1.IHクッキングヒーターはポータブル電源で動かせる!
多くのIHクッキングヒーターは、消費電力が1400W前後となっています。火力を調節すれば消費電力を抑えられる場合もありますが、機能をフルに活かしたいなら1400Wの電力を供給できるポータブル電源を用意しなければなりません。市販のIHクッキングヒーターの消費電力を見ていきましょう。
製品名 |
メーカー |
消費電力 |
KZ-PH34 |
Panasonic |
通常時:1400W セーブモード:1000W |
IHK-T35 |
アイリスオーヤマ |
6段階:約1400W/約1000W/約700W/約500W/約200W/約80W |
IH2025JP |
ティファール |
1400W |
YEP-S100 |
YAMAZEN |
5段階:1000W/800W/600W/400W/200W |
●Jackeryのポータブル電源はIHクッキングヒーターに対応できる
世界で400万台以上(2024年3月時点)の販売実績を持つ人気ブランドJackery(ジャクリ)でも以下のとおり、1,400W以上の定格出力を持つポータブル電源を様々提供しています。代表的な機器を、以下に挙げました。
これらのポータブル電源を使えば電源のないアウトドアや停電時にもIHクッキングヒーターを動かし、おいしい料理を楽しむことができるでしょう。
2.ポータブル電源でIHクッキングヒーターを動かす必要性|活用シーンを解説
ポータブル電源を使うことで、どこでもおいしい料理を楽しめることは大きなメリットです。ここからはIHクッキングヒーターをポータブル電源で動かす4つのメリットを、詳しく確認していきましょう。
●停電してもいつもの家電で料理をつくることが可能
停電すると、家電の利用には大きな制約がかかります。家庭用電源を使って、IHクッキングヒーターを動かすことはできません。台風や地震などでガスも止まってしまえば、ガスコンロも使えなくなってしまいます。料理をどうやって作ればよいか、途方に暮れてしまうかもしれません。
このような状況でもポータブル電源があれば、いつもの家電を使って料理をつくることが可能です。温かい料理を味わうことができ、ほっとするひとときを過ごせるでしょう。買い置きした食材が無駄にならないことも、見逃せないメリットです。
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●アウトドアでも火を使わず安全に調理を楽しめる
キャンプなどのアウトドアでは、薪や炭を使った調理に憧れる方も多いでしょう。しかしこれらは炎が出るため、火災のリスクがあることに注意しなければなりません。
ポータブル電源とIHクッキングヒーターがあれば、火を使わずに安全に調理ができます。赤々と燃える炎を楽しむことはできませんが、ヒーターや調理器具に触れなければやけどをしない安全性は魅力的です。小さいお子様がいる家庭でも、安心して調理を楽しむことができるでしょう。
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●車中泊でも天候に左右されず暖かい料理を作ることが可能
車中泊の場合、悪天候での調理は悩みの種です。雨や雪が降っていなければ、調理器具を車の外に出して料理を作ることもできるでしょう。一方で雨や雪の日は、車内で過ごすことになります。街なかなら飲食店で食事を取ることも可能ですが、山間部など市街地を離れている場合はそうするわけにもいきません。もし車内でコンロを使うと、一酸化炭素中毒になるおそれもあります。
IHクッキングヒーターは電気を使って温めますから、有害な一酸化炭素が出る心配はなく、二酸化炭素など温室効果ガスを出すこともありません。火災のリスクも小さいため、悪天候の日でも暖かい料理を作れることは大きなメリットに挙げられます。
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●キッチン以外でもできたての料理を食べられる
日々の生活でも、IHクッキングヒーターが活躍する場面はあります。鍋料理はできたてアツアツを楽しめることが魅力ですが、家族や知人が集まる場所がキッチンの近くにあるとは限りません。
IHクッキングヒーターがあれば、キッチンから遠い部屋や庭でもできたての料理を楽しめます。ポータブル電源があればIHクッキングヒーター専用で使えるため、ブレーカーが落ちるかどうか気にする必要がありません。
食事を楽しむ場所がキッチンやコンセントから遠くても良いメリットは、おうちキャンプでも役立ちます。どこでもおいしい料理を楽しめることはとても魅力的です。
