1.買ってはいけないエアコンメーカー・エアコンの特徴10選|「買って後悔した」を避けよう

エアコン選びで後悔しないために、買ってはいけないエアコンメーカーやエアコンの特徴を知っておくのがポイントです。さっそく見ていきましょう。
①ユーザーレビュー・評価が極端に低いエアコンは買ってはいけない
購入者のレビューや評価が極端に低いエアコンは避けることをおすすめします。多くの人が不満を感じているエアコンは、製品に何らかの問題がある可能性が高いからです。とくに、以下のポイントは要チェックです。
● 冷暖房の効きの悪さ
● 異音や振動の問題
● サポート対応の質
● 故障の頻度
● その他、使っていて不都合と感じるポイント
エアコン製品のレビューを確認する際は、1つのサイトだけでなく複数のECサイトや口コミサイトを参考にしましょう。星の数だけでなく、具体的なコメント内容も読みながら判断してみてください。
②発売したばかりのエアコンは避けるべき
発売間もない新エアコン製品には以下2つの問題があります。
● 価格が高く設定されていることが多い
● 実際の使用感に関するレビューが不足している
新製品には発見されていない不具合が潜んでいる可能性も。また、まだ利用者がレビューしていない、使いづらいポイントが見つかるかもしれません。とくに初回生産分は品質が安定していないケースもあるため、発売から半年から1年程度経過してから購入を検討した方が安心でしょう。
③「お掃除機能」がついているエアコンは避けるべき
一見便利に思える、自動で本体のクリーニングをしてくれる「お掃除エアコン」。しかし、実はお掃除機能が搭載されることで構造が複雑になり、故障のリスクが高まっています。以下に、買ってはいけないお掃除機能付きエアコンの問題点をまとめました。
● 内部構造が複雑で故障しやすい
● 修理費用が高額になりがち
● 本体価格が高い
● 自分でメンテナンスしづらい(できない場合も)
● 完全な清掃はできないため、結局メーカーのクリーニングが必要
エアコンにお掃除機能があっても、ホコリやカビを完全に除去できるわけではありません。むしろ、機械的な清掃によってホコリが内部に詰まってしまうケースもあります。シンプルな構造のエアコンを選んで、定期的に自分でホコリ取り・カビ取りをしたほうが、長期的にはコスパよく使えるでしょう。
関連記事:エアコンの除湿と冷房どっちが電気代を損している?除湿と冷房の使いどころ・節電方法も紹介
④故障率が高いエアコンは買っていけない
エアコンは夏場や冬場の厳しい環境下で長時間稼働するため、故障率の高いエアコンメーカーや機種は避けるべきです。ただし、各メーカーで故障率を公表しているわけではありません。量販店のスタッフの意見やユーザーレビューを参考にして、購入前に故障に関する情報を集めましょう。
⑤修理部品・出張費用が高いエアコンメーカー
エアコンが故障した際の修理費用が高額なメーカーは避けた方が良いでしょう。修理費用があまりに高額だと、故障時に新しいエアコンを購入した方が安くなるケースもあります。たとえば「東芝」と「日立」の2社を比べただけでも、修理料金に大きな開きがあるので確認が必要です。
修理項目/ メーカー名 |
東芝 |
日立 |
電源が入らない |
10,000円~36,000円前後 |
14,000円~55,000円前後 |
室内機から風は出るが室外機が動作しない |
16,000円~126,000円 |
39,000円~137,000円前後 |
室内機から水漏れ |
11,000円~126,000円前後 |
21,000円~109,000円前後 |
※室外機平置き・室内通常設置の場合
購入前に、エアコンメーカーの修理費用の目安やサポート体制を確認してみてください。
⑥省エネ性能が低すぎるエアコンは買ってはいけない
省エネ性能の低いエアコンは電気代が高くなり、長期的なランニングコストが膨らみます。エアコン販売店・通販サイトにある「省エネ性能ラベル」をチェックして、年間の電気代目安を比べてみましょう。

