1.テレビは「電源」「アンテナ」どちらの種類も延長コードOK
テレビの延長コードには以下の2種類があります。
・電源ケーブル:コンセントが届かないときに延長するケーブル
・アンテナケーブル:アンテナ線が届かないときに延長するケーブル
電源とアンテナ、どちらも延長すること自体に問題はありません。適切なものを選べば、テレビの画質を損なわずに延長することが可能です。
●電源・アンテナ線ともに延長コードの長さは5mでも10mでも大丈夫
電源ケーブルもアンテナケーブルも、基本的には5mや10mの長さでも問題なく使用できます。電源ケーブルは100m以上など極端に延長する場合を除き、電圧が足りず動かない心配はありません。
アンテナケーブルも、よほどの長さにならない限り画質や受信感度に大きな影響を与えることは少ないです。ただし、あまりに長くなると信号が弱まることがあるため、無駄のない長さのも延長コードを選びましょう。
また、どちらの延長コードも余分な長さがあると配線が複雑になり、見た目も悪くなります。部屋の広さや配置に合わせて、必要な長さのものを選んでみてください。
●電源ケーブルは雷(停電)対策があるものだと安心
テレビの電源を延長する場合、雷サージ対策機能のあるタップや延長コードを選ぶのがおすすめです。雷が落ちると発生する高電圧の「サージ電流」から、テレビのような精密機器を守れます。タップ本体に「雷ガード」や「サージプロテクター」などの表記があれば、雷対策が施されている証拠です。
●アンテナケーブルは対応テレビ放送に注意
アンテナケーブルで最低限押さえておきたいのが、視聴したい放送形式に対応しているかどうかです。以下のように、放送形式によって必要なケーブルの規格が異なります。
・地上デジタル放送:基本的にすべてのアンテナケーブルが対応している
・BS・CS放送:周波数帯域が「1,032MHz~2,071MHz」の必要がある(対応ケーブルは型番が「S」から始まる)
・4K・8K放送:周波数帯域が「3,224MHZ」の必要がある(対応ケーブルには「SHマーク」または「HSマーク」の表記がある)
最近のアンテナケーブルは、多くが「4K・8K放送対応」。つまり地デジ・BS・CS・4K・8K放送すべてが視聴可能です。しかし、現在もBS・CS放送や4K・8K放送に対応していないアンテナケーブルが一部販売されています。必ず周波数帯域やパッケージの表記を確認しましょう。
2.テレビの延長コードを選ぶポイント
ここまで解説したのは最低限のポイントです。ここからは、あなたの使用環境に合った延長コードを選ぶためのポイントを3つ解説します。
●必要な長さのものを選ぶ
延長コードは、必要最小限の長さのものを選ぶのが基本です。長すぎるコードは部屋の見た目を損ねるだけでなく、つまずきの原因にもなります。アンテナケーブルの場合は長くなるほど信号が減衰して、画質が悪くなってしまうことも。
まずは、テレビの設置場所からコンセントやアンテナ端子までの距離をメジャーなどで実測しましょう。そのうえで、余裕を持たせるために実測値より50cm~1mほど長いケーブルを選ぶとのがおすすめです。
壁に沿わせたり、家具の裏を通したりする場合は、その分の長さも計算に入れる必要があります。長さが足りないケーブルを無理に引っ張ると断線の原因になるので注意してください。
●プラグが挿しやすく抜けにくいものを選ぶ
延長コードのプラグ部分は、使いやすさと安定性が重要です。とくにアンテナケーブルは、接続が不安定だと映像が乱れる原因になります。プラグの形状には以下のような種類があるため、設置環境に合わせて選びましょう。
・F型プラグ(ネジ式):最も一般的なタイプで、ネジで固定するため抜け落ちる心配が少ない
・L字型プラグ:テレビとアンテナ端子が近い場合や、テレビが壁に近い場合に最適
・ストレート型プラグ:ケーブルを真っ直ぐに接続できるシンプルな形状。安価な延長コードに多い
テレビの設置環境によって最適なプラグは異なります。テレビと家具の間が狭い場合はL字型が便利ですし、頻繁に抜き差しする場合はプッシュ式が使いやすいでしょう。重要なのは、しっかり固定できて信号が安定して伝わることです。
●防塵機能があるものを選ぶ
安全のため、プラグ差込口にほこりが溜まるのを防ぐ「防塵機能」がついた延長コードを選びましょう。防塵シャッターが付いたモデルなら、使用していない差込口をほこりから守り、トラッキング現象(ホコリが原因の発火)のリスクを減らせます。
またコードを床に這わせる場合は、掃除の際に水がかかったり、掃除機で吸われて一時的に折れ曲がったりする可能性もあります。そのため、耐久性に優れた被覆材を使用したコードや、防水・防塵性能が高いものを選ぶとより安心です。
3.【電源ケーブル編】おすすめのテレビ延長コード3選
テレビの電源ケーブルとして使える、おすすめの延長コードを3種類ピックアップしました。あなたの環境に最適なものを選んでみてください。
①サンワサプライ TAP-SP2114MG|ホコリ防止&雷ガードで安心

