストーブがおすすめです。
キャンプでの焚火が好まれるように、薪から出る炎に見とれてしまう方も多いのではないでしょうか。薪ストーブを使うメリットは、
・遠赤外線の幅射熱によって身体を芯から暖めてくれる
・薪ストーブから出る熱は広範囲に広がり山小屋全体を温めてくれる
・電気やガスを必要としない
などがあげられます。山小屋全体を温めてくれる薪ストーブは、山小屋で冬を越すために欠かせない設備と言えるでしょう。
●土地を開墾する農機具・電動工具
山小屋を一からDIYでつくるときや、周囲の土地を開墾して自給自足に挑戦するなど、山小屋暮らしを充実したものにしていくうえで活躍するのが農機具や電動工具です。ここでもあえて昔ながらの農具や工具を使わなければならない“縛り”は返って逆効果なため、文明の力をフル活用しましょう。
●開墾と生活に必要な電力供給源
ライフラインが整っていない場所に山小屋暮らしをスタートさせる場合、開墾や山小屋をDIYするときに使用する農機具や電動工具を使用する場合など、最低限の電力は必要です。
ここで活躍する電力供給源で言えば、「発電機」と「ポータブル電源」です。この2つの特徴をまとめていますので、参考にして揃えてみてください。
〇発電機
発電機とは、燃料を使ってエンジンを稼働させ、装置内のコイルや磁石を回転させることで電気をつくりだす機器です。軽油で動くディーゼル発電機(大型)とガソリン発電機(小型)があり、必要な電力量によって選ぶと良いでしょう。
ディーゼルエンジン発電機(大型) |
始動時間が短い 燃効率が高いため燃料所比率が小さい 振動や騒音が大きい 発電能力が高くパワフル |
ガソリンエンジン発電機(小型) |
持ち運びが比較的便利 軽油タイプよりも稼働音や振動音が少ない 最大3000W以下の電力をまかなえる |
ガソリンや軽油で動く発電機は、周囲の環境にあまり影響を受けないのが最大のメリットです。燃料の違いによって発電能力に違いがあるので、どれくらいの電力が必要なのかを検討し選ぶことをおすすめします。
〇ポータブル電源&ソーラーパネル
手軽に持ち運びができスイッチひとつで簡単に使えるのがポータブル電源です。モバイルバッテリーよりも容量が大きく、製品によって最大3000Wの電力を賄うことができます。ソーラーパネルと合わせれば、太陽光から本体を充電できるため、安定した電力をまかなえます。
・燃料を必要としない
・屋内&屋外に手軽に持ち運べる
・様々な電気機器に電力を供給できる
・温度変化に弱い
などが特徴です。ソーラーパネルで太陽光から蓄えた電力を必要なときに使用できます。
山小屋での暮らしで電気設備をお考えならJackery(ジャクリ)ポータブル電源がおすすめです。屋内、屋外に手軽に持ち運びができ、電気が必要な場所で手軽に電気を使うことができます。Jackery(ジャクリ)は、
・累計販売台数400万台以上の販売実績、世界リーディングブランド
・最大5年間の長期保証、充実したアフターケア
・豊富な品揃えで必要な電力量に見合う製品をラインナップ
などの特徴があり、あなたの山小屋での暮らしを支える電気設備として長期的に利用できる製品です。
●飲み水を確保するための浄水器
山小屋暮らしでは、食料や飲み水を確保することも必要です。近くに水源がある場合、生活用水としての使用ならそのままでも良いですが、その水が飲めるとは限りません。健康を維持するためにも、浄水器に通したうえで飲むようにしましょう。
5.山小屋暮らしにおすすめのポータブル電源4選
以下に山小屋生活に相応しいJackery製品をご紹介していますので検討してみてください。
●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット
リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、長寿命で長期的な山小屋生活に最適です。定格出力が3000Wに対応していることもあり、高出力な家電製品でも稼働可能。充電しながらでも利用できるパススルー機能も推奨されている製品なので、安定した電力を賄えるポータブル電源です。
●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット
2024年秋に新発売のJackery2000Whクラスの軽量化に成功したNewモデル。コンパクト性に優れたうえで耐久性も追求し、震度7の地震の揺れにも耐える堅固さと、UL94-V0火災安全認証も取得しました。過酷な山小屋生活で使用するにあたり、従来品よりも持ち運びやすくなって屋外での電動工具の使用や、屋内の電気機器への電力供給など幅広く利用できる製品です。
●Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット
過酷な環境にも対応できる高性能ポータブル電源に収納性に優れた折り畳み式ソーラーパネルがセットになった製品です。電気が通っていない山小屋でも太陽光から充電できるソーラーパネルを使って本体を充電し、継続的に電気を使用したい電気機器に電力供給が可能なモデルになっています。
●Jackery Solar Gnerator 1000 New 200W ポータブル電源 セット
1000~1500Wクラスで最軽量約10.8kgを実現したNewモデルに業界屈指の変換効率24%のソーラーパネル200Wがセットになった製品です。ソーラーパネルは単体でも使用可能で柔軟な使い方も可能。使いたい場所に手軽に持ち運びができる、耐久性にも優れた山小屋暮らしのお供に最適なポータブル電源セットです。
まとめ:自然と共存しながら生活する山小屋暮らし
今回の記事では、山小屋暮らしの魅力についてくわしく解説しました。朝日が昇るとともに起き、夕暮れ時まで農作業に精を出す。自分で栽培した作物で料理をつくって自分の成果を味わう。そんな山小屋での暮らしに憧れを持つ人は少なくありません。
厳しい季節も確かにありますが、自然との共存は都会の生活よりも生を実感できるのではないでしょうか。また、ここ近年の多発する自然災害によって今まで普通だった生活が一変することも考えられます。山小屋暮らしに慣れておけば、災害への対応能力も養えるかもしれません。
コメント