ドライヤーに延長コードはダメ!?危険な4つの理由と届かない時の解決策

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ドライヤーを使うときに「コードが届かないから延長コードを使いたい」と思ったことはありませんか?

 

しかし延長コードは発熱や容量オーバーなど、思わぬ事故につながる危険な使い方です。この記事では延長コードが危険な理由と、コードが届かないときの解決策を解説します。

 

安全で快適にドライヤーを使うために、延長コードやドライヤーの仕組みをしっかり理解しておきましょう。

目次
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1.ドライヤーに延長コードは本当にダメ?危険な4つの理由

ドライヤーに延長コードは本当にダメ?危険な4つの理由

ドライヤーは消費電力が大きいため、延長コードでの使用にはさまざまなリスクがあります。特に次のような点には注意が必要です。 

長時間の使用でコードが熱くなり火災につながる恐れがある

同時に複数家電をつなぐと容量オーバーになる

家具や床に押しつけられて断線しやすい

メーカー非推奨で保証対象外になる可能性がある 

まずは、ドライヤーに延長コードを使ってはいけない具体的な理由を一つずつ解説していきます。

長時間の使用でコードが熱くなり火災につながる恐れがある

ドライヤーは消費電力が1,200W前後と非常に大きく、長時間使用すると延長コードに大きな負荷がかかります。

定格容量が1,500W程度の延長コードなら、一見余裕があるように思えるかもしれません。しかし実際には、ほぼ限界に近い状態で稼働しています。 

ギリギリの状態で使い続けると、コードやプラグ部分が熱を持ち、最悪の場合は発煙や発火につながる危険性があります。特にコードを束ねたまま使うと熱がこもりやすく、火災リスクはさらに高まるでしょう。

同時に複数家電をつなぐと容量オーバーになる

延長コードにドライヤーだけでなく、ほかの家電も同時につなぐと容量オーバーになりやすく危険です。 

冬の寒い朝にドライヤー(1,200W)と小型のパネルヒーター(約800W)を同時に使用すると、一般的な延長コードの許容量(1,500W前後)を大きく上回ってしまいます。 

容量を超えれば、ブレーカーが落ちたりコードが発熱を起こしたりして、最悪の場合は火災の原因にもなりかねません。特に冬場の脱衣所のように消費電力の大きな家電を同時に使いやすい環境では注意が必要です。

家具や床に押しつけられて断線しやすい

延長コードは床に置かれることが多く、家具の脚で踏まれたり、椅子や扉に挟まれたりすると内部の銅線が傷つきます。その結果、発熱や発火の危険につながる恐れがあります。

特にドライヤーは消費電力が大きいため、わずかな損傷が重大な事故の原因に。スイッチを入れた瞬間に発火することもあり得るでしょう。

さらに床を這わせたコードは足に引っかかりやすく、転倒リスクも伴います。安全に使うには家具に押しつけない、折り曲げないなど、日常的な工夫が必要です。

メーカー非推奨で保証対象外になる可能性がある

多くの家電メーカーは、延長コードを使ったドライヤーの利用を推奨していません。実際にパナソニックの公式サイトでも「延長コードを使用しない」と明記されています。

参考:パナソニック公式 家電製品の正しい使い方(ドライヤー)

延長コードを使用して故障や事故が発生した場合、保証期間内であっても対象外となる可能性が高いでしょう。

安全性だけでなく、保証の面からも延長コードの使用は避けるのが無難です。

関連人気記事:エアコンに延長コードはダメ?問題ない?注意点やおすすめのコードを紹介


2.どうしても延長コードでドライヤーを使うときの4つの注意点

延長コードは本来ドライヤーには向いていませんが、どうしても使わざるを得ない場面もあるかもしれません。その場合は、以下の4点に注意して使いましょう。

延長コードの定格容量を確認する

ドライヤー専用で使う

コードを折り曲げたり束ねたりしない

古い延長コードを使わない

1つずつ解説していきます。

延長コードの定格容量を確認する

延長コードには「定格容量(アンペア・ワット数)」があり、例えば15Aなら約1,500Wといった形で表されています。この値を超えて使用すると危険です。ドライヤーは1,200W前後の高い消費電力が一般的で、容量の小さい延長コードではすぐに限界に達してしまいます。

