ホットプレートを動かせるポータブル電源に必要な容量・利用するときの注意点
キャンプや車中泊など、アウトドアの人気が高まりつつある中で、かつて自宅で親戚や友人が集まったときに出されていたホットプレートも、屋外で使えたら便利と考える人も増えてきました。
ホットプレートを屋外で使うには、独立した電力供給源となる発電機やポータブル電源が必要になってきます。また、ホットプレートの消費電力は1300W~1500Wと大きいため、それを動かすとなると、「不可能なのでは」と感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。
今回の記事では、ホットプレートを動かせるポータブル電源に必要な容量と利用するときの注意点についてくわしく解説しています。また、ソロ活ユーザー必見の中容量サイズのコンパクトな利用方法も合わせて解説していますので、ぜひ最後までじっくり読んでくださいね。
ポータブル電源でホットプレートを使う必要性
●そもそもポータブル電源ってどんなときに使えるの?
ポータブル電源とは、事前に大量の電力を蓄えて、電源のない家庭用コンセント(AC100V)が使えるようになる持ち運び便利の電力供給源です。モバイルバッテリーよりも容量が大きく、ACやUSB、DC出力ポートを持っていて、様々な用途に使うことができます。最大のメリットは、屋外で電気が使えるようになること。
·持ち運びができるので、キャンプやアウトドア、車での旅行先に持っていける
·自宅以外の場所で家電製品が使えるようになる
·自宅では節電対策や防災装備品としての役割としても重宝する
など、ポータブル電源が1台あると利便性が幅広く、様々な用途に使える便利アイテムです。
●火を使わなくて良い!(車内でも安全に調理可能!)
最近ではホットプレートも調理の幅が広がる万能型が発売されていて、屋内だけでなくアウトドアでも活躍する調理器具として人気があります。とくに車中泊では、車内で火を使うことができません。
ポータブル電源があれば、ホットプレートなどの家電に給電できるため、火を使わずに安全且つお手軽に調理ができます。また、お皿を用意せず直接食べられるのもホットプレートの良いところです。狭い車の中での車中飯では、
·お皿が要らなくなる
·洗い物を減らせる
ことはとても便利に感じるものです。簡単に調理できて、後始末にも手間がかからなくなるホットプレートは車中泊を楽しむうえで便利アイテムとして人気があります。
●屋外での調理やアウトドアに利用できる
車中泊以外のアウトドアでも、ホットプレートは大活躍です。屋外でのBBQやキャンプでの調理にホットプレートを使う方もいます。BBQコンロなどを使うのは、後始末が大変で面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。また、
·BBQ以外にも様々な料理を作ることができる
·プレート全体に熱が行き渡るので、焼きムラが出にくい
·保温機能でずっと温かい料理が楽しめる
ことも、ホットプレートを使うメリットです。アウトドア好きの方であれば、毎回の料理がBBQだと飽きてしまいますよね。いろんな料理ができて、後始末も簡単であれば季節に応じた料理を楽しむこともできます。1年を通して活躍する万能調理器具として利用できるのもホットプレートを使うメリットです。
●もしもの災害対策時の装備として利用できること
もし、災害にあって停電になってしまったときでも、ポータブル電源とホットプレートがあれば、調理が可能です。使える食材を簡単に調理できて、洗い物も減らせる。災害時にはとても役に立つ便利アイテムと言えるでしょう。
たとえば、アルミ箔やクッキングシートをホットプレートに敷いて焼けば、後始末も楽で洗いも最低限で済みます。
·電気やガスが使えない
·水を節約しなければならない
そんな非常時に、ホットプレートは大活躍してくれるでしょう。また、不安で精神的に不安定になっているときに食べる温かい食事は、精神を落ち着かせるにも役立ちます。
ホットプレートが使えるポータブル電源の選び方
●定格出力と容量の大きいポータブル電源の方が長い時間利用できる
普段、ご家庭で使われている一般的なホットプレートの消費電力は、1300W~1500Wのものが主流です。ホットプレートは電力をたくさん消費する家電製品と言えるでしょう。ポータブル電源を使ってホットプレートを動かすには、定格出力がこの消費電力を満たすものが必要となります。ポータブル電源に求められる要素は、
·ホットプレートの消費電力を満たす定格出力を持つものであること
·ホットプレートを使いたい時間動かせる容量のものであること
この2つです。たとえば、1300Wのホットプレートを2時間使用したいのであれば、単純計算すると、ポータブル電源に必要な容量は、
