災害時にキャンピングカーが役立つ理由とは?車中泊避難に最適な軽キャンも紹介

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地震や台風などの災害時、プライバシーを確保した居住空間としてキャンピングカーが活躍します。電気・水・寝床が揃っているので、一時的な避難場所として最適です。レジャーのみならず、防災対策としてもキャンピングカーの購入を検討してみませんか。

 

そこで本記事では、災害時にキャンピングカーが役立つ理由について解説します。車中泊避難用キャンピングカーの選び方や、災害時に活躍するおすすめのキャンピングカーも紹介しているので、自宅以外の安全スペースを確保したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.災害時にキャンピングカーが役立つ3つの理由

 

キャンプや車中泊など、レジャー向けのイメージが強いキャンピングカーですが、災害時には健康的な生活を維持するための強い味方になります。一般社団法人日本RV協会も、災害時にはキャンピングカーを被災地に提供し、被災者のサポートを行ってきました(※1)。 

災害時にキャンピングカーが役立つ理由は、以下のとおりです。 

※1参考:一般社団法人日本RV協会「災害対策に関する取り組み」

プライベート空間を確保できる

災害時、多くの人が集まる避難所ではプライベート空間の確保が難しく、ストレスや疲労の原因にもなります。キャンピングカーがあれば、自分たちだけのプライベート空間を確保でき、安心して休息をとれます。 

家族と静かに過ごせる場所があることで、ストレスを軽減し、より快適な避難生活を送れるようになるでしょう。キャンピングカーは通常の車と異なり、シートをフルフラットにして就寝できるよう設計されているので、睡眠不足に陥る心配もありません。

ペットと同伴避難できる

犬や猫などのペットを飼っている方は、災害時にペットと同伴避難できるのか不安に思われているのではないでしょうか。広い車内空間を持つキャンピングカーであれば、ペットの側を離れず、一緒に避難生活を送れます。 

避難所によっては、同伴避難を禁止している場合があり、野外にペットが放置される恐れもあります。仮に同伴避難できたとしても、臭いや騒音トラブルに発展しかねません。キャンピングカーであれば、ペットとストレスなく避難生活を送れます。

インフラが使える

キャンピングカーには、水・電気・ガスといったインフラが整っています。万が一、災害によって断水や停電、ガスの寸断が発生したとしても、安心して健康的な生活を維持できるでしょう。通信環境も整備しておけば、災害情報の収集や家族との連絡も可能です。

2.車中泊避難用キャンピングカーの選び方

車中泊避難で使用するキャンピングカーは、レジャー用と選び方が異なります。レジャーでは、屋外にテントを設置して眠れますが、災害時には車内での就寝を数日間も余儀なくされる場合があります。車中泊避難用キャンピングカーの選び方は、以下のとおりです。

・ 足を伸ばして就寝できる

キャンピングカーでの避難生活は長期化するケースもあるので、足を伸ばして就寝できる車を選びましょう。縮こまった姿勢で眠ると、深い睡眠がとれないだけでなく、エコノミークラス症候群のリスクも高まります。 

キャンピングカーでの避難を想定している人数全員が、足を伸ばして就寝できるかが重要です。5人乗りであっても、5人全員が足を伸ばせるとは限らないので注意してください。

・ 最低地上高が高い

最低地上高の高さは、災害に強いキャンピングカーを選ぶ上で重要な要素です。最低地上高とは、地面から車の最底面までの高さを指します。最低地上高の数値が高いほど、地面から距離が離れているので、台風や豪雨によって水位が上がっても冠水しにくくなります。

・ 避難する際に小回りが利く

キャンピングカーが持つ車中泊避難以外の役割は、避難する際の移動手段です。小回りが利くキャンピングカーを選べば、細い道やカーブが多い道でも無駄なく迅速に避難できます。 

しかし、一般的なキャンピングカーは車高があるため、小回りは利きづらいのが特徴です。軽自動車をベースにした軽キャンピングカーであれば、小回りの良さはそのままに快適な避難生活を送れるでしょう。

関連人気記事:愛車をキャンピングカーにDIY!自作の流れ4STEPと必要な要素や注意点

3.コスパ最強!災害時の軽キャンピングカー5選

 

キャンピングカーといえば、値段が高くて手を出しづらいイメージがある方も多いでしょう。軽自動車をベースにした軽キャンピングカーであれば、車両価格や車検代、駐車料金などが安く、手軽に揃えられます。災害時に役立つ軽キャンピングカーを見ていきましょう。

リゾートデュオ バンロード タイザⅡ

リゾートデュオ バンロード タイザⅡ

出典:リゾートデュオ バンロード タイザ Ⅱ 

大人2人が広々と寝られる軽キャンピングカー。対座モードにすると4人で足を伸ばしてくつろげます。フルフラットのベッドモードでは段差がないので、睡眠の質が悪くなる心配はありません。各所に断熱材が施工してあるので、1年中快適な気温で生活できます。 

サイズ

3,395mm × 1,475mm × 1,890mm

乗車定員

4名

ベース

ダイハツ ハイゼットカーゴ・アトレー

価格

280万円~

AZ-MAX K-ai

②AZ-MAX K-ai

出典:オートショップアズマ 

室内高1700mmと大人が立てるほどゆとりのある軽キャンピングカー。ベンチタイプでは、キッチンに対面してゆったりと座れます。シート下には、災害時に必要なアイテムをたっぷり収納できます。4人家族には、テーブルを4人で囲める対面タイプがおすすめです。 