例えば、1,500W対応と書かれている延長コードで1,200Wのドライヤーを使う場合でも、他の家電を同時に接続すれば容量オーバーとなり、発熱や火災の原因となります。

安心して使うためには、延長コードに必ず記載されている定格容量を確認し、ドライヤーの消費電力と照らし合わせるようにしましょう。

ドライヤー専用で使う

延長コードを使う場合は、必ずドライヤー専用にしてください。他の家電を同時に接続すると消費電力が合算され、定格容量をすぐに超えてしまいます。

例えば、ドライヤー(1,200W)とヘアアイロン(500W)を同じ延長コードに挿すと、合計で1,700Wになります。延長コードの容量が1,500Wだった場合、許容範囲を超えてしまい、発熱や火災の原因となり非常に危険です。

延長コードをどうしても使うなら「ドライヤー1台のみ」と決めて、他の機器と併用しないようにしましょう。

コードを折り曲げたり束ねたりしない

延長コードを折り曲げたり、束ねたまま使用したりするのは非常に危険です。電気が流れるとコードは熱を持ちますが、折り曲げや束ねによって熱がこもりやすくなり、外側のカバーが劣化しやすくなります。

見た目は問題なくても、折り癖の部分から内部の銅線が切れかけていたり、発熱して焦げ跡が残ったりするケースも実際にあります。こうした状態で消費電力の高いドライヤーを使えば、発火のリスクが一気に高まるでしょう。

安全に使うには、コードはまっすぐ伸ばして使うことが基本です。収納時も強く折り曲げたり、縛って束ねたままにしないよう心がけましょう。

古い延長コードを使わない

古い延長コードは、外側のカバーが硬化したりひび割れたりして、内部の銅線がむき出しになりやすくなります。そのまま使用すると発熱や火花が発生し、火災の原因となるため非常に危険です。

特にドライヤーのように消費電力が大きい家電では、わずかな劣化が事故につながる可能性があります。

延長コードは消耗品と考え、古くなったものは速やかに買い替えましょう。新品のコードに交換するだけでも、事故のリスクは大幅に減らせます。

3.ドライヤーのコンセントが届かない時の解決策

「コンセントが遠くてドライヤーのコードが届かない」「でも延長コードはなるべく使いたくない…」そんな時に役立つ3つの解決策をご紹介します。

鏡や家具の位置を調整して使いやすくする

コンセントを増設する

ポータブル電源を使う

ポイントごとに詳しく解説するので、参考にしてみてください。

鏡や家具の位置を調整して使いやすくする

まずは、鏡や家具の配置を見直してみましょう。洗面台周りの棚やチェストがコードの動きを妨げている場合、少し位置を変えるだけで使いやすくなることがあります。

またドライヤーを使う場所を固定せず、コンセントに近い位置に鏡を移動するのも効果的です。延長コードに頼らなくても済む環境を整えられるため、事故のリスクを減らしながら快適に髪を乾かせるでしょう。

コンセントを増設する

鏡や家具を動かせなかったり、配置を変えてもコードが届かない場合は、コンセントを増設するのが根本的な解決策です。

電気工事士による施工が必要ですが、使用する場所の近くに専用コンセントを設ければ、延長コードを使わずに安心してドライヤーを利用できます。

費用は数千円から数万円ほどです。しかし、一度工事してしまえば決まった場所で快適に使い続けられます。長期的に見てもコストパフォーマンスは高いでしょう。

ポータブル電源を使う

コンセントが遠くて延長コードを使いたくないときは、ポータブル電源を活用するのもおすすめです。ポータブル電源とは持ち運びできる大容量バッテリーのことで、場所を選ばずドライヤーを使用できます。

出力が大きいモデルなら1,000W以上の消費電力が大きいドライヤーにも対応可能。さらに複数のポートを備えているため他の家電と同時に使うこともできます。

ドライヤーと一緒に小型のパネルヒーターや扇風機を利用すれば、季節に合わせて環境を整えながら心地よく髪を乾かせられるでしょう。

関連人気記事:【最新】ドライヤーが使えるポータブル電源5選!選び方や注意事項も解説

4.Jackery(ジャクリ)ポータブル電源なら延長コードなしで好きな場所でドライヤーを使える

Jackery(ジャクリ)ポータブル電源なら延長コードなしで好きな場所でドライヤーを使える

延長コードを使わずにドライヤーを快適に利用したいなら、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源が頼りになります。