3.ihクッキングヒーター向けポータブル電源の選び方
IHクッキングヒーターをポータブル電源で動かしたい場合、ポータブル電源の定格出力がIHクッキングヒーターの消費電力を上回ることは大前提です。しかし定格出力が高ければ何でもよいわけではありません。ここからはIHクッキングヒーターが使えるポータブル電源を選ぶ5つのポイントを解説し、商品選びに役立つ情報を提供します。
●容量が大きい製品をおすすめ
IHクッキングヒーターは、消費電力の大きい家電です。1食当たりの調理時間は短くても、1日3食調理すればトータルで1時間程度使うかもしれません。1400WのIHクッキングヒーターを1時間使う場合、必要な電力量は1400Wh以上となります。
電源の供給元として使うポータブル電源は、容量の大きい製品がおすすめです。Jackeryでは本体に3024Whの容量を備える「ポータブル電源 3000 Pro」や、バッテリーパックの活用で最大12kWhまで拡張できる「ポータブル電源 2000 Plus」を提供しています。
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●充電完了までの時間が短い製品は使いやすい
ポータブル電源は電気を貯める機器ですから、使う前の充電が欠かせません。使いたいタイミングで充電切れになっていたら、がっかりしてしまうでしょう。
もし充電切れでも、充電完了までの時間が短いポータブル電源なら心配いりません。短時間の充電で使える状態になりますから、使いたいタイミングでポータブル電源とIHクッキングヒーターを使えます。便利さを感じることでしょう。
Jackeryでは、家庭用電源(AC100V電源)を使い最短1時間で満充電にできる「ポータブル電源 1000 New」を提供しています。
●自然放電が少ない製品を選ぶ
いざという時に備えて充電を済ませていても、使いたいときに電池残量が減っていたのでは困ってしまいます。自然放電が少ない製品を選べば、容量が減り過ぎて使えないリスクを下げることが可能です。
Jackeryのポータブル電源は自然放電が少なく、100%充電後、長期間保管する場合、3ヶ月経過しても80%以上の電力が残せます。特に、Jackery「ポータブル電源 2000New」は、30%の電池残量で、1年間保管しても20%の電力を残せます。
●安全性の高い製品を選ぶと安心
使い勝手の良い製品でも故障が多い、事故を起こしやすい製品は選びたくないでしょう。ポータブル電源の内部にはリチウムイオン電池が使われているため、発火や発煙を心配する方もいるかもしれません。
Jackeryのポータブル電源は、耐久性に優れたリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用して、且つ安全性にもこだわって設計・製造されていますから安心です。
関連人気記事:Jackeryポータブル電源の安全性について徹底解説
●軽量コンパクト設計だと持ち運びしやすい
アウトドアや災害時に持ち出しての使用を想定している方は、軽量コンパクト設計のポータブル電源を選びましょう。重量のあるポータブル電源を持ち出そうとした場合、道中で疲労が溜まるだけでなく地面に落として破損するリスクもあります。
Jackeryのポータブル電源には、業界トップクラスの軽量コンパクト設計を実現。ハンドルやキャスターも付いているので、持ち運びの負担がかかりません。
●ソーラーパネルを使った充電で長期間の停電も安心
ソーラーパネルがあれば、ポータブル電源の強みをさらに引き出せます。停電が続いても太陽光で電気を作り、ポータブル電源に充電できます。IHクッキングヒーターを使い、毎日温かくて衛生的、バラエティに富んだ料理を楽しめるでしょう。
またソーラーパネルで発電した電気は、無料で使えます。そのぶん、電力会社に支払う電気料金を節約できるでしょう。電気料金は2022年以降値上げが続いていますから、ソーラーパネルの活用による節約効果は大きくなっています。電気料金の節約については、以下の記事もご参照ください。
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4.IHクッキングヒーターが使えるおすすめのポータブル電源5選
IHクッキングヒーターを使いたい方には、ポータブル電源とソーラーパネルがセットされた、「Jackery Solar Generator」をおすすめします。製品ごとに特長がありますので、機能を比較したうえであなたに合った製品を選んでください。
●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット
