1.夏の登山で最低限揃えるべき持ち物チェックリスト|目安量も解説
夏の登山で最低限揃えるべき持ち物は、主に下記15つです。
・リュック
・飲み物
・通気性の良い服装
・紫外線対策グッズ
・塩分・糖分を含む非常食
・雨具
・照明器具
・時計
・タオル
・虫除けグッズ
・救急箱
・登山用地図
・GPS端末
・ポータブルバッテリー
・ゴミ袋
それぞれ目安量も紹介します。夏の登山に向けて持っていないものを補充しましょう。
●リュック
夏の登山には、20L以上の容量があるリュックがおすすめです。背面メッシュ構造でリュックと背中の間に風が通るタイプを選ぶと、汗や蒸れを防げます。
ウエストベルトが広くクッション性があるものなら、荷重が肩だけでなく腰にも分散されるため、長時間の登山でも負担を軽くすることが可能です。急な天候の変化が心配な方は、防水性能のあるリュックを選びましょう。
●飲み物
暑い夏の登山では、こまめな水分補給が欠かせません。必要な水分量は気温や歩行距離によって変わるものの、一般的に日帰りの夏山では1.5〜2Lほどの飲み物を持っていくと良いでしょう。
暑い日は1時間につき0.5〜1 Lを目安にし、スポーツドリンクや経口補水液を摂取するのがおすすめです。ペットボトルや保温機能のある水筒を持参し、熱中症や脱水症状を防ぎましょう。
●通気性の良い服装
夏の登山には、速乾性ポリエステルや軽量ウール(メリノウール)素材を使った通気性の良い服装がおすすめです。綿素材は汗を吸って重くなるため、体温を奪う恐れがあります。
紫外線や虫対策も考慮し、長袖シャツを着用しましょう。吸湿速乾性のあるアンダーウェアやミッドレイヤーと組み合わせると、暑さだけでなく高山での寒暖差にも対応できます。
●紫外線対策グッズ
夏の高山では紫外線量が平地よりさらに強くなるため、紫外線対策が欠かせません。下記のアイテムを準備し、紫外線から目を守りましょう。
・手袋
・帽子
・日焼け止め
・サングラスなど
サングラスはUV400対応のものを選ぶことで、紫外線による目の疲労を軽減できます。帽子は顔や首の日焼け予防に向けて、つば広または首元まで覆えるものを選びましょう。
●塩分・糖分を含む非常食
登山中は汗でミネラルが失われやすいため、塩分や糖分を含む下記の非常食を準備するのがおすすめです。
・塩タブレット
・ゼリー飲料
・ナッツ
・ドライフルーツなど
上記のアイテムを1時間ごとに少量ずつ補給することで、熱中症や疲労によるめまい防止に繋がります。
●雨具
夏の山では急な雨や霧が発生しやすいため、保温と防水性を兼ね備えた雨具が欠かせません。雨の中でも動きやすいよう、レインウェアを用意しておくのがおすすめです。
レインウェアを選ぶときは、軽さだけでなく防水・透湿力ともに優れたものを選びましょう。透湿力があるものなら、汗による蒸れを防ぎやすくなります。
●照明器具
夏に登山へ出かけるときは、照明器具を用意しておきましょう。平地より日没が早い山の中は、想像以上に日の入りが早いです。
また登山では、予定より下山が遅れることや、トンネル・樹林帯など暗いところを歩くこともあります。特に夏は夕立で視界が悪くなる場面も多いため、両手が自由に使えるヘッドライトの用意が大切です。目安として200ルーメン(光の明るさの単位)以上の明るさがあり、3〜5メートル先までしっかり照らせる照明器具を選びましょう。
●時計
天候やコンディションによってスケジュールに変更が出やすい登山では、時計の準備が欠かせません。
電池切れのリスクがあるスマホより、風雨や衝撃に強いアナログ登山時計やGPS付きの登山用スマートウォッチが安心。防水性能と自動時刻補正に加えて、ソーラー充電機能があるとさらに便利です。電波受信で時刻が正確、バックライト付きで夜間も視認しやすいモデルを選ぶと安心して使えます。
●タオル
夏の登山では、汗による冷え対策のためタオルを用意しておく必要があります。吸水速乾性のあるマイクロファイバー素材のタオル2枚があると便利です。
1枚は汗拭き用に、もう1枚は首に巻くなどして体温調整に活用しましょう。頭に巻くと日よけにもなるため、様々な用途で活用できます。
●虫除けグッズ
虫が多い夏山へ行くときは、虫除けグッズの用意が必要不可欠です。肌に直接使える虫除けスプレーは、DEETまたはイカリジン(どちらも虫除け剤として使われる有効成分の一つ)を10〜20%含む製品がおすすめです。
衣類に使える防虫スプレーも併用すると、より効果的に虫刺され対策を行えます。虫除けスプレーだけでなく、虫除けパッチや首かけタイプの虫除けなど複数のアイテムを組み合わせるとよいでしょう。
