【徹底解説】ポータブル電源とモバイルバッテリーの違いとは

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スマートフォンなどのデジタルデバイスを外出先でも快適に使うために普及したモバイルバッテリー。しかし、容量の少なさや用途の限定、充電方法の制限などに物足りなさを感じることも多いのではないでしょうか。

そこで注目されているのがポール電源です。どちらも電気を蓄えて持ち運べる点は共通していますが、大きな違いがあります。本記事では、モバイルバッテリーとポータブル電源の違いを徹底的に解剖していきましょう。

目次
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1.モバイルバッテリーとポータブル電源の違い

モバイルバッテリーとポータブル電源の違い

モバイルバッテリーとポータブル電源には、主に以下4つの違いがあります。 

● 容量(使える時間)と出力(動く家電)

● 接続端子

● 利用シーン

● 充電方法 

以下で、順番に詳しく見ていきましょう。

①容量(使える時間)と出力(動く家電)の違い

容量(使える時間)と出力(動く家電)の違い

モバイルバッテリーとポータブル電源のもっとも大きな違いは、容量と出力の大きさです。

モバイルバッテリーの主力製品は、10000mAhから30000mAh(※)程度のスマホの充電に対応した容量となっています。

ポータブル電源の場合は製品にもよりますが、モバイルバッテリーよりも大幅に大容量、高出力を実現しています。

以下で、Jackeryのモバイルバッテリーとポータブル電源の容量・出力・スマホ充電回数を比較してみました。 

製品名

種類

容量

定格出力

スマホ充電可能回数(29W)

Jackery 100 Plus

モバイルバッテリー

99Wh

128W

約5.3回

Jackery 240 New

ポータブル電源

256Wh

300W

約11

Jackery 500 New

ポータブル電源

512Wh

500W

24

Jackery 1000 New

ポータブル電源

1070Wh

1500W

45

Jackery 2000 New

ポータブル電源

2042Wh

2200W

80

モバイルバッテリーでもスマホを何度か充電できますが、大容量のバッテリーを搭載したポータブル電源はそれをはるかに上回る回数となっています。 

さらに重要なのは出力の違いです。モバイルバッテリーは電気用品安全法(PSE)により、出力に制限があります。内蔵する単電池1個当たりの体積エネルギー密度が400Wh/L(ワット時毎リットル)を超える製品は平成30年より販売が規制されています。このため、モバイルバッテリーは定格出力を押さえており、主な給電端子であるUSBの新規格USB Power Delievryの最大値である100Wを超える製品は見当たりません

それに対して、ポータブル電源は高出力(100W以上で、機種により最大6,000W)を備えています。スマホやパソコンだけではなく、冷蔵庫、電気毛布、電気ケトルや電子レンジなど消費電力の高い家電製品も使用できるのが魅力です。

関連記事:ポータブル電源でどんな家電が使えるのか?200W・700Wなど定格出力別に解説

②接続端子の違い

接続端子の違い

モバイルバッテリーとポータブル電源は、接続端子の種類と数が大きく異なります。

モバイルバッテリーの電気製品への接続口は主にUSB接続です。接続機器により端子はTypeCなどを利用します。用途および容量などの理由により、同時に接続可能な端子の数は少ないです。

ポータブル電源は用途を幅広く想定しており、様々な機器で利用できるよう複数の接続端子を併せ持つ場合が多いです。USBはもちろん、一般的な家電製品を接続するためのコンセント(AC)が搭載しています。車載製品に利用するためのシガーソケット出力端子も利用できる製品もあります。機器にもよりますが、USBやコンセントなどの接続端子が複数有り、同時の複数接続に対応している製品も多いです。

製品タイプ

主な接続端子

特徴

モバイルバッテリー

・USB-A

・USB-C

(基本的にUSB端子のみ)

・同時接続可能数は少ない(1~2個程度)

・基本的にスマホやタブレットなどのモバイル機器の充電のみに対応

ポータブル電源

・AC出力(家庭のコンセントと同じ)