現在販売されているエアコンの多くは最低限の省エネ基準を満たしています。しかし、極端に安いモデルや古い設計のエアコンでは、省エネ性能が非常に低いことも。初期費用が安くても、電気代で損をする可能性があるため、省エネ性能ラベルの表示を必ず確認しましょう。
⑦相場に対して価格が安すぎるエアコンは買ってはいけない
相場よりも極端に安いエアコンは、以下のような点で品質に問題がある可能性が高いため注意してください。
● 冷暖房能力が不十分
● 耐久性に問題がある
● 騒音が大きい
● 省エネ性能が低い
● 保証期間が短い
● サポートが不十分
「安物買いの銭失い」にならないよう、極端に安いエアコンは買ってはいけない。「安くて良いエアコン」を探すには、購入者のレビューを一つひとつ確認するのがおすすめです。
⑧中古で畳数に対して暖房性能が高すぎるエアコンは買ってはいけない
古いエアコンは現在の断熱基準に合っておらず、オーバースペックになってしまう可能性があります。簡単に言うと、古いエアコンの「6畳用」が、現在の「10畳用」に相当するケースもあるということです。
オーバースペックのエアコンは電気代が無駄に高くなるだけでなく、温度調節が難しいため室内が快適になりにくいのがデメリット。実際の暖房性能や電気代を確認して、オーバースペックでないエアコンを選びましょう。
⑨修理対応・アフターサポートが弱いエアコンメーカーは買ってはいけない
修理対応やアフターサポートが弱いメーカーのエアコンは、万が一の故障時に困ることになります。以下の点をチェックしましょう。
● 保証期間の長さ:最低でもメーカー保証1年は必要
● 問い合わせ窓口の対応時間:メールなどでいつでも問い合わせを受け付けているか
● 修理対応エリア:自分の住んでいるエリアが含まれるか
● 部品供給体制:製造終了後も10年程度は部品を確保しているか
エアコンは10年以上使用することも多いです。長期的なサポート体制が整っているメーカー選びが安心につながります。
関連記事:エアコン用コンセントの増設は必要?工事内容から費用相場まで解説
⑩シェアが低い海外メーカー製のエアコンは買ってはいけない
国内シェアが低い海外メーカーのエアコンは、以下のとおり使用感や修理・サポート面でリスクがあります。
● 日本の気候に最適化されていない
● 修理部品の調達が困難な場合がある
● 問い合わせ対応やサポート体制が不十分
海外メーカーの中にも優秀な製品はありますが、日本国内でのサポート体制や部品供給体制を事前に確認してください。無名のエアコンメーカーの場合は日本から撤退するリスクも高いため、こだわりがなければ国内製品を選ぶのがおすすめです。
⑪プライベートブランドのエアコンは買ってはいけない
家電量販店やホームセンターのプライベートブランドエアコンは、サポート体制が曖昧です。故障時に販売元と製造元のどちらが対応するのかはっきりしておらず、連携が取れずに修理が遅れたり、そもそも修理できなかったりするリスクがあります。
もちろん、プライベートブランドにも高品質・低価格なエアコンがないわけではありません。ただしサポート面の不安があるため、必ず「故障時の対応」を確認のうえ購入してください。
関連記事:エアコンと扇風機の電気代はいくら違う?電気代の比較や節電方法を解説
2.買ってよかったエアコンメーカー・エアコン5選
満足度が高く、買ってよかったエアコンメーカーと機種を厳選しました。品質・性能・サポート体制のバランスが優れており、安心して使える5つのモデルをご紹介します。
①三菱電機 霧ヶ峰GVシリーズ

三菱電機の霧ヶ峰GVシリーズは、基本機能と品質にこだわったスタンダードモデル。室外温度46℃でも運転を停止させない「STRONG冷房」や、暖房時の霜取り運転時も室温低下を抑制する「室温キープシステム」など、実用性の高い機能を搭載しています。シンプルな構造で故障リスクを抑えつつ、三菱電機の高い技術力で安定したエアコンです。
ユーザーレビュー:
「音も静かで室外機もコンパクト!機能も必要最小限で使いやすい。コスパのいいエアコン。」
引用:Amazon
②ダイキン Eシリーズ