「1300W×2時間=2600W/h」
と、なります。
●安全性と耐久性の高いもの
消費電力が大きいホットプレートを動かすとなると、安全性や温度耐性が高いものを選んだ方が良いでしょう。
·BMS機能が付いているもの
·温度耐性があるもの
·PSE(電気用品安全法)マークが付いているもの
ポータブル電源の性能は十分確認してから購入を検討することをおすすめします。
●持ち運びができるほうが場所を選ばず利用できる
ポータブル電源でホットプレートを動かす状況を想像すると、キャンプや車中泊など屋外での使用であることが予測できます。ならば、コンパクトで持ち運びしやすいポータブル電源を選ぶべきです。容量の大きいものは、それだけサイズが大きく重量もあります。
「自分の力で持ち運びができるように」
であることが、ポータブル電源を屋外で利用するときに考えなければならない条件です。たとえ重くても、持ち手の位置や大きさ、持ち運びがしやすい工夫が施されているものを選びましょう。
ポータブル電源でホットプレートを使うときの3つの注意点
●水場付近での使用は避ける
基本的に雨天時の使用は、避けたいところ。ポータブル電源にとって水分は天敵です。感電やショートする恐れがあります。また、濡れた手で触るのも大変危険です。使用者に危険があるのはもちろん、ポータブル電源の故障する恐れがあります。
アウトドアの利用で、川辺で水遊びをしながらBBQをするのもありがちな光景ですが、ポータブル電源の使用はあまりおすすめできるものではありません。ポータブル電源に触るときは、十分注意が必要です。
●正弦波でないと正常に作動しない恐れがある
正弦波とは、交流(AC電源)の波形の一種で、周期的でなめらかな曲線を描く波形です。基本的に家庭用コンセントから電源を供給する家電製品では、この正弦波でないと製品が動かないことも。
「家庭のコンセントと同じ感覚でポータブル電源を使いたい」
方は、この正弦波タイプのポータブル電源を選ぶことおすすめします。たまにコストを抑えるために一部のポータブル電源では「矩形波(くけいは)」や「修正正弦波」と呼ばれる正弦波に似た波形になるよう出力するインバーターを使用したものもあるので、注意しましょう。
関連人気記事:ポータブル電源選びの決め手「正弦波」とは
ホットプレートが使えるポータブル電源おすすめ
Jackery(ジャクリ)の製品は安全面や品質面に優れております。
·電気用品安全法(PSE)の適性検査に合格している
·リン酸鉄リチウムイオン電池を採用して10年以上使える長寿命の製品も登場
·BMS(バッテリーマネジメントシステム)機能を標準装備
·充実した保証、サービスを提供してくれる
などがあげられます。ホットプレートのように消費電力が大きく負荷のかかる家電製品でも、優れた温度耐性を持ち、安心して電力供給できる性能を持つポータブル電源です。また、容量・サイズのバリエーションも豊富に揃っているのもユーザーには嬉しいところ。様々な使用シーンに対応するポータブル電源を選べるのも、Jackeryならではです。
●おすすめ①:「Jackeryポータブル電源 2000 Plus」
「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」は、2042Whの大容量と3000Wの高い定格出力を持つポータブル電源で、消費電力の高いホットプレートも長時間も稼働できます。また、
·容量を最大12Kwhまで増設できるので、用途に応じて容量を調節できる
・最新のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しており、毎日使っても10年以上の長寿命を実現
·専用アプリでスマホからポータブル電源を遠隔操作できる
·たとえ製品が重く感じても、キャスター付きでトランクケースのような持ち運びができる
ので、屋外での使用もとくに気にする必要はありません。ホットプレート以外にも電力供給したいものがあるときや、使用する場所や用途によって柔軟な対応ができるのもこの製品の魅力です。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●おすすめ②:「Jackery ポータブル電源 2000 Pro」
中容量のポータブル電源で稼働可能!小型サイズのホットプレート
●おすすめ小型ホットプレート3選(1000W以下サイズ)
まず、ホットプレートからご紹介します。昔はキャンプやアウトドアを楽しむのは家族や友人同士などグループで楽しむイメージの方が強かったのではないでしょうか。
しかし、最近ではソロ活もブームになってきており、アウトドアを独りで楽しむ方も多くなってきました。そんなソロ活ユーザーにおすすめのホットプレートをご紹介します。