・USB-A/USB-C

・DC出力(シガーソケットと同じ)

・2~10個程度の接続端子を同時に使用可能

・モバイル機器だけではなく、コンセントが必要なさまざまな家電や車載家電にも対応

関連記事:AC出力はモバイルバッテリーで十分?ポータブル電源が良い理由を解説

③利用シーンの違い

利用シーンの違い

モバイルバッテリーはモバイル(スマホ、タブレット)専用です。あらゆる外出でスマホとともに持ち歩く人も多いことでしょう。通勤、通学、出張、旅行などの日常的な生活の中が利用シーンとなります。

ポータブル電源はその大容量を活かして防災やキャンプ・車中泊だけではなく、様々なイベントで活躍できます。特に屋外で家電を利用できることが特徴的です。そのため、以下のように利用シーンも変わってきます。 

製品タイプ

主な利用シーン

使う機器の例

モバイルバッテリー

・通勤・通学

・日常の外出

・オフィスワーク

・スマホ

・タブレット

・ワイヤレスイヤホン

ポータブル電源

・キャンプ/BBQ

・車中泊

・災害時の非常用電源

・テレワーク

・現場作業

・屋外作業

・DIY

・釣り

・花見

・ドライブ

・照明機器(ランタン)

・調理器具(電気ケトル、炊飯器)

・冷暖房設備(扇風機、電気毛布)

・娯楽機器(テレビ、音楽プレイヤー、ゲーム)

・電動工具(電動ドリルなど)

・パソコン

・スマホ


ポータブル電源はキャンプやBBQ、アウトドアといった屋外の遊びで大活躍します。ライトやランタンといった照明機器。TVやラジオ、音楽プレイヤーといった映像や音楽を楽しむ機器。扇風機や小型の冷蔵庫、電気毛布などの冷暖房設備。コーヒーメーカーや炊飯器などの調理器具。外での遊びに便利さをもたらしてくれます。

ポータブル電源は災害時の非常用電源として準備しておくのにも向いています。半年に一回程度の充電を行っておくことで、緊急時に備えておけます。スマホなどの連絡のための機器の充電、ラジオやTVといった情報源の確保、冷暖房での健康の維持といった用途に役立てることが可能です。

室外作業でもポータブル電源は活躍してくれます。電動工具の利用、芝刈り機の電源として、夜間作業用の照明などの用途で活躍します。撮影取材、釣り、農作業やお子さんとのビニールプール遊びといった室外での活動では、TVやラジオ、湯沸しポット、扇風機、スマホの充電などに活躍してくれそうです。

車中泊でもポータブル電源は大活躍します。冷暖房器具や調理器具などに利用できます。排気もないため、室内での利用にも問題がありません。

関連ページ:ポータブル電源おすすめ一覧|Jackery

④充電方法の違い

充電方法の違い

モバイルバッテリーとポータブル電源では充電方法にも大きな違いがあります。ポータブル電源は充電方法が多様で、さまざまな状況に対応できるのがポイントです。

製品タイプ

主な充電方法

特徴

モバイルバッテリー

・USB端子からの充電

・ACアダプター経由のコンセント充電

・選択肢が限られる

・屋外や災害時の充電に不安がある

ポータブル電源

・ACアダプター経由のコンセント充電

・車のシガーソケットからの充電

・ソーラーパネルによる充電

・多様な充電方法が選べる

・屋外や災害時でも充電できる

・ソーラーパネルで電気代の節約も可能

モバイルバッテリーはUSB端子からの充電か、コンセントからACアダプタを経由しての充電を行います。

ポータブル電源はコンセントからの充電をはじめ、ソーラーパネルの太陽光発電による充電、車のシガーソケットから充電が可能です。ジェネレーター(発電機)と連携して充電が可能な製品も存在しています。

Jackeryのポータブル電源は、全ての機種に上記3つの充電方法を対応しております。専用のソーラーパネルを使えば、電気のない場所でも太陽光で繰り返し充電可能。災害時の長期停電や連泊キャンプでも電池切れの心配がありません。 

さらに、普段からソーラーパネルで充電すれば電気代の節約にもなります。この点がモバイルバッテリーにはない大きなメリットです。

関連記事:ポータブル電源の元は取れる?シミュレーションと節約効果を最大化するコツを徹底解説

2.ポータブル電源かモバイルバッテリー、どっちがいい?