●救急箱
怪我のリスクがある登山では、救急箱を常備しておきましょう。登山中に起こりやすい擦り傷・切り傷の応急処置ができる救急セットを携帯する必要があります。
救急箱には、下記のアイテムを用意しておくのがおすすめです。
・絆創膏
・消毒液
・包帯
・テーピング
・ハサミ
・ピンセットなど
持ち運びの負担にならないよう、重さが300g以下の軽量セットを選ぶとよいでしょう。
●登山用地図
夏の登山では、スマホやタブレットと別に地図を用意しておく必要があります。電子機器が故障した場合や、電波が届かない場合でも地形を読む手がかりになる紙の地図とコンパスを準備しておきましょう。
紙の地図やコンパスがあると、実際に進むルートの確認に役立ちます。事前に地図上へルートを書き込み、コースの特徴を確認しておくことが大切です。
●GPS端末
登山に出かけるときは、スマホとは別にGPS端末を携帯しましょう。スマホのGPSアプリは手軽に使えるものの、バッテリー切れや電波が届かないリスクもあるため注意が必要です。
GPS端末(Garmin等)は電池持ちが良く、衛星通信でSOSや位置情報の確認も行えます。たとえスマホが使えない場合でも、自分の位置情報を把握して発信できる端末を持っておくことが大切です。
●ポータブルバッテリー
夏の登山では、ポータブルバッテリーの用意も欠かせません。ポータブルバッテリーとは「持ち運び可能な携帯充電器」のことです。
ポータブルバッテリーは、スマホや電子機器への給電に活用できます。持ち物が重くなりすぎないよう、軽量かつコンパクトなモデルを選びましょう。
●ゴミ袋
登山では「ゴミは必ず持ち帰る」ルールが基本です。登山中に出たゴミや食べ残しなどを分別し、自然を汚さないよう注意しましょう。
45 Lほどの大きなゴミ袋をリュックの外側に括りつけると同時に、小分け用のビニール袋も用意しておくのがおすすめです。帰宅後のゴミ捨てに備えて、分別しやすいタイプのものを選ぶとよいでしょう。
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2.夏のテント泊登山に必要な持ち物リスト

夏のテント泊登山に必要な持ち物は、下記のとおりです。
持ち物名 |
使い方 |
テント(軽量・山岳用) |
登山口において携帯用の住居 |
寝袋(シュラフ) |
夜間の防寒・就寝 |
マット |
地面の凹凸や冷気から体を守る下敷き |
携帯用調理器具 |
湯沸かし・調理 |
食料 |
朝夕の食事、行動食 |
上記のアイテムは、宿泊を伴う登山において安全・快適に過ごすために必要です。快適な自然の旅を楽しむためにも、漏れがないよう準備しましょう。
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3.夏の山小屋泊に必要な持ち物リスト
夏の山小屋泊登山に必要な持ち物は、下記のとおりです。
持ち物名 |
使い方 |
ヘッドライト |
夜間・早朝の移動、山小屋やテント内での手元照らし |
タオル・汗拭きシート |
汗を拭いて体をさっぱりさせるために使用(山小屋ではシャワーがない場合もある) |
耳栓・アイマスク |
山小屋での雑音(いびき・足音・話し声)対策 |
シーツ類 |
寝具の衛生面対策 |
現金(小銭含む) |
山小屋の宿泊費支払い、買い物・有料トイレ利用など |
山小屋泊は宿泊施設を利用できる反面、最低限の生活アイテムを用意しておく必要があります。事前に宿泊施設の設備や、アイテムの持ち込みルールを確認しておきましょう。
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4.女子の夏の山登りにおすすめの持ち物リスト

女子の夏の山登りにおすすめの持ち物リストは、下記のとおりです。
持ち物名 |
使い方 |
日焼け止め |
紫外線対策 |
化粧直しシート・フェイスミスト |
メイク直し、肌の潤いキープ |
生理用品(ナプキン・タンポン・月経カップなど) |
急な生理への対応 |
重ね着 |
通気性・動きやすさ・日焼け・虫除け対策 |
コンパクトミラー |
日焼け止めの塗り直しや髪・顔のチェック |
ヘアゴム |
髪をまとめて快適に過ごすために使用 |
帽子用クリップ |
強風や動きによる帽子の紛失防止 |
急な気温や体調の変化にも対応できるよう、上記アイテムをしっかり揃えておきましょう。
5.夏の登山グッズを買うのにおすすめなブランド5選!