例えばJackery ポータブル電源 2000 New」は定格出力2,200Wと大きく、消費電力が大きいドライヤーにも余裕をもって対応可能です。

電池は長寿命のリン酸鉄リチウムイオンを搭載しており、毎日使っても約10年間使用できます。保証期間は最大5年間で専用サポートもあるため、万が一不具合が起きても心強いです。

また独自のバッテリーマネジメントシステムを搭載し、過充電や過放電を防止。コンセントに挿しっぱなしでも発熱せず、安全に使い続けられるのが特徴です。

さらにポータブル電源は蓄電池としても活躍し、コンセントの位置を気にせず設置できるのもメリット。洗面所だけでなく寝室やリビングでも自由に使えるうえに、アウトドアや停電時にも活躍します。1台あれば日常から非常時まで幅広く役立つでしょう。


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5.ドライヤーに延長コードを使う際のよくある質問

ドライヤーに延長コードを使う際のよくある質問と回答をまとめました。

1,500Wの延長コードで1,200Wのドライヤーは使えますか?

定格1,500Wの延長コードで1,200Wのドライヤーを使用することは可能です。ただし「ドライヤー専用」で使う場合に限られます。

同じ延長コードに他の家電をつなぐと、すぐに容量を超えてしまいます。そのため延長コードを使う場合は、必ずドライヤーのみにとどめておきましょう。

ドライヤーを電源タップで使うとブレーカーが落ちるのはなぜ?

一般的なブレーカーは20Aで、一つの回路では合計2,000Wまで使うことができます。電源タップにドライヤー(約1,200W)と他の家電を同時につなぐと、合計の消費電力が増え、2,000Wを超えてしまう場合もあるでしょう。上限を超えると過電流を防ぐために電気供給は強制的にストップします。これがブレーカーが落ちる仕組みです。

電源タップでドライヤーを使う場合は、他の家電を同時に接続しないことが基本。できる限り壁のコンセントに直接挿して使うようにしましょう。

ヘアアイロンを延長コードで使っても大丈夫?

ヘアアイロンはドライヤーより消費電力が小さく、500〜700W程度が一般的です。延長コードで使えることもありますが、古い延長コードや容量の小さいものを使うと、熱がこもって発火につながる恐れがあります。

さらにアイロンは長時間つけっぱなしにしやすいため、コードに負担がかかりやすい点も注意が必要です。

安心して使うには、必ず定格容量に余裕のある延長コードを選び、ヘアアイロン専用で使うことを心がけましょう。

ダイソンやリファなど大風量ドライヤーに延長コードは使える?

ダイソンやリファのような大風量ドライヤーは、1,200〜1,400Wと消費電力が大きめです。そのため延長コードで使うと発熱や発火のリスクが高まります。

メーカーも延長コードでの使用を推奨しておらず、万一トラブルが起きれば保証対象外になる可能性もあります。

高出力ドライヤーは備え付けのコンセントに直接挿すのが基本です。どうしても延長コードを使うなら、定格容量に十分余裕のあるものを選ぶようにしましょう。

ダイソーの延長コードでドライヤーを使っても大丈夫?

ダイソーなど100円ショップで販売されている延長コードにも、1,500W対応の製品は多くあります。そのため、定格容量だけを見ればドライヤー(1,200W前後)も使用可能です。

ただし価格が安い分だけコードの太さや耐久性は製品によって差があり、長時間使用すると発熱や劣化が進む恐れがあります。容量を満たしていても安心とは言えないため、使用する際は必ず定格容量を確認し、できるだけ短時間の使用にとどめるのが無難です。

まとめ

ドライヤーに延長コードを使うのは、以下のようなリスクがあります。

発熱

断線

容量オーバー

メーカー保証の対象外になる可能性

どうしても使う場合は、定格容量を確認し、ドライヤー専用で使うなど細心の注意を払いましょう。

ただし延長コードはあくまで一時的な対処にすぎません。根本的に解決するには家具の配置を見直したり、コンセントを増設したりすることが必要です。それも難しい場合には、ポータブル電源を取り入れるのもひとつの方法です。

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源なら大容量でポートも複数あるため、ドライヤーを安心して使えるうえに、他の家電との併用も可能。さらに蓄電池として停電時の非常用電源にも役立ち、日常から非常時まで幅広く活躍します。1台あれば、どんな場面でも安心して使えるでしょう。

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