1.冬の猫に暖房はいらないのか
ここでは、猫にとって快適な温度や寒さに弱い猫の特徴などを解説します。
●猫が快適な温度は22~28℃くらい
猫が快適に過ごせる室温は、人間にとって少し暑いと感じるくらいの22~28℃程度です。猫は暑さには比較的強いですが、寒さには弱く、少しの冷えでもストレスや体調不良につながる場合があります。
特に冬場は、エアコンや暖房を切った部屋では室温がすぐに下がってしまい、猫にとっては厳しい環境になります。寒さが原因で食欲が落ちたり、活動量が減ったりするケースも珍しくありません。
暖房をつけっぱなしにできない場合でも、毛布やペットヒーターなどを活用し、猫のいる場所だけでも温かく保つ工夫が大切です。
●寒さに弱い猫の種類
すべての猫が同じように寒さを感じるわけではありません。特に寒さに弱いのは、スフィンクスやデボンレックスなどの被毛が少ない猫種、または短毛で体脂肪が少ないタイプです。
こうした猫は外気の影響を受けやすく、室温が20℃を切るような環境では明らかに震えたり、丸くなって動かなくなったりする様子が見られます。細身で筋肉が少ない猫も、体温を保つ力が弱いため注意が必要です。
一方、長毛種や体格のよい猫はある程度の寒さに耐えることができますが、それでも限界はあります。どんな猫であれ、寒そうにしていないかを日々観察する習慣が大切です。
●子猫やシニアの猫は暖房なしに注意
猫の中でも特に寒さに弱く、暖房の必要性が高いのが子猫とシニア猫です。母猫がいない生後間もない子猫は自力で体温を維持できず、暖房が欠かせません。生後1~2か月までは、夜間の冷え込みにしっかりとした保温対策を講じる必要があります。
また、シニア猫になると代謝が落ち、体温調節能力も衰えてきます。関節痛を抱えている猫の場合は、寒さで症状が悪化するリスクにも注意が必要です。さらに、寒さが食欲不振や免疫力低下につながり、病気のリスクも高まります。
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2.冬に猫のために用意したい暖房アイテム5選
寒さに弱い猫にとって、冬の暖房対策は健康を守る上でとても大切です。ここでは、猫が安全かつ快適に過ごせるための暖房アイテムをご紹介します。
①ドギーマン 遠赤外線 ペットのヒーターテキオン

出典:Amazon
遠赤外線のやさしい熱で猫の体をじんわりと温めるペットヒーターです。表面温度を約38~45℃の範囲で制御し、猫が直接触れても低温やけどしにくい設計になっています。
電源コードが金属製チューブで保護されており、噛み癖がある猫でも安心です。スイッチ操作不要で、コンセントに挿すだけで簡単に使えます。安全性・手軽さ・快適性のバランスが取れた、猫の冬対策に用意しておきたいアイテムです。
②ドギーマン 遠赤外線 ねこの夢こたつ

出典:Amazon
猫専用に設計された安心・快適なこたつ型ヒーターです。遠赤外線ヒーターでじんわりと体の芯から温め、猫もつい長居してしまうほどの心地よさを実現しています。
天板の布団にふわふわのフリース素材を使用しており、ぬくもりを保持しやすくなっています。メッシュ窓付きで、中の様子を確認したいときに便利です。
コード部分を金属チューブで保護しているほか、過度な加熱を防止するサーモスタット付で安全に使えます。
③あったかネコ布団(USBヒーターマット付き)

ふかふか布団とUSBヒーターマットがセットになった猫用布団です。体全体を包み込む寝袋型で、ヒーターの適温なぬくもりが猫をやさしく包みます。
USB給電式でモバイルバッテリーでも使用でき、コンセントがない場所で活躍します。1日8時間の使用で電気代約1円と、ランニングコストを気にせず使いやすい省エネ設計も魅力です。中間スイッチ付きで操作しやすく、コードをジッパーで収納できます。
④Angelpet ペット用ホットカーペット