サイズ

3,390mm × 1,470mm × 1,990mm

乗車定員

4名

ベース

マツダ・スクラム スズキ・キャリー

価格

3,438,600円~

ミスティック ミニポップビー

ミスティック ミニポップビー

出典:MYSミスティックプランニング 

ルーフ全体が上部に立ち上がる軽キャンピングカー。ソーラーパネルや大型インバーター、冷蔵庫、電子レンジ、キッチンが付いて、快適な避難生活が実現します。豊富なオプション装備も取り揃えているので、自分好みの生活空間にカスタマイズが可能です。 

サイズ

3,395mm × 1,475mm × 1,980mm

乗車定員

4名

ベース

トヨタ ピクシス

価格

3,889,600円~

ACE-C

ACE-C

出典:株式会社エートゥゼットのホームページ 

狭い道でも最小回転半径3.6mと小回りが利く軽キャブコン。天井のバンクベッドを含めれば、4人が就寝できるベッドサイズを確保しています。横長キッチンを完備しているため、調理時の不便さは感じません。12Vクーラーや室外機も完備しています。 

サイズ

3,700mm × 1,810mm × 2,530mm

乗車定員

4名

ベース

マツダスクラムトラック

価格

4,334,000円~

N-VAN COMPO

N-VAN COMPO

出典:N-VAN コンポ 

限られたスペースが有効活用された軽キャンピングカー。エンジンとは独立して作動するエアヒーターにより、バッテリー上がりを防ぎつつ、車内を暖められます。室内高は1800mm以上あるので、災害時の着替えや調理でも広々と使えます。 

サイズ

3,395mm × 1,475mm × 1,985mm

乗車定員

4名

ベース

ホンダ N-VAN

価格

2,467,300円~

4.車内の電気供給源に最適!ポータブル電源とは

 

災害時には3日以上の停電に見舞われる可能性があるため、キャンピングカーの電気供給源としてポータブル電源を確保しておきましょう。ポータブル電源とは、内部のバッテリーに大量の電気を蓄え、コンセントがない場所でも電化製品に給電できる機器を指します。 

キャンピングカーにポータブル電源を常備するメリットは、以下のとおりです。 

ポータブルエアコンや電気ストーブを稼働し、快適な気温で生活できる

電子レンジや電気ケトルを使い、簡単に非常食を温められる

車内に冷蔵庫を完備し、食材や飲み物を長期間保存しておける

車内でLEDランタンを点灯させ、夜の暗闇を照らせる

災害情報を調べたり、家族に連絡したりするスマホをフル充電にしておける 

キャンピングカーに備わっているバッテリーから電化製品を動かすと、バッテリー上がりのリスクが高まり、最悪の場合はエンジンがかからなくなります。ポータブル電源は車内のバッテリーから独立しているので、いつでも電化製品を稼働できます。 

キャンピングカーに備えるポータブル電源は、創業から13年間で世界販売台数500万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。業界最大級の軽量コンパクト設計を誇るため、車外にも気軽に持ち出せます。

業界屈指の高速充電によって、使いたい時にすぐ使用できます。100%の電池残量で保管した場合、1年経過しても自然放電はわずか5%です。5年以上も長期保管できます。 


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5.災害時にキャンピングカーを使用する際の注意点3選

 

災害時に便利なキャンピングカーですが、安全かつ快適に使用するためには以下のポイントに注意が必要です。車中泊避難を行っている最中に体調が悪くなっても、災害時はすぐに診療を受けられるとは限りません。

プライバシー保護で目隠しを行う

プライバシーを保護するために、キャンピングカーの窓には目隠しを設置しましょう。外からいつでも覗ける状況にあると、ストレスになります。また、早朝に日光が車内に入ってくると、快適な睡眠は望めません。 

銀マットやレジャーシートで覆い、マグネットで固定するだけで簡単に設置できます。避難する際には目隠しを外す必要があるので、取り外しできるかも重要です。

エコノミークラス症候群を防ぐ

災害時にキャンピングカーで車中泊避難する場合には、エコノミークラス症候群のリスクが高まります。エコノミークラス症候群とは、食事や水分が不足している状態で長時間同じ姿勢をとっていると、血液の固まりが血管を流れて肺塞栓を誘発する病気です。 

災害時に断水が起きていると、トイレで水を流せないために水分補給を控える傾向があり、エコノミークラス症候群を助長します。エコノミークラス症候群を予防するために、以下のポイントに注意しましょう。 

避難生活中はこまめに軽い体操や運動を行う

十分に水分補給する

アルコールの摂取を控える

ゆったりとした服装を着用する

寝る時は足を伸ばす

アイドリング状態で冷暖房を使わない

寒い冬や暑い夏に災害が起きると、夜もキャンピングカー内の冷暖房を使いたくなります。しかし、エンジンをかけたアイドリング状態で冷暖房をつけっぱなしにして就寝すると、一酸化炭素中毒に陥る危険があるので、注意してください。 

寝ている間に、雪や障害物でマフラーの出口が塞がれると、車内に排気ガスが逆流して一酸化炭素中毒の危険が高まります。最悪の場合、死に至るケースにもつながりかねません。

まとめ

 

キャンピングカーは、レジャーだけでなく災害時の居住空間としても大活躍します。プライベート空間を確保できるので、精神的なストレスを最小限に抑えられます。インフラが整っているので、災害によってライフラインが寸断していても問題ありません。 

この記事で紹介したキャンピングカーを購入し、災害への備えを万全にしてください。

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