1.冬にエンジンがかからないときの正しい対処法4選
冬の朝にエンジンがかからないときは、次の4つを試してみてください。
・5〜10分ほど間隔をあけて再始動してみる
・軽くアクセルを踏みながらエンジンをかける
・バッテリーを充電・交換する
・ロードサービスを呼ぶ
慌てず順番に対処していきましょう。
①5〜10分ほど間隔をあけて再始動してみる
エンジンがかからなくなったときは、すぐに何度もエンジンをかけようとせず、5〜10分ほど時間をおいてから再始動を試してみましょう。
間隔をあけて再始動するのは、バッテリーを休ませて電圧を回復させるためです。すぐに何度もエンジンをかけようとすると、電力を使い切ってしまい、再始動が難しくなることがあります。
また、エンジンオイルが寒さで冷えている場合も、少し時間をおくことで冷えが落ち着き、始動しやすくなる場合があります。
焦らず落ち着いて時間をおいてから、もう一度エンジンをかけてみてください。
②軽くアクセルを踏みながらエンジンをかける
古いキャブレター車や一部の直噴エンジンでは、軽くアクセルを踏みながらエンジンをかけようとすると、始動しやすくなる場合があります。
燃料と空気の混合を自動で調整する仕組みがなく、寒い時期は空気の流れが悪くなり、ガソリンがうまく蒸発せず燃えにくくなることがあるためです。
ただし、強く踏み込むと逆効果になるため、力を抜いてやさしく踏むようにしましょう。
③バッテリーを充電・交換する
エンジンがかからない原因で最も多いのが、バッテリーの電力不足です。冬は気温が低いため、バッテリー内部の化学反応が鈍くなり、電力が弱まりやすくなります。
まずは、ライトの明るさや、バッテリーテスターがある場合は電圧を確認しましょう。その際、ポータブル電源と専用の充電ケーブルがあれば、他の車を使わずに自分でバッテリーを復活させることができます。
それでも始動しない場合は、バッテリーの寿命が近い可能性があるため、交換を検討してください。
④ロードサービスを呼ぶ
何を試してもエンジンがかからない場合は、無理をせずロードサービスを呼びましょう。セルモーターや燃料系統など、専門的な故障の可能性もあります。
JAFや自動車保険の付帯サービスであれば、現場でバッテリー上がりの対応や牽引も行ってくれます。
冬場は気温が低く、長時間の待機は危険です。外で作業せず、安全な場所で到着を待ちましょう。普段から緊急連絡先をスマホや車内に控えておくと、トラブルがあった時に安心です。
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2.エンジンがかからないときのNG行動4選
エンジンがかからないとき、焦って行動すると状況を悪化させることがあります。次の4つの行動は避け、落ち着いて正しい手順で対処しましょう。
・セルモーターを何度も回す
・エンジンがかかった直後に急発進する
・短距離走行を繰り返す
・お湯をかけてエンジンを温める
一つずつ解説していきます。
①セルモーターを何度も回す
エンジンがかからないときに、焦って何度もセルモーターを回すのは避けましょう。
セルモーターは、エンジンを始動しようとキーを回したりスイッチを押したりすると作動する装置で、バッテリーの電力を使ってエンジンを回しています。
連続で何度も回すと大量の電力を消費し、バッテリーがさらに弱ってしまいます。特に冬は気温が低く、バッテリーの性能自体が落ちやすいため、電力が尽きてしまうこともあるため注意が必要です。
何度も試すよりも、5〜10分ほど時間をおいてから再び回すほうが、バッテリーを長持ちさせ、再始動の成功率も高まります。
②エンジンがかかった直後に急発進する
エンジンがかかったからといって、すぐにアクセルを踏み込むのは避けましょう。
始動直後は、内部を守るエンジンオイルがまだ全体に行き渡っていません。特に冬は寒さで硬くなっているため、より時間がかかります。
そのまま急発進すると、金属部品どうしがオイルなしでこすれ合い、摩耗や故障の原因になるおそれがあります。
そのため、エンジンをかけたあとは、30秒〜1分ほどアイドリングしてオイルを全体に行き渡らせてから発進するようにしてください。
③短距離走行を繰り返す
冬場に短い距離だけの運転を繰り返すのは避けましょう。エンジンをかけてすぐ止めるような使い方では、バッテリーが十分に充電されません。
エンジンは走行中に発電してバッテリーを回復させていますが、走行距離が短いと発電時間が足りず、少しずつ電力が減っていきます。その結果、寒い朝にエンジンがかかりにくくなる原因になることもあります。
冬は1回あたり20〜30分ほど走行し、しっかり発電させてバッテリーを維持するのが理想です。買い物などで短距離移動が多い人は、ときどき長めに走らせて充電しておきましょう。
④お湯をかけてエンジンを温める
お湯をかけて無理に温めると、急激な温度差で金属部品が変形したり、ひび割れを起こしたりすることがあります。
特に冬の朝は、エンジンルーム内の部品が氷点下になっていることもあり、そこに熱湯をかけると破損の原因になるので絶対に止めましょう。
もしボンネットやワイパーが凍っている場合は、ぬるま湯よりも専用の解氷スプレーを使うのが安全です。無理にお湯で溶かそうとせず、自然に温めるか専用アイテムで対処しましょう。
3.冬場のエンジントラブルを防ぐ5つの対策

寒い季節は、エンジンがかかりにくくなったり、バッテリーが上がったりとトラブルが起きやすくなります。
以下の5つのポイントを意識して、冬でも安心して車に乗れるように準備しましょう。
