1.旅行に延長コードは本当に必要か?
結論から言うと、旅行における延長コードの必要性は行き先や旅行スタイルによって大きく変わります。下記の特徴に当てはまる方には、旅行用延長コードの持参がおすすめです。
・3台以上のデバイスを同時に充電したい
・複数人で旅行することが多い
・寝る直前までスマホやPCを触りたい
・USBケーブルやType-Cケーブルで端末を充電したい
・海外旅行や出張に行くことが多い
ホテルや旅館によってはコンセントの数が少なかったり、ベッドやデスクから遠い場所にしか差込口がなかったりします。特にスマホやカメラなど、充電が必要なデバイスが多い方は、延長コードがあると非常に便利です。
複数人で同じ部屋に泊まる場合はコンセントの取り合いになるため、2口以上の延長コードを持参するとよいでしょう。日本とは電圧が異なる海外への旅行や出張が多い方には、110〜240V対応の延長コードがおすすめです。
「荷物を減らしたいけれど充電不足は避けたい」という方は、コンパクトで軽量な旅行用延長コードを調達しましょう。
2.旅行用延長コードおすすめモデル5選
旅行用におすすめな延長コードを、5種厳選してご紹介します。モデルごとの使用表も比較しつつ、自分にぴったりなモデルを選びましょう。
①カシムラ『国内・海外両用電源タップ(NWM-6)』

引用:カシムラ公式サイト
100VだけでなくAC100–240Vで使える延長コードです。電源コードは1.2mと比較的長めで、ホテルの壁コンセントが遠いときに重宝されます。
合計6ポート(AC4口+USB2口)を搭載しているほか、重さも約260gとコンパクトで持ち運びしやすいモデルです。
モデル名 |
国内・海外両用電源タップ(NWM-6) |
重さ |
約260g |
コードの長さ |
約1.2m |
ポート数 |
4口 |
USBポート |
USB-A×1 / USB-C×1(合計15W) |
対応電圧 |
AC100–240V |
②ELECOM(エレコム)『電源タップ(ECT-1802WH)』
引用:エレコム公式サイト
0.25mの超短尺コードとケーブル・プラグ収納が魅力の「ポーチに入る電源タップ」です。重さは約165gとコンパクトで持ち運びしやすく、ホコリ防止シャッターや絶縁キャップも搭載されています。
USBポート、USB Type-Cポートも搭載されているため、複数のデバイスを同時に充電したい方におすすめです。
モデル名 |
電源タップ(ECT-1802WH) |
重さ |
約165g |
コードの長さ |
約0.25m |
ポート数 |
3口 |
USBポート |
USB-A×1 / USB-C×1(合計15W) |
対応電圧 |
AC側:125V(国内専用) USB側:100–240V |
③Panasonic(パナソニック)『ザ・タップ(WHS2623DKP)』
個別スイッチで3口をそれぞれON/OFFできるモデルです。外装に燃え広がりにくい樹脂が使用されているため、旅先での発熱トラブルを防げます。
発熱量を約24%ダウンできる設計も搭載されているため、発熱リスクを抑えながら安心して長時間使用できます。旅行時と日常生活で「兼用」のモデルを探している方におすすめです。
モデル名 |
ザ・タップ(WHS2623DKP) |
重さ |
約310g |
コードの長さ |
約2m |
ポート数 |
3口 |
USBポート |
なし |
対応電圧 |
AC125V |
④YAZAWA(ヤザワ)『海外用マルチ変換タップ(HPM6AC2USB2WH)』
引用:YAZAWA公式卸サイト
海外旅行特化の変換プラグ一体型モデルです。壁側プラグを合計5つの形状に変形させられるため、国ごとのコンセント形状に応じて変換プラグを購入する必要がなくなります。
AC110〜240V対応のため、アメリカや中国など様々な国で使用できます。100Vには対応していないため、海外旅行や出張専用の延長コードが欲しい方におすすめです。
モデル名 |
海外用マルチ変換タップ(HPM6AC2USB2WH) |
重さ |
約232g |
コードの長さ |
1m |
ポート数 |
2口 |
USBポート |
USB×2(合計5V/2A) |
対応電圧 |
AC110–240V(※国内使用不可) |
⑤Anker(アンカー)615 USB PowerStrip (GaNPrime 65W)
Anker独自のGaNPrime技術(高効率かつ小型化を実現した窒化ガリウム技術)を採用しているモデルです。2つのACアウトレット+USB-C×2+USB-A×1の合計5ポートに接続した機器を同時に急速で充電できます。
温度管理システムにより発熱をリアルタイムで監視できるため、過電流や過熱を防げます。本体に0.9mのケーブルを巻き付けて収納できるほか、100–240V対応なので海外旅行にもおすすめです。