引用:サンワサプライ
ホコリの侵入を防ぐシャッターと雷サージ防止機能を備えた電源タップです。ケーブル部分は丈夫で頑丈な「二重被ふく」の構造になっており安い延長コードながら安心して使えます。
コードの長さは1~5mで、若干離れたコンセントからの給電も可能。シンプルで安全な延長コードをお探しの方におすすめです。
②エレコム T-KM01-26シリーズ|磁石でくっつく!配線もスッキリ

引用:エレコム
マグネット内蔵でスチール製の家具や壁面に簡単に取り付けられる電源タップです。コードは180度回転するフラットプラグを採用しており、家具と壁の間など狭いスペースでも使いやすい設計になっています。そしてコンセントは6口と多め。テレビ以外にもレコーダーやルーターなど、さまざまな機器をテレビ台に納めたい方にピッタリです。
③サンワサプライ 電源延長コード(TAP-EXシリーズ)|最長10m!「テレビだけ」ならこれでOK

引用:サンワダイレクト
0.1m~10mまで用途に合った長さを選べるシンプルな電源延長コード。トラッキング防止機能など、最低限の安全対策も施されています。テレビ単体の電源確保だけが目的なら、この1本で十分対応できるでしょう。
4.【アンテナケーブル編】おすすめのテレビ延長コード3選
テレビのアンテナケーブルとして使える、おすすめの延長コードを3つ紹介します。さまざまな放送形式に対応した高品質なケーブルをピックアップしました。
①ハンファQセルズジャパン UMA-ATC15|耐久性バツグン!がっちり固定できる

引用:Amazon
4K・8K放送に対応した高品質なアンテナケーブルです。ケーブル長は1.5mで、テレビとアンテナ端子が比較的近い場合にピッタリ。ネジ式コネクタでしっかり固定できるF型プラグは金メッキ処理されており、経年劣化に強く信号の減衰を最小限に抑えます。
②日本アンテナ スキマケーブル 4K8K対応 CF75E|窓のスキマを通せる!屋外や他の部屋からの引き込みに

引用:日アンねっと
その名の通り窓や戸のわずかな隙間を通せる超薄型設計が特徴のアンテナケーブル。厚さわずか0.2mmほどのフラットな部分があり、窓を閉めたままアンテナケーブルを室内に引き込めます。賃貸住宅でドリルなどで穴を開けられない場合や、屋外アンテナからケーブルを引き込みたい場合におすすめです。
③ホーリック アンテナ分配器 出力ケーブル付属タイプ 1m S-4C-FB|延長&分配対応!レコーダーの接続◎

