1.夏キャンプで暑さ対策を怠るとどうなる?リスクを知っておこう
夏のキャンプで熱中症対策を怠ると、命に関わる重大な事故になりかねません。まずは、具体的にどのようなリスクがあるのか確認しておきましょう。
①熱中症になる
夏のキャンプでは、日中の高温や湿度により体温調節が難しく、熱中症を引き起こす可能性があります。熱中症とは、大量の汗をかいて体内の水分や塩分が失われて発症する、障害の総称です。発症すると、下記のような症状が現れます。
・めまい・立ちくらみ
・大量の発汗
・筋肉のけいれん
・頭痛
・吐き気
・手足のしびれ
・顔のほてり
おもに、炎天下での活動や水分補給の不足が原因ですが、夜間でもテント内の温度が下がらず、寝ている間に熱中症になる場合があります。テント内で起床した途端に重度の熱中症に襲われるケースもあるため、十分に注意しましょう。
②夜に寝られない
夏のキャンプ場では夜間でも気温が高い日があり、テント内が蒸し暑くなるシーンも少なくありません。寝苦しさから十分な睡眠が取れないと、翌日に体調を崩す原因になります。
特に体温調節機能が未発達な小さい子どもの場合、夜間の熱中症リスクに注意しましょう。適切な寝具の選択や通気性の良いテントの使用、ポータブル電源を活用した扇風機の使用などで、夏キャンプで快適な睡眠環境を整える工夫が大切です。
③死亡事故になる恐れがある
熱中症を発症した際、適切に対処しないと死亡事故につながる恐れがあります。特に気温や湿度も高い環境下での活動や体調不良、睡眠不足が重なると、体温調節がうまくいきません。重篤な症状になると、内臓や脳神経系に後遺症を残す可能性があるほか、最悪の場合、死亡に至るケースもあります。
熱中症による死亡事故は夜間にも多く発生しており、夏のキャンプでは常に熱中症のリスクを考慮しながら暑さ対策・行動する意識が大切です。
2.夏キャンプで熱中症を防ぐための暑さ対策7選
夏に安全で快適なキャンプを楽しむためには、事前の準備と適切な対策が不可欠です。ここでは、夏のキャンプでの暑さ対策を解説します。
①瞬間冷却剤やクールタオルを活用して体を冷やす
夏キャンプで熱中症を防ぐには、まず体を効果的に冷やしましょう。水に濡らして数回振るだけで冷たくなるクールタオルや首に巻くタイプの保冷剤など、首筋や脇の下などを冷やすのに効果的なアイテムが販売されています。
夏のキャンプだけでなく、さまざまなアウトドアレジャーやスポーツ時の熱中症予防に役立つので、チェックしてみてください。
②長時間日に当たらない
直射日光を徹底して避ける意識が、夏キャンプの暑さ対策では重要です。テントやタープを日陰や風通しの良い場所に設営し、炎天下での長時間の活動はできるだけ避けて日陰で行うようにしましょう。
また、メッシュパネル付きなど通気性の高いテントを使用すれば、内部の温度上昇を防げます。地面から照り返しの強い場所では、遮熱シートを併用すると効果的です。
③水分補給をこまめに行う
暑さの厳しい夏のキャンプでは、こまめな水分補給が欠かせません。定期的に水やスポーツドリンクを摂取すれば、脱水症状を防げます。体は汗をかいて体温を調節しますが、水分と同時に塩分も失われるため、塩分補給も意識しましょう。
水分は「喉が乾く前に摂取する」のがポイントです。喉の乾きを感じる時点で、すでに軽度の脱水がはじまっています。15~30分おきに少量ずつ飲みましょう。特に小さな子どもは遊びに夢中になっていると脱水に気づきにくいため、声がけしながら意識的に飲ませるようにしてください。
スポーツドリンクで補給する場合は、糖分の取りすぎに注意してください。
④服装に注意する
夏のキャンプでは、通気性・速乾性に優れた服の着用も暑さ対策になります。汗を吸収しやすい綿素材は乾きにくいため、吸汗速乾素材のウェアがおすすめです。さらっとした着心地のインナーやアームカバーなどを併用すれば、さらに効果を高められます。日差しを直接ブロックできる帽子も忘れないようにしましょう。
また、服装の色に配慮するのも効果的です。黒など濃い色の服は太陽光を吸収して熱を持ちやすいため、白やベージュなどの淡色系を選ぶと熱の蓄積を軽減できます。
⑤夏でも過ごしやすい標高の高いキャンプ場を選ぶ
標高の高いキャンプ場は平地よりも気温が低く、夏でも涼しく過ごせます。キャンプ場を選ぶ際は、標高に注目した場所選びも一つの暑さ対策です。