・定期的に車を動かしてバッテリーを維持する
・出発前に暖気運転をしておく
・エンジンオイルを季節に合ったものに交換する
・バッテリーや電源機器をこまめにチェック
・ポータブル電源を常備しておく
事前にしっかり対策しておけば、急な不調にも落ち着いて対応できます。
①定期的に車を動かしてバッテリーを維持する
寒い時期は、車を動かさずに放置しているとバッテリーが自然放電し、電力が弱まってしまいます。特に短距離しか乗らない人や、数日以上エンジンをかけない人はバッテリー上がりに注意が必要です。
ポイントは定期的に車を動かすこと。バッテリーは走行中に充電されるため、週に1〜2回・20〜30分ほど走行するだけでも充電効果があり、電力低下を防げます。
出かける予定がない場合でも、少し遠回りして走らせるなどして、バッテリーの状態を保ちましょう。
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②出発前に暖気運転をしておく
寒い朝は、エンジン内部を守るオイルが冷えて硬くなっていることがあります。
そのままだと動きが重くなり、摩耗や燃費悪化の原因になるため、出発前に少しだけエンジンをかけて暖気運転をしておくことが大切です。
エンジンをかけて30秒〜1分ほどアイドリングしておけば、オイルが全体に行き渡り、スムーズに走り出せます。
長時間アイドリングする必要はなく、1分以内で十分です。しっかり暖気してから発進すれば、エンジンへの負担を減らし、トラブル防止にもつながります。
③エンジンオイルを季節に合ったものに交換する
寒い季節には低温でも流れやすい「低粘度タイプ」のオイルに交換しておきましょう。
冬は気温が下がるため、エンジンオイルが冷えて硬くなりやすくなります。オイルが硬いとエンジン内部の動きが重くなり、始動しにくくなるだけでなく、燃費の悪化や摩耗の原因にもなります。
オイル交換の目安は以下のとおりです。
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車種 |
交換の目安 |
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ガソリン車 |
1万5,000km、または1年 |
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軽自動車 |
1万km、または6カ月 |
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ガソリンターボ車 |
1万km、または6カ月 |
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軽自動車(ターボ車) |
5,000km、または6カ月 |
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ディーゼル/ディーゼルターボ車 |
1万km、または1年 |
参考:JAF
季節の変わり目や点検時に確認し、その時期に合ったオイルを選べば、エンジンを長持ちさせられます。
④バッテリーや電源機器をこまめにチェック
寒さでバッテリーの性能が落ちると、エンジンがかかりにくくなったり、ライトやヒーターなどの電装品が正常に動かなくなることがあります。
そのため電圧を測ったり、端子の汚れや液量を確認したりして、日ごろから点検を習慣づけておくことが大切です。こまめな確認を続けることで、突然のバッテリー上がりを防ぎ、安心して冬を過ごせます。
⑤ポータブル電源を常備しておく
いざというときにエンジンがかからないことを想定して、ポータブル電源を車に積んでおくと安心です。
ポータブル電源は、持ち運びできるコンパクトな大容量バッテリー。軽量設計のものも多く、後部座席やトランクなどの空いたスペースに置いても場所をとりません。
ジャンプスタートのように直接エンジンをかけることはできませんが、専用の充電ケーブルを使えば、弱ったバッテリーを充電して再始動をサポートできます。他の車やJAFに頼らず、その場ですぐに対処できるのが魅力です。
他にも、電気毛布で体を温めたりライトを充電したりと、停電や非常時にも活躍します。1台備えておくだけで、冬のドライブも安心して出かけられるでしょう。
4.エンジンがかかりにくい冬に備えるならJackery(ジャクリ)の電源が安心

冬のバッテリートラブルに備えるなら、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源が心強い味方です。
専用の自動車用バッテリー充電ケーブルを使えば、ほかの車を使わずに自分で充電できます。忙しい通勤前や外出時にバッテリー上がりが起きても、すぐに対応できるので安心です。
Jackery(ジャクリ)には他にも次のような特長があります。
・販売台数500万台突破・世界各国で人気ブランド
・長寿命のリン酸鉄リチウムイオンで10年間使える
・最大5年間の長期保証・修理や回収にも対応
・業界最軽量でどこでも手軽に持ち運べる
コンパクトで長寿命なため、車中泊や非常時など、車のエンジントラブル以外にも活躍します。マルチに使えるJackery(ジャクリ)のポータブル電源を、冬の備えとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
5.冬のエンジン始動トラブルに関するよくある質問
冬のエンジン始動トラブルに関するよくある質問をまとめました。
・冬の朝一はエンジンがかかりにくいのはなぜ?