引用:ホーリックダイレクト
1つのアンテナ端子から2つの機器に信号を分配できる便利なアイテム。テレビとレコーダーを同時に接続したい場合に最適です。接続部のネジもしっかり固定できるため、手軽に安定した受信・録画環境が作れます。
5.テレビの延長コードを使う際の注意点|画質悪化を防止するコツ
まれに「テレビに延長コードを使ったら、画質が粗くなった……」というトラブルが発生します。このようなトラブルを避けるために押さえておきたい3つのコツを見ていきましょう。
●必要以上に長いケーブルを使わない
長すぎるケーブルは、画質劣化やチャンネルが映らないなどのトラブルの原因になります。余分な長さのケーブルを丸めて収納すると、コイルのように作用して信号を弱めてしまうことも。「必要な長さ+50cm~1m」の長さのケーブルを購入し、余りが発生しないよう注意してください。
●長い距離は太いケーブル、短い距離は細いケーブルを使う
アンテナケーブルは細いほど信号の減衰率が上がってしまいます。10mを超える長距離の配線には信号減衰を抑えるため、なるべく太めのケーブルを選ぶのがおすすめです。一方、数mまでの短距離なら標準的なケーブルで問題なく対応できます。
ただし、4K・8K放送を視聴する場合のみ、距離にかかわらず「太くて高品質なケーブル」を選ぶのが望ましいです。少し価格は高くなりますが、クリアな映像を楽しむためには必要な投資と考えましょう。
●屋外から配線する場合はコネクタ部分に防水加工をする
ベランダや屋外アンテナからケーブルを引き込む場合は、コネクタ部分の防水対策が必須です。コネクタに雨水が侵入すると、信号不良や機器故障の原因になります。専用の防水キャップやテープなどを使って、コネクタ部分をしっかり保護しましょう。
また、あわせて屋外用のUV耐性ケーブルを選ぶことも、経年劣化を防ぐために重要なポイントです。日光による劣化を防ぎ、安定した受信環境を維持できます。
関連人気記事:テレビの電源が入らない原因は?つかない時の対処法を6つのケース別に解説
6.「Jackery ポータブル電源」なら電源の延長コード不要&停電対策も
テレビの電源確保に悩むなら、延長コードだけでなく「Jackery ポータブル電源」の選択肢もおすすめ。ポータブル電源とは、ラクラク持ち運べる大容量バッテリーのことです。
使い方は簡単で、充電したポータブル電源にテレビをつなぐだけでOK。長い延長コードをつなぐ必要がないため見た目がスッキリと美しく、つまずく心配もありません。モデルによりますが、24時間以上の連続視聴も可能な大容量で、充電も手間にならないでしょう。
さらに、Jackery(ジャクリ)ポータブル電源はスマホの充電や電子レンジ・炊飯器・電気毛布といったさまざまな家電を動かすことも可能。停電時には非常用電源として活躍します。レイアウトの自由度を高めたい方や、ついでに停電対策も済ませてしまいたい方は、Jackery(ジャクリ)ポータブル電源を導入してみてはいかがでしょうか。
関連人気記事:テレビ視聴に最適なポータブル電源3選!おすすめの選び方や活用方法も解説
もっと多くの商品を見る
7.テレビの延長コードに関するよくある質問
テレビの延長コードについて、よくある質問とその回答をまとめました。
●テレビのアンテナケーブル延長コードは100均に売っている?
テレビのアンテナケーブルは、ダイソーやセリアなどの100均ショップでも販売されています。たとえばダイソーには長さ1m・2mの4K・8K対応のアンテナケーブルがありました。
引用:ダイソー
ただし100円ではなく、1mのものが税込440円、2mのものが税込550円での販売となっています。4K・8K対応のため、地デジやBS・CSも含め、すべてのテレビ放送が視聴可能です。
●テレビの電源は延長コード&タコ足配線でつないでもOK?
テレビは比較的消費電力が小さいので、延長コードやタコ足配線で接続しても問題ないことが多いです。ただし、安全に使用するためには以下の点を必ず押さえてください。
・テレビと他につなぐ家電の消費電力を確認し、延長コードや電源タップの許容電力を超えないようにする
・コードを踏みつけたり、家具の下敷きになったりしないように配線する
・プラグやコンセントの異常な発熱がないか、定期的に確認する
レコーダーやゲーム機など複数の家電を接続する場合は、合計の消費電力に注意しましょう。また、ホコリが溜まっても火災が起きないように、トラッキング防止機能や防塵シャッターが付いた延長コードを選ぶとより安心です。
まとめ
テレビの延長コードは、電源ケーブルとアンテナケーブルの両方で使用して問題ありません。ピッタリ合った延長コードを選べば、テレビの設置場所の自由度が高まり、部屋のレイアウトを思い通りにできるでしょう。延長コードは「余り過ぎない、ちょうどいい長さ」で、プラグが抜けにくいものを選ぶのがポイントです。
また、テレビの電源確保にはJackery(ジャクリ)ポータブル電源の利用もおすすめ。無理な延長をせずに電源を取れるほか、もしもの停電時には非常用電源になります。1台備えておけば、停電時もいつもどおりテレビが見られる生活が手に入るでしょう。
コメント