地球温暖化とは?原因や仕組みをわかりやすく解説!今すぐ始める4つの対策

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近年、猛暑や大雨など、異常気象を感じる機会が増えていませんか?実はその背景には「地球温暖化」が深く関わっています。

 

この記事では地球温暖化の原因や仕組み、進行によって起こるリスクをわかりやすく解説。
さらに今日から私たちにもできる温暖化対策や、手軽に始められる再生可能エネルギーの取り入れ方もご紹介します。


地球の未来のために、まずは温暖化の原因を知ることから始めていきましょう。

目次

1.地球温暖化とは「地球の気温が上昇する現象」のこと

 

地球温暖化とは、大気中に温室効果ガスが増えることで地球の気温が上がる現象です。二酸化炭素(CO₂)やメタンなどのガスが、地表から放出される熱を包み込むようにとどめるため、地球全体の温度が少しずつ高くなっていきます。 

気温が上がると、単に暑くなるだけでは済みません。気候変動や異常気象を引き起こし、私たちの暮らしにもさまざまな影響を及ぼす、深刻な問題につながっていきます。

2.地球温暖化が起きる原因をわかりやすく解説

 

地球温暖化が起きる原因をわかりやすく解説

地球温暖化の主な原因として、以下の2つが大きく関わっています。 

化石燃料の使用と森林伐採

熱をため込む温室効果ガスの増加 

地球と私たちの未来を守るためにも、まずはこの仕組みをしっかり理解しておきましょう。

化石燃料の使用と森林伐採が影響している

地球温暖化の主な原因には、「化石燃料の使用」と「森林伐採」の2つが挙げられます。

私たちが使う電気の多くは、石炭や石油などの化石燃料を燃やす火力発電で生み出されています。このときに排出される二酸化炭素(CO₂)は、熱をため込む「温室効果ガス」の一つ。大気中に増えることで、地球の気温を押し上げてしまいます。

そのCO₂を吸収するのが森林です。森林は光合成によって、CO₂を取り込み酸素を生み出す働きがあり、「自然のフィルター」とも呼ばれます。しかし開発や農地拡大による伐採が進むことで吸収量が減少。大気中にCO₂がたまりやすい状態になっています。

このほかにも、畜産や水田から発生するメタンガスも温暖化を進める原因の一つです。メタンはCO₂よりも温室効果が強く、少量でも地球に大きな影響を与えるとされています。

温室効果で地球に熱がたまる仕組み

太陽の光は地表を温め、その熱は赤外線となって宇宙に放出されます。しかし大気中に増えた二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスがその熱を吸収し、一部を再び地表へ戻してしまいます。この現象が「温室効果」です。

温室効果は本来、地球を適度な温度に保つために必要な仕組みです。しかし近年は、温室効果ガスの排出が吸収を大きく上回り、過剰な熱が地球にとどまるようになっています。その結果、地球全体の気温が上昇し、温暖化を一層深刻にしています。

3.地球温暖化が進むとどうなる?影響まとめ

 

地球温暖化が進行すると、私たちの暮らしや自然環境にさまざまな影響が及ぶと懸念されています。

海面が上昇する

災害のリスクが高まる

健康被害が増える

海の生き物・植物が絶滅する

順番に見ていきましょう。

海面が上昇する

温暖化が進むと次のような現象が起こります。

南海やグリーンランドの氷河や氷床が溶けだす

大量の水が海に流れ込む

海水の温度が上昇し、膨張して体積が増える

海面が上がると、高潮や浸水のリスクが高まり、沿岸地域の暮らしやインフラに深刻な影響を及ぼしかねません。

実際、化石燃料の使用を続けた場合、2100年までに最大で1メートル以上海面が上昇し、モルディブの大部分が失われる可能性があるといわれています。

参考:NHK国際ニュースナビ

特に海抜の低い島国や沿岸地域では、水没の危機が現実味を帯びており、海面上昇は長期的に向き合うべき重要な課題です。

災害のリスクが高まる

温暖化によって気温や海面の温度が上がると、水が蒸発しやすくなり空気中の水蒸気が増加。水蒸気は雲や雨のもとになるため、次のような異常気象が起こりやすくなります。

大雨

台風

猛暑

気象庁の観測によれば、1日の降水量が200ミリを超えた大雨の発生日数は、1901年からの30年間と比べて、直近30年では約1.7倍に増加。さらに1時間に50ミリ以上の短時間強雨の発生回数も、約1.4倍に増加したと報告されています。

