停電時におすすめの食料は?台風や地震のとき食べ物に困らない準備をしよう

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台風や地震などの災害によって停電が起こると、冷蔵庫や電子レンジ、IHコンロなど食料の保存や調理に使う家電が使えません。そんな状況でも食事に困らないよう、あらかじめ食料を準備しておくのがおすすめです。

 

この記事では、停電時におすすめの食料や選び方のポイント、温かい食事を食べるための対策を詳しく解説します。しっかりと備えを整えて、いざという時に「食べ物がない……」と慌てないよう準備しましょう。

目次
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1.「停電して困ることランキング」1位は食料の保存に関する問題

日本トレンドリサーチ株式会社NEXER)の調査では、停電で困ることランキングの1位として「冷蔵庫が使えない」ことが挙げられました。また5位には「調理器具(コンロ・レンジなど)が使えない」がランクインしており、食料・食事に関する不安が大きいことが分かります。

「停電して困ることランキング」1位は食料の保存に関する問題

引用:PRTIMES「【電力需給ひっ迫警報】対象エリアに在住・通勤している方の69.0%が、発令を受けて『普段はしていない節電対策をした』」 

冷蔵庫が使えなくなると冷凍食品や生鮮食品が傷んでしまいます。また、電子レンジやIHコンロも使えないため温かい食事が作れません。突然の停電に備えて、安心して食べられる食料を準備しておかなければならないでしょう。

2.停電時にあってよかった!おすすめの非常食5選

停電時に役立つ食料は「保存がきいて調理の手間がかからないもの」が基本です。ここでは、とくにおすすめな5つの非常食を紹介します。

そのまま食べられるご飯・パン

停電時の主食として頼りになるのが、そのまま食べられるご飯やパンです。アルファ米は水やお湯を注ぐだけで食べられるご飯で、5年程度の長期保存が可能。水を使えば約1時間、お湯なら15分程度でふんわりとしたご飯が完成します。 

パンは缶詰タイプの非常食パンがおすすめです。通常のパンよりもしっとりとした食感で、3〜5年も長期保存できます。チョコレート味やオレンジ味など甘い味付けのものもあり、非常時の気分転換にも役立つでしょう。また、定番の非常食「乾パン」は硬めの食感ですが、カロリーが高く腹持ちがよいためエネルギー補給に最適です。

エネルギー補給に便利なお菓子・栄養バー

停電時には普段よりもストレスがかかりやすく、甘いお菓子が不安を和らげてくれます。以下に、非常食代わりにおすすめなお菓子類をまとめました。 

クッキー・ビスケット:長期保存可能で手軽

栄養バー・カロリーメイト:少量で効率的な栄養補給

チョコレート:高カロリーで疲労回復効果

飴・キャンディー:長期保存でき、血糖値の維持に効果的 

栄養バーやカロリーメイトのような栄養補助食品は、少量でも必要な栄養素を効率よく摂取できます。とくにビタミンやミネラルが配合されているものを選べば、野菜不足になりがちな非常時の栄養バランスを整えるのに役立つでしょう。

長期保存可能なレトルト食品

レトルト食品は停電時の強い味方です。常温で2〜3年保存でき、温めなくてもそのまま食べられるものがほとんど。カレーや牛丼、親子丼などの丼ものから煮物やおかずまで種類が豊富で、主食と一緒に食べれば十分満足です。なるべく多く野菜が入ったものを選べば、非常時に心配な栄養バランスも改善されるでしょう。

缶詰・フリーズドライのスープ類

缶詰は開けてすぐに食べられる優秀な保存食です。魚の缶詰なら、サバやサンマ・ツナ缶などがタンパク質やカルシウムの補給源として活躍します。焼き鳥の缶詰やコンビーフなどの肉類缶詰は、常温でもご飯のおかずとしても重宝するでしょう。栄養・水分補給とリラックスを兼ねて、ミカンや桃などの缶詰も用意しておくのがおすすめです。 

