エアコンが停電で使えない!復旧後にやるべきこと・トラブルの対処法を解説

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停電が起きると、家中の電化製品が使えなくなります。とくに夏や冬はエアコンが動かないと大変ですよね。「停電したらエアコンはどうなるの?」「復旧後、自分で何かしないといけないの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。

 

この記事では停電後のエアコンの状態や、復旧後にやるべきことを解説します。トラブルが発生したときの対処法も紹介しているので、いざというときに慌てずに済むようチェックしてみてください。

目次

1.エアコンは停電後、自動で再起動(オートリスタート)する機種としない機種がある

 

停電から復旧したとき、エアコンが自動的に動き始めるかどうかは、「オートリスタート(停電自動復帰)機能」の有無で変わります。 

最近のエアコンの多くはオートリスタート機能が付いていますが、すべてのエアコンにこの機能があるわけないことに注意。たとえば、「ダイキン」や「日立」のエアコンは、オートリスタート機能を搭載していません。仕様書や取扱説明書で、機能の有無を確認してください。 

オートリスタート機能があれば、以下のようなシーンに便利です。 

留守中に停電が起きた場合

ペットがいる家で温度管理が必要な場合

高齢者やお子さんが家にいて、すぐにエアコンを動かしたい場合 

オートリスタート機能は、各社とも工場出荷時はオフの状態になっています。ここからは、主なエアコンメーカーのオートリスタート機能の設定方法を見ていきましょう。 

なお、ご自宅のエアコンにオートリスタート機能がないことがわかっている場合は、次の「【オートリスタート機能がない場合】エアコンが停電から復旧したらやるべきこと」まで飛ばしてください。

三菱のエアコンのオートリスタート設定方法

三菱のエアコンは、2013年以降に発売した「霧ヶ峰」シリーズの一部機種に「停電自動復帰機能」がついています。

設定方法は、リモコンの設定画面で「停電自動復帰」の項目を「入」に切り替えるだけです。

これで、停電から復旧した際に自動で電源がつくようになります。

パナソニックのエアコンのオートリスタート設定方法

パナソニックのエアコンは、2007年以降に販売された機種すべてにオートリスタート機能がついています。以下の方法で設定可能です。 

メニューボタンを10~20秒長押しする

「リモコンNo.A」と表示されたらメニューボタンを1回または2回押す(機種により異なる)

「すすむ・もどるボタン」または「温度の▲・▼ボタン」を使って「オートスタートあり」または「有」を選択する(機種により異なる)

予約ボタンを押す 

「ピッ」と音が鳴り、リモコンの画面が元に戻ったら設定完了です。停電しても、復旧後に自動で電源が戻るようになりました。

東芝のエアコンのオートリスタート設定方法

東芝のエアコンは、「大清快」シリーズの一部機種に「停電自動復帰機能」がついています。

以下の手順で設定可能です。 

停止状態でコンセントを抜く

再度コンセントを差す

差してから20秒以内に「冷房」と「風量」ボタンを5秒長押しする 

「ピッ」と1回音が鳴ったら設定完了です。ちなみに、解除したいときも同様の手順をとればOK。解除のときは「ピー」という少し長い音が出ます。

2.【オートリスタート機能がない場合】エアコンが停電から復旧したらやるべきこと

 

【オートリスタート機能がない場合】エアコンが停電から復旧したらやるべきこと

オートリスタート機能がないエアコンや、この機能をオフにしている場合は、停電から復旧しても自動的には動き出しません。以下の手順で、エアコンを正しく再起動させましょう。

①いったんエアコンのコンセントを抜く

まず、エアコンの電源プラグをコンセントから抜きます。コンセントが手の届かない場所にある場合は、この手順は飛ばして次に進んでください。 

なぜこの手順が必要かというと、停電による急な電源の切断と復旧によって、エアコンの電子回路に異常が起きていることがあるからです。コンセントを抜くことで、異常をリセットできます。

②ブレーカーをOFF→ONにする

次に、エアコン用のブレーカーを一度オフにして、数秒待ってからオンに戻します。分電盤(家の電気のスイッチがまとまっている箱)を開け、エアコン用のブレーカーを探しましょう。「エアコン」や「クーラー」などと書いてある場合はそのブレーカーを、ない場合は1つずつ順番にOFF→ONを試してください。 

分電盤の場所は家によりますが、玄関やキッチン近くの壁・脱衣室に取り付けられていることが多いです。マンションの場合は、玄関ドアの横や廊下に設置されていることもあります。

