雪下ろしで車を傷つけない方法は?おすすめ道具や傷の直し方を紹介

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雪下ろしの際、車のボディや窓ガラスを傷つけてしまった経験はありませんか?正しい方法で適切な道具を使えば、大切な愛車を守りながら雪を安全に下ろせます。

 

この記事では、車を傷つけない雪下ろしのコツやおすすめの道具を紹介します。もし傷がついてしまった場合の修理方法もチェックし、冬の車のメンテナンスに役立てましょう。

目次
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1.雪下ろしで車を傷つけないためのポイント

雪下ろしで車を傷つけないためには、下記4つのポイントを意識する必要があります。 

雪を「押す」「引く」意識で滑らせるように落とす

車体に直接登ったり寄りかかったりしない

固まった雪はぬるま湯でゆっくり溶かす

天井部分から順に雪を下ろす 

それぞれで想定されるリスクに加えて「やってはいけないこと」も頭に入れておきましょう。

雪を「押す」「引く」意識で滑らせるように落とす

車上の雪を無理やりかき取るように動かすと、車体やガラスにブラシやスクレーパーが当たり、細かい傷がつく原因になります。時間が経って圧縮された雪は新雪よりも硬くなっているため、力任せに削ろうとすると車の表面を傷めやすいです。 

硬くなった雪を下すには「押す」「引く」動きで滑らせるように落とす必要があります。

硬い素材の道具は車体を傷つけるリスクが高いため、毛先が柔らかいスノーブラシやシリコン製のスノースクレーパーを使うのがおすすめです。力を入れすぎず、軽く表面をなでるような感覚で雪を移動させましょう。

車体に直接登ったり寄りかかったりしない

車体の上に乗ったり、寄りかかって雪を落としたりするのは大変危険です。車の天井やボンネットは人の体重に耐えられるよう設計されていないため、登っただけで凹みや歪みの原因になります。 

さらに雪が積もっていると車体が滑りやすくなり、バランスを崩して転落事故につながる危険もあります。無理やり車の上に登ろうとせず、柄が長いスノーブラシや脚立を活用しましょう。

固まった雪はぬるま湯でゆっくり溶かす

長時間積もった雪や気温低下で凍りついた雪を無理やり剥がそうとすると、ガラスや塗装に深い傷が入るリスクがあります。雪が固まって取れないときは、約40℃以下のぬるま湯を使って少しずつ溶かすのがおすすめです。

ここで熱湯をかけてしまうと、急激な温度差でガラスが割れたり、塗装が剥がれたりといったリスクが高まります。 

ぬるま湯をかけた後は、再び凍結する前に雪を取り除きましょう。

天井部分から順に雪を下ろす

車の雪下ろしは、天井から順番に進めるのが基本です。下の部分から始めると、上から再び雪が落ちてきて二度手間になってしまいます。 

さらに天井から落下した雪がむき出しになったワイパーやフェンダーに直撃し、表面を傷つける恐れもあります。車の雪下ろしは、下記の順番に沿って進めるのがおすすめです。 

1.天井

2.フロントガラス

3.ボンネット

4.サイドミラー

5.バンパー 

ワイパーは雪下ろしの最中に破損しやすいため、作業中はしまっておくか予め立てておくとよいでしょう。

2.車の雪下ろしに役立つ道具まとめ|それぞれ使い方も紹介

車の雪下ろしに役立つ道具まとめ|それぞれ使い方も紹介

車の雪下ろしには、下記7つのアイテムが便利です。 

ゴム製スノーブラシ

スノースクレーパー

解氷スプレー

マイクロファイバークロス

スノーブロワー

携帯型ポータブルヒーター

ポータブル電源バッテリー 

それぞれ使い方に目を通し、使いたいグッズの導入を検討しましょう。

ゴム製スノーブラシ

ゴム製スノーブラシは、柔らかいゴム素材で車体を傷つけにくいのが特徴です。広い面積の雪を一度に押し出せるため、ボンネットやルーフなど大きな部分の雪下ろしで重宝されます。 

ゴム製スノーブラシがあれば、雪を「削る」のではなく「押す」「引く」動きで滑らせるように落とせます。毛先が柔らかいため、塗装面やガラスを保護しながら効率的に雪下ろしを進められます。 

SUVやミニバンなど、大きめの車を持っている方におすすめです。

スノースクレーパー

スノースクレーパーは、車のガラスにこびりついた氷や固まった雪を削り取る道具です。金属製の場合は車体を傷つけるリスクがあるため、プラスチック製やシリコン製を選びましょう。 

