1.夏キャンプでは寝袋がいらないのか?
夏のキャンプでは、寝袋が必ずしも必要とは限りません。特に平地や低地のキャンプ場では夜間も気温が高く、タオルケットや薄手のブランケットだけで快適に眠れることが多いです。実際、夏の夜は寝袋を使うと暑すぎて寝苦しくなりがちで、荷物の軽量化や設営の手間を減らす目的で寝袋を省略するキャンパーも増えています。
ただし、標高の高い場所や水辺、天候によっては夜間に気温が大きく下がることもあり、寝袋がないと寒さで眠れないケースもあります。また、寝袋は防寒だけでなく、寝床としての快適性や虫除けの役割も担うため、状況に応じて持参するか判断しましょう。寝袋を使わない場合は、代わりになる寝具や防寒対策、虫対策が不可欠です。現地の気温や天候を事前に調べて、最適な装備を選びましょう。
●寝袋を使わない場合の注意点
寝袋なしで夏キャンプをする際は、以下の注意点に気を付けましょう。
・気温差への備え
平野部や都市型キャンプ場では寝袋なしでも問題ありませんが、標高が高い場所や水辺では夜間に冷え込むことが多く、タオルケットや薄手のブランケットだけでは寒さを感じることがあります。特に標高1000m以上の高原や山間部では日中との寒暖差が大きく、油断すると体調を崩す原因になります。最低気温の予報を必ずチェックして、必要に応じて薄手の寝袋やインナーシュラフを用意しましょう。
・地面の硬さ・湿気対策
寝袋を使わない場合、マットがないと地面のゴツゴツや冷気、湿気が直接体に伝わり、寝心地が著しく悪くなります。必ずマットやコットなどの寝具を用意しましょう。特に夏場は地面からの湿気が上がりやすく、朝露で寝具が濡れてしまうことも。防水性のあるグランドシートや断熱マットを併用することで、快適さが大きく向上します。
・虫対策
寝袋には虫除けの役割もあります。寝袋なしの場合は、テントのメッシュや蚊帳、虫除けスプレーなどでしっかり対策を。夏場は蚊やブヨ、ダニなどの虫が活発になるため、肌の露出を減らす長袖のパジャマや、虫除け加工の寝具を選ぶのも効果的です。蚊取り線香や電池式の虫除けグッズも併用しましょう。
・突然の雨や天候変化
急な雨や強風で気温が下がる場合もあるため、最低限の防寒具(ウインドブレーカーや薄手の寝袋など)を予備で持参すると安心です。夏の天候は変わりやすく、特に山間部では夕立や雷雨も珍しくありません。防水性の高いスタッフバッグに寝具を収納し、濡れ対策も忘れずに。
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2.夏キャンプで快適な睡眠環境の作り方
夏キャンプで快適な睡眠を得るためには、寝袋の有無に関わらず「寝床の工夫」が重要です。まず、テントは通気性の良いものを選び、メッシュ部分を活用して熱気を逃しましょう。テント内の換気を良くすることで、湿気や熱気がこもりにくくなります。インナーテントをメッシュ仕様にする、ベンチレーターを開放するなどの工夫も効果的です。
地面からの熱気や湿気を防ぐために、断熱性のあるマットやコットを活用すると、寝心地が大きく向上します。特にコットは地面から体を離すことで、通気性が良くなり、湿気や虫の影響も受けにくくなります。マットは断熱性とクッション性のバランスが大切です。
また、冷感素材のシーツやタオルケット、バッテリー式の扇風機や保冷剤を組み合わせることで、暑い夜でも快適な温度を保てます。虫対策としては、蚊帳や虫除けグッズの併用が効果的です。さらに、寝る前に体を冷やすためのウェットタオルや冷却スプレーなども活用しましょう。快適な睡眠環境を作るには、複数のアイテムを組み合わせて、自分に合ったスタイルを見つけることが大切です。
●夏キャンプに最適な寝具選びのコツ
・マットは必須アイテム
寝袋を使わない場合でも、マットは必ず用意しましょう。地面の硬さや冷気、湿気を遮断し、快適な睡眠をサポートします。エアーマットやフォームマット、インフレーターマットなど、用途や好みに合わせて選びましょう。厚みがあるほど寝心地が良くなりますが、収納性や重さも考慮しましょう。
・寝具は気温・場所で選ぶ
平地や都市型キャンプ場ならタオルケットや冷感ブランケット、高原や水辺では薄手の寝袋や防寒具を併用すると安心です。寝具は重ねて使えるものを選ぶと、気温の変化にも柔軟に対応できます。
・通気性・速乾性の素材を選ぶ
夏は汗をかきやすいので、通気性・速乾性に優れた寝具やウェアを選ぶと快適です。コットンやリネン、冷感素材などがおすすめ。汗を素早く吸収・発散してくれるので、蒸れやベタつきが気になりません。
・荷物を減らしたい場合は多機能アイテムを