参考:国土交通省 気候変動に伴う災害の激甚化・頻発化 5P

そのほか台風の勢力が強まり水害や建物の倒壊が発生したり、猛暑が続くことで熱中症のリスクが拡大したりと、被害は多様化しています。災害は頻度だけでなく、規模や影響の範囲も広がっており、今や無視できない社会問題の一つです。

健康被害が増える

気温の上昇は、私たちの健康にもさまざまな影響を与えています。

熱中症のリスク

感染症のリスク(デング熱・マラリアなど)

花粉やPM2.5などの増加

夏の暑さが長引くと、熱中症になる人が増えていきます。こうした健康への影響も、地球温暖化がもたらす深刻な問題のひとつです。

また気温が高い状態が続くと蚊の活動範囲が広がり、デング熱やマラリアといった感染症のリスクも高まります。世界保健機関(WHO)によれば、デング熱の発生件数は2000年の約50万人から、2019年には約520万人と10倍以上になったとの報告がありました。

参考:厚生労働省検疫所

さらに温暖化によって、気流や降水量のバランスが崩れる傾向に。その影響で花粉やPM2.5といった微粒子が空気中にとどまりやすくなり、呼吸器への負担が増加しています。

温暖化は生活の快適さだけでなく、私たちの健康を脅かす深刻な問題です。

海の生き物・植物が絶滅する

温暖化によって海水の温度が上がると、サンゴ礁が白化して死滅するなど、生態系に深刻な影響が起こります。

例えばサンゴは褐虫藻という藻類と共生して栄養を得ていますが、水温が高くなるとこの藻が抜け出し、サンゴは栄養を失って死滅してしまいます。これが「白化現象」と呼ばれるものです。

参考:国立環境研究所

他にも日本の沿岸域では、海水温の上昇により動物プランクトンの死亡率が高まっています。動物プランクトンは、小型の魚にとって欠かせない栄養源。大量に死滅すると魚にエサが届かず、食物連鎖が途絶える恐れもあります。

参考:東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部

このようにたった一つの変化が、海の生態系全体を揺るがす連鎖につながっていくでしょう。

食べ物が手に入りにくくなる

異常気象や気温の上昇によって大雨が続いたり、逆に雨がまったく降らない日が続いたりと、農作物の生育に大きな影響が出ています。その結果、野菜や果物の収穫量が減り、価格が高騰。安定した供給が難しくなるケースが増えています。

例えば2024年7月に山形県で発生した大雨では、水稲や大豆をはじめとした農作物が大きな被害を受け、被害額は102億円にものぼりました。

参考:NHKニュース

地球温暖化は、日本の食料自給率にも大きく関わってきます。私たちの「食べる」という日常を支える基盤そのものを脅かしているといっても過言ではありません。

4.地球の温暖化が日本にもたらす影響

 

地球の温暖化が日本にもたらす影響

地球温暖化の影響は、日本でもすでに現れ始めています。気温の上昇により、猛暑日が増え、熱中症による救急搬送も年々増加しています。

また集中豪雨や大型台風の被害も深刻化しており、住まいやインフラ、農作物への影響も無視できません。

さらに海水温の上昇により魚の生息域が変化し、水産業にも影響を与えています。地球温暖化は、日本が抱えるさまざまな課題に直結する深刻な問題です。

5.地球温暖化の現状と将来予測

 

地球の平均気温は年々上昇しており、温暖化はすでに進行中の問題とされています。

ここでは、現在の状況と将来に予測されている気温の変化について見ていきましょう。

2024年時点で、地球の平均気温は産業革命前と比べて約1.55℃上昇

世界気象機関(WMO)の報告によると、2024年の地球の平均気温は、産業革命前(1850〜1900年頃)と比べて約1.55℃上昇しています。

2024年時点で、地球の平均気温は産業革命前と比べて約1.55℃上昇

引用:国際連合報告センター

一見わずかな上昇に思えますが、気温が1℃上がるだけでも地球全体の気候バランスに大きな影響を与えます。

実際に異常気象の発生頻度が増えたり、氷河や海氷の融解が進んだりしているのは事実です。海面上昇や生態系への影響が加速しており、私たちの暮らしにも直結する問題といえるでしょう。