出典:Amazon
温度調整機能を搭載しているペット用ホットカーペットです。25〜55℃の範囲で温度を14段階で調整でき、寒さに合わせて細かく設定ができます。デジタルパネル式で温度を数値で確認できるのも便利です。
1〜12時間で設定できるタイマー機能を備え、留守中や夜間も安心して使えます。防水・防汚仕様の表面生地でお手入れしやすく、抗菌加工とあいまって衛生面が気になる方にもおすすめです。
噛み癖のある猫に対応すべく、内部コードを金属製の鋼管で保護している点も見逃せません。サイズ約40×60cmで、小型~中型猫にぴったりです。
⑤Ninonly パネルヒーター

出典:Amazon
寒い季節の猫の防寒に有効なパネルヒーターです。ペット専用設計でヒーター面に専用カバーが付いており、体が直接触れても急激な熱さになりにくくなっています。
温度を3段階で設定でき、猫の体調や環境に合わせて調節可能です。6時間と8時間で選択できるオフタイマーも備え、1日外出する際に役立つほか、切り忘れを防いで電気代節約でも重宝します。折りたたんで収納でき、省スペースで保管したい場合に便利です。
3.猫が冬に暖房なしでも過ごせるようなおすすめの防寒グッズ
猫の寒さ対策が気になるものの、常に暖房をつけておくのが難しいという家庭も少なくありません。ここでは、暖房に頼らずとも猫がぽかぽか過ごせる、おすすめの防寒グッズをご紹介します。
●Steppiano 猫用ハウス

出典:Amazon
電気を使わずに猫の体温だけで暖かさをキープできる、冬にぴったりの防寒グッズです。中が広いドーム型設計で、猫がすっぽり入って安心できる構造になっています。外側にフェルト生地を採用し、冷気を遮断できるのが特徴です。
内側には柔らかいクッションを備え、保温性にも優れています。底面に滑り止め加工を施しており、フローリングでのズレが気になる場合も安心です。使わないときは、コンパクトに折りたたんで保管できます。
●ねこのおふとん はいるにゃんシリーズ「OFURO」

出典:株式会社 菱友
見た目のかわいさと実用性を兼ね備えた、電気を使わない防寒グッズです。お風呂をモチーフにしたユニークなデザインで、猫がすっぽりと潜れる作りになっています。
ふわふわの中綿入り布団が体をやさしく包み込み、猫の体温でぬくもりをキープするのが特徴です。天然素材の綿100%生地で通気性と保温性のバランスがよく、猫が快適に過ごしやすくなっています。布団は取り外して洗えるため、衛生面が気になる方にもおすすめです。
●ぽかぽかマット

出典:楽天市場
電気を使わずに、猫の体温だけで暖かくなる省エネ仕様の防寒マットです。内部にアルミ層を内蔵しており、体温を反射して保温性を高める構造になっています。冷たい床からの冷気を遮断しながら、猫が自ら発する熱を効率よくキープするのが特徴です。
薄手で軽量ながら、しっかりとしたクッション性があり、快適な寝心地を実現します。汚れてもサッと拭ける素材で、お手入れも簡単です。
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4.猫を冬に留守番させるときの暖房の注意点
仕事や外出で家を留守にする場合、猫が寒さで体調を崩さないか気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは、猫を冬に留守番させる際の注意点をご紹介します。
●エアコンやヒーターは「自動または弱運転」を基本とする
猫のためにエアコンをつけたままにする場合、「自動運転」や「弱設定」にしておくのが基本です。室温が高くなりすぎると空気が乾燥し、鼻や喉の粘膜が荒れて風邪を引きやすくなります。また、湿度が下がると脱水のリスクも高まるため注意が必要です。
エアコンやヒーターを使用する際は、加湿器や濡れタオルを室内に置いて湿度を保つように工夫しましょう。猫は自分で快適な場所を探して移動するため、部屋全体ではなく、猫の寝床付近だけを温かく保てば十分です。
●ヒーター・ストーブ類を留守中は使わない
猫に留守番させているときに、電気ストーブや石油ファンヒーターなど、本体や吹き出し口が高温になる暖房器具の使用はなるべく控えましょう。万が一触れてしまうと、やけどを負うリスクが高まります。
また、猫がコードをひっ掛けて本体を転倒させると、火災も起きかねません。さらに、コードをかじって感電する恐れもあるため、電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。
●こたつ・電気毛布は“低温やけど”に注意する
こたつや電気毛布の使用では、皮膚に40〜50℃程度の熱源が長時間触れることで皮下に熱が蓄積し、気づかないうちにやけどする「低温やけど」に注意が必要です。
猫は、一度居心地の良い場所を見つけると長時間動かずに眠る傾向があり、低温やけどを起こすケースも少なくありません。使用する際は、直接体がヒーター部分に触れないように、厚めの毛布やカバーを1枚挟むのがおすすめです。
また、布団の中に潜りっぱなしにならないように、布団の一部を持ち上げて空気の通り道をつくるなど、内部の温度がこもりすぎないよう工夫しましょう。
5.停電時はポータブル電源が猫の暖房で活躍