大容量2,042Wh、定格出力2,200Wのポータブル電源2000Newと出力200Wのソーラーパネルのセットです。40%の小型化と34%の軽量化により、3人以上の家族でIHクッキングヒーターを外に持ち出して使用したい方に最適なモデルです。
●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
大容量1,070Wh、定格出力1,500Wのポータブル電源1000Newと出力100Wのソーラーパネルのセットです。60万人に選ばれた大人気1000モデルよりも全体のサイズが約20%コンパクトになりました。3人家族や連泊キャンプでの使用に最適です。
●Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット
●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット
「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」に「SolarSaga 200W」をセットしました。ポータブル電源 2000 Plusは以下のとおり、容量の大きさが魅力です。
- 本体:2042Wh
- 最大(バッテリーパック5台追加):12kWh、並列接続なら最大24Kwh
本体だけでも1400WのIHクッキングヒーターを1時間以上使えます。バッテリーパックを追加すれば、さらに長時間使えるでしょう。バッテリーパックは直接ソーラーパネルで充電できますから、複数用意して毎日ローテーションで使うことも可能です。SolarSaga 200Wを2枚用意すれば、7時間で充電が完了します。
定格出力は3,000Wもあり、IHクッキングヒーターとケトルの併用も可能です。調理を効率的に進められるでしょう。また気温45度でも充電できますから、暑くなりがちな夏のキャンプでも安心して使えます。
製品名 |
Jackery Solar Generator 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
Jackery Solar Generator 2000 Plusの詳細はこちらへ
●Jackery Solar Generator 3000 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セット
「Jackery ポータブル電源 3000 Pro」と「Jackery SolarSaga 200W」を組み合わせたJackery Solar Generator 3000 Pro 。以下のとおり、容量も定格出力も大きいことが魅力の製品です。
- 容量は3024Whもあり、IHクッキングヒーターを2時間以上使える
- 定格出力は3000Wもあり、IHクッキングヒーターに加えて他の調理家電も使える
1台で調理の自由度が高まることは魅力的です。温かい料理を、スピーディーに提供できるでしょう。家庭用コンセントを使えば2.8時間で満充電にできますから、調理の合間に充電すれば電池切れの心配もいりません。もし停電した場合はSolarSaga 200Wを6枚使うことで、3時間で満充電にできます。
製品名 |
Jackery Solar Generator 3000 Pro |
容量 |
3,024Wh |
定格出力 |
3,000W/正弦波(最大瞬間出力:6,000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2.8時間 |
寿命/サイクル数 |
2,000回のサイクル数 |
保証期間 |
5年間 |
Jackery Solar Generator 3000 Proの詳細はこちらへ
5.家電を使う場面をイメージしてポータブル電源を選ぼう
IHクッキングヒーターを使えるポータブル電源は多いです。しかしポータブル電源の選び方によって、使い勝手は大きく変わります。充電時間の短さを重視する方と複数の調理家電を併用したい方で、適するポータブル電源は大きく異なることに注目してください。
ポータブル電源を選ぶ際には「定格出力がIHクッキングヒーターの消費電力を上回っているからOK」と簡単に考えず、容量や充電時間などの性能にも目を向けましょう。主にどのような状況で使うかも、機器を選ぶ重要なポイントです。家電を使う場面をイメージしたうえでポータブル電源を選べば、便利さを実感でき満足感を得られるでしょう。
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