モデル名 |
615 USB PowerStrip (GaNPrime 65W) |
重さ |
約287g |
コードの長さ |
0.9m |
ポート数 |
2口 |
USBポート |
USB-C×2 / USB-A×1 |
対応電圧 |
100–240V |
3.旅行用延長コードを選ぶときのチェックポイント
旅行用延長コードを選ぶときは、下記8つのポイントを一つずつチェックしましょう。
・PSEマークが付いているか
・コードの長さは何mか
・コンパクトで軽量なモデルか
・極数(ポートの数)はいくつあるか
・差込口の間隔は何cmか
・USBポートはついているか
・海外の電圧に対応しているか
・雷ガード機能はついているか
それぞれのメリットや注意点に目を通し、後悔のない買い物をしてください。
●PSEマークが付いているか
日本国内で電気製品を販売するには、法律で定められた安全基準を満たす「PSEマーク」が必要です。PSEマークとは「電気用品安全法(PSE法)」に基づき、国の安全基準を満たした製品であることを示すマークを指します。
PSEマークには下記2種類があり、延長コードは左の「特定電気用品」に分類されます。
多くのECサイトでは安価な延長コードも多数出回っているものの、PSE認証を取得していない可能性があります。PSEマークがない延長コードは、発火や故障リスクが高いといっても過言ではありません。
購入前に商品説明やパッケージを確認し、必ずPSEマーク付きの製品を選びましょう。
●コードの長さは何mか
ホテルや旅館によっては、コンセントがベッドやデスクから離れているケースも多いです。せっかく延長コードを持参しても、短すぎると枕元での給電など本来の目的を果たせない可能性があります。
一方で長すぎると荷物がかさばり、持ち運びが不便になるでしょう。荷物を軽くしたい方は、コードリール式や巻き取り可能モデルの購入もおすすめです。
●コンパクトで軽量なモデルか
旅行用の延長コードは、コンパクトで軽量なモデルを選ぶと便利です。近年では厚さ2cm以下のフラットタイプや、手のひらサイズに収まる折りたたみ式モデルも多数登場しています。
特に国際便やLCC(航空券を格安で提供する航空会社)では、荷物の重量制限がかけられる場合もあります。許容重量を超えてしまうと追加料金がかかり、思わぬ出費につながるため注意が必要です。
安全性やコードの長さも考慮しつつ、できるだけ軽くて持ち運びしやすいモデルを選びましょう。
●極数(ポートの数)はいくつあるか
旅行用の延長コードは、人数とデバイス数の両方の視点からポート数を決める必要があります。同じ部屋に3人以上で泊まる場合、コンセントが足りない(2つしかない)ケースも珍しくありません。
またスマホの他にPCやカメラを充電したい場合、人数分のポートがあっても足りない可能性があります。旅行に行く人数と充電するデバイス数を考慮し、最低限必要なポート数を判断しましょう。
●差込口の間隔は何cmか
旅行用延長コードを選ぶときは、差込口同士の間隔が広めに設計されているモデルがおすすめです。差込口の間隔が狭いと、狭いと隣り合わせのアダプター同士が干渉してデバイスを同時に充電できなくなります。
特にカメラやノートPCの充電器はサイズが大きく、間隔が狭いと差し込めないケースも多いです。使用するデバイスの充電器サイズを事前に確認し、横幅に余裕のあるモデルを選びましょう。
●USBポートはついているか
旅行先で複数のスマホやタブレットを充電したい方には、USBポート付きの延長コードが便利です。コンセントを使わずに直接USBケーブルで充電できるため、差込口を別デバイスの充電に回せます。
最近は、USB-Aだけでなく急速充電対応のUSB-Cポートを備えたモデルも多いです。
※iPhoneの場合、iPhone15以降のモデルから充電口がLightningからUSB-Cに変更されています。
参考:Apple公式サイト
お使いのデバイスの仕様(差し込み口の形)に合わせて、必要なポートを備えたモデルを選びましょう。
●海外の電圧に対応しているか
海外旅行や出張によく行く方は、対応電圧をチェックして延長コードを選びましょう。対応していない電圧の延長コードを使うと、電子機器の故障や発火のリスクを高めてしまいます。日本の家庭用コンセントの電圧は100Vですが、海外では以下のとおり220Vのケースが多いです。
国名 |
コンセントの標準電圧 |
アメリカ |
100〜120V |
イギリス |
220〜240V |
中国 |
220V |
台湾 |
110V |
香港 |
220V |
韓国 |
220V |
タイ |
220V |
ベトナム |
220V |
インドネシア |
220V |
延長コードを海外で使いたい方は「AC100V〜240V対応」と記載されているモデルを選ぶ必要があります。プラグ形状は国によって異なるため、必要に応じて変換プラグも併用しましょう。