使うときは力を入れすぎず、ガラス面に沿って一定の角度で滑らせるように動かすのがポイント。夜間の冷え込みで車のガラスが凍りやすい地域に住んでいる方、毎朝短時間で雪下ろししたい方におすすめのアイテムです。

解氷スプレー

解氷スプレーは、凍結したフロントガラスやドア周りの氷を素早く溶かす便利アイテムです。吹きかけるだけで氷をサッと溶かせるため、車を傷つけるリスクも低減します。 

すぐに溶けない場合は、スノーブラシやスクレーパーと併用しましょう。冬場の出勤・お出かけ前の除氷グッズを探している方におすすめです。

マイクロファイバークロス

マイクロファイバークロスは、雪下ろし後の水滴や霜を拭き取れる道具です。柔らかい素材で作られているため、車体やガラスを傷つけずに水分を吸収できます。 

スノーブラシやスクレーパーで雪を落とした後は、マイクロファイバークロスで残った水滴をやさしく拭き取りましょう。ガラスの曇り防止目的でフロントガラス内側を拭くのにも役立つアイテムです。

スノーブロワー

スノーブロワーは、送風で雪を吹き飛ばせるアイテムです。車体に直接触れずに雪を下ろせるため、塗装やガラスを傷つける心配がなくなります。 

少し離れた位置から車体へノズルを向けて噴射すると、積もった雪を一気に吹き飛ばせます。大量の新雪が積もる地域や、複数台の車を効率よく除雪したい人におすすめです。

携帯型ポータブルヒーター

携帯型ポータブルヒーターは、車内や窓周りを素早く温めて雪や氷を溶かせるアイテムです。小型でUSBやシガーソケットから電源を取れるモデルもあり、旅行や出張時にも持ち運びしやすいのが特徴です。 

スクレーパーで削り取るよりも車体を傷つけにくいため、車を守りながら雪下ろしを進められます。防寒グッズとしても使えるため、毎朝の除氷作業で辛さを軽減したい方にもおすすめです。

ポータブル電源バッテリー

ポータブル電源バッテリーは、持ち運び可能な電源バッテリーです。コンセントがない場所でも、スノーブロワーやポータブルヒーターなどの電源が必要な雪下ろし道具を動かせます。

またポータブル電源は、車の中で電子機器を使えるコンセントの役割を果たせるアイテムです。万が一寒い冬に停電が発生した場合でも、電気ストーブや暖房器具を使える環境を維持できます。 

アウトドアグッズとしても使えるため、お出かけのQOLを上げたい方にもおすすめです。

雪の日の停電対策に役立つポータブル電源はこちら

3.雪下ろしで車が傷ついたらどうする?対処法を解説

雪下ろしで車が傷ついた場合の対処方法を、傷の大きさや範囲別に紹介します。 

浅い傷|コンパウンドや傷消しクリームで磨いて補修する

深い傷|タッチアップペンで応急処置する

広範囲の傷や凹み|修理業者に相談する 

車の傷をさらに悪化させないためにも、適切な対処法や揃えておくべき道具を知っておきましょう。

浅い傷|コンパウンドや傷消しクリームで磨いて補修する

雪下ろしの際についた浅い擦り傷は、塗装表面のクリア層のみが削れているケースが多いです。コンパウンドや傷消しクリームで磨き、傷が目立たないようにしましょう。

※コンパウンド:塗装表面のごく薄い層を削り取り、傷周辺を平らに整えるための研磨剤 

柔らかいクロスで傷周辺の汚れを落とし、コンパウンドを少量つけて円を描くように優しく磨くのがコツです。仕上げにコーティング剤を使えば、補修後の傷跡が目立ちにくくなります。

深い傷|タッチアップペンで応急処置する

塗装の下地が見えてしまうほどの深い傷の場合は、タッチアップペンで応急処置を行いましょう。まずは傷部分を中性洗剤などでしっかり洗浄し、乾燥させてからペン先で塗料を少しずつ乗せていきます。

※タッチアップペン:車のボディカラーと同系色の塗料が入った補修用ペン 

傷を完全に直すのは難しいものの、タッチアップペンには錆の進行を防ぐ効果もあります。特に冬場は道路の融雪剤によって金属部分が腐食しやすいため、気付いた時点で早めに補修するのがおすすめです。

広範囲の傷や凹み|修理業者に相談する

雪下ろしでボンネットやルーフ全体に大きな傷や凹みができてしまった場合、自力での補修は困難です。傷が増えるのを防ぐためにも、ディーラーや板金修理業者に相談しましょう。 