標高が高いほど気圧が低くなって気温が下がりやすく、標高が100m上がるごとに気温が約0.6℃低下するとされています。あくまで目安ですが、標高が500m高いと約3℃、1,000m高ければ約6℃涼しくなるわけです。また、川辺や湖畔のキャンプ場も、涼を感じられるスポットとして人気があります。
関連記事:夏でも涼しいキャンプ場22選!関東・関西・東海など地域別で標高の高いキャンプ場を紹介
⑥打ち水を行う
打ち水も、夏キャンプ暑さ対策に有効な方法です。水が蒸発する際に熱を奪うため地面の温度が下がり、体感温度も下がるというわけです。
打ち水の効果を得るためには、水をまく場所や時間帯も重要です。日中かんかん照りの地面にまいても、すぐ蒸発してしまいます。温度が下がらず、かえってムシムシするかもしれません。朝や夕方、日陰の場所を選んで水をまくと効果が上がります。
⑦ポータブル冷蔵庫を持参し冷たいものを冷たいまま飲む
夏キャンプでは、ポータブル冷蔵庫を活用することで、食材や飲み物をしっかり冷やせて暑さ対策にも効果的。氷の持ち運びが不要になり、長時間の滞在でも快適さをキープできます。
炎天下でも冷たいドリンクを楽しめるのは、夏キャンプの大きな魅力に。冷却性能や電源方式を選んで、自分にぴったりの一台を見つけましょう。
3.夏キャンプで夜寝るときの暑さ対策5選
夏のキャンプでは日中の暑さだけでなく、夜間の寝苦しさによる熱中症リスクも見逃せません。特に、テント内は熱がこもりやすく、睡眠中に体温が上昇して体調を崩す恐れがあります。ここでは、キャンプで夜寝るときの暑さ対策として効果的な5つの方法をご紹介します。
①扇風機・サーキュレーターを活用する
夏キャンプの就寝時は、テント内の空気を循環させる扇風機やサーキュレーターを活用しましょう。テント内の熱気を外に逃がし、涼しい空気を取り込むことで体感温度を下げられます。
ポータブル電源を利用すれば、電源を確保できないキャンプ場でも扇風機やサーキュレーターを長時間に使用可能です。
②コットで風通しを確保する
テント内で寝る際にコットを使用すれば、地面からの熱を避けて風通しを確保できます。コットとは、おもにキャンプで使う簡易ベッドです。地面との間に空間が生まれて空気が流れるようになり、夏の蒸し暑い夜でも体温の上昇を抑えて快適な睡眠をサポートします。
③保冷ジェルをタオルで氷枕にする
保冷ジェルや保冷剤をタオルで包むと、即席の氷枕として使用できます。首筋には太い血管が通っており、氷枕を当てれば体全体を冷やせるのです。テント内が蒸し暑く、寝苦しいときに試してください。
④ウォーターパッドを寝袋の下に敷く
水で冷却効果が得られる「ウォーターパッド」を寝袋の下に敷けば、就寝時の暑さ対策が可能です。体から発せられる熱を吸収し、水の持つ熱伝導性を利用して体温の上昇を抑える効果が期待できます。気温が高い夜に寝袋自体が蒸れて寝苦しさを感じるのが心配なら、チェックしておきましょう。
⑤通気性に優れているパジャマを着る
夏のキャンプで寝苦しさを緩和したいなら、パジャマにもこだわりましょう。吸汗速乾性のある素材や、リネンなどの通気性に優れたパジャマがおすすめです。汗による不快感を軽減し、体温の調節に役立ちます。
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4.夏キャンプでの子どもの暑さ対策まとめ
子どもは、遊びに夢中になると水分補給を忘れがちになります。喉が渇く前に、定期的に水分を摂取させるよう心がけましょう。汗で失われた塩分を補うために、スポーツドリンクや経口補水液の活用も効果的です。
それ以外に、下記夏キャンプで子供の暑さ対策を行いましょう。
● 通気性の良い服を着せる
● 帽子をかぶせて直射日光を避ける
● 冷却グッズを活用して体温の上昇を防ぐ
● 扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
子どもは、体調の変化をうまく伝えられない場合があります。顔色が悪い、汗をかいていない、ぐったりしているといった異変に気づいたら、すぐに涼しい場所に移動させて水分補給と体の冷却を行ってください。
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5.夏のキャンプで犬にも暑さ対策は必要!