また、缶詰と並んで重宝するのが、お湯をかければすぐ飲めるフリーズドライのスープ類。缶詰では不足しがちな栄養を補給しつつ、食事に一品追加でき満足感がアップします。

飲料や粉末ドリンク

停電時には断水が同時に発生し、飲み水が確保できなくなってしまうケースが多くあります。保存水と呼ばれる災害用のミネラルウォーターなら、5〜10年の長期保存が可能。通常のミネラルウォーターよりも備蓄に向いています。飲料用として1人1日2リットルを目安に備蓄しておきましょう。

参考:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(5)」 

また、水やお湯があれば簡単に飲み物を作れる、以下のような粉末ドリンクもおすすめします。 

インスタントコーヒー:温かさとカフェインでリラックス

粉末ココア:甘みで心を落ち着かせることが可能

粉末紅茶:手軽で温かい、常飲できる飲み物

粉末スポーツドリンク:脱水症状の予防・熱中症対策に

粉末青汁:野菜不足を解消

粉末ミルクティー:甘くて栄養価も◎ 

とくに粉末スポーツドリンクは、汗をかきやすい夏場や体調不良時の脱水症状予防に効果バツグン。個包装タイプを選べば必要な分だけ使えるうえ、湿気からも守られて保存に最適です。

関連人気記事:災害時に非常食になるもの10選!いざという時に備えて安く買い揃えよう

3.停電時に備えるべき食料を選ぶ5つのポイント

停電時の食料選びでは、保存期間や調理の手軽さがポイント。そのほかにも家族構成や栄養面に配慮しないと、食料不足や体調不良に繋がります。食料選びの5つのポイントを見ていきましょう。

長期保存ができる

賞味期限が短い食品は気がつくと期限が切れてしまい、いざというとき役に立ちません。非常食として販売されている商品は、3年から25年という長期保存が可能なものが多く、管理の手間を大幅に減らせます。

また、普段から少し多めに食材を買い置きし、古いものから順番に消費して、使った分だけ新しく補充する「ローリングストック」の活用もおすすめです。

政府広報オンライン「今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方」引用:政府広報オンライン「今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方」 

日常的に食べ慣れた賞味期限が短めの食品も非常食として備蓄でき、いざという時に口に合わない失敗を避けられます。

加熱せずに食べられる

停電時は電子レンジやIHコンロが使えないため以下のような「加熱せずにそのまま食べられる食品」を中心に備蓄しましょう。 

缶詰:魚、肉、果物、野菜

レトルト食品:カレー、丼もの、おかゆ

パン:缶詰パン、乾パン

お菓子:クッキー、栄養バー 

どうしても温かいものが食べたいなら、自宅のコンセントと同じように電源確保できる「ポータブル電源」の活用がおすすめです。ポータブル電源があれば、電子レンジやケトルを使って温かい食事が作れます。

栄養バランスが取れている

災害時は炭水化物中心の食事になりがちですが、便秘や口内炎などの不調を避けるためには栄養バランスを考えた非常食選びがマストです。とくに野菜不足が原因で足りなくなりがちな「タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維」を、以下のような食品で確保しましょう。 

タンパク質:魚缶、肉缶、大豆製品

ビタミン:野菜ジュース、フルーツ缶、サプリ

ミネラル:海藻類、ナッツ、乳製品

食物繊維:玄米、野菜スープ、ドライフルーツ 

タンパク質補給に役立つ缶詰類は、ご飯と組み合わせれば満足感のある食事になります。ナッツや野菜ジュースなど、食事以外のシーンでも食べられる食品や飲料も使って栄養バランスを整えましょう。 

参考:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(3)」

アレルギーや年齢へ配慮されている

家族にアレルギーを持つ人がいる場合は、原材料表示を必ず確認して、安全に食べられる食品を選んでください。とくに小麦、卵、乳製品、そば、落花生などの主要アレルゲンは、多くの非常食に含まれているため注意が必要です。 

