停電中はお風呂に入れない?シャワーが使えるケースや自家発電の方法を解説

シェア

「汗をかいた体を洗い流したい」「お風呂で疲れを癒したい」と思っても、機器によっては停電中にお湯が出ないことがあります。

 

この記事では、まず停電時にお風呂やシャワーが使えるケースと使えないケースを解説。さらに、停電してもお風呂に入れる自家発電の方法や、お風呂が使えない時に役立つグッズも紹介します。「停電中のお風呂の不安」をなくしたい人はチェックしておきましょう。

目次

1.停電時にお風呂・シャワーが使えるケース

 

以下のケースでは、停電中もお風呂やシャワーが使えます。 

動力に乾電池を使う風呂釜やガス小型湯沸器

エコキュート(お湯が残っていればそのまま使える) 

乾電池を使う風呂釜やガス小型湯沸器は、わずかな電力で点火や制御をします。そのため、停電の影響を受けにくいのがメリットです。 

エコキュートの場合は、タンクにお湯が残っていればそのままお風呂に使えます。ただし、新たにお湯をはったり、温度調節をしたりする機能は使えません。また、コロナの2008年以前の一部モデルなど、停電時に使用できない機種もあります。自宅の機種の型番をチェックし、メーカーの情報を確認してみてください。

2.停電時にお風呂・シャワーが使えないケース

 

停電時にお風呂・シャワーが使えないケース

以下のケースでは、停電中はお風呂やシャワーが使えません。 

全自動風呂

電気温水器

リモコンタイプの給湯器

オール電化住宅のシステムバス

電気制御の必要なガス給湯器 

これらは電気がないとポンプが動かなかったり、制御回路が機能しなかったりして、お湯を出したり温度を調整したりできません。乾電池式と違って100Vまたは200Vの家庭用電源に依存しているため、停電の影響をダイレクトに受けてしまうからです。 

災害に備えて、自分の家の給湯システムが電源タイプなのか乾電池タイプなのか、事前に確認しておくと良いでしょう。

3.停電時にもお風呂に入れる!自家発電の方法4つ

 

停電時にもお風呂に入れる!自家発電の方法

停電になってもお風呂に入りたい場合、自家発電の方法を検討してみましょう。ただし、これから解説する4つの方法はすべて断水していない場合に限ります。水道が止まっている場合は使えないので注意してください。

太陽光発電:ソーラーパネルを設置する

家の屋根などにソーラーパネルを設置すると、昼間の太陽光で発電できます。停電時にも使えるタイプなら、自宅でお湯を沸かすことが可能です。 

メリット

デメリット

・燃料不要で環境にやさしい

・目安として20年以上長持ちする

・初期費用が高い(100万円以上)

・設置工事が必要

・天候に左右される

・夜間は発電できない

・蓄電池がないと夜間は使えない

太陽光発電は太陽の光で発電するため、災害時に燃料が不足する心配はありません。ただし、設置には一般的に100万円以上の初期投資が必要。しかも、賃貸マンションやアパートでの設置が難しいです。自宅を所有していて売電収入を得たい人や、長期にわたる災害対策を考えている方に向いているでしょう。

家庭用燃料電池:エネファームを導入する

エネファームは都市ガスやプロパンガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電する家庭用燃料電池です。発電と同時にお湯も作られるため、停電時にもお風呂に使えるお湯が確保できます。 

メリット

デメリット

・発電と同時に給湯も可能

・光熱費を大きく削減できる

・初期費用が非常に高い(200万円前後)

・ガスが止まると使用不可

・大掛かりな工事が必要

・非常時の出力は限られる(500W~1500W)

エネファームは平常時の光熱費削減効果が高いシステムです。ただし、導入コストが高いのと、ガスが使えなくなると機能しないのがデメリット。大幅値引きが狙える新築時や家のリフォーム時に検討するのがおすすめです。

発電機:ガスやガソリンで発電する

ポータブル発電機は、ガソリンやプロパンガス、灯油などの燃料で発電する機器です。比較的手頃な価格で購入でき、必要なときだけ使えます。 

メリット

デメリット

・価格が比較的手頃(数万円~)

・高出力(1500W以上も可能)