地球の平均気温は、50%の確率で2100年までに1.5℃上がる予想

現在のまま温室効果ガスの排出が続いた場合、地球の平均気温は2100年までに1.5℃上がる確率が50%にのぼると予測されています。

参考:全国地球温暖化防止活動推進センター

気温上昇を1.5℃以内に抑えることは、地球の持続可能な未来を守るための国際的な目標です。しかし温暖化対策が効果的に進んだ場合でも、2021〜2040年の間には平均気温は1.5℃に達する可能性があると報告されています。

すでに限界に近づいているからこそ、無理なく生活の中でできることを見つけ、少しずつ行動に移すことが重要です。一人一人の小さな取り組みが、未来の地球を守る大きな力につながっていくでしょう。

6.日本や世界で行われている4つの地球温暖化対策

 

ここからは日本や世界で行われている温暖化対策について4つご紹介します。

省エネ技術や高断熱住宅の普及

再生可能エネルギーの導入拡大

EV・FCVの普及推進

水素エネルギーやCCSなどの新技術の導入

順番に見ていきましょう。

省エネ技術や高断熱住宅の普及

家庭やオフィスでの冷暖房が効率よくなればCO₂排出量を削減できます。そのため消費エネルギーを抑える技術革新や、高断熱・高気密な住宅の普及が進められています。

例えば、省エネ家電やLED照明の導入もCO₂削減対策の一つです。また日本では「ZEH(ゼッチ)」と呼ばれる、年間のエネルギー消費を実質ゼロにする住宅の整備が拡大しています。こうした省エネ技術や住宅の導入は、私たちの暮らしの快適さを保ちながら、温暖化対策にもつながっています。

再生可能エネルギーの導入拡大

火力発電に頼らないために現在以下の再生可能エネルギーにも力を注いでいます。

風力

地熱

バイオマス

自然の力を利用して発電する再生可能エネルギーは、燃料を燃やす必要がありません。そのため発電時にCO₂をほとんど排出しない、クリーンで持続可能なエネルギーとされています。

太陽光発電の普及は日本でも加速しており、再エネを身近な場所から取り入れる動きが見られます。地球にやさしい選択肢として、今後さらに期待が高まるでしょう。

EV・FCVの普及推進

自動車分野でも、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)の導入が進んでいます。両者とも走行中にCO₂を排出しないため、ガソリン車と比べて排気ガスが少ないのが特徴です。

EVやFCVの導入を進めるために、各国では充電設備の整備や購入補助制度などの支援も拡充。少しずつガソリン車以外の選択肢として身近な存在になってきました。自動車を「移動手段」から「環境を守る道具」として見直す動きが、世界中で広がっています。

水素エネルギーやCCSなどの新技術の導入

再生可能エネルギーの次世代を担う存在として、水素エネルギーやCCS(Carbon Capture and Storage=二酸化炭素回収・貯留)などの技術にも注目が集まっています。

水素は発電や交通分野などでの活用が期待されており、燃焼時にCO₂を出さないクリーンなエネルギーです。

CCS(Carbon Capture and Storage)は工場や発電所から出る二酸化炭素(CO₂)を空気中に放出せず、地下深くの岩層に送り込み長期間閉じ込める技術。排出量をゼロにするのが難しい産業分野での温暖化対策として注目されています。

関連人気記事:再生可能エネルギーの一覧を紹介!ポータブル電源との相乗効果も解説!

7.地球温暖化を防止!ひとりひとりが今すぐできること5つ

 