・セルは回るのにエンジンがかからないのはなぜ?
・気温が低くてエンジンがかからないとき、お湯をかけても大丈夫?
・スマートキーでエンジンが反応しない原因は?
・バイクのエンジンがかかりにくいのは寒さのせい?
順番に見ていきましょう。
●冬の朝一はエンジンがかかりにくいのはなぜ?
冬の朝にエンジンがかかりにくくなる原因は、主に次の2つです。
・寒さでエンジンオイルが冷えて硬くなり、内部の動きが重くなるため
・気温の低下でバッテリーの性能が落ち、セルモーターを回す電力が不足するため
冬の朝は一年の中でも特に気温が下がりやすい時間帯です。エンジンやオイルが冷えている状態で走り出すと動きが重くなるため、出発前に少しエンジンをかけて温めておきましょう。
また、気温の低下によってバッテリーが弱くなっていることもあります。ライトの明るさや電圧をチェックし、暗く感じたり電圧が低い場合は早めに充電または点検を行うと安心です。
●セルは回るのにエンジンがかからないのはなぜ?
セルが回るのにエンジンがかからないときは、バッテリーの電力不足や燃料がうまく燃えていないことが主な原因です。
一見セルが動いていても、電圧が下がって点火プラグに十分な電力が届かず、火花が弱まってエンジンが始動しないことがあります。また、寒さでガソリンが気化しづらく、燃えにくくなっていることも多いです。
まずはライトの明るさや電圧を確認し、バッテリーが弱っている場合は充電を試してみましょう。バッテリーに問題がない場合は、5〜10分ほど間隔をあけて再始動すると成功しやすくなります。
●気温が低くてエンジンがかからないとき、お湯をかけても大丈夫?
熱湯をかけるのはNGです。金属部品に急激な温度差が生じて、変形やひび割れの原因になります。凍結している場合は、ぬるま湯ではなく解氷スプレーやフロントガラス用カバーを使うのが安全です。
どうしてもお湯を使う場合は、40℃前後のぬるま湯を少しずつかけましょう。
●スマートキーでエンジンが反応しない原因は?
原因の多くは、電池切れや残量の低下です。キーの電池が弱まると、車と通信するための電波が届きにくくなります。
まずは電池交換をして反応するか確認してみましょう。
もしも、電池を交換しても反応しない場合は、寒さの影響で電波が弱まっている可能性もあります。低温で電池の出力が下がったり、氷や金属が電波を遮ったりすることがあるためです。
反応しないときは、スマートキーをスタートボタンに近づけて操作すると反応しやすくなります。
●バイクのエンジンがかかりにくいのは寒さのせい?
寒くなると、バイクのエンジンがかかりにくくなることがあります。気温の低下でガソリンがうまく気化せず、燃えにくくなるためです。
チョーク付きのバイクなら、始動時にチョークを引いて燃料を濃くするとかかりやすくなります。また、バッテリーも寒さで弱るので、長期間乗らない場合はこまめに充電しておきましょう。
まとめ
冬は気温の低下によって、バッテリーやエンジンオイルの性能が落ちやすく、トラブルが起こりやすい季節です。エンジンがかからないときは以下の手順で対処しましょう。
・5〜10分ほど間隔をあけて再始動してみる
・軽くアクセルを踏みながらエンジンをかける
・バッテリーを充電・交換する
ロードサービスを呼ぶ
とはいえ、天候や環境によってはエンジンがかからないこともあるかもしれません。
そんなときでも、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源があれば、自分だけで簡単に対処ができます。コンパクトで車内に常備しやすく、冬の装備品としても頼れる存在。しっかり備えて、寒い季節のドライブを安心して楽しみましょう。