夏の登山グッズを買うのにおすすめなブランドは、主に下記5つです。
・ワークマン
・モンベル(mont-bell)
・ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
・パタゴニア(Patagonia)
・コロンビア(Columbia)
ブランドごとの特徴や人気な登山グッズも紹介します。
①ワークマン
高機能・低価格で人気を集めるワークマンは、登山初心者やコスパ重視の方におすすめのブランドです。通気性や速乾性に優れた下記のアイテムを、物によっては2,000〜4,000円台で手に入れられます。
・登山用シャツ
・撥水パンツ
・軽量防水シェルなど
中でもワークマンの「エアロストレッチシリーズ」や「防虫ウェア」は、夏の登山に活用しやすい作りとなっています。日本全国に店舗展開しているため、足を運びやすいのも大きなメリットです。
②モンベル(mont-bell)
モンベル(mont-bell)は日本発の登山ブランドで、軽量・実用性・コスパの3拍子揃った製品が多いのが特徴です。登山に関しては、下記のアイテムが人気を集めています。
・ウイックロンTシャツ
・ストームクルーザー ジャケット
・トレッキングパック(リュック)
日本全国に直営店があるため、実際に手に取って選べる安心感もポイントです。
③ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)は高機能+洗練されたデザインが人気のブランドです。ストリートファッションとしても人気が高く、登山はもちろん街でも使えるアイテムが数多く揃っています。
夏の登山向けには、薄手で通気性に優れた「ベントリックス」シリーズのジャケットや、防風性を兼ねたパンツが人気です。価格はやや高いものの、その分耐久性やフィット感に優れているため、登山中〜上級者にも愛用者が多いブランドです。
④パタゴニア(Patagonia)
環境に配慮した製品づくりで知られるパタゴニア(Patagonia)は、登山者にも人気のブランドです。製品における素材の多くがリサイクルやオーガニック由来で、自然との共生を大切にするコンセプトが反映されています。
夏の登山には「キャプリーン・クール・デイリー」シリーズのベースレイヤーがおすすめです。速乾性と通気性に優れているため、汗をかいても快適に過ごせます。
超軽量なウィンドシェル「フーディニ・ジャケット」も人気で、急な天候変化に対応しながらコンパクトに収納できます。シンプルなデザインのアイテムも多いため、登山と日常生活両方で使える服が欲しい方にもおすすめです。
⑤コロンビア(Columbia)
コロンビア(Columbia)はアメリカ発のアウトドアブランドで、手頃な価格と高い機能性が特徴です。「オムニウィック」や「オムニシールド」など独自技術を搭載したウェアは、吸湿速乾性や防汚性に優れており、夏の登山にも活用しやすい作りとなっています。
軽量な帽子や防虫加工されたシャツもラインナップされており、アウトドアの入門ブランドとしても人気です。デザインもカジュアルで着こなしやすいため、登山初心者にもおすすめです。
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6.夏の登山グッズの電池切れ対策にJackeryのポータブル電源を活用しよう
「山の中でスマホやハンディファンの電池が切れたらどうしよう」と心配な方には、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源がおすすめです。ポータブル電源があれば、テントや山小屋などコンセントがない場所でも安心して電子機器を充電できます。
Jackery(ジャクリ)は、ポータブル電源とソーラーパネルに強みを持つアメリカ発の企業です。2025年7月時点で累計13年間、500万台以上の販売実績があり、日本国内においても正規販売やアフターサポートを行っています。
コンパクトで持ち運びしやすいJackery(ジャクリ)のポータブル電源は、登山やキャンプなどアウトドアにおける必需品としても重宝します。地震や台風による停電時の備えとしても使えるので、便利グッズのひとつとして活用してください。
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まとめ
夏の登山へ行く前には、通気性の良い服装や紫外線・虫対策グッズなどアイテムを揃える必要があります。必要なアイテムは、日帰りや宿泊で異なるため注意しましょう。
特に山小屋やテントでの宿泊を伴う登山では、スマホや電子機器のバッテリー切れに注意が必要です。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源があれば、コンセントのない施設や山の中でも安心して電子機器を動かせます。
必要なアイテムは、記事で紹介したブランドを中心に揃えるのがおすすめです。快適で安全な夏登山を楽しむためにも、持ち物チェックリストを作成し、漏れがないよう準備しましょう。
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