また乳幼児には離乳食や粉ミルク、高齢者にはやわらかいおかゆなど、年齢に配慮した非常食も備えておきましょう。 

参考:農林水産省「要配慮者の災害への備えの重要性」

冷蔵から常温になっても大丈夫なものである

停電時は冷蔵庫が使えなくなるため、なるべく常温保存できる食品を多めに備えましょう。缶詰やレトルト食品のような「常温で長期保存できる」ものを中心に揃えるのがおすすめです。また、普通の牛乳を常温で長期保存できる「ロングライフ牛乳」に置き換えるなどの方法もあります。 

なお「停電時にも冷蔵庫が使いたい……」という方はポータブル電源を用意するとよいでしょう。事前に充電しておいた電気を使って、停電中も冷蔵庫の中身を維持できます。

4.温かいご飯を食べるために停電前にしておく2つの対策

地震や台風で停電が長引くと「停電しているけど、温かい食事が食べたい……」とストレスが溜まってきます。しかし事前に準備しておけば、停電中も温かい食事を作って食べることが可能です。停電中も温かいご飯を食べるための2つの対策を紹介します。

ポータブル電源と電気調理器具を準備する

電気を貯めておいて、家庭のコンセントと同じように使える「ポータブル電源」は、災害対策の最強アイテム。停電時でも電子レンジや炊飯器、IH調理器などの家電を使って温かい食事が作れます。ソーラーパネルも用意しておけば繰り返し充電できるので、冷たいご飯を食べ続けなければならないストレスからは解放されるでしょう。

停電でもあたたかいご飯を!ポータブル電源はこちら

カセットコンロと固形燃料を準備する

カセットコンロとガスボンベを準備しておけば、お湯を沸かしたり簡単な調理をしたりできます。農林水産省のガイドにならい、1人1週間あたりカセットボンベ約6本を備蓄するのがおすすめです。 

参考:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(7)」 

また、固形燃料も簡単な加熱に便利なアイテム。旅館の鍋料理などでよく見かける青い固形燃料は、火をつけるだけで数十分間燃え続け、レトルト食品を温めたりお湯を沸かしたりできます。カセットコンロに比べて保管場所を取らないため、備蓄しやすいのがメリットです。

関連人気記事:災害時に非常食を温める方法4選!加熱するために必要なアイテムと選び方も紹介

5.Jackery(ジャクリ)ポータブル電源があれば停電時も温かい食事が用意できる

Jackery(ジャクリ)ポータブル電源があれば停電時も温かい食事が用意できる

大容量でコンセントも使える蓄電池「ポータブル電源」があれば、停電中も電子レンジや炊飯器、IH調理機を使って温かい食事を用意することが可能です。ほかにも、停電中の以下のようなシーンで活躍します。 

冷蔵庫への給電で食材の保存

照明器具での明るさ確保

携帯電話・スマートフォンの充電

ラジオやテレビでの情報収集

扇風機やヒーターでの温度調節

パソコンやタブレットでの在宅ワーク継続 

さらに、設置工事不要な折り畳みソーラーパネルと組み合わせれば、長期間の停電でも電力不足に悩まされることがありません。普段の節電や、キャンプ・車中泊・旅行などのシーンでも活躍する優れモノです。 

そして、Jackery(ジャクリ)は世界中で500万台以上の販売実績がある人気のポータブル電源メーカー。最新の「リン酸鉄リチウムイオン電池」の採用と、電気自動車のバッテリーにも採用される「セル・トゥ・ボディ技術」の導入で、持ち運びしやすいサイズ・重さなのに大容量な使い勝手の良さを実現しています。食料とあわせて、停電対策にはJackery(ジャクリ)のポータブル電源を用意しておきましょう。


