1.キャンプとすき焼きの相性が抜群の理由とは
特別感がある上に、手軽に作れるすき焼きは、キャンプ料理にぴったりです。すき焼きといえば、特別な日に家庭や飲食店で食べるイメージが強い方も多いでしょう。キャンプの雰囲気とは正反対にも感じますが、実は相性が良いのです。
鍋に具材を入れて焼いたり、煮たりするだけで完成するので、キャンプ場でも簡単に作れます。自然に囲まれて食べるすき焼きは、贅沢以外の何物でもありません。きっと思い出に残るキャンプを演出してくれることでしょう。
2.キャンプですき焼き!おすすめの簡単な作り方
キャンプ場で手際よくすき焼きを作るには、事前の準備が欠かせません。その分、当日は具材を入れて煮るだけで完成です。キャンプ場で作るすき焼きの簡単なレシピを紹介します。
●具材を揃える
まずは、以下の具材を揃えましょう。前日に準備しておくのがおすすめです。必要量だけ持っていくことで、キャンプ場に持っていく荷物を最小限にできます。当日持っていくためのクーラーボックスも、忘れずに購入しておいてください。
材料(2人前) |
分量 |
牛肉 |
300g |
白菜 |
3枚 |
長ねぎ |
1本 |
春菊 |
1/2束 |
焼き豆腐 |
1/2丁 |
しらたき |
150g |
卵 |
2個 |
牛脂 |
適量 |
<割り下用> |
|
しょうゆ |
大さじ5 |
みりん |
大さじ5 |
砂糖 |
大さじ4 |
水 |
1カップ |
●下準備を行う
キャンプ当日、時短で調理を行うために、以下の下準備を行っておきましょう。
1.白菜を一口大のざく切りにする
2.春菊の根元を切り落とし、半分に切る
3.長ネギを1cm幅の斜め切りにする
4.焼き豆腐を6等分にする
5.しいたけの軸を取り、表面に切り込みを入れる
6.しらたきを熱湯で軽く茹でて、流水で洗って水気を切る
7.割り下の材料を中火にかけ、煮立ったら冷ます
それぞれをタッパーなどの密閉容器に移し、冷蔵庫に保存しておきましょう。
●鍋に具材を入れて煮る
キャンプ当日は、クーラーボックスに準備しておいた具材と保冷剤を入れておきます。家からキャンプ場まで距離がある場合は、車載冷蔵庫で冷蔵しておくと安心です。
現地では、以下の手順に従って、すき焼きを作ってみてください。
1.鍋を熱して牛脂を溶かす
2.肉を広げて、強火で焼く
3.片面が焼けてきたら、割り下を入れて肉を裏返す
4.好みの焼き加減になったら、卵に付けてまずは肉だけを食べる
5.その後、割り下と具材を適量入れて、煮る
6.煮立ったら、卵に付けて食べましょう!