〇シンプルイズベスト「山善:ホットプレート一人用」
サイズ:幅約30cm×奥行約21cm×高さ8cmのコンパクトなホットプレート。消費電力が700Wだから、家庭用よりも少ない電力で動かすことができます。重さも1kg以下で軽く、使いやすい大きさと形です。シンプルな設計でお値段もお手頃価格(Amazonで1618円)なので、ソロ活にピッタリのホットプレートです。
〇365日使える 焼けるお皿「abien MAGIC GRILL S ホットプレート 」
サイズ:幅約26cm×奥行23cm×高さ11cmで消費電力580Wの一人用ホットプレート。油不要で焦げにくいコーティングがされていてお手入れがとても楽です。5層構造プレート採用で、小さい消費電力でプレート全体が熱が行き渡る仕組みが採用されているところが魅力のホットプレートです。
〇多目的に使える「アイリスオーヤマ 2WAY ホットプレート」
平面プレートのほかにたこ焼きプレートも付いている多目的ホットプレート。サイズ:幅約36cm×奥行25cm×高さ7cmで消費電力800W。こちらは2人でも使えそうな大きさで、タコ焼きプレートを使ってカップルや友人と一緒にたこ焼きパーティーもできます。プレートにはこびりつきにくいセラミックコート技術が採用されているので、お手入れも楽です。
●おすすめポータブル電源①:「Jackery ポータブル電源1000 Plus」
車中泊で長期的な独りクルマ旅をしてみたい方や、キャンプで連泊したいソロ活ユーザーにおすすめしたいのが、ソーラーパネルがセットになった「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」です。長旅に耐えうる安心設計と耐久性を持ち、容量も1264Whで2000Wの定格出力を持つので、ほぼ全ての家電製品を動かすことができます。
·過酷な夏季、冬季の気温にも耐えられる温度耐性
·もしもの時でも安心できる充実した長期保証サービス
·大型ホットプレートでも動かせる定格出力
で、あなたが挑戦しようとしている長旅をサポートしてくれる装備としてきっと役に立ってくれるでしょう。小型ホットプレートなら、約2時間は使うこともできます。様々な使い方に対応する高性能ポータブル電源として、おすすめの製品です。
製品名 | Jackery ポータブル電源 1000 Plus |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
●おすすめポータブル電源②:「Jackery ポータブル電源 1000 Pro」
ソロ活中心なので、そんな大きなホットプレートやポータブル電源を必要としないアウトドア派のあなたにピッタリなサイズ、それが「Jackery ポータブル電源 1000 Pro」です。1002Whの容量を持ち、定格出力も1000W。大きさ(34cm×25cm×26cm)や重量(11.5kg)も手頃で女性でも持ち運びができるサイズです。
·LEDライト付きなのでアウトドアに活躍してくれる装備付き
·静音性に優れていて寝ている間に充電していても静か
·一人用ホットプレートなら十分に動作可能
ホットプレート以外にも、1000Wあればドライヤーや電気ケトルなども動かせる大きさ。女性の独り車中泊にも最適です。軽バンなどの軽自動車でも、邪魔にならない丁度良いサイズ感があなたのソロ活ライフにピッタリ収まることでしょう。
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
1002Wh |
定格出力 |
1000W/正弦波(最大瞬間出力:2000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:1.8時間 |
保証期間 |
5年間 |
関連人気記事:「徹底解説」用途別のポータブル電源容量目安を紹介
まとめ:ポータブル電源の容量とホットプレートの組み合わせが大事
今回の記事では、ホットプレートをポータブル電源で利用する必要性を交えて、ホットプレートとの組み合わせについてまとめました。
·ポータブル電源でホットプレートを使う必要性
·ホットプレートが利用できるポータブル電源
·ポータブル電源でホットプレートを利用するときの注意点
などを中心にくわしく解説しています。ホットプレートの消費電力は大きいイメージがあります。
しかし、最近のアウトドアやキャンプ、車中泊でソロ活もブームになっている背景から、コンパクトなサイズのものも人気が集まるようになりました。中容量のサイズでも屋外で利用できることも合わせて解説していますので、うまく組み合わせてソロ活を楽しんでみてはいかがでしょうか。
コメント