1.サンダーバードのコンセントの位置
JR西日本(西日本旅客鉄道)が大阪・京都と北陸を結ぶ特急「サンダーバード」のコンセントの位置は、車両の形式によって設置の有無や位置が異なります。ノートパソコンなどを充電できないと困る場合には、乗車前に確認しておくことが大切です。
ここでは、サンダーバードの最前列・最後列・グリーン車に注目して、コンセントの位置をご紹介します。
●最前列の席
新型の683系サンダーバードの普通車には、車両の端側である「客室出入口付近の席」にコンセントが整備されています。最前列の席であれば、原則利用できると考えて差し支えありません。
また、旧型車両にはコンセントが設置されていないため、コンセントが必要な場合には注意しましょう。
●最後列の席
最後列も車両の端側「客室出入口付近の席」に当たり、普通車でコンセントを使える位置です。確実にコンセントを使いたい場合は、早めに指定席を予約して車両の端列を選択しましょう。
ただし、ひじ掛けなど使いやすい位置に設置されているわけではなく、コードの長さによってはコンセントまで届かない場合もあるため、延長コードを用意しておくと良いでしょう。
●グリーン車の席
サンダーバードのグリーン車には、全車両の全席にコンセントが設置されています。位置は、ひじ掛け部の下です。
観光で使うデジタルを充電したり、長時間ノートパソコンで作業したりといったビジネス用途なら、グリーン車を選びましょう。
ただし、グリーン車は基本運賃にくわえてグリーン車料金が加算される点に注意が必要です。通常期で下記の料金がかかります。
|
区間 |
運賃 |
グリーン車料金(通常期) |
|
大阪〜敦賀 |
2,190円 |
4,460円 |
|
新大阪〜敦賀 |
2,310円 |
4,660円 |
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京都〜敦賀 |
1,690円 |
2,500円 |
出張などで頻繁に利用する際は、大きな負担になる点に留意しておきましょう。
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2.サンダーバードのコンセントの使い方

サンダーバードのコンセントは、普通車両が最前列・最後列の客室出入口付近の壁際、グリーン車がひじ掛け下に設置されており、一般的なAC100Vの家庭用コンセントとして使用可能です。
ただし、普通車両はグリーン車と異なり壁面にコンセントが設置されており、コードが邪魔になる場合があります。使用する際は、ほかの乗客に迷惑にならないように配慮しましょう。
3.サンダーバードのコンセントが使える席を予約する方法
サンダーバードでコンセントが使える席を確保するには、全席にコンセントが設置されているグリーン車を利用するのが確実です。ただし、グリーン車は運賃にくわえて別途料金がかかるため、普通車両でコンセントを利用したい場合はコンセントを使える席を予約しましょう。
JR西日本の予約サイト「e5489」や駅の窓口では、使用車両の情報を確認できます。「シートマップ(座席表)を確認しながら、希望の号車・座席を選択可能です。
e5489でシートマップから号数を選んだら、最前列または最後列を指定しましょう。駅窓口で予約する場合は、「車端部のコンセントが使える席を希望」と伝えてください。
ただし、希望日時の予約が埋まっていれば、コンセントが使える席を確保できません。発売開始は乗車日1カ月前の午前10時からとなっているので、早めに予約しましょう。
4.サンダーバードでコンセントを使う際の注意ポイント
サンダーバードには一部または全席にコンセントが備えられており、スマートフォンの充電などに便利ですが、利用にあたってはいくつか注意点があります。
コンセントを車内で安全かつ快適に使うために、以下のポイントを押さえておきましょう。
●消費電力の大きい機器は使えない
スマートフォンやノートパソコン、デジタルカメラなどの充電に利用できますが、消費電力の大きい家電製品には対応していません。たとえば、ヘアアイロンや電気ケトルなど消費電力の高い機器の使用は避けましょう。
消費電力の大きな機器を使用すると、ヒューズが飛んでコンセントが使えなくなったり、最悪の場合は列車の電源設備にトラブルを起こしたりする可能性があります。
●譲り合って使う
サンダーバードの普通車は、最前列・最後列の客室出入口付近の限られた座席のみから使える場所にコンセントが設置されており、必ずしも全員が同時に使えるわけではありません。
とくに通路側の乗客が使用すると、コードが他の人の動線をふさいでしまう場合もあります。使用中はコードが邪魔にならないように工夫し、使い終わったら速やかに抜くのがマナーです。また、近くの席の方が困っていたら声をかけるなど、譲り合いの気持ちをもって利用しましょう。
5.サンダーバードにコンセントがない場合の対処法

