1.キャンピングカーのサブバッテリーに「リチウムイオンバッテリー」を使う5つのメリット
キャンピングカーのサブバッテリーにリチウムイオンバッテリーを選ぶメリットは5つあります。鉛系バッテリーとの違いについて解説しながらメリットを紹介するので、参考にしてみてください。
①軽量でコンパクト
リチウムイオンバッテリーは、鉛系バッテリーに比べて非常に軽量でコンパクトです。特に重量は約半分ほどで、気軽に電源を移動させられます。キャンピングカーの限られたスペースを有効に活用でき、取り扱いも容易です。軽量化により車両の燃費向上も期待できます。
②大容量で充電効率が良い
リチウムイオンバッテリーは、大容量でありながら充電効率が高いのが特長です。急速充電が可能で、短時間で満充電にできます。また放電率が低いため、長時間の使用でも安定した電力供給が期待でき、安心して電化製品を利用できるのが強みです。
一方鉛系バッテリーは、長時間の使用や大放電を行うと電圧が下がるため、実際の蓄電量よりも使える電気が少なくなってしまいます。大容量のモデルも多くそろっているため、キャンピングカーでのサブバッテリーにはリチウムイオンバッテリーがうってつけです。
③消費電力が高い電化製品を使える
リチウムイオンバッテリーを搭載したポータブル電源は、消費電力が大きい電化製品を使用できるのが強みです。電子レンジやエアコンなど、電力を多く消費する機器を同時に使えるため、快適にキャンピングカーで生活できます。
一方鉛系バッテリーは消費電力の高いの機器を使用する際に電圧が低下しやすく、実際に使える電力が制限される場合があります。そのためキャンピングカーでエアコンや電子レンジを使用する場合には、リチウムイオンバッテリーが特におすすめです。
④寿命が長い
リチウムイオンバッテリーは、鉛系バッテリーに比べて寿命が長いのが特長です。例えばJackery(ジャクリ)のリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した「ポータブル電源 1000 New」は約4000 回の充放電サイクルが可能で、毎日使っても10年間使えます。さらに4000回使用後も工場出荷時の70%を電池残量を維持するほどです。一般的な鉛系バッテリーの4倍以上長持ちします。
リチウムイオンバッテリーは鉛系バッテリーより高額ですが、交換頻度を大幅に減らせるため、長期的に見るとお得な選択肢といえるでしょう。
⑤メンテナンスしやすい
リチウムイオンバッテリーは、鉛系バッテリーのように水分補給や特別なメンテナンスを必要としません。取り扱いが簡単で、定期的なメンテナンスがほとんど不要です。
また鉛系バッテリーは鉛や硫酸などの重金属を含んでいるため、廃棄時に環境汚染の原因となる場合があります。一方リチウムイオンバッテリーは寿命が長く、環境への負担が少ない点もメリットです。
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2.キャンピングカー用のリチウムイオンバッテリーには「ポータブル電源」がおすすめな理由

キャンピングカーのサブバッテリーには、リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源がおすすめです。その理由について解説します。
●後付け費用や交換費用がかからない
ポータブル電源はキャンピングカーに簡単に追加できるため、後付け費用や交換費用がかかりません。既存のバッテリーシステムに手を加える必要がなく、手軽に導入できる点が大きな魅力です。初期投資を抑えながら、必要な電力をすぐに確保できます。
またポータブル電源はそのまま使用できるため、複雑な配線や設置作業が不要です。初期投資を抑えながら必要な電力をすぐに確保できるため、キャンピングカーでの快適な生活を明日からでも実現できます。
また、ポータブル電源は1台に複数の出力ポートがある、アウトドアでの利用シーンにおいても非常に便利です。例えば、キャンプやバーベキューの際に、冷蔵庫や照明、スマートフォンの充電など、さまざまなデバイスを同時に動かすことができます。
●走行充電ができる
ポータブル電源は走行中に車のエンジンから充電できるため、移動中にバッテリー電力を補充できるのがメリットです。キャンプ地に到着する頃には十分な電力を確保できます。
最近では、キャンピングカーのシガーソケットから急速充電できる車載用チャージャーが注目されています。例えばJackery(ジャクリ)の「Jackery Drive Charge 600W」は、一般的なシガーソケットの出力(約100W)に対して、最大600Wの急速充電が可能です。およそ6倍のスピードで充電できるようになったため、キャンピングカーでの旅がさらに快適になりました。
●ソーラーパネルから充電できる
ポータブル電源の中には、キャンピングカーに設置したソーラーパネルから充電できるモデルがあります。太陽光さえあれば、エンジンを切っている時でも走行中でも充電が可能です。電源がない場所でも、充電切れの心配なく安心して車中泊を楽しめます。
さらに防災の観点からも非常におすすめです。停電や災害時に電力供給が途絶えると不安になりますが、ソーラーパネルからポータブル電源に充電できれば長期の停電時でも電源を確保できます。地震などの災害時でも大切な情報を得るためのスマホやLEDライトを充電できるため、被災時も安心して過ごせるでしょう。
●どこにでも持ち運べる
ポータブル電源の最大の利点は、持ち運びやすさです。軽量でコンパクトなデザインのため、キャンピングカー内だけでなく、キャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンにも簡単に持ち運べます。必要な時に、必要な場所で電力を供給できる自由度が魅力です。
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3.キャンピングカーにおすすめ!リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源4選
ここではキャンピングカーにおすすめのリチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源を4つ紹介します。これを参考にしてあなたにぴったりのポータブル電源を見つけてみてください。
①Jackery ポータブル電源 3000 New セット
3000Whクラスで最もコンパクトで軽量なポータブル電源と、200Wのソーラーパネルのセットです。ポータブル電源は、同クラスのものに比べてサイズが約47%小さく、重量は約43%の軽量化を実現しています。軽キャンピングカーでできるだけ省スペースに収納したい方におすすめです。またセットのソーラーパネルは、業界トップクラスの25%光電転換効率を実現しており、22時間でポータブル電源をフル充電できます。
②Jackery ポータブル電源2000 New +Jackery Drive Charge(ドライブチャージャー) 600Wセット
ほぼすべての家電が動かせるポータブル電源と、素早く充電できる車載用チャージャーのセットです。ポータブル電源は、3〜5人家族で3日間程度の緊急電力を提供できるほどの容量があります。毎日使っても10年間使える長寿命のリン酸鉄リチウムイオンを搭載しているため、長く使用したい方におすすめです。またセットの車載用チャージャーを使えば、約5.6時間で充電できます。
③Jackery ポータブル電源1500 Ultra +Jackery Drive Charge(ドライブチャージャー) 600Wセット
過酷な環境でも安心して使えるIP65防塵・防水設計のポータブル電源と、走行充電に役立つ車載用チャージャーのセットモデルです。ポータブル電源は雨や粉塵の中でも安心して使える設計なので、海辺のキャンプや雨天時の釣りなどのアウトドアで電源を確保したい方に適しています。またセットの車載用チャージャーは、一般的なシガーソケットの出力(約100W)に比べ、最大600Wと6倍以上の速さでキャンピングカーから走行充電可能です。たったの2.8時間ドライブするだけでフル充電できます。
④Jackery ポータブル電源1000 New +Jackery Drive Charge(ドライブチャージャー) 600Wセット
約10.8kgと業界トップクラスの軽量コンパクトなポータブル電源と、車載用チャージャーのセットモデル。ポータブル電源は軽くて持ち運びやすいため、キャンプの電源として使いたい方にもおすすめです。セットの車載用チャージャーからたったの約3時間で満充電できます。12Vおよび24V車両に対応し、幅広い車種で使用できるのも嬉しいポイントです。
4.キャンピングカーでリチウムイオンバッテリーを利用する際の注意点