・燃料があれば長時間稼働可能

・騒音が大きい

・排気ガスが出るため屋内では使用不可

・燃料の備蓄が必要

・定期的なメンテナンスが必要

発電機は出力が高く、風呂釜のポンプなど電力を多く使う機器も動かせます。ただし、使用時の騒音や排気ガスの問題があり、家の中や住宅地では使えないことも。戸建て住宅で周りの家との距離がある方や、停電が頻繁に起こる地域にお住まいの方におすすめします。

ポータブル電源:バッテリーに電気を溜めておく

ポータブル電源は、大容量のバッテリーとAC100V出力(コンセント)を搭載した可搬型の電源です。折り畳み式の専用ソーラーパネルと組み合わせれば、災害時にも繰り返し充電して使えます。 

メリット

デメリット

・廃棄が出ず室内でも安全に使用可能

・音が静か

・設置工事が不要

・メンテナンスがほぼ不要

・ソーラーパネルと組み合わせ可能

・持ち運びにも対応

・太陽光発電システムより圧倒的に安い

(上位モデルのソーラーパネルセットでも20万円~程度)

・容量に限りがある

・安いモデルは出力が足りない

・充電に時間がかかる

廃棄や騒音がほとんどなく室内で安全に使えるのがポータブル電源の最大のメリット。設置工事も不要なため、マンションなどの集合住宅でも使えます。価格もリーズナブルなため、手軽で効果のある災害対策がしたい方、集合住宅にお住まいの方におすすめです。

停電時におすすめのポータブル電源一覧

4.停電してお風呂が使えない時に役立つグッズ

 

停電でお風呂やシャワーが使えない時でも、身体を洗ったり拭いたりできるグッズがあります。断水していない場合は以下のグッズを活用して、お風呂なしでも清潔を保ちましょう。 

ウェットシート・ウェットタオル:大判タイプなら全身拭ける

ドライシャンプー:水を使わずに髪を清潔にできる

ウォータープッシュ式シャワー:水道の蛇口に取り付けるだけで簡易シャワーになる

折りたたみバケツ:かさばらず、水を溜めて体を洗える

カセットコンロとやかん:お湯を沸かして体を拭ける

ポータブルシャワーバッグ:水を入れて太陽の熱で温め、シャワーとして使える 

これらのグッズの多くは日常的にも使えます。普段使いと防災対策を兼ねて、とくに役立ちそうなものから準備すると良いでしょう。

5.リーズナブルに自家発電!防災にも役立つ「Jackery Solar Generator」の魅力

 

Jackery Solar Generatorは、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになった自家発電システムです。100万円以上かかる据付型の太陽光発電システムと比べて圧倒的に安価で、上位モデルでも20万円~程度。設置工事も不要なため、誰でも簡単に導入できます。 

停電時には以下のような用途に活用可能です。 

自宅で使っているのが100V給湯器なら、給電してお風呂が沸かせる

スマホやパソコンを充電して情報収集や連絡の手段を確保できる

LEDライトなどの照明で、真っ暗な夜も安心して過ごせる

ヒーター・電気毛布・扇風機などを使って熱中症や低体温症の対策ができる

ソーラーパネルを使って太陽光で繰り返し充電し、長期間の停電でも電気が使える 

Jackery(ジャクリ)は創立13年の実績があり、全世界累計500万台以上が使われている信頼のブランド。最新機種「Newシリーズ」は独自の技術で「軽さ」と「コンパクトさ」を追求し、他社製品よりも30~50%の軽量化・コンパクト化を実現しました。「信頼性」と「使いやすさ」は業界随一です。 

2~3万円台で買える安価なモデルから、設置型の太陽光発電システムばりの高性能モデルまで幅広いラインナップがあります。あなたの使い方に合った一台を見つけましょう。 

停電時におすすめのポータブル電源ソーラーパネルセット一覧  

6.停電時にガスでお湯を沸かせる?ガスコンロを使うポイント3つ

 

「お風呂には入れなくても、せめてお湯を沸かして温かいタオルで身体を拭きたい……」と考える方もいるでしょう。そこで、停電時に使えるガスコンロの種類や、安全に使うポイントを紹介します。

停電時は「乾電池式のガスコンロ」なら使える

停電時には乾電池式のガスコンロなら使用できます。乾電池式は点火や安全装置の動作に乾電池の電力を使うため、停電の影響を受けません。最近では多くの家庭用のガスコンロが乾電池式となっていますが、念のため確認しておきましょう。