3.キャンプのすき焼き鍋に使えるクッカー3選
すき焼きで使う鍋は、キャンプに行く人数や他の用途によっても異なります。自宅で使っている鍋を持参するのでも問題ありませんが、せっかくのキャンプなので、アウトドアらしい以下の3つのクッカーから選んでみてください。
●ダッチオーブン
大人数でのキャンプにおすすめのクッカーが、ダッチオーブンです。ダッチオーブンとは、蓋が付いた鋳鉄製の鍋を指します。炭を鍋下と蓋の上に置いて、全体をまんべんなく熱せられるのが特徴です。
料理を長時間保温できる上に、ある程度の深さがあるので、寒い時期に鍋料理やスープを作る際にも重宝します。家庭やお店で食べるすき焼きを再現するのに、最も適したクッカーと言えるでしょう。ただし、ダッチオーブンは重量があるので、注意してください。
●スキレット
見た目がおしゃれで、一人用のすき焼きにぴったりなクッカーがスキレットです。鍋部分から取っ手まで鋳物で作られており、アウトドアの雰囲気を醸し出してくれます。
耐熱性があるため、強火で熱しても問題ありません。卵をかけて、そのまま机に並べると、熱々のまますき焼きが食べられます。サイズバリエーションも豊富なので、行く人数に合った最適なスキレットが見つかるでしょう。
●メスティン
「クッカーをコンパクトかつ軽量にしたい」「他の調理でも使いたい」という方におすすめなのが、メスティンです。お弁当箱サイズのメスティンには、以下のような魅力があります。
・炊く/炒める/焼く/煮る/揚げる/蒸すが全て一台で行える
・軽量かつコンパクトに収納できる
・アルミ製で熱伝導率が高い
ソロキャンプの必需品ともいえるメスティン。電車や徒歩でキャンプ場に行く場合でも、持ち運びの邪魔になりません。
4.贅沢なキャンプ!すき焼きにおすすめの牛肉の部位
すき焼きの美味しさを最も左右するといっても過言ではないのが、牛肉の部位です。せっかくのキャンプなので、贅沢に上等なお肉で、すき焼きがしたいですよね。キャンプにおすすめのすき焼きに使う牛肉の部位は、以下のとおりです。
●モモ肉
「値段を抑えたい」「赤身肉が好き」という方におすすめなのが、モモ肉です。霜降りはほとんどありませんが、その分食べ応えがあります。お肉の脂が苦手という方にも、ぴったりな部位です。ただし、煮込みすぎると硬くなるので、注意してください。
●肩ロース
赤身も好きだけど、霜降りも捨てがたい...という方には、肩ロースがおすすめです。赤身と霜降りの塩梅が絶妙で、程よい噛み応えと高級感のある肉質が共存しています。
柔らかいので、子供やお年寄りでも安心です。少し贅沢をしたいという方にもぴったりな部位と言えるでしょう。
●リブロース
ロースの中で最も柔らかく、 霜降りになりやすい高級な部位が、リブロースです。自然に囲まれた中、最高級のお肉を堪能したい方は、ぜひリブロースをお選びください。
まさに「肉が溶ける」とはこのことか、と驚くこと間違いありません。その贅沢で上品な味は、きっと忘れることがない最高のキャンプを演出してくれることでしょう。
5.キャンプのすき焼きにおすすめの締め3選
すき焼きには、締めが欠かせません。余った甘辛いタレで作る締めは、どれも絶品です。その中でも、特にキャンプにおすすめの締めを紹介します。
●雑炊
すき焼きの締めの定番といえば、雑炊。残り汁にご飯を入れて、少し煮詰めたら、卵をかけて完成です。特に、残り汁が少ない時に最適な締めと言えます。キャンプ場では、ご飯を炊くのにも時間がかかるので、用意していた具材が食べ終わる30分前くらいから、ご飯を炊き始めるのが良いでしょう。
●うどん
残り汁がある程度残っている場合は、うどんを締めにするのもおすすめです。野菜や肉の旨味が染み込んだ汁で作る絶品うどんは、すき焼きをやった者だけの特権とも言えます。キャンプで作る締めうどんには、ゆで麺を使うことで、簡単に調理が可能です。煮詰まり過ぎると、味が濃くなってしまう点には注意してください。
●ラーメン
普段とは違う締めが食べたい、という方にはラーメンがおすすめです。少しの味噌と麺を入れるだけで、やみつきになる締めが完成します。別のクッカーで野菜やもやしを炒めて入れても、美味しいですよ。ただし、麺を別で茹でる必要があるので、余分にダッチオーブンがあると便利です。
6.初心者必見!キャンプのすき焼きを美味しくする3つのコツ
キャンプで作るすき焼きは、以下のポイントを抑えることで、各段に美味しくなります。下準備をしたり、荷物を運んだりと手間がかかっている分、最も美味しい状態のすき焼きが食べたいですよね。どれもキャンプ場で実践できる内容なので、チェックしてみてください。
●肉は常温に戻しておく