ここでは、キャンピングカーでリチウムイオンバッテリーを利用する際の注意点を3つ紹介します。これを参考に安全なキャンピングカーライフを満喫しましょう。
●安全性が確保されているリチウムイオンバッテリーを使う
リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源は、安全性が確保されている製品を選びましょう。信頼性の高いメーカーの製品を選べば、過熱や爆発といったリスクを軽減できます。
電気用品安全法の基準のクリアを示す「PSEマーク」の有無を確認するのも1つの手段です。ただし、ポータブル電源はまだPSEマークの取得が義務化されていません。そのため、ポータブル電源を充電するためのACアダプターにPSEマークが付いているのかを確認しましょう。
また「防災製品等推奨品マーク」も確認すると良いでしょう。このマークが付いている製品は、防災用途における信頼性が高いとされています。アダプターのPSEマークと防災製品等推奨品マークの両方が付いているJackery(ジャクリ)のポータブル電源であれば、安心してキャンピングカーのサブバッテリーとして使用できるでしょう。
●なるべく風通しの良い位置に置く・保管する
リチウムイオンバッテリーは温度管理が重要です。高温環境では急激に劣化が進むため、風通しの良い場所に保管し熱がこもらないように注意しましょう。特に直射日光が当たる場所や、エンジンの熱が伝わる場所には置かないようにしてください。
また、リチウムイオンバッテリーは60〜80%の容量で保管するのが推奨されています。この範囲で保管することで、劣化を最小限に抑えられるのです。さらに専用ケースに入れて保管すれば、外部の衝撃や温度変化からバッテリーを守れます。特にカバーを開けて放熱できるJackeryの「ヒーティングキャリーバッグ」がおすすめです。暑さだけでなく、-40℃の極寒環境でも11時間以上使用できる優れた性能を備えています。
●暑い車内に放置はしない
リチウムイオンバッテリーは、夏の暑い車内には放置しないようにしましょう。車内の高温によりリチウムイオンバッテリーが過熱し、性能の低下や故障を引き起こす可能性があります。国立研究開発法人科学技術振興機構低炭素社会戦略センターの研究によると、400日間放置した場合40℃で6%、60℃で20%以上の劣化が見られることが分かっています。

引用元:国立研究開発法人科学技術振興機構低炭素社会戦略センター「リチウムイオン電池の劣化挙動調査」
またリチウムイオンバッテリーの最高許容温度は45℃と規定されています。真夏の車内では温度が50℃近くに達することもあり、ポータブル電源の耐久温度を簡単に超えるため、完全にNGです。使用しない時は、できるだけ涼しい場所に保管し、車内に長時間放置しないよう心掛けましょう。
まとめ
キャンピングカーのサブバッテリーには、以下の理由からリチウムイオンバッテリー搭載のJackery(ジャクリ)のポータブル電源がおすすめです。
・軽量でコンパクト
・大容量で充電効率が良い
・消費電力が高い電化製品を使える
・寿命が長い
・メンテナンスしやすい
・後付け費用がかからない
・走行充電ができる
・ソーラーパネルから充電できる
「Jackery Drive Charge」とのセットモデルを選べば、走行中にあっという間に充電できます。キャンピングカーでの旅行中、電力の心配をせずに快適に過ごしたい方は、リチウムイオンバッテリー搭載のJackery(ジャクリ)のポータブル電源を準備して最高のキャンピングカーライフを満喫しましょう。