空調専門メーカーであるダイキンのEシリーズは、シンプルな機能に特化したベーシックモデル。サイズが控えめで、狭いスペースにもぴったりとフィットします。無駄な機能を省いたシンプル設計により故障リスクが低く、メンテナンスも簡単に行えるのが特徴。さらにダイキン独自の「スイングコンプレッサー」により、安定した運転と耐久性・静音性の高さを実現しています。
ユーザーレビュー:
「思った以上にパワーがあります。設定温度よりだいぶ冷えることは良いのか悪いのかわかりませんが、機能もリモコンもいたってシンプルで使いやすいです。フィルター掃除も簡単で、あえて自動掃除機能のある割高な商品を買う必要はないと思います。」
引用:Amazon
③Panasonic エオリアFシリーズ

引用:Panasonic エオリア 2025年モデル Fシリーズ
パナソニックのエオリアFシリーズは、独自の「ナノイーX」技術により空気の清浄化とカビ・菌の抑制効果を併せ持つ健康志向のエアコン。エアコン内部のカビの発生を抑制し、部屋内の清潔な空気をしっかりと維持できます。また、スマホアプリとの連携により外出先からの操作も可能で、帰宅前に部屋を快適な温度にできる機能も便利です。
ユーザーレビュー:
「パナソニックのスタンダードエアコンです、特にお掃除機能などは有りませんが冷房、暖房の機能は凄く良いです。耐久性はどれも良いです。」
引用:Yahoo!ショッピング
④日立 白くまくんXJシリーズ

日立の白くまくんXJシリーズは、熱交換器を凍らせてから一気に溶かすことで内部の汚れやカビを洗い流し、清潔な空気を維持する「凍結洗浄機能」を搭載したエアコンです。さらに「くらしカメラ AI」が在室状況を判断し、無駄な運転を避けて省エネ効果を高める賢い機能も備えています。
ユーザーレビュー:
「同じメーカー同じクラスで10年落ちのものから交換しました。スイッチを入れてからの吹き出しが早く、風量は強いけど静かです。また、埃キャッチャーやフィルターへのアクセスが容易で(以前のものはパネル等の取り外しや戻しが大変でした)メンテナンスもしやすそうです。」
引用:Yahoo!ショッピング
⑤SHARP DGシリーズ

引用:SHARP DGシリーズ
シャープのDGシリーズは、独自の「プラズマクラスター25000」技術により、空気清浄機能が付いエアコン。浮遊カビ菌の除菌や付着臭の分解・除去効果があり、エアコンの風で悪くなりがちな部屋の空気環境を改善してくれます。寒冷地仕様エアコンではありませんが、最低-7℃の環境で動作テストに合格しているのもポイントです。
ユーザーレビュー:
「小さくても全然大丈夫!プラズマクラスターつきさでの値段だと思うとすごくお得でした。」
引用:ヤマダ電機
関連記事:エアコンが停電で使えない!復旧後にやるべきこと・トラブルの対処法を解説
3.突然の停電でもエアコンが使える「Jackeryポータブル電源」