ポータブル電源かモバイルバッテリー、どっちがいい?

ポータブル電源とモバイルバッテリーは使い方や環境によって、どちらが適しているか変わってきます。以下の表を参考に、あなたに合ったアイテムを選びましょう。 

ポータブル電源がおすすめな人

モバイルバッテリーがおすすめな人

・キャンプや車中泊をより快適に楽しみたい人

・災害時に家電製品が使える安心がほしい人

・テレワークに使いたい人

・DIYや釣りなどアウトドア趣味が多彩な人

・スマホやタブレットだけ充電できれば良い人

・購入コストを抑えたい人

・バッグやポケットに入れて持ち歩きたい人

とくに災害対策として準備するなら、大容量でコンセントが必要な家電も使えるポータブル電源がおすすめです。


3.普段使いから防災・キャンプまで!おすすめのポータブル電源

ポータブル電源を検討中の人におすすめしたいのが、世界中で500万台以上の販売実績を持つJackeryのポータブル電源です。

日本では防災安全協会の「防災製品等推奨品マーク」も取得し、安全性の高さと使いやすさに定評があります。さまざまなシーンで活躍するJackeryポータブル電源の中から、とくに「ポータブル電源デビュー」におすすめの3モデルをご紹介

Jackery ポータブル電源 1000 New|迷ったらこの機種!価格・サイズ・機能性のバランスの良い定番モデル


Jackery ポータブル電源 2000 New|次世代スタンダードな2Kwhの機種


●Jackeryポータブル電源 500 New|防災にもアウトドアにもちょうどいい中容量モデル


Jackery ポータブル電源 240 New|リュックに入れる小容量モデル


まとめ

モバイルバッテリーとポータブル電源は、どちらも電気を蓄えて持ち運べる便利なアイテムですが、用途や性能に大きな違いがあります。改めて両者の違いを表でまとめてみました。

比較項目

ポータブル電源

モバイルバッテリー

容量

200Wh~3000Wh程度

※拡張で3,000Whを超えるモデルもあり

15Wh~100Wh程度

定格出力

300W~3000W程度

※3000Wを超えるモデルもあり

最大100W程度

接続端子

・AC出力(コンセント)

・USB出力

・DC出力(シガーソケット)などさまざま

USB出力のみがほとんど

主な利用シーン

・キャンプ

・車中泊

・災害時

・テレワーク

・DIY など

・日常の外出時

充電方法

・コンセント

・シガーソケット

・ソーラーパネルなど多様

・USB

・コンセント

サイズ・重量

・大きく重い

・取っ手があるので持ち運びは意外とラク

・コンパクトで軽量

・リュックやポーチにも余裕で入る

価格帯

2万円~

1,000円~1万円程度

モバイルバッテリーはスマホやタブレットなどのモバイル機器の充電に特化した、コンパクトで持ち運びやすいアイテムです。一方でポータブル電源は重さとサイズの大きさはネックですが、その大容量と高出力を活かして、スマホの充電から家電製品の使用まで幅広くカバーします。 

Jackeryのポータブル電源は高い性能を維持したまま圧倒的に軽量・コンパクトな設計で、アウトドアでの使いやすさと災害時の安心感を両立。ソーラーパネルと組み合わせれば、電気のない場所での長期間の使用や、自宅での電気代節約にも貢献します。「普段の持ち運び」以外に、防災・アウトドアといった用途で使う電源がほしい人は、ポータブル電源を1台備えておくと良いでしょう。

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