夏のキャンプでは、愛犬の熱中症対策も欠かせません。犬は人間と比べて体温調節が苦手で、高温多湿な環境では熱中症のリスクが高まります。特に下記の点に注意して夏キャンプで犬の暑さ対策しましょう。
● 日陰の確保:タープや木陰を利用して、直射日光を避ける環境を整える
● 水分補給:常に水を用意し、こまめに水分を摂取させる
● 冷却グッズの活用:クールベストや冷却マット、ネッククーラーなどで体温の上昇を防ぐ
● 休憩の確保:適度な休憩を取り入れ、無理な運動を避ける
● 涼しい時間帯の活動:早朝や夕方など、気温が比較的低い時間帯に散歩や遊びを行う
犬は直接人と言葉でコミュニケーションできないため、これらの対策をして愛犬と一緒に安全で快適な夏のキャンプを楽しみましょう。
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6.夏キャンプの熱中症対策グッズおすすめ7選|夏の暑さ対策
ここでは、夏のキャンプで暑さを乗り切るために役立つ、おすすめの熱中症対策グッズを厳選してご紹介します。
①カバヤ 塩分チャージタブレッツ
引用元:Amazon
汗で失われる塩分を手軽に補給できるラムネタイプのタブレットです。スポーツドリンク味や塩レモン味などがあり、個包装で持ち運びやすくなっています。水分と一緒に摂取すれば、効果的な熱中症対策が可能です。
②扶桑化学 叩けば冷える!瞬間冷却剤
引用元:Amazon
叩くだけで瞬時に冷たくなる使い切りタイプの冷却パックです。首元や脇の下を冷やせば、体温の上昇を抑えるのに役立ちます。コンパクトで携帯しやすく、夏のキャンプの熱中症対策におすすめです。
③ゲットコールズ 遮熱キャップ
引用元:Amazon
テイジンの高機能素材「ベルオアシス」と「ナノフロント」を使用した遮熱キャップです。紫外線をカットし、帽子内の温度上昇を防ぎます。通気性も良く、長時間の屋外活動でも快適にかぶれるのも嬉しいポイントです。
④ヒロコーポレーション スーパークーリングタオル Z
引用元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/oupace/sct.html
水に濡らして絞り、数回振るだけでひんやりと冷たくなるタオルです。首に巻いたり、頭にかぶせたりして使用できます。繰り返し使えるため、エコで経済的な熱中症対策グッズを探している方におすすめです。
⑤しろくまのきもち サマースカーフ
引用元:Amazon
水に浸すと冷たくなる素材を使用したスカーフです。首元を冷やせば、全身の体温を効果的に下げられます。デザインも豊富で、ファッション性と機能性を兼ね備えている点もおすすめポイントです。
⑥大塚製薬 経口補水液 オーエスワン
引用元:Amazon
水分と電解質をバランス良く補給できる経口補水液です。脱水症状の予防や改善に効果的で、熱中症対策に欠かせません。持ち運びやすいペットボトルタイプです。
⑦クレイモア FAN V600+
引用元:Amazon
コンパクトでパワフルなポータブル扇風機です。USB充電式で、最大24時間連続で使用できます。吊り下げ設置にも対応しており、テント内や屋外などさまざまなシーンで活躍する熱中症対策おすすめアイテムです。
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7.万が一キャンプで熱中症になってしまったらどうすれば良い?
夏のキャンプ中に熱中症の症状が現れたら、迅速かつ適切な対応が必要です。ここでは。キャンプで熱中症が疑われる際の対処法の手順をまとめました。
●涼しい場所へ移動する:直射日光を避け、風通しの良い日陰やクーラーの効いた場所に移動させる。テント内が高温の場合は、屋外の日陰へ移動
●衣服を緩め、体を冷やす:体から熱を放散させ、首、脇の下、足の付け根など太い血管が通る部分を冷やす。冷却シートや濡れたタオル、扇風機なども活用する
●水分と塩分の補給:意識があって吐き気や嘔吐がない場合は、冷たすぎない水やスポーツドリンクを少量ずつゆっくりと飲ませる。塩分も同時に補給できる飲料がおすすめ
●意識状態の確認:意識が朦朧としている、返答がおかしい、自力で水分が摂れないといった状態を確認したら重度の熱中症が疑われるため、すぐに救急車を呼ぶ
救急車を呼ぶ際は発症からの経過や症状、施した応急処置の内容を伝えてください。また、搬送時には必ず付き添い、医療機関での対応をサポートしましょう。
8.ポータブル電源で電気を確保!1台で夏キャンプの暑さ対策はバッチリ
夏のキャンプで暑さ対策するなら、ポータブル電源を活用しましょう。ポータブル電源とは、内蔵しているバッテリーに蓄えた電気を電化製品へ供給できる大容量バッテリーです。電源のないキャンプ場でも、スマホだけでなく、生活家電にもAC電力を供給できます。
扇風機やサーキュレーターでテント内の熱気を効率よく排出し、涼しい空気を循環させるのに活躍します。また、小型冷蔵庫で飲み物や冷却タオル、保冷剤を冷やしておけば、体を直接冷やすアイテムとしても便利です。食材も新鮮に保てるので、食中毒のリスクを下げられます。
さらに、ポータブルエアコンや冷風扇、調理家電といった電源がないと使えない電化製品も、ポータブル電源があれば家電を自由に使えます。
軽量コンパクト設計ながら大容量のJackery(ジャクリ)のポータブル電源シリーズなら、消費電力の大きな電化製品にも対応可能です。国際規格「UL認証」など最高レベルの品質認定も受けておりますので、安心して導入ください。
夏 キャンプ 暑 さ 対策
ポータブル電源と小型扇風機かな。あとは、ネックファンで乗り切る。飲み物や食材をーをポータブル冷蔵庫で冷やす。
記事を読んでとても勉強になりました!夏キャンプの参考にします!
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夏キャンプ暑さ対策
ポータブル電源と扇風機を組み合わせて使うで、なんとか乗り切れます!w
夏キャンプの暑さ対策には、涼しい服装を選び、日焼け止めや帽子を使用し、こまめに水分補給する。疲れを溜めずに休憩し、活動を調整し、冷却タオルや保冷剤を用意して体温を下げます。
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