1.ベランダ等に吊り下げる形でフレキシブルソーラーパネルを設置する方法
ここでは、フレキシブルソーラーパネル【Jackery SolarSaga 100 Light】をベランダ等に吊り下げる形で設置する方法、および設置時の注意点を解説します。
●吊り下げ設置の手順
フレキシブルソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100 Light」は、上部と下部をワイヤーで固定することさえできれば、ベランダをはじめバルコニーやフェンスなどさまざまな箇所に吊り下げ設置が可能です。それでは、吊り下げ設置の手順を見ていきましょう。
最初に、付属のワイヤーキットを取り出してください。以下の部品が同梱されています。
● ワイヤー×2
● ロープクランプ×2
● ロープテンショナー×2

①まずはロープクランプの穴にワイヤーを通してください。

20~30cmほど通したところで、ロープクランプのネジを締めて固定します。

同じように、もう1セット用意します。

②次に、ワイヤーをソーラーパネルのひも穴に通していきましょう。
いったん、床や地面にソーラーパネルを置いてください。ソーラーパネルの下部に、裏側(発電パネルではない側)からワイヤーを通します。

続いて、パネル真ん中のひも穴に、表側からワイヤーを通してください。

最後に、ソーラーパネル上部のひも穴に、裏側からワイヤーを通します。

同じように、反対側もワイヤーを通してください。このとき、ソーラーパネル上部にワイヤーが余っているはずです。ここにロープテンショナーを通していきます。

ロープテンショナーには向きがあるので間違えないようにしてください(矢印が書いてあります)。
突起のある穴からワイヤーを通します。
反対側も、同様にロープテンショナーを通していきましょう。
続いて、ベランダ等の手すり部にワイヤーを引っ掛け、ロープテンショナーのもう一つの穴に通します。
図のようになっていれば正しい状態です。

反対側も同様に、手すりに引っ掛けた状態をつくりましょう。

現在、ソーラーパネルはベランダの手前側にぶら下がった状態になっているはずです。
今回、見やすさを重視しベランダではない場所で作業しているので、分かりやすいように段ボールを置きました。

上部の手すりを支点にソーラーパネルをぐるりと回し、ベランダの外側に配置してください。


この状態で、ソーラーパネルの下部もベランダに固定していきます。
ワイヤーの余った部分をぐるりと巻きつけたら、ロープクランプのネジを少し緩めて通します。
図のような状態になったら、ネジをしっかりと締め直してください。

反対側も同様に、ワイヤーを巻きつけてロープクランプで固定します。
両方を固定できたら、ソーラーパネル上部のワイヤーの余った部分をしっかりと引っ張ってください。

両側の余ったワイヤーを引っ張ることで、ロープテンショナーがはたらきソーラーパネルの上下が固定されます。

以上で吊り下げタイプの取り付けは完了です。
ポータブル電源の充電方法は、この後の「Jackery SolarSaga 100 Lightとポータブル電源の接続方法」を参照してください。
●吊り下げ設置時の注意点
フレキシブルソーラーパネルを吊り下げ設置の際には、以下の注意点をお守りください。
①ソーラーパネルはしっかりと固定する:落下・強風で飛ばされるなどのおそれがあるため、上部だけを固定するなどして使わないでください。
②固定具を定期的に点検する:ワイヤーやロープクランプなどの部品の耐用年数は1年です。長期間使う場合は交換してください。
③20㎏の耐荷重を超えた吊り下げはしない:固定具の耐荷重は20kgで、ソーラーパネルのみの吊り下げを想定しています。もし他の物を同時に吊り下げたい場合は、ソーラーパネルとあわせて20kgを超えないようにしてください。
また、賃貸マンション・アパートでは、管理規約等によりベランダでの設置が禁止されている場合があります。設置前に、問題がないか確認を取りましょう。
関連記事:Jackeryソーラーパネルの購入ガイド|ポータブル電源の機種ごとの接続可能枚数・接続方法まとめ
2.車のルーフ(屋根)等に固定設置する方法
【事前注意】
接着剤の硬化に時間がかかります。24時間以上の放置が必要なため、時間の余裕があるときに作業してください。
車のルーフ(屋根)等に固定設置する場合は、接着剤を使用して貼り付けます。
①まずはソーラーパネルを裏向き(パネルでない側・貼り付け面を上向き)にして、平らな場所に置いてください。

接着剤を塗布する位置を分かりやすくするために、水性マーカーなどを使用して20cm間隔でマークしていきます。

マークした位置に沿って、平行状に接着剤を塗布していきましょう。

使用する接着剤は、防水性や耐久性に優れた「シリコンシーラント」または、強力な両面テープがおすすめです。
※お手数ですが、接着剤はお客様ご自身でご用意ください。
塗布が完了したら、接着剤に触れないように裏返し、取り付けたい位置に押し付けます。

最後に、ソーラーパネルのふちに沿うイメージで、取り付け面との隙間に接着剤を追加していきます。

以上で車のルーフ等への固定設置は完了です。ただし、接着剤が硬化して完全に貼りつくまでに時間がかかります。作業後、最低でも24時間は放置してからお使いください。
関連記事:車にソーラーパネルは設置可能!メリットや注意点、選び方のポイントを解説
3.庭など、地面に置いて使う方法
本フレキシブルソーラーパネルにはスタンド等が付属していません。庭など、地面に置いて使いたいときには、何か物に立てかける格好になります。
車や壁など、好きな場所に立てかけて使いましょう。