●雷ガード機能はついているか
旅行中の天候次第では、落雷により瞬間的な過電流が発生する可能性があります。雷ガード機能付きの延長コードを選べば、接続したスマホやPCを電圧の急上昇から保護できます。
雷ガードランプが付いたモデルなら、保護機能が正常に働いているか一目で確認可能です。旅行先での思わぬトラブルを避けたい方は、雷ガード機能付きモデルを選びましょう。
関連人気記事:屋外用延長コードの選び方6選!使用時の注意点や併用して役立つアイテムも紹介
4.車でも、飛行機でも。旅行中の電源には「Jackery ポータブル電源」が最強
旅行中に場所を問わず電源を使うなら、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源がおすすめ。車載すればどこでも電源代わりになるため、出先でも好きなタイミングで使えます。
たとえ宿泊先でコンセントが届かない、足りない場合でも心配いりません。AC出力(コンセント)やUSB Type-Cを含む複数ポート付きのモデルもあるため、複数の電子機器を同時に充電したい方にもおすすめです。
またJackery(ジャクリ)では、飛行機への持ち込みが可能なモデルも取り扱っています。旅行や出張中にスマホやPCで作業をしたい方は、バッテリー不足に悩まされない環境を整備するうえで活用をご検討ください。
5.旅行用の延長コードに関してよくある質問
最後に、旅行用の延長コードに関してよくある下記の質問へ回答します。
●海外で日本の延長コードを使うときは変圧器が必要?
延長コード自体に変圧機能がない場合、差し込む機器が100V専用なら変圧器が必要です。一方で「AC100V〜240V対応」と書かれているモデルの場合、コンセントの形状さえ合えば変圧器なしで使えます。
コンセントの形状は国ごとに異なるため、延長コードと同時に変換プラグを用意しましょう。
●旅行で延長コードを使用する際の注意事項は?
旅行で延長コードを使うときは、「PSEマーク付き」で「ポート数が足りている」ものを選びましょう。PSEマーク付きのモデルなら安全性が高く、製品不良による過電流や発火のリスクを下げられます。
またせっかく延長コードを用意しても、距離やポート数が足りない(合わない)と意味をなさなくなってしまいます。ホテルや宿泊先ではコンセントの位置が遠い場合もあるため、コードの長さや差込口の数を事前に確認しておきましょう。
●旅行用におすすめの延長コードは100均でも買える?
近年では100均でも旅行向けのコンパクトな延長コードを購入できるものの、安全性や機能面に懸念が残ります。100均製品は価格が安い分、USBポートや雷ガード機能が付いていないモデルが多いです。
海外の電圧に対応していない製品も多いため、購入前に仕様を必ず確認しましょう。長く安心して使える製品を選ぶなら、投資と考えて信頼性の高いメーカーのモデルを選ぶのがおすすめです。
●延長コードを繋げてはいけない家電は?
下記のような1,000W以上の消費電力を必要とする機器は、延長コード経由での使用を避けた方がよいです。
・電子レンジ
・ドライヤー
・電気ストーブ
・ホットプレート
・電気ケトルなど
軽量でコンパクトモデルの延長コードの場合、消費電力がたりず給電できる家電の種類が限られるケースもあります。「プラグの形状が合うから延長コードで使える」と考えず、家電とモデル両方の許容電力(W数)を事前に確認しましょう。
●飛行機や新幹線で延長コードは使えますか?
飛行機内では、航空会社や座席によって延長コードの使用可否が異なります。座席のUSBポートやコンセントのみ使用可能なケースも珍しくありません。
座席付近にコンセントがある新幹線が増えている一方で、混雑状況によっては延長コードを使うと周囲の迷惑になるリスクもあります。
やむを得ない場合、周囲の状況にも配慮して短めでコンパクトなコードを使用しましょう。
まとめ
旅行用の延長コードは、目的やスペックに応じて選ぶ必要があります。複数機器を同時に充電したいなら口数の多いモデル、海外旅行や出張の機会が多い方には最大240V対応のモデルがおすすめです。
また旅行用の延長コード選びでは、安全面への配慮も欠かせません。PSEマークや雷ガード機能の有無など、予期せぬトラブルを防げるスペックを備えたモデルを購入しましょう。
車や飛行機などコンセントのない場所でスマホやPCを充電したい方には、Jackeryのポータブル電源がおすすめです。購入後は最大5年の無料保証が適用されるため、初期不良の心配もありません。
旅行の目的やコンセントの使い道に応じて、最適なモデル選びを心がけてください。
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