③エアコンのコンセントを差し直して、電源を入れる

ブレーカーを戻したら、エアコンの電源プラグをコンセントに差し込み、リモコンで電源を入れます。 

もし電源が入らない場合は、リモコンの電池が切れていないかも確認してください。リモコンの表示が薄かったり、ボタンを押しても反応が悪い場合は、電池を交換してみてください。

④配管や室外機の動作に問題がないか確認する

エアコンの電源が入ったら、以下の点をチェックして正常に動作しているか確認しましょう。 

室外機がきちんと動いているか

冷房・暖房がしっかり効いているか

リモコンによる風量などの設定変更が反映されるか 

室外機は、安全に行える場合のみ確認してください。ベランダなど高所にある室外機は、無理をせず動作に不具合がある時にだけ確認しましょう。

⑤(機種によっては必要)タイマーなどを再設定する

最後に、タイマー機能などを設定していた場合は、それらを再設定します。機種によりますが、停電によって初期設定に戻ってしまうことが多いです。以下の設定を確認してみてください。 

入タイマー・切タイマー

風向き設定

エコモードなどの特殊設定 

これらの手順を順番に行えば、ほとんどの場合、エアコンは元通りに動くようになります。もし、それでもエアコンが動かない場合は、次の「トラブル別の対処法」を参考にしてください。

3.【トラブル別】停電復旧後もエアコンが使えないときの対処法

 

停電から復旧した後、エアコンが正常に動かないことがあります。以下の症状別に故障原因と対処法を見ていきましょう。 

ランプが点滅している

停電後から電源がつかない

停電後からなかなか冷えない/暖まらない 

それぞれ解説します。

ランプが点滅している

エアコンのランプが点滅しているときは、エアコン自体が何らかの異常を検知しています。考えられる原因は以下のとおりです。 

停電によるエアコン内部の制御システムの混乱

フィルターの目詰まりや汚れ

室外機の異常

冷媒ガスの不足 

まずは以下の対処法を試してみてください。 

1.まずはエアコンの電源を切り、コンセントを抜いて10分ほど待つ

2.コンセントを差し直して、電源を入れてみる

3.フィルターが汚れている場合は掃除する

それでも点滅が続く場合は、取扱説明書を確認して点滅パターンから原因を特定しましょう。多くのエアコンでは、ランプの点滅回数やパターンによって故障の内容がわかるようになっています。たとえば、「3回点滅して少し間を開けてまた3回点滅するなら、室外機の故障の可能性がある」といった具合です。取扱説明書でこのパターンを確認すると、どんな故障かが分かることがあります。 

それでも解決しなかったら、メーカーのサポートセンターに連絡してください。

停電後から電源がつかない

停電からの復旧後、エアコンの電源が全くつかない場合は、以下の原因が考えられます。 

ブレーカーが落ちたまま

内部の保護機能の動作

停電による電子回路の故障

コンセントの異常 

以下の対処法を順番に試してみましょう。 

1.エアコン専用のブレーカーが落ちていないか確認する

2.エアコンのコンセントを抜き、10分ほど時間を置いてから再び差し込む

3.リモコンの画面を確認し、ついていない・薄い場合は電池を交換する

4.延長コードなどを使って別のコンセントに差し替えてみる 

停電の影響で内部の基板が壊れてしまうこともあります。この場合は修理が必要になるケースがほとんどです。すべての対処法を試しても電源が入らない場合は、メーカーのサポートに連絡するか、専門業者に修理を依頼しましょう。

停電後からなかなか冷えない/暖まらない

停電後、エアコンの電源は入るものの、部屋が冷えない・暖まらない場合は以下の原因が考えられます。 

設定温度や風量の初期化

フィルターの目詰まり

室外機の異常

冷媒ガスの漏れ 

以下の対処法を試してみてください。 

1.設定温度と風量・風向きの設定を確認・変更する

2.フィルターをきれいに掃除する

3.室外機の周りに障害物がないか確認し、あれば取り除く

4.室外機に落ち葉や埃が溜まっていないか確認し、軽く掃除する 

それでも改善しない場合は、冷媒ガスの漏れなど自分では直せないエアコン内部の不具合が考えられます。とくに古いエアコンの場合、停電によるショックで冷媒ガスが漏れることが多いです。冷媒ガスはエアコンの冷やす・暖める機能に必須のもので、漏れると効きが悪くなります。専門業者に点検・修理を依頼しましょう。

4.停電してもエアコンが使える!Jackeryのポータブル電源で対策しよう

 

ポータブル電源とは、大容量のバッテリーを内蔵した移動式の電源装置です。コンセントまたは専用のソーラーパネルで充電しておけば、停電時にもエアコンをはじめとする家電が動かせます。 