ポータブル電源の充電方法は、この後の「Jackery SolarSaga 100 Lightとポータブル電源の接続方法」を参照してください。
4.Jackery SolarSaga 100 Lightとポータブル電源の接続方法
フレキシブルソーラーパネルJackery SolarSaga 100 Lightとポータブル電源の接続方法を解説します。ソーラーパネルの枚数ごとに取り付け方が変わるので、該当の項目を参照してください。
● Jackery SolarSaga 100 Lightを1枚のみ接続する場合
● Jackery SolarSaga 100 Lightを2枚接続する場合
①Jackery SolarSaga 100 Lightを1枚のみ接続する場合|そのまま接続可能
ソーラーパネルを1枚のみ接続する場合は、そのまま端子をポータブル電源に接続すればOKです。
まずは、パネル上部にあるケーブルがバンドで固定されているので、外しましょう。

Jackery SolarSaga 100 Lightは、ポータブル電源の機種(型番)に応じて「DC8020」と「DC7909」の2種類のコネクタを使い分けます。

2025年8月現在販売中の機種は、すべて「DC8020」コネクタを使用します(※一部、DC8020からUSB-Cに変換する必要がある機種あり)。
過去の製品も含めたコネクタの対応表は、以下をご確認ください。
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コネクタ種類 |
対応ポータブル電源 |
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DC7909 |
・ポータブル電源240/400/700/708/1000 |
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DC8020 |
・ポータブル電源1500 ・Proシリーズ全機種 ・ポータブル電源600Plus |
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DC8020→USB-C変換(別売) |
今回は「ポータブル電源 1000 New」に接続するので、対応する「DC8020」のコネクタを使用します。
ソーラーパネルのケーブルに、コネクタをしっかりと差し込んでください。



そのまま、ポータブル電源のDC入力ポートに差し込みます。

ポータブル電源の充電がスタートしました。

ディスプレイの「INPUT」に数字が表示されていれば充電されている状態です。
●なお、例外として以下のポータブル電源に接続する場合は、DC8020をUSB-Cに変換するアダプター(Jackery アダプター DC8020 - USB-C)が必要になります。
・ポータブル電源 300 Plus
・ポータブル電源 240 New

●「DC7909」対応のポータブル電源に接続する場合は、単純にコネクタを「DC7909」に挿し替えればOKです。コネクタ部分の赤と黒、およびツメが合うように挿し込みましょう。


②Jackery SolarSaga 100 Lightを2枚接続する方法
【注意点】
型番の違うソーラーパネルを同時に使用することはできません。
●DC入力ポートが2つ存在する以下ポータブル電源機種の場合、2枚のソーラーパネルをそれぞれ直接差し込むことで充電が可能です。
ポータブル電源1000New
ポータブル電源2000New
ポータブル電源3000New
ポータブル電源1500Ultra
ポータブル電源1000Plus
ポータブル電源2000Plus
ポータブル電源5000Plus
ポータブル電源1000Pro
ポータブル電源1500Pro
ポータブル電源2000Pro
●DC入力ポートが1つだけの「ポータブル電源600Plus」「ポータブル電源600New」「ポータブル電源500New」のみ、Jackery SolarSaga 100 Lightを2枚接続する場合は「Y字型直列接続ケーブル」「Y字型並列接続ケーブル」のいずれかの専用コネクタを使います。

2枚のソーラーパネルを接続ケーブルに接続し、ケーブルの出力ポートをポータブル電源に差し込みましょう。
直列接続ケーブルと並列接続ケーブルを使う注意点は下記:
Y型並列接続ケープル:同一機種のソーラーパネルを並列接続した場合、電圧は変化せず、電流が2倍になります。
Y型並列接続ケーブルが Jackery ポータブル電源に対応しているかどうかを判断する基準は、並列接続したソーラーパネルの合計出力電流が、ポータブル電源のDC入力電流範囲内に収まっているかどうかです。
Y型直列接続ケープル:同一機種のソーラーパネルを直列接続した場合、電流は変化せず、電圧が2倍になります。
Y型直列接続ケーブルが Jackery ポータブル電源に対応しているかどうかを判断する基準は、直列接続したソーラーパネルの合計出力電圧が、ポータブル電源のDC入力電圧範囲内に収まっているかどうかです。
5.Jackeryフレキシブルソーラーパネル(Jackery SolarSaga 100 Light)に関するQ&A
Jackeryフレキシブルソーラーパネル(Jackery SolarSaga 100 Light)に関するQ&Aをまとめています。使用・購入のご参考にお使いください。
①Jackery SolarSaga 100 Lightは、スマホなどを直接充電できますか?
Jackery SolarSaga 100 Lightは、スマホを直接充電することができません。ソーラーパネルからスマホなどを直接充電したい場合は、USB端子を搭載している以下ソーラーパネルをご検討ください。
● Jackery SolarSaga 40 Mini ソーラーパネル(JS-40A)
● Jackery SolarSaga 100W ソーラーパネル(JS-100F)
● Jackery SolarSaga 200W ソーラーパネル(JS-200D)
②Jackery SolarSaga 100 Light 1枚でポータブル電源を何時間で充電できますか?
Jackery SolarSaga 100 Light 1枚接続時のポータブル電源の充電時間を、機種ごとにまとめました。※最大出力の100Wを想定しています。実際の出力状況によっては、より多くの時間がかかります。
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機種・容量 |
満充電にかかる時間 |
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ポータブル電源 1000 New(1070Wh) |
15時間 |
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ポータブル電源 500 New(512Wh) |
6.8時間 |
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ポータブル電源 240 New(256Wh) |
3.3時間 |
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ポータブル電源 1000 Plus(1264Wh) |
18時間 |
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ポータブル電源 600 Plus(632Wh) |
8.5時間 |
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ポータブル電源 300 Plus(288Wh) |
4.6時間 |
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ポータブル電源 1000 Pro(1002Wh) |
13.5時間 |