エアコンは現代生活に欠かせない家電ですが、停電時には使用できなくなってしまいます。とくに夏場や冬場の停電は「熱中症」や「低体温症」のリスクが大きいです。そこで、停電対策として持ち運び式の大容量バッテリー「ポータブル電源」の準備をおすすめします。
ポータブル電源があれば、停電時でもエアコンや扇風機、電気毛布などを動かすことが可能。消費電力の小さい扇風機や電気毛布を使って、長時間にわたって熱中症や低体温症のリスクを抑えることも可能です。冷暖房以外にも、スマホの充電や照明、炊飯器などの調理器具まで幅広く活用できます。
Jackery(ジャクリ)ポータブル電源なら、豊富なラインナップからエアコンの消費電力やその他の用途に合わせた1台が見つかるでしょう。全世界で500万台以上の販売実績があり、最長5年の無料保証もついた安心のメーカーです。1台用意して、万が一の大地震や大型台風による停電に備えておいてください。
4.買ってはいけないエアコンに関するよくある質問
「買ってはいけないエアコン」に関するよくある質問と、その回答をまとめました。
①エアコンに「買ってはいけない時期」があるのは本当?
価格が高く、工事の予約も取りにくい「6月から8月」の繁忙期は「エアコンを買ってはいけない時期として知られています。以下に季節別のポイントをまとめました。
● 春(3~5月):新製品発売前で旧モデルが安い、工事予約も取りやすい
● 夏(6~8月):価格が高い、工事予約困難、故障時の買い替え・修理も選択肢が限られる
● 秋(9~11月):価格が落ち着く、工事予約取りやすい
● 冬(12~2月):暖房需要で価格やや高め、寒冷地では工事困難になりやすい
お得に購入できるのは春と秋です。とくに新製品発売前の春は旧モデルが大幅に値下がりするため、コスパよくエアコンが買える傾向があります。
②ダイキンのエアコンを買ってはいけないといわれる理由は?
ダイキンが「買ってはいけない」と言われる理由は、主に「価格の高さ」です。ダイキンは空調専門メーカーとして高品質な製品を提供していますが、その分価格も高めに設定されています。
とはいえ、ダイキンは空調業界のリーディングカンパニーとして知られている信頼性の高いメーカーです。アフターサポートも充実しており、「買ってはいけない」理由はありません。予算に余裕があり、高品質なエアコンを求める方にはおすすめのメーカーです。ただし価格を重視するなら、他のメーカーの製品も検討しましょう。
③評判の良いエアコンメーカーはどこ?
評判の良いエアコンメーカーとして知られている5メーカーと、主な特徴をまとめました。
● ダイキン:空調専門メーカー、省エネ性能と耐久性◎
● パナソニック:総合家電メーカーの大手、カビ防止の「ナノイーX」が特徴
● 三菱電機:「霧ヶ峰シリーズ」が有名、ムーブアイセンサー(赤外線センサー)とAI機能が特徴
● 日立:「白くまくんシリーズ」で有名、部屋の脱臭ができる「凍結洗浄機能」を搭載
● シャープ:独自の「プラズマクラスター技術」による空気清浄機能が特徴
どのメーカーも優秀ですが、重視する機能や予算に応じて選んでみてください。実際のユーザーレビューや販売店スタッフの意見も参考にして、自分にぴったりなメーカー・エアコンを選びましょう。
④買ってはいけないエアコンのサイズは?
部屋の広さに合わないサイズのエアコンは避けるべきです。小さすぎると冷暖房の効きが悪く、大きすぎると電気代が無駄にかかってしまいます。
ちなみに、よく「6・10・14畳以外のエアコンは買ってはいけない」という意見を見かけますが、これは間違いです。たしかに「6畳と8畳」「10畳と12畳」は冷暖房能力(消費電力)がほとんど変わりませんが、実質的な暖房効果はエアコンの機能により差がついています。畳数を参考にしつつ、部屋に合ったエアコンを選ぶのがポイントです。
関連記事:買ってはいけない冷蔵庫とは?後悔する5つの特徴・メーカー・時期も紹介
5.まとめ
買ってはいけないエアコンメーカーの特徴は以下のとおりです。
● ユーザーレビュー・評価が極端に低い
● 「お掃除機能」がついている
● 故障率が高い
● 修理部品・出張費用が高い
● 省エネ性能が低すぎる
● 相場に対して価格が安すぎる
● 中古で畳数に対して暖房性能が高すぎる
● 修理対応・アフターサポートが弱い
● シェアが低い海外メーカー製
● プライベートブランド
大手メーカーを中心にユーザーレビューを参考にしつつ、自分の部屋に合った1台を見つけてみましょう。
また、停電時の備えとして「ポータブル電源」もあわせて用意するのがおすすめです。「停電でエアコンが止まって熱中症になった」などのリスクを抑えるために、安心のJackeryポータブル電源を1台備えてみてください。
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