地球温暖化を防止!ひとりひとりが今すぐできること

ここからは、私たちが日常生活の中で今すぐ取り組める温暖化防止対策を紹介します。

節電をする

ごみを減らす

エコバッグを使う

移動手段を見直す

太陽光発電を導入する

まずはできることから、少しずつ始めてみましょう。

節電をする

節電は誰にでも取り組める身近な行動です。日常の電力使用を見直すだけでも、温暖化対策に大きく貢献できます。

特にエアコンや冷蔵庫など、消費電力の大きい家電は工夫次第で節電効果が高まります。以下に主な節電ポイントをまとめました。

家電

節電のコツ

エアコン

フィルターをこまめに掃除して設定温度を夏28℃・冬20℃に調整する

冷蔵庫

詰め込みすぎを避けてドアの開閉を最小限にする

照明

LED照明に切り替えてこまめにスイッチをオフにする

テレビ

明るさを控えめに設定し省エネモードを活用する

このように家電ごとにちょっとした工夫を取り入れるだけで、電力のムダを減らすことができます。毎日の積み重ねが、CO₂排出の削減にもつながっていくでしょう。

ごみを減らす

ごみの焼却時にはCO₂が発生します。私たちが出すごみの量を減らすことも重要な温暖化対策です。まずは買わない・捨てないを意識して、リサイクルやリユースを心がけることから始めてみましょう。

特にプラスチックごみは、焼却時に環境へ大きな負荷をかけるといわれています。詰め替えや再利用可能な商品を選ぶことは、資源のムダを防ぐ大切な一歩です。日々の買い物から意識を変えてみましょう。

詰め替えタイプや簡易包装を選ぶことで、資源やエネルギーのムダを減らすことにつながります。

エコバッグを使う

買い物の際はエコバッグを持参しましょう。

石油を原料とするレジ袋は、製造から廃棄までの過程で温室効果ガスを排出してしまうため、環境への負担が大きいとされています。その点繰り返し使えるエコバッグの利用は、環境への負担を減らすシンプルな方法のひとつです。

エコバッグは折りたたんで持ち歩けるため、外出先でも手軽に使えて便利。おしゃれなデザインも多く、楽しくエコを取り入れられるアイテムです。

移動手段を見直す

自動車を日常的に使っている人は、移動手段を少し見直してみましょう。近距離の移動であれば、自転車や徒歩に切り替えるだけでもCO₂排出を減らせます。公共交通機関を使うのも、温室効果ガスの削減に役立つ選択肢のひとつです。

どうしても車が必要な場合は、急加速を避ける「エコドライブ」を意識しましょう。燃費が良くなり、排出ガスの抑制にもつながります。

太陽光発電を導入する

太陽光発電は、自宅で実践できる再生可能エネルギーのひとつです。

屋根にソーラーパネルを設置すれば、日中に使う電力を自宅でまかない、CO₂排出の少ない暮らしが実現可能。近年は導入費用が下がり、自治体の補助制度も拡充されているため、導入のハードルも下がってきています。

また持ち運べるバッテリー「ポータブル電源」と折りたたみのソーラーパネルがセットになった製品も登場しており、大規模な工事なしで手軽に再エネライフを始めることも可能です。

このように、私たち一人ひとりにもできる取り組みはたくさんあります。地球にやさしい暮らしを続けるために、今日から少しずつ始めてみましょう。

家庭用ソーラー発電機おすすめ一覧

8.「Jackery Solar Generator」で手軽に地球温暖化対策をはじめよう

 

地球にやさしい暮らしを始めたいと思っても「大きな工事や高額な設備はちょっと…」と感じる人も多いのではないでしょうか。

そんなときにおすすめなのが、持ち運べる大容量のバッテリー「ポータブル電源」と折りたたみ式ソーラーパネルがセットになった「Jackery Solar Generatorです。

太陽光から充電できるため、電気の使えない場所でもクリーンな電力を確保できます。軽量でコンパクトな設計で、災害時の備えはもちろん、アウトドアやDIYなどさまざまなシーンで活躍。エコで快適な暮らしがもっと身近になるでしょう。

工事不要で使い方も簡単、「再エネをもっと手軽に取り入れたい」と考える人にぴったりのアイテムです。エコな暮らしを始める第一歩として「Jackery Solar Generator」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

Jackery Solar Generator(ソーラー発電機)製品一覧

まとめ

 

地球温暖化は、CO₂の排出や森林伐採によって引き起こされる深刻な問題です。私たち一人ひとりが、意識と行動を変えていくことが求められています。節電やごみの削減など、まずは身近なことから始めてみましょう。

「電気を節約したい」「再エネを気軽に取り入れてみたい」人にはJackery Solar Generatorがおすすめです。

太陽光で発電した電気を好きな場所で使えるため、災害時やアウトドアでも活躍。工事不要で使い方も簡単です。地球にやさしい暮らしの第一歩として、取り入れてみてはいかがでしょうか。

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