停電時にエアコンやヒーターが使えなくなると、猫の暖房環境が一気に不安定になります。冬場に室温が急激に下がった状況で暖房機が使えないと、猫の体調に悪影響を及ぼしかねません。
そんな緊急時に役立つのが、内蔵バッテリーに電気を蓄えられるポータブル電源です。あらかじめ充電しておけば、停電中でも安全に暖房器具が使えるので、猫の防寒対策として威力を発揮します。
なかでも、安全性の高さが評価されているJackery(ジャクリ)のポータブル電源を活用するのがおすすめです。過充電・過放電・過熱などを自動で制御するバッテリーマネジメントシステムを搭載し、ペットのいる家庭でも事故の心配なく安心して使えます。また、充電温度0〜45℃に対応しているモデルも販売しており、寒さの厳しい地域で万が一に備える防寒対策にぴったりです。
6.冬の猫の暖房に関するよくある質問
ここでは、冬の猫の暖房に関する疑問にお答えします。同様の疑問があれば、寒い冬に備えて解決しておきましょう。
●冬の北海道など寒い地域の猫は暖房なしで過ごせますか?
冬の北海道のような寒冷地では、猫が暖房なしで過ごすのは基本的に難しいと考えたほうが良いでしょう。
猫は砂漠原産の動物で暑さに比較的強い反面、寒さには非常に弱い傾向があります。特に、外気温が氷点下になるような環境では室内でも体温が下がり、体調を崩すリスクが高まるため注意が必要です。
ただし、すべての空間を暖める必要はありません。猫が過ごすスペースだけを重点的に温める工夫でも十分です。たとえば、ペット用ヒーターや猫用の布団、毛布などを活用して、猫の寝床を快適な温度に保ちましょう。
●冬に暖房をつけっぱなしで猫に留守番させても大丈夫ですか?
冬に猫を留守番させる際、暖房器具をつけっぱなしにしておくのは基本的に問題ありません。むしろ、室温が下がりすぎることで猫が体調を崩すリスクの方が高いため、適度な暖房管理が欠かせません。
ただし、暖房器具をつけっぱなしにする場合は、安全性に配慮することが大前提です。石油ストーブや電気ストーブなど、火災ややけどのリスクがある暖房器具は避け、エアコンやペット用ヒーターなど、長時間稼働しても安全な製品を活用しましょう。
また、長時間の暖房器具の使用は電気代の増大につながります。細かく温度を調節できるなど、省エネ性に優れている製品を選ぶのがおすすめです。
まとめ
猫は寒さに敏感な動物で、特に子猫やシニア猫は暖房なしだと体調を崩すリスクが高まります。快適な室温を保つことは健康維持の基本であり、安全な暖房器具や防寒グッズを利用した寒さ対策が重要です。
また、停電時など急に暖房器具が使えなくなるトラブルに備えて、ポータブル電源を用意しておきましょう。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源なら、ACコンセントとUSB給電に対応しており、さまざまな猫用暖房器具に電気を供給できます。
耐久性と放熱性に優れたポリカーボネート樹脂とABS防火材料を採用し、大量の電気を使用しても爆発や火災の心配がないので、緊急時の備えとしてご活用ください。