6.食料以外に停電時に備えておくものは?準備リスト【夏編・冬編】

停電時の備えは食料だけでは不十分です。また、季節に応じて必要なアイテムも変わってくるため、夏と冬それぞれの準備リストを確認しておきましょう。 

季節

アイテム

用途・効果

扇子、うちわ

暑さ対策

冷却タオル、保冷剤

経口補水液、塩分補給タブレット

熱中症・脱水症状予防

虫除けスプレー、蚊取り線香

害虫対策

日焼け止め

紫外線対策

毛布、寝袋

防寒・保温

カイロ、湯たんぽ

防寒着、厚手の靴下

アルミシート

マスク

乾燥対策

共通

懐中電灯、ランタン

照明確保

乾電池、モバイルバッテリー

電源確保

ラジオ

情報収集

救急箱、常備薬

健康管理

現金、身分証明書

緊急時の必需品

夏場は熱中症のリスクが高まるため、水分補給と体温調節に注意が必要です。冬場は暖房が使えないことで体温低下のリスクがあるため、防寒対策を万全にしておきましょう。なお詳細は、以下の記事で解説しています。 

関連人気記事:停電対策のおすすめグッズ8選!夏・冬用のアイテムや注意点も紹介

7.停電時におすすめの食料に関するよくある質問

停電時におすすめの食料備蓄について、よくある質問とその回答をまとめました。

ポータブル電源で電子レンジや炊飯器は使える?

電子レンジや炊飯器の消費電力を上回る出力のポータブル電源なら問題なく使えます。たとえば最大消費電力1,200Wの電子レンジと、800Wの炊飯器なら、出力2,200Wの「Jackery ポータブル電源 2000 New」で問題なく同時に動作可能です。なお、使用時間は「ポータブル電源の容量÷家電の消費電力の合計×0.8」で計算しましょう。

※0.8は電力ロスを表しています。


オール電化の場合、停電時のご飯は何を準備すればいい?

オール電化住宅では停電時にIHコンロが使えなくなるため、以下のような食品を多めに用意しておくとよいでしょう。 

アルファ米(水で戻せる)

レトルト食品(そのまま食べられる)

缶詰(開けてすぐ食べられる)

パン(缶詰タイプや乾パン)

お菓子(栄養バー、ビスケット) 

ポータブル電源があればIH調理器や電子レンジも使用できるため、普段に近い食事ができます。最新の200V対応機種「Jackery ポータブル電源 5000 Plus」なら、普段使いのIHコンロを動かすことも可能です。


計画停電の時は食事の準備はどうすればいい?

計画停電は事前に停電時間が分かるため、停電中に食べる分の食事を用意し、タッパーなどの保温容器に入れておくのがおすすめです。停電前にご飯を炊いておいたり、お湯を沸かして保温ポットに入れておいたりするのもよいでしょう。

停電対策におすすめの家庭用バッテリーは?

停電対策のバッテリーには、主にポータブル電源と家庭用蓄電池の2つの選択肢がありますが、以下の理由で多くの家庭ではポータブル電源がおすすめです。 

初期費用が安い:ポータブル電源は3万円前後から、家庭用蓄電池は数十万円~100万円以上

設置工事が不要:ポータブル電源は工事いらずですぐ使える、家庭用蓄電池は設置工事が終わってからしか使えない

持ち運びが可能:ポータブル電源は好きな場所に持ち運んで使える、家庭用蓄電池は自宅でしか使えない 

「ポータブル電源では容量や出力が足りないのでは…?」と心配する人もいますが、最近は家庭用蓄電池と同等、もしくはそれ以上の容量・出力を持つポータブル電源も登場してきました。ラインナップが多く予算に合ったモデルも選びやすいので、停電対策はまずポータブル電源から考えてみましょう。

まとめ

停電時におすすめの食料は、アルファ米やレトルト食品、缶詰、栄養バーなど、保存がきいて調理不要な食品です。栄養が偏らないよう、フルーツ缶や飲料などで補うことも考えるとよいでしょう。 

もし停電中には温かい食事がしたいなら、カセットコンロやポータブル電源の準備も欠かせません。Jackery(ジャクリ)ポータブル電源があれば停電時でも電子レンジや炊飯器が使用でき、ほぼ普段どおりの食生活を維持できます。冷蔵庫の維持やスマホの充電など災害時のさまざまな用途で活躍するので、1台備えておくとよいでしょう。

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