サンダーバードの普通車では、最前列・最後列など限られた座席のみでしかコンセントを使えません。それ以外の席ではノートパソコンなどを充電したい場合に不便です。
ここでは、サンダーバードの乗車席でコンセントが使えない場合の対処法を解説します。
●モバイルバッテリーを用意しておく
スマートフォンやワイヤレスイヤホン、モバイルWi-Fiなどの小型機器を充電したいなら、モバイルバッテリーを用意しておきましょう。
10,000mAh以上の容量があれば、スマートフォンを複数回充電できます。軽量で持ち運びやすく、移動中に邪魔になりにくいのもメリットです。ただし、ノートパソコンで長時間作業するといったビジネス用途では、十分に対応できないケースもあり得ます。
●ポータブル電源を活用する
スマートフォンだけでなく、ノートパソコンやデジタルカメラなど消費電力の大きい機器を使いたい場合は、モバイルバッテリーよりも高出力のポータブル電源の利用がおすすめです。
ポータブル電源とは、内蔵バッテリーに電気を蓄えた電力を機器へ供給できるアイテムで、アウトドアレジャーや防災用などさまざまな場面で活躍しています。
USBポートを複数搭載しているモデルもあり、スマートフォンとデジタルカメラを同時に充電する使い方にも対応可能です。
ただし、選ぶ際はサイズを確認しておきましょう。足元に置けなかったり、ほかの乗客の邪魔になるような大きさの製品は持ち運びも大変なので不向きです。
なかには、手のひらサイズのコンパクトなポータブル電源も販売されています。出張や旅行で電車を利用する際の負担を軽減できるので、チェックしておきましょう。
6.サンダーバードにコンセントがないなら「Jackery Explorer 100 Plus」がおすすめ
サンダーバードの普通車両には全席にコンセントが設置されておらず、長時間の移動中に電源が確保できない不安があります。そんなときにおすすめなのが、「Jackery Explorer 100 Plus」です。
最大128Wの出力を備えており、スマートフォンなら約5回充電できます。また、USB-A・USB-Cポートを搭載し、複数台の機器を効率的に充電できるのも魅力です。
手のひらサイズのコンパクトモデルで移動時に持ち運びしやすく、サンダーバードの座席の足元に置いても邪魔になりません。PSE認証や多重保護機能を搭載した高い安全性を備えているのもポイントです。
静音性にも優れているため、電車内はもちろんカフェなど周囲への騒音が気になる場面でも安心して使えます。
航空機内の持ち込みにも対応し、出張が多いビジネス用途にもぴったりです。万が一の停電・災害時の非常用電源としても役立つので、日常から緊急時まで幅広く使える頼れるJackery(ジャクリ)のポータブル電源をご活用ください。
7.サンダーバードのコンセントに関するよくある質問
サンダーバードのコンセントに関するよくある質問と、その回答をまとめました。
●サンダーバードはコンセントでスマホをUSB充電できないのですか?
サンダーバードのコンセントには、現時点でUSBポートを搭載しておらず、直接スマートフォンをUSB充電できません。スマートフォンを充電したい場合には、USB変換アダプターを用意しておきましょう。
●サンダーバードでWi-Fiを使えますか?
サンダーバードでは訪日外国人向けのサービスとして、一部の車両で無料Wi-Fiを提供しています。サービス名称「JR-WEST_FREE_Wi-Fi」と銘打って、2022年の10月以降順次サービスを拡充中です。
なお、サービス提供中の車両には専用ステッカーが貼り付けてあるので、チェックしてみてください。
参考:西日本旅客鉄道株式会社|特急「サンダーバード」における訪日外国人のお客様向け 無料公衆無線 LAN サービスの開始について
●サンダーバードにはトイレの近くの場所にコンセントがありますか?
JR西日本の公式サイトには、サンダーバードのトイレ付近の座席にコンセントがあるとの記述はありません。設置されているのは普通車両の最前列・最後列の一部座席と、グリーン車全席です。トイレの近くにコンセントがないと困る場合には、直接お問い合わせください。
まとめ
サンダーバードのグリーン車には全席にコンセントがある一方、普通車は車両端の客室出入口付近に限られています。また、旧車両にはコンセントがありません。
コンセントがないと困る場合には、事前に車両形式や座席を確認して予約するか、必要に応じてモバイルバッテリーやポータブル電源の準備をおすすめします。
特に、「Jackery Explorer 100 Plus」を用意しておけば、複数のモバイル機器を同時に充電可能です。長時間の長旅や出張時の移動を快適に過ごすためにも、ご活用ください。

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