マットと枕が一体型のものや、コット兼ベンチ、ハンモック兼ブランケットなど、兼用できるアイテムを選ぶと荷物が減ります。最近はコンパクトに収納できるギアも多く、徒歩や自転車キャンプにも最適です。
・虫対策も忘れずに
寝具やテントのメッシュ部分、蚊帳などを活用して、虫の侵入を防ぎましょう。虫除けスプレーやウェアも併用すると安心です。
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3.夏キャンプで快適な夜を実現する具体的アイテム8選
夏キャンプで寝袋がいらない場合でも、快適な夜を過ごすためのアイテムを厳選して8個紹介します。※同種・同メーカーの重複は避けています。
アイテム |
特徴・ポイント |
1. コールマン スリーピングバッグ パフォーマーⅢ |
薄手で通気性が良く、暑い夜でも快適。丸洗い可能で衛生的。 |
2. キャプテンスタッグ 洗えるシュラフ(寝袋)600 |
軽量・コンパクトで、タオルケット代わりにも使える。 |
3. サーマレスト Zライト ソル(マット) |
軽量で断熱性も高く、地面の冷気・硬さをしっかり遮断。 |
4. DOD ソトネノキワミ(インフレーターマット) |
厚さ10cm、枕付きでベッドのような寝心地。 |
5. ユニフレーム リラックスコット |
地面からの熱気・冷気を遮断し、設営も簡単な折りたたみベッド。 |
6. WAQ 2WAY フォールディングコット |
通気性抜群で夏に最適なコット。 |
7. ニトリ 接触冷感タオルケット |
触れるとひんやり、軽量で持ち運びも楽。 |
8. アイリスプラザ 接触冷感 ムレ軽減ひんやり&もっちりタオルケット |
表面はもっちりとした冷感素材で丸洗い可能。 |
①コールマン スリーピングバッグ パフォーマーⅢ

引用:https://ec.coleman.co.jp/category/206_14/2000034776.html
コールマンのサマースリーピングバッグ パフォーマーⅢは、夏でも使える薄手の寝袋です。通気性が良く、暑い夜でも蒸れずに快適に眠れます。
丸洗い可能なので、汗をかきやすい夏場でも衛生的に使えるのがポイント。ファスナーを全開にしてブランケットのようにも使えるため、寝袋が不要な夜は掛け布団としても活躍します。収納時はコンパクトになり、持ち運びも簡単。アウトドア初心者にもおすすめのアイテムです。夏キャンプの寝具選びで迷ったら、まずはこのモデルを検討してみましょう。
ユーザーの声:夏場でも涼しく使えて値段もお手頃なためコスパが良いという声があります。
②キャプテンスタッグ 洗えるシュラフ(寝袋)600
引用:https://www.captainstag.net/products/UB-3.html
キャプテンスタッグの夏用封筒型寝袋は、軽量でコンパクトに収納できるため、荷物を減らしたい人に最適。ファスナーを開ければタオルケットやブランケット代わりにも使え、暑い夜は足元だけを覆うなど温度調整もしやすいです。
封筒型なので寝返りも打ちやすく、窮屈さを感じません。洗濯機で洗えるので清潔に保てるのも魅力。
コストパフォーマンスにも優れているため、ファミリーキャンプやグループキャンプにもおすすめです。
ユーザーの声:涼しく過ごせるという声がある一方で、夏以外のシーズンだと保温不足を感じる場合がある様子。
③サーマレスト Zライト ソル
アウトドア定番のサーマレストZライトソルは、軽量で断熱性も高く、地面の冷気や硬さをしっかり遮断します。折りたたみ式で設営・撤収も簡単。寝袋なしでも快適な寝床を作るなら、まずはこのマットを用意しましょう。
表面の凹凸が体圧を分散し、長時間寝ても体が痛くなりにくい設計です。耐久性も高く、長く使えるのが魅力。軽量コンパクトなので、徒歩キャンプやソロキャンプにも最適です。
ユーザーの声:安いマットを使用していたところから本商品に切り替えたところ熟睡できたという声があります。一方で、割高であることや人によってはかさばると感じることもあるようです。
④DOD ソトネノキワミ
引用:https://www.dod.camp/product/cm1_649_tn/
DODの「ソトネノキワミ」は厚さ10cmのインフレーターマットで、まるでベッドのような寝心地を実現。枕やマットカバー付きで、寝袋なしでも体が痛くならず、快眠をサポートします。
自動で膨らむので設営も簡単。収納時はコンパクトになり、車載スペースも取りません。家族連れや快適さ重視のキャンパーに特に人気です。耐久性・断熱性も高く、オールシーズン活躍できる万能マットです。
ユーザーの声:寝心地の良さを感じるユーザーが多く熟睡できるようになったという声があります。一方で空気を抜く際にポンプの電池切れになることがあるため、掃除機を持参して空気を抜くと撤収が楽なようです。