すき焼きを作り始める30分前には、肉を外に出して、常温に戻しておきましょう。常温に戻すことで、火の通りにムラがなく、美味しく焼けます。また、冷たいまま焼くと、肉が硬くなる恐れもあります。せっかく買った贅沢な肉を台無しにしないためにも、食べる前に常温に戻しておくことを忘れないようにしてください。
●まずは肉から先に焼く
すき焼きは、具材を入れる順番も重要です。具材と割り下を一気に入れて煮詰めるやり方は、せっかくの肉の旨味を逃がす恐れがあります。野菜からは水が出るので、水臭い味の肉になってしまうでしょう。
まずは、鍋の底が見えなくなる程度に割り下を入れ、肉を焼いてください。この最初の1枚が絶品です。その後は、具材を適度に入れて、すき焼きを楽しみましょう。
●割り下を入れ過ぎない
すき焼きの失敗例として、割り下の入れ過ぎが挙げられます。具材が浸るほど割り下を入れてしまうと、せっかくのすき焼きが台無しです。すき焼き風と言っても過言ではありません。野菜から水が出ることを考慮して、鍋の底が見えなくなる程度に割り下を入れましょう。具材が吸収して、再度鍋の底が見えてきたら、注ぎ足せば良いのです。
7.キャンプの料理にあると便利なポータブル電源
すき焼きなどのキャンプ料理だけでなく、あらゆるアウトドアシーンで活躍するアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、モバイルバッテリーを超える大量の電気を蓄電し、コンセントがないキャンプ場などでも電化製品に給電できる機器を指します。
キャンプ場にポータブル電源を持っていくメリットは、以下のとおりです。
・電気鍋を使うことで、火起こしせずに手軽にすき焼きが作れる
・冷蔵庫を使い、肉などの生ものや乾杯の飲み物を冷蔵保存できる
・電気毛布や扇風機で、快適な気温で過ごせる
・テント内の灯りに、LEDランタンを使用できる
・キャンプ料理のレシピを調べるためのスマホを常にフル充電にしておける
キャンプ場で使用するポータブル電源は、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製がおすすめです。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、「家電大賞2023-2024」で2年連続金賞を受賞する程、注目されている製品です。高い安全性とコンパクト・軽量設計により、アウトドアで大活躍します。
キャンプにおすすめの機種は、以下のとおりです。
●Jackery ポータブル電源 1000 New
Jackery ポータブル電源 1000 Newは、定格出力1500W/電気容量1070Whという大容量・高出力の機種です。AC出力やUSB出力などの多彩なポートが搭載されています。電気鍋ですき焼きができたり、炊飯器で締めの雑炊用のご飯を炊いたりと、誰でも簡単にキャンプ料理が作れます。
合計62個の保護システムと12重のBMS保護システムを搭載しているため、子供連れでも安心です。家族連れにおすすめの機種と言えるでしょう。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
容量632Wh・定格出力800W<のポータブル電源と100Wのソーラーパネルのセットです。軽量かつコンパクト設計なので、キャンプ料理の食材が多くても、荷物の邪魔になりません。
IBCテクノロジーを搭載したソーラーパネルを使うことで、キャンプ場にいながら、4.3時間で満充電できます。残量が減ってきたら、「超ロングスタンバイモード」で電気を節約できるのも特徴です。
●Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery ポータブル電源 240 NewとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。コンパクトサイズなので、キャンプの荷物を最小限にしたい方にも、ぴったりな機種と言えるでしょう。
UL規格の耐衝撃性が備わっているので、頻繁に持ち出して使っても問題ありません。キャンプ場では、約1.9時間でフル充電することが可能です。
まとめ|キャンプで食べるすき焼きは最高!
鍋に入れるだけで簡単に作れるすき焼きは、キャンプ料理にも最適です。特別感のあるキャンプが実現できる上に、美味しいことは間違いありません。せっかくのキャンプなので、普段は買わないような高級なリブロースを選ぶのも良いでしょう。
この記事で紹介したレシピを参考に、ぜひキャンプですき焼きを作ってみてください。
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