エアコンは消費電力が大きいため、十分な容量のポータブル電源が必要です。一般的な家庭用エアコン(6〜8畳用)の平均消費電力は500W前後。これをもとに、エアコンを稼働させたい時間別のおすすめJackery(ジャクリ)ポータブル電源をまとめました。 

平均消費電力

500Wのエアコンを

使用したい時間

おすすめモデル

容量

特徴

1〜2時間

Jackery 1000 New

1,070Wh

・コンパクトで持ち運びやすい

・「緊急充電モード」で最短60分でフル充電可能

2〜4時間

Jackery 2000 New

2,042Wh

・市場の同クラス機種より40%小型&34%軽量化で扱いやすい

・定格出力2,200Wでほぼすべての家電が動く

3〜5時間

Jackery 3000 New

3,072Wh

・市場の同クラス機種より47%小型&43%軽量化を実現

・定格出力3,000Wでエアコン&電子レンジの同時使用もOK

5時間~10時間

Jackery 1000 Plus + 拡張バッテリー

最大5,000Wh

・後付け拡張バッテリーで最大5,000Whまで容量を自在に変更

10時間~

Jackery 2000 Plus + 拡張バッテリー

最大12,000Wh

・拡張バッテリーでJackery最大の容量に

・合計10ポートでたくさん使える

ソーラーパネルセット「Jackery Solar Genarator」なら、停電中も繰り返し充電できて安心です。停電への備えとして、Jackeryのポータブル電源とソーラーパネルを備えておきましょう。


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5.エアコンの停電や再起動に関するよくある質問

 

エアコンの停電や再起動に関するよくある質問と、その回答をまとめています。

ペットを飼っています。自動復帰(オートリスタート)機能があるエアコンを買うべきでしょうか?

ペットを飼っている家庭では、オートリスタート機能付きのエアコンを選ぶことをおすすめします。とくに夏の暑い時期や冬の寒い時期は、留守中に停電が起きると室内の温度が急激に変化し、ペットの健康に影響を与えるリスクがあるためです。 

今使っているエアコンとコンセントの間に、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を設置しておく選択肢もあります。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、停電時に自動で電力供給元をコンセントからポータブル電源に切り替える「UPS(EPS)機能」を搭載。停電が発生しても、エアコンが止まってしまう心配はありません。。

夏に停電でエアコンが使えなくなったら、どのように対策すべきですか?

夏に停電でエアコンが使えなくなってしまったら、以下の方法で対策しましょう。 

カーテンを閉めて直射日光を遮る

熱中症予防のため、水分をこまめに摂る

濡れタオルで首筋や脇の下、足の付け根など太い血管がある部分を中心に体を冷やす

扇子や手動の扇風機を使う

ショッピングモールや図書館などの涼しい場所に移動する

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源でエアコンや冷風機・扇風機を動かす 

とくに高齢者や小さなお子さんは熱中症のリスクが高いです。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源があれば扇風機や冷風機を長時間動かせるほか、上位モデルならエアコンも使用可能。停電中も安心です。

冬に停電でエアコンが使えなくなったら、どのように対策すべきですか?

冬の停電でエアコンが使えなくなったら、以下の対策で寒さをしのぎましょう。 

フリースやセーター、コートを重ね着する

毛布やブランケットを使う

新聞紙やタオルで窓の隙間を塞ぐ

みんなで同じ部屋に集まる

軽い運動をする(※)

カセットコンロがあれば、温かい飲み物を作って飲む

Jackeryのポータブル電源でエアコンや電気毛布・セラミックヒーターを使う

※大規模な災害時は、無駄なエネルギー消費を避けるため運動は控えましょう。 

冬の停電は凍傷や低体温症のリスクがあるため、体を温める工夫が必要です。万全を期すなら、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を用意して暖房器具を動かせるようにしておきましょう。

まとめ

 

停電時にエアコンがどうなるかは、オートリスタート機能の有無によって異なります。この機能がない場合は、停電復旧後に自分でエアコンを再起動しなければいけません。 

もし停電から復旧してもエアコンが正常に動かないときは、コンセントを抜き差ししたり、ブレーカーをリセットしたりといった簡単な方法で解決できることが多いです。本記事で紹介した方法で解決しない場合は、メーカーや専門業者に点検・修理を依頼してください。 

停電に備えてJackery(ジャクリ)のポータブル電源を用意しておけば、エアコンや冷暖房をはじめとするほかの家電を動かし続けられます。とくにペットを飼っている家庭や、高齢者、お子さんがいる家庭では、停電中も温度管理が欠かせません。停電対策として、Jackery(ジャクリ)ポータブル電源の準備をしておきましょう。

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