車両保険への加入状況によっては、修理費が補填されるケースもあります。新たに車を購入する際は、車体に傷がついた際の対応条件も確認しておくのがおすすめです。

4.積雪地域は停電リスク大!停電対策にJackery(ジャクリ)のポータブル電源がおすすめ

積雪地域は停電リスク大!停電対策にJackery(ジャクリ)のポータブル電源がおすすめ

積雪地域では、大雪による停電リスクが非常に高くなります。電線の断線や変電設備の故障により、長時間停電が発生することも珍しくありません。 

特に冬場は暖房が使えなくなり、風邪や低体温症のリスクが急増します。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源があれば、コンセントがなくても電気毛布やストーブを動かせます。持ち運び可能なバッテリーとしての役割を果たすため、車中泊やスキーなどのアウトドアにも活用可能です。 

Jackery(ジャクリ)は、全世界500万台以上のポータブル電源販売実績を誇るアメリカ発の企業です。購入後は最大5年の無料保証が適用されるほか、日本国内のサポート体制も充実しています。 

寿命が10年以上と長いモデルもあり、寒い冬の防災対策グッズとして長期間活用できます。暖かさと便利さを両立できるJackery(ジャクリ)のポータブル電源は、寒冷地での防災対策に欠かせないアイテムといえるでしょう。

関連人気記事:大雪による停電に備えよう!絶対に用意すべき10の対策アイテムを紹介


5.車の雪下ろしに関してよくある質問

最後に、車の雪下ろしに関してよくある下記の質問へ回答します。

車の雪下ろし道具はどこに売ってる?

車の雪下ろしに使うスノーブラシやスクレーパーなどの道具は、下記の場所で購入できます。 

カー用品店

ECサイト

ホームセンターなど 

オートバックスやイエローハットなどのカー用品専門店では、車種に合わせたサイズや形状の道具が豊富に揃っています。Amazonや楽天などのネット通販なら口コミを参考にしつつ、予算や目的に応じた製品の選定が可能です。 

地域によっては、冬季限定でコンビニやガソリンスタンドに雪下ろし道具が販売されるケースもあります。ただし「冬ならどこでも雪下ろし道具が手に入る」と安易に考えず、事前に必要な道具を揃えておきましょう。

車の雪下ろしに使える道具は100均でも買える?

車用の雪下ろし道具は、100均(100円ショップ)でも購入可能です。小型のスノーブラシやスノースクレーパーなど、軽量でコンパクトな製品が多く揃っています。 

ただし100均の製品は、耐久性やスペック面でホームセンターやカー用品店で得られているモデルに劣る場合があります。使い方を誤ると、車を傷つけることになりかねません。 

雪が多い地域に住んでいる方は、高品質で信頼性の高い道具を設備投資として揃えておきましょう。

雪下ろししないで車を運転するリスクは?

雪下ろししないで車を運転すると、下記のリスクが高まります。 

ブレーキ時に屋根の雪がフロントガラスへ滑り落ちて視界を遮る

車の後方へ雪の塊が飛び追突事故を誘発する

走行中に屋根の雪が周囲の車や歩行者へ飛び散る 

またフロントガラスやライトに雪が載っていると、周囲から車が見えにくくなります。歩行者や他車との接触リスクが高まり、交通事故を誘発しやすくなるため要注意です。 

車を事故から守るためにも、必ず運転前に雪を下ろす習慣をつけましょう。

車から下ろした雪はどこに捨てるのがよい?

車から下ろした雪は、道路や歩道ではなく排雪場や自宅の敷地内など安全な場所へ寄せる(捨てる)のが基本です。車や歩行者の交通を妨げる場所に雪を置くと、思わぬ事故を招く原因となってしまいます。 

自治体によっては、道路への投雪を禁止しているケースもあります。思わぬトラブルを防ぐためにも、地域ごとの排雪ルールを事前に確認しておきましょう。

まとめ

車の雪下ろしでは、無理に力を入れず「押す」「引く」意識で道具を動かすのが大切です。天井部分から順に天井部分から順に雪を下ろし、固まった雪はぬるま湯でゆっくり溶かす必要があります。 

車を傷つけないためには、ゴム製スノーブラシやスノースクレーパーの活用がおすすめ。作業の負担や手間を省きたい方は、スノーブロワーやポータブルヒーターとの併用もよいでしょう。 

スノーブロワーやポータブルヒーターなど電子機器の給電には、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源が便利です。積雪地域の停電対策の一環としても使えるため、冬の便利グッズとして活用しましょう。

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