停電時に「100V電源のガスコンロ」は使えない

一方、家庭用コンセントから電力を供給して点火・安全装置を動作させる、100V電源式のガスコンロは停電時に使えません。高級機種や業務用のガスコンロに多くみられます。

停電になると点火できず、万が一点火できても安全装置が機能しないため危険です。自宅のガスコンロが100V電源式の場合は、災害に備えてカセットコンロも用意しておきまでしょう。

使用時は換気をしてガス中毒を防止する

停電時にガスコンロを使う際の注意点が「換気」です。普段は電動の換気扇が自動的に排気してくれるでしょう。しかし、停電中は換気扇が作動しないため、濃度が上がると体調不良や死亡のリスクがある「一酸化炭素」が室内に充満してしまうリスクがあります。使用中は必ず、窓やドアを開けて自然換気を行いましょう。 

また、夜間は照明がないため、ガスコンロの操作を誤りやすくなります。懐中電灯などで手元をしっかり照らし、火の取り扱いには十分注意してください。 

参考:東京ガス「停電時のガス機器利用について」

7.停電時のお風呂・水回りに関するよくある質問

 

停電時のお風呂や水回りに関するよくある質問やその回答をまとめています。

停電したらトイレは使えない?

一般的な家庭用の水洗トイレは、水道水の水圧で流す仕組みになっており、停電しても水道が止まっていなければ使用できます。ただし、以下のケースではポンプなどが動かず水をくみ上げられなくなるため、停電するとトイレが使えなくなります。 

浄化槽を使っている

マンションの上層階に住んでいる

タンクのないタンクレストイレを使っている 

そのため、断水に備えて風呂の残り湯をためておいたり、飲料水とは別に「トイレ流し用の水」を確保しておくと安心です。

※地震のときは下水管の破裂など配管トラブルが起きている可能性があるため、水は流さないでください。簡易トイレなどを使いましょう。

停電情報をリアルタイムで知るには?

停電情報を知るには、各地域の電力会社が提供する以下の情報源をチェックするのが確実です。 

電力会社の公式ホームページ

電力会社の公式スマホアプリ

電力会社の公式LINE

SNS(Xなど) 

多くの電力会社では、地図上で停電エリアを表示したり、復旧見込み時間を公開したりしています。スマホアプリやLINEでは通知設定をしておけば、停電情報や復旧情報をプッシュ通知で受け取ることも可能です。スマホの電池残量に注意しながら、定期的に情報をチェックすると良いでしょう。

都市ガスのガスコンロは停電しても使える?

多くの一般家庭用のガスコンロが該当する、乾電池式の点火装置を使っている製品は停電しても使えます。一方、100V電源を使用するコンロは、停電時には使えません。 

また、地震などの大規模災害では、配管の破損などが原因でガス自体の供給が停止してしまうことがあります。ガスが使えるか確認したい場合は、ガス会社の公式サイトや自治体の災害情報をチェックしましょう。

プロパンガスのガス給湯器は停電時に使える?

プロパンガス(LPガス)の給湯器も、乾電池で点火・制御するタイプなら停電しても使えることが多いです。対して、100V電源を使うタイプの給湯器は、停電時には使えません。 

ちなみにプロパンガスは配管が地下を通っていないため、地震などによる配管破損のリスクが低いのが特徴。都市ガスよりも災害時もガス供給が継続されやすいです。 

「ガスは使えるけど、ウチは100V給湯器だから停電中はお風呂が沸かせない……」というトラブルを防ぎたいなら、ポータブル電源を用意しておくと良いでしょう。ガス給湯器の点火には、一般的に100~150W程度しか電力を要しません。出力300Wの安価なモデル「Jackery ポータブル電源 240 New」でもお風呂が沸かせます。

まとめ

 

停電時も乾電池式の風呂釜やガス小型湯沸器は使える可能性が高いですが、100Vや200Vの電源が必要な全自動風呂やリモコンタイプの給湯器は使えません。自宅にある機器が停電時に使えないタイプなら、自家発電の導入を検討するか、お風呂の代わりになるグッズで我慢するのが良いでしょう。 

なお停電中もポータブル電源があれば、給湯器の室外機に接続してお湯を沸かせる場合があります。ソーラーパネルセットなら、普段使いで節電にもなるのがポイントです。「Jackery Solar Generator」で、リーズナブルで手軽な自家発電をスタートし、いつ来るか分からない災害に備えましょう。

関連人気記事
サマーセール|Jackery Japan