⑤ユニフレーム リラックスコット
引用:https://www.uniflame.co.jp/product/680186
ユニフレームのリラックスコットは、地面から45cmの高さがあり、熱気や冷気の影響を受けにくいのが特徴です。折りたたみ式で設営が簡単。ベンチや荷物置きとしても使えて、夏のキャンプで快適に眠りたい方におすすめです。
通気性が良く、汗をかいても蒸れにくい設計です。耐荷重も高く、大人でも安心して使えます。コンパクトに収納できるので、持ち運びも嬉しいポイントです。
ユーザーの声:寝心地が良いという声が多いですが、体が沈み込むような感覚が苦手な人からは不評なようです。一方で、設営、撤収については非常に楽という声が大半のようです。
⑥WAQ 2WAY フォールディンコット
アウトドア愛好家から高評価を集める人気の折りたたみコットです。ハイ(約37cm)・ロー(約17cm)の2段階高さ調整が可能で、設営も簡単。約190×67cmのワイドサイズで、寝返りも打ちやすく、まるでベッドのような寝心地が魅力です。
通気性の高い生地を採用しているため、夏キャンプでも蒸れにくく快適です。耐荷重は150kgと大人でも安心して使えることに加えて、収納バッグ付きで持ち運びも容易です。
ユーザーの声:「寝心地が良い」「組み立てが簡単」「収納がコンパクト」「夏でも蒸れにくい」などの声が多く、ソロキャンプからファミリーキャンプまで幅広く支持されています。
⑦ニトリ 両面使えるひんやりケット
引用:https://www.nitori-net.jp/ec/product/2115100038216s/
ニトリの両面使えるひんやりケットは、触れるとひんやり感じる素材で、暑い夜も快適に眠れます。軽量で持ち運びしやすく洗濯も可能。
夏キャンプでタオルケットとして使用するにはおすすめのアイテムです。リーズナブルな価格で手に入るのも魅力です。
ユーザーの声:思った以上にひんやりするという声があり、夏のキャンプでの使用するのにも期待できます。
⑧アイリスプラザ 接触冷感 ムレ軽減ひんやり&もっちりタオルケット
「接触冷感 ムレ軽減ひんやり&もっちりタオルケット」は、Q-max値0.448の高い冷感性能を持つ冷感タオルケットです。
表面はもっちりとした冷感素材、裏面は綿パイル地のリバーシブル仕様。中層にはメッシュ素材を使用し、通気性も抜群で蒸れを軽減します。
洗濯機で丸洗いできるため、汗をかきやすい夏場のキャンプや自宅でも清潔に使えます。カラーやサイズ展開も豊富で、シングルサイズはもちろん、家族用にも選びやすいのが特徴です。
ユーザーの声:比較レビューでも「ひんやり感が強い」「リバーシブルで使い分けできる」と高評価を獲得しています。
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4.ポータブル電源は夏キャンプの強い味方
夏キャンプで快適に過ごすためには、ポータブル電源の活用が非常に有効です。
キャンプ場には電源設備がないことが多く、扇風機や照明、スマートフォンの充電など、電力が必要となるシーンは意外と多いものです。
ポータブル電源があれば、バッテリー式扇風機や冷感マット、LEDランタンなどの電化製品を自由に使えるため、暑さ対策や夜間の安全確保が格段に向上します。
また、スマホやタブレット、カメラなど複数のデバイスを同時に充電できるため、家族やグループキャンプでも安心です。最近のポータブル電源は大容量・高出力のモデルが増えており、ノートパソコンや小型冷蔵庫、電気毛布なども使用可能です。
容量や出力ポートの数、持ち運びやすさなどを考慮して選ぶと良いでしょう。ポータブル電源を活用すれば、夏キャンプの快適度が大幅にアップします。特に暑い夜や長期滞在のキャンプでは、必須アイテムと言えるでしょう。
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まとめ
夏キャンプでは、寝袋が必ずしも必要ではありません。平地や都市型キャンプ場なら、タオルケットや冷感ブランケット、マットやコットなどの寝具を工夫することで、寝袋なしでも快適に眠れます。
ただし、標高が高い場所や水辺、天候の急変には注意し、最低限の防寒対策は忘れずに。ポータブル電源や冷感アイテムを活用し、暑さ・虫・湿気対策をしっかり行えば、夏のキャンプがより快適で楽しいものになります。自分に合った寝具やアイテムを選び、最高の